訳アリ先輩の彼女になりましたのネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「花田」先生の『訳アリ先輩の彼女になりました』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『訳アリ先輩の彼女になりました』はこんな漫画(あらすじ)

進学校に通っている相模由妃はイジメに遭っているため死にたいと思いながら日々を過ごしています。

死にたいと思いながらコンビニでアルバイトをしていると、地元で有名な不良少年と出逢いました。

不良少年の鬼塚颯斗に自分の置かれた境遇を話しているうちに、由妃の心は徐々に救われていきます。

それでもイジメられる最悪な境遇が変わることはありません。

しかしセピア色だった由妃のモノクロな日常は、鬼塚と一緒にいることでキラキラと輝き始めて行きました。

不釣り合いな男女が恋に落ちて行く『訳アリ先輩の彼女になりました』

今回はピュアな高校生の胸キュンラブストーリーの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

人生を終わらせようと思っていたヒロインが幸せになることを願いながら読んでみてください。

 

『訳アリ先輩の彼女になりました』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

アルバイトの時間になったので相模由妃がコンビニに出勤すると、店長から評判の悪い不良たちが今日も店の前でたむろしていると報告されます。

不良たちには傷害事件を起こしているという噂があるので、コンビニとしては迷惑で仕方ありません。

相模由妃
「私がつっかかったりしたら学校行けないくらい殴ってくれないかな・・・ああ・・・死にたい・・・」

酷いイジメを受けている由妃はいつも死にたいと考えています。

そのため不良を恐れることはありません。

一方でバカ騒ぎしている不良たちの中で、金髪の男性がつまらなそうにしています。

男性の名前は鬼塚といい、女性の話ばかりする仲間と絡むのが面倒になっていました。

鬼塚颯斗
「いや俺ああいうのタイプじゃねーの、例えばああいう何もかも終わってるみてーな顔の女」

鬼塚はゴミ箱を片付けている由妃のことをタイプだと言います。

しかし仲間たちからは地味すぎるとバカにされました。

相模由妃
「あの毎日毎日いい加減にしてもらえませんか、うるさいんですけど」

強い口調で注意したので不良たちが怒り出します。

それでも死にたいと考えている由妃は怯みません。

むしろ不良たちに暴力を振るってほしいと思っています。

すると希望通り不良が由妃のことを別の場所へ連れて行こうとしてくれました。

ですが鬼塚が仲間たちを制止してどこかへ行ってしまいます。

鬼塚颯斗
「あー、イライラすんなあ」

仲間たちも鬼塚を追いかけてコンビニの前から立ち去っていきました。

その様子を由妃は残念そうに眺めています。

相模由妃
「あぁ・・・また死ねなかったなぁ・・・」

星空を見上げながら虚無感で胸が一杯になってしまいました。

数日後、再び鬼塚がコンビニを訪れます。

今回はお客としてやって来た鬼塚がレジを担当する由妃に話しかけてきました。

鬼塚颯斗
「お前ってドMなの?」
相模由妃
「あ・・・この前の・・・いや違いますけど・・・」
鬼塚颯斗
「あ?ちげーの?何かされたがってたじゃん」

確かに暴力を振るってもらいたかったのですが、決してドMな訳ではありません。

そのことを分かってもらうため自分の気持ちを素直に伝えます。

相模由妃
「あー・・・ただ単純に死にたいだけです、色々問題起こしてるあなた達にケンカ売れば死ねるかなーって思ったのに、あなたの友人は女の私よりあなたの言動の方が気になったみたいです、お箸付けますか?」
鬼塚颯斗
「は?どういう意味、付けて」
相模由妃
「そのままの意味です、あなたの顔色を窺ってるってこと、832円です」

会話をしながらレジの仕事も怠りません。

すると少年院を出てきたという鬼塚が、由妃の頬に貼った絆創膏を触ってきます。

鬼塚颯斗
「てか、あんたこの傷どしたん」
相模由妃
「うわ、びっくりした・・・急に触らないでくださいよ・・・」

驚いてしまった由妃は小銭を床に落としてしまいました。

慌てて拾い始めると鬼塚も座り込みます。

鬼塚颯斗
「あーワリ、その傷も死にたい理由の一つ?」
相模由妃
「はい、というかこれが元凶です、今どうやったら死ねるかなーって考えてるんです、楽にサクっといきたいなと思って」
鬼塚颯斗
「バーカ、楽に死ねる方法探す奴はいつまでたっても死ねねーよ」

今度はデコピンされてしまいました。

それなのに由妃は笑顔を浮かべます。

相模由妃
「そうかもしれないですね」

由妃の自然な笑顔は鬼塚を虜にしました。

もちろん由妃本人は自覚していません。

鬼塚颯斗
「やっぱマジでタイプかも・・・」

コンビニの帰り道、由妃のことがタイプだと再認識した鬼塚だったのです。

2人の出逢いは死にたいと考えている由妃の運命を変えてくれるのでしょうか!?

