海が走るエンドロールのネタバレ(漫画)!第3話の見所は?

今回は「たらちねジョン」先生の『海が走るエンドロール』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『海が走るエンドロール』はこんな漫画(あらすじ)

映画製作と真剣に向き合う海(カイ)という大学生と出会った茅野うみ子は、自分も映画を撮りたいと思うようになります。

65歳にして一念発起したうみ子はカイと同じ美大へ進学することを決めました。

美大に通い始めたうみ子だったのですが、学生たちとの年齢差にモヤモヤした気持ちを抱えてしまいます。

そんなモヤモヤした日々を変えてくれたのは他の学生とは異なる雰囲気を漂わせるカイの存在でした。

カイとの交流によって映画の海へダイブすることを決意したうみ子は、どんな作品を創り出すのでしょうか!?

年齢を言い訳にしない素晴らしさを表現した『海が走るエンドロール』

今回は挑戦する人間の輝きを描いたヒューマンドラマの第3話と第4話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

お互いの存在によってうみ子とカイが夢に向かって歩き始めますよ。

 

『海が走るエンドロール』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第3話

うみ子が美大に入学してから2週間が経ちました。

美大に向かう準備をしていると、髪の毛が薄くなっていることに気付きます。

うみ子
「髪型を変えると今まで持っていた服が似合わなくなる気がする」

似合う服が少なくなったことをすっかり忘れていました。

仕方なく外行きの帽子を用意していると、亡くなった夫の遺影が目に留まります。

うみ子
「いいじゃない、べつに若く見られたいってわけじゃないのよ、いってきます」

65歳になった自分が再び大学に通うとは思っていませんでした。

現在の状況を意外だと感じています。

うみ子
「思いつきで映画館に入ったように、忘れ物を届けにいったり、まるで大きな波に流されるように前に進んでる」

流されているような状況を楽しむしかありません。

うみ子が美大の面接を受けたのは3カ月前のことです。

志望動機を尋ねられたうみ子は、40年以上前に大学を卒業していると説明しました。

うみ子
「その後は食品会社で数年働き結婚をして子育てに専念するようになりました、そして今年の春夫を亡くし生活ががらりと変わった今こそ、新しいことに挑戦するチャンスなのではと考え、長らく興味があった映画を学びたいと思いました」

丁寧に説明しましたが、この美大は高齢の生徒を迎え入れた経験がありません。

ただし映像科は定員割れしています。

そのことを説明されると今度は学長から質問されました。

現代は映像を学ぼうと思えば色々な手段があります。

例えば素晴らしい指南書も数多く出版されていますし、動画配信サービスでも簡単に学ぶことは可能です。

大学では制作に関係のない基礎教養の授業も必須になるので、純粋に映像を学ぶなら遠回りになるかもしれません。

そこで学長はこの大学に入って何がしたいのか尋ねてきます。

うみ子
「6月のオープンキャンパスに来た時、はじめて映画が好きで作りたいと思っている学生と会いました、スクリーンに流れる映画や私が好きな映画たちはこういう純粋な目を持つ人々の手によって作られているんだと実感できました」

