『顔に泥を塗る』のネタバレ(漫画)!イヴが放つ名言とは?

今回は「ヨシカズ」先生の『顔に泥を塗る』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『顔に泥を塗る』はこんな漫画(あらすじ)

百貨店の受付嬢として働いている美紅は、25歳になっても自分に似合うメイクをすることができません。

童顔のため似合うメイクに悩んでいるのですが、同棲中の彼氏からはありのままが良いと言われているので幸せを満喫しています。

しかし職場の上司から年相応のメイクをするべきだと注意されてしまいました。

悩んでいると美紅の前にメイクが大好きな美男子が現れます。

イヴという美男子に出会ったことで美紅の運命が変わることになったのですが、そこには彼氏からの信じられない対応が待ち受けていました。

メイクによって人生を再起させるヒロインの運命を綴っていく『顔に泥を塗る』

今回は美容とハラスメントをテーマにした恋愛漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

普通のラブストーリーではない想像を良い意味で裏切ってくれる物語をじっくりとお楽しみください。

 

『顔に泥を塗る』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

世界にはルビーやターコイズ、ローズベージュなど素敵な色が様々存在しています。

美紅
「一番無難な色は何色?男の人が好きな色は?仕事で使っていい色は?友達に褒められる色は?色に溢れたこの世界で息が詰まりそうになりながら私は今日も正解の色を探してる」

25歳になっても美紅は自分に似合う色を見つけられていません。

それでもこの日は赤いリップを塗ってみることにします。

ハル
「・・・美紅、今日の化粧いつもと違うね」
美紅
「あっわかる?実は先週職場の人にもっとしっかり化粧しなさいって注意されちゃって」

同棲している彼氏のハルがすぐにメイクの違いに気づきました。

久しぶりに新しい色のリップを買ったため自分に似合っているのか美紅は不安になっています。

不安を抱えているためハルに感想を求めてみることにしました。

ハル
「なんか中学生が頑張って厚化粧したみたいな感じするね」
美紅
「それってつまり変ってことじゃん・・・!私もう25だよ・・・」

童顔を気にしている美紅にハルは率直な感想を伝えてきます。

美紅は童顔であることを自覚しているのでショックを受けてしまいました。

ハル
「やっぱ美紅に派手な色は違和感あって俺はいつもの方が好きかなー、それに俺がお客さんなら変にケバイ人よりナチュラルで可愛い子に接客された方が嬉しいし」

ケバイ人が苦手だと言われたため、美紅はリップを塗り直すことにします。

しかし地味で童顔な顔に似合う色が見つかった訳ではありません。

朝食を済ませて仕事に向かった美紅は、先輩に彼氏から中学生の厚化粧と言われたことを笑われてしまいます。

さらにメイクが薄いとお客に舐められやすいことを指摘されました。

百貨店では清楚風な女性ほど男性客から狙われる傾向が高くなっています。

言われてみれば美紅はよく男性客に絡まれていました。

変なお客に出会う確率が多いと落胆する美紅の前にこの日も怪しい男性が現れます。

男性はトイレの場所を聞きながら美紅の手を握ってきました。

美紅
「な、な、なぜ手を・・・!?せ、セクハラおじさんだー!」

清楚で優しそうだという理由から男性はトイレまで連れて行って欲しいとお願いしてきます。

しかし美紅は地味で大人しそうだから何でも言う事を聞くと思われているように感じました。

もちろん美紅は何でも言う事を聞くようなことはしません。

持ち場を離れられないと断るのですが、男性がしつこく迫ってきます。

美紅
「綺麗で賢そうな受付のお姉さんに憧れて自分もそんな受付嬢になりたいと思ってたけど・・・現実は地味すぎて上司にダメ出しされるわ、お客さんにはセクハラされるわ」

ダメ過ぎる自分の状況に美紅は仕事を辞めたいと思うようになっていました。

元々ハルと結婚したら仕事は辞めるつもりです。

なので少し辞める時期が早くなっても構いません。

全てが嫌になってしまったのですが、ここで美紅にとって救世主のような存在が現れます。

イヴ
「セクハラ、または痴漢?この手」

突然現れた美女がセクハラする男性を注意してくれました。

美女の注意を受けた男性は慌てて美紅から手を離します。

美紅
「えっ何・・・突然の美女・・・!?」
イヴ
「客の立場を利用して接客中のお姉さんの手を握るのってかなり悪質なセクハラだと思うけど?」

毅然とした態度の美女によって美紅は救われることができました。

しかし美女の存在は美紅にとってより一層大きなものとなるのです。

自己肯定感の低い美紅を変化させていく美女の名言とは・・・!?