 

 

常に死ぬことを考えているのに、悲壮感が漂っていない由妃の姿が印象的でした。

仲間とつるむことを嫌い一人でいることの多い鬼塚も個性的なキャラクターですね。

死にたいと考えるヒロインと、心に傷を抱えるヤンキーがお互い惹かれ合っていく『訳アリ先輩の彼女になりました』

ここからお互いが抱える痛みが明らかになっていきます。

2人が孤独になってしまった原因にご注目ください。

後編

鬼塚が学校から帰ろうとしていると、女子高生がぶつかってきました。

鬼塚颯斗
「うおっ、危ねぇな、なんだよ・・・?お前コンビニの・・・」
相模由妃
「・・・すけて・・・鬼塚さん・・・助けて」

よく見てみると女子高生はコンビニで働いている由妃で、彼女のことを別の女子高生が追いかけてきます。

女子高生は知らない男に媚びていないでこっちに来いと由妃の腕を引っ張りました。

鬼塚颯斗
「おい、知らねえ男じゃねぇんだけど、散れ」

睨みつけられた女子高生たちが退散していきます。

それでも由妃は鬼塚の腕を放そうとしません。

よく見ると激しく震えています。

相模由妃
「・・・本当に死ぬかと思った・・・私生きてますよね・・・?」

鬼塚は場所を変えて詳しい事情を聞くことにしました。

まず学年を尋ねると2年生だったので、由妃は鬼塚の一歳下だということが分かります。

鬼塚颯斗
「てか、なんでいじめられてんの、やっぱ根暗だから?」
相模由妃
「いや・・・違うと思います、私の学校進学校なんです、でも勉強ついていくのがやっとで・・・それでよく連帯責任制のテストがあって私のせいでびりになっちゃって」

同じグループの生徒は優秀なのに、由妃のせいでペナルティを受けていました。

そのことからお金を盗まれるなどの嫌がらせをされるようになったそうです。

鬼塚颯斗
「へぇ、俺の行こうとしてた高校はそんなクソばっかなんだな、良かった、少年院入って」
相模由妃
「え・・・意外です鬼塚さん・・・?て、見かけによらず頭いいんですね」
鬼塚颯斗
「うん、つうか鬼塚で合ってるから、?つけなくていいし」

こうして鬼塚は由妃の事情を理解することになりました。

後日、コンビニに来た鬼塚に由妃が勉強を教えてほしいとお願いします。

すると鬼塚の家に誘われました。

相模由妃
「・・・え?鬼塚さんの家ですか・・・?」
鬼塚颯斗
「おー、だってどこでやんだよ」
相模由妃
「どこでやるって・・・」
鬼塚颯斗
「いや下ネタじゃねぇから、いいから早く着替えてこいよ」

鬼塚は由妃がアルバイトを終えるまで待つことにします。

由妃が着替えてくると買っておいた缶コーヒーを渡しました。

相模由妃
「あ・・・ありがとうございます、何気に優しいんですよね、鬼塚さんて」
鬼塚颯斗
「俺だって好きな子には優しいですよ」

しれっと好きなことを告白された由妃が顔を赤くします。

そんな由妃が勉強を教えてほしいとお願いした理由は、グループテストで良い点を取りたいためでした。

最近は机にカッターを入れられるなどイジメがエスカレートしています。

2人は明日、鬼塚の家で勉強する約束をしました。

翌日、鬼塚の家を訪れた由妃はついつい部屋の中をジロジロ見てしまいます。

相模由妃
「あ・・・あの一人暮らしなんだなと思って・・・」
鬼塚颯斗
「あー、親と縁切れてるから」
相模由妃
「えっ、なんで・・・」

詮索し過ぎたと思う由妃に鬼塚は両親と縁が切れた理由を説明してくれました。

鬼塚の母親はどんな分野においても一番を取らないと我慢できないタイプで、鬼塚がテストで悪い点を取ったりすると殴ってきたそうです。

自由になりたい鬼塚は必死に勉強して由妃が通っている進学校に合格しました。

喜びで浮かれてしまった鬼塚は反動で非行に走ってしまいます。

鬼塚颯斗
「で、それがバレて今までにないくらい殴られてさ、あぁもう殺されんだなって思ったら転んだ先にバットがあって」

バットで母親を殴れば死んでくれると思ったら身体が勝手に動いてしまいました。

その結果、母親を半殺しにしてしまった鬼塚は少年院に送致されてしまったのです。

勉強を教えながら自分の境遇を語った鬼塚は眠くなってきたので、由妃が分からないところを見つけるまで寝ることにしました。

相模由妃
「鬼塚さん・・・あの・・・すいません、わからないところがあって」
鬼塚颯斗
「んー・・・?どこ?字ちっちぇんだよ、あーここね」
相模由妃
「あの・・・鬼塚さん、あの・・・死にそう・・・」

後ろから抱き締められた由妃は死ぬほど恥ずかしくなってしまいます。

恥ずかしそうにしている由妃のことを鬼塚は愛おしく感じました。

鬼塚颯斗
「かわいー・・・あのさー・・・俺と付き合う?」
相模由妃
「へ・・・はい」

こうして死にたい時に出逢った鬼塚と由妃は付き合うことになったのです。

不思議な組み合わせの由妃と鬼塚が愛を育んでいく様子は実際に漫画を読んでお確かめください。

 

『訳アリ先輩の彼女になりました』はこんな人にオススメ

普通の恋愛漫画に飽きた人へオススメしたい作品です。

不器用な2人だからこそ応援したくなる素敵な恋愛漫画になっていますよ。

読み始めると続きが気になって仕方なくなる『訳アリ先輩の彼女になりました』

見た目とのギャップがあり過ぎる優しい鬼塚と、彼のおかげで死にたいと思わなくなった由妃の純愛物語です。

心から頼れる存在がお互いの人生を激変させる物語から大きな感動を味わってください。

 

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