この大学でなら映画を撮ることが実現できると思ったことを説明しました。

大きいことを言ってしまいましたが、そのお陰もあって現在に至っているのです。

ただ現実は日常の積み重ねを実感するようになっていました。

美大といっても基礎科目を履修しなければなりません。

うみ子は美大の授業を新しく趣味を始めたつもりで楽しむことにします。

その中でいよいよ映像実習が始まりました。

うみ子
「この歳になっても居心地の悪さはある、でも学ぶのは楽しい」

若い学生たちの中で授業を受けることにはまだ慣れません。

居心地が少し悪い中で脚本の撮影準備となるロケーションハンティングが行われます。

生徒は出席番号順に5人のグループに分けられました。

しかし誰も監督に立候補しないので、高齢のうみ子が担当する事にします。

その後は役者、機材などの担当が決まりました。

うみ子
「うん、キレイな場所、夕陽の時間に撮りたいんだけど・・・」

うみ子は夕方の撮影を提案するのですが、他の学生たちはバイトがあるので断られます。

明日も忙しい人が多いので、とりあえずうみ子はラインのグループを作っておくことにしました。

うみ子
「もやもやは溜まっていく」

うみ子が乗った船は動き始めたばかりです。

それなのに船の中はモヤモヤが溜まっていました。

モヤモヤが溜まってきたうみ子はカイに会いたくなってきます。

お礼も言いたいのですが自分のことをカイは覚えていないかもしれません。

カイ
「あ、うみ子さん・・・その展示終わってますけど」
うみ子
「そうよね、ちょっとね、忙しくしてたら行けなくて・・・実は私この大学に入って・・・」
カイ
「あぁ、知ってますけど、おばあさんが入ってきたって話題でしたから、しかも秋入学も珍しくないすか・・・展示、いま近くのギャラリー借りてやってるんすけど、自分の作品上映してて、今から顔出し行くんで来ます?」
うみ子
「・・・よろしくお願いいたします」

喜んでついていくことにします。

ギャラリーに向かう電車の中、うみ子は電車から見える風景をスマホで撮影することにしました。

スマホを持ってからのうみ子は印象的な光景などを撮影するようにしています。

その映像を見せてもらったカイはギャラリーに到着すると、うみ子に意外なことを提案してきました。

カイ
「うみ子さん、さっきの上映しようよ」

すでにカイはスマホのデータをパソコンに移行させています。

カイの仲間たちも映像に興味を持ってくれました。

うみ子
「あっ、いやいや、あんなのほらっ、フツーのただの老後の趣味だから」
カイ
「いいから座って、グチも観たほうがいいよ、うみ子さんの作品フツーにすごい面白いから」

山口という女性の後輩を誘って映像を視聴します。

カイの行動はうみ子にどんな影響を及ぼすのでしょうか!?

 

 