 

 

見た目や雰囲気で判断されてしまう美紅が気の毒だと思いました。

そんな彼女を助けた美女は素敵なキャラクターですね。

予測不能な展開が連続していく『顔に泥を塗る』

ここから美女の正体が明らかになっていきます。

美女のおかげで前向きになる美紅にご注目ください。

後編

美女にセクハラを注意された男性は言いがかりだと否定しながら去って行きました。

イヴ
「勝手にすみません、お姉さんが困ってそうだったからつい割りこんじゃって・・・迷惑かけたならごめんなさい」
美紅
「い、いえ!迷惑だなんて全然!」
イヴ
「そう?それならよかった、実は今日落とし物しちゃって、確認してほしいんですけど・・・」

美女は袋に入ったままのコスメ用品を落としてしまったそうです。

オシャレな女性はデパートのコスメ用品を使うものだと思いながらカウンターに確認を取りました。

落とし物はすぐに見つかったのですが、少し気にかかることがあります。

美紅
「あの同じお品物がカウンターに届いているようなのですが、その・・・拾われた場所が3Fの男子トイレのようでして・・・」
イヴ
「あっ!そうそう3Fのトイレ行ったー!そっかメイク直した時、手洗い場に置き忘れたんだ」

美女はトイレに忘れたことを恥ずかしがるのですが、美紅はそのことを気にしている訳ではありません。

忘れ物が拾われた場所を気にしているのです。

美紅
「あ、あの失礼ですがその・・・」
イヴ
「あっ僕、男です」

あまりにも美しいためとても男性とは思えません。

それでも目の前の人物が言っていることは辻褄が合っているので遺失物カウンターの場所を案内します。

鮮やかな赤いリップが似合う男性はそのままカウンターへ向かいました。

セクハラに遭ったり美しすぎる男性に会った事で美紅はどっと疲れを感じてしまいます。

しかし疲れはしましたが男性に出会ったことで美紅は自分がいい訳ばかりしていたことに気付かされました。

メイクと向き合わなければいけないと思ったので、仕事の帰り道にコスメショップへ寄ることにします。

ただ慣れていないのでコスメについて質問できず、スキンケアのサンプルばかり貰ってしまいました。

美紅
「今日あの子がしてた赤リップもイヴサンローランだったのかなぁ・・・あ、赤リップの・・・」

考え事をしていると先ほどの男性とすれ違います。

美紅は思わず心の声を出してしまいました。

イヴ
「あれ?お姉さんたしか・・・そうだ!今日の受付の・・・」
美紅
「す、すみません!突然声かけて!あのえっと・・・あっ、赤リップ!とってもお似合いです!」

自分でも何を言っているのか分かりません。

動揺する美紅に男性はイヴと名乗ってからパンケーキ店に誘ってくれます。

イヴ
「お姉さん何が好き?おかず系とデザート系頼んで二人でシェアする?」
美紅
「う、うん!そうしよ」

怒涛の展開に流されるままになっていました。

それよりも目の前に座っているイヴがまだ男性だと信じられません。

名前も喋ることも完全に女子そのものなのです。

イヴ
「僕は男の子だよー、服はただの趣味だから、ふふっ、気になってたでしょ?」
美紅
「ごっ、ごめんなさい!私あなたみたいな人と会うの初めてでつい・・・っ」

好奇心でついてきてしまったことを謝りました。

しかしイヴはそんなことを気にしている訳ではありません。

イヴ
「いーよ!僕も好奇心から誘ったしお互い様!・・・うれしかったんだ、こういう格好だと変な目で見られることも多いけど、お姉さんは純粋に僕を見て褒めてくれたから」

自分のことを純粋な目で見てくれた美紅と話がしたくなったそうです。

少しだけ気が楽になった美紅は気になっていることを質問してみました。

美紅
「い、イヴくんがどうして女の子の格好をしてるのかって聞いてもいい・・・?」
イヴ
「メイクが好きだからだよ?メイクに合わせて服を決めてるからレディースを選ぶことが多いだけでメンズも着るよー」

イヴはメイクをすることでその日なりたい自分になっているのです。

美紅はイヴが眩しいくらい自由な人間だと思えてきました。

美紅
「すごいね、私は全然メイクできないから尊敬しちゃう・・・」

メイクができないことと、今朝彼氏に中学生の厚化粧と言われたことを打ち明けます。

すると失礼な言葉に怒りを覚えたイヴがメイクを教えてくれることになりました。

まずリップの色を選ぼうとするのですが、美紅は相手の反応が怖いため素直に色をえらべません。

確かに誰もが人の反応を気にしてしまうものです。

イヴ
「でも僕メイクの似合う似合わない、厚い薄いって結局誰かの好みの問題だと思うんだ、万人に愛されるメイクなんてできないけど、でもだからこそ自分も相手も好きになれるメイク見つけられたらうれしくない?」

メイクで印象を変えたら彼氏の反応も変わるはずだと励ましてくれました。

勇気を貰った美紅は素直になって好きな赤色を選ぶことにします。

赤リップをイヴに塗ってもらうと自分でも綺麗だと思える姿に変身できました。

この姿をハルに見せるためメイクしたまま飲み会帰りの彼氏を待つことにします。

美紅
「はるくん、おかえり!」
ハル
「どうしたのその顔、今朝と全然違うね」
美紅
「今日偶然知り合った子にしてもらって・・・」

彼氏の反応は思っていたものではありません。

それどころか機嫌が悪そうに見えます。

不機嫌そうにしながら洗面所に向かうとクレンジングを取り出し、笑顔のまま美紅の顔面に浴びせました。

ハル
「誰にされたとかどうでもいいんだけどさ、とりあえずその化粧似合ってないから、まずその汚い顔