映画を撮るため美大に進学しましたが、年齢の差や他の学生との温度差がモヤモヤを溜める原因になってしまいましたね。

カイと再び出会ったことでモヤモヤが少しだけ軽くなったシーンはとても素敵でした。

映像制作に情熱を傾ける学生の青春を描写した『海が走るエンドロール』

感動的なセリフの数々と、複雑な人間ドラマが見所になっています。

いつもは冷静なカイが見せる意外な表情にもご注目ください。

第4話

カイの夢にゾンビが出てきました。

警察を呼ぶためスマホを出したのですが上手く使いこなせません。

カイ
「なんで夢って機械がうまく使えなくなるんだろう」

誰もが経験したことのあるこのような現象は、明晰夢という睡眠中に自分が夢を見ていると自覚している状態です。

明晰夢について仲間たちと話しているうちに、うみ子の映像が面白かったことが話題に上がりました。

映像は流れてるビデオをスマホで撮影したりしていて、ますでうみ子の日記みたいに感じられます。

カイの仲間は親以上の世代が世界をどのように観ているか興味を抱きました。

話しているうちにお腹が空いてきたカイは1人で食堂に向かいます。

カイ
「足りない・・・」

200円のうどんを買うお金もありません。

仕方なく駄菓子を買って食べることにします。

テラスで食べていると高校時代の思い出が蘇ってきました。

高校生の頃からカイは映像に興味があったのですが、撮影したことはありません。

そんなカイに親友のゆうすけが映画を撮ろうと誘ってきたのです。

カイ
「そうか、うみ子さんの動画観て思い出したのか」

親友とうみ子は顔が似ているわけではありません。

それでも親友の姿とうみ子が重なりました。

山口
「それ朝ごはんですか、お疲れ様です、おいしい棒好きすぎる」
カイ
「腹溜まるかと思って、うどん買えなくて」

最安のうどんを買えない状況が山口は心配になってきます。

カイのことが気になっている山口は隣に座って話を聞くことにしました。

山口
「そんな金なくて大丈夫ですか、けっこうバイトしてんのに何に消えてくんですか」
カイ
「映画代とか学費とか」
山口
「学費も自分で払ってんですか?」

学費を親に借金しながらカイは美大に通っています。

しかし親が厳しいわけではありません。

色々と複雑な事情を抱えているのです。

カイ
「グチってさぁ、人生で一番後悔してることってなに」
山口
「え?えっと、別にずっと黒歴史なんで・・・」
カイ
「何それ・・・ごめん、行くわ」

窓の外にうみ子を見かけたカイがいきなり立ち上がりました。

そのまま駄菓子をまとめてテラスから出て行こうとします。

山口
「放課後、展示には顔出すんですよね!・・・出してくださいよ」

悲しそうな表情の山口に何も言わずカイはうみ子を追いかけていきました。

カイがうみ子に声を掛けると、展示時間に誘ったことを感謝してくれます。

カイ
「今日授業は」
うみ子
「今日は午前中だけなのよ、機材室寄って帰るだけ、週末カメラの勉強しようと思って、海くんは?」
カイ
「俺は今日必修だけなんで・・・」

話しかけるとうみ子は微笑んでくれました。

しかしすぐにカイのことが心配になります。

うみ子
「もしかしてそれ朝ごはん?お、おいしいわよね、おいしい棒は・・・栄養が・・・とか言ったら鬱陶しいわよね・・・」
カイ
「あ、じゃあうみ子さんのご飯食べたい」

今日は掃除とか買い出しをするつもりはありませんでした。

ただせっかく懐いてくれた猫のようなカイに食事を作りたくなってきます。

ビデオデッキを修理してくれたお礼と展示会場に誘ってくれたお礼をするため、うみ子はカイのため料理を作ることにしました。

ラインを交換するとうみ子は準備をするため買い物をしてから家に向かいます。

うみ子
「雨降りそう・・・それにしても海くん、今日少し変だったような・・・いつもマイペースだけど親御さんに頼れないのかしら・・・頼りたくない年齢か」

45年前の気持ちを思い出してみるのですがよく分かりません。

自分も詮索されたくないので人様の詮索はやめることにしました。

雷が静かになり続ける不安定の空模様を気にしながらうみ子が帰宅します。

鶏の黒酢煮やカルパッチョを作ると、カイがうみ子の家にやって来ました。

カイ
「わー、すげー」
うみ子
「嫌いなものないのよね?どうぞたくさん食べていってね」
カイ
「ありがとうございます、いただきます」
うみ子
「お茶でいい?」

挨拶もできてお礼も言えるカイを見ているうちに、両親から大事に育てられている気がします。

食事が始まるとカイが気になっていたことを質問してきました。

カイ
「そういえば今日聞こうと思ったんですけど、うみ子さんて後悔してることってありますか」
うみ子
「後悔?特に無いかなぁ・・・海くんは若いからまだまだ取り返せるわよ」

年齢を重ねてきたので後悔は色々とあります。

しかしうみ子の答えはカイが求めていたものではありません。

カイ
「こういうのって若いとか関係あるんですか」
うみ子
「えっと、若いからっていうのは純粋に時間があるって話なだけで・・・」

会話の雲行きが怪しくなってきました。

うみ子は急に不安を感じてしまいます。

カイ
「うみ子さん映画、老後の趣味って言ってましたよね・・・そういう思ってもないこと言ってしまった時、後悔しないんですか、それともうみ子さんはもう時間が少ないからあきらめるんですか」
うみ子
「・・・どうしたの、海くん・・・海くん・・・?」

気が付くとカイが大粒の涙をこぼしていました。

カイはどんな後悔を抱えているのでしょうか!?

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海が走るエンドロールのネタバレ(漫画)!試し読み情報も!

2021.08.24

 

『海が走るエンドロール』はこんな人にオススメ

リアリティーを感じられて共感しやすいヒューマンドラマを読みたい人にオススメしたい作品ですね

夢を追い求めながら様々な悩みを抱える人間模様はとても感情移入しやすいストーリーです。

年齢や環境は違いますが同じ夢を目指す人たちの情熱を題材にした『海が走るエンドロール』

多くの漫画ファンを魅了している話題作になっています。

見逃しては損をしてしまう素敵な物語ですよ。

 

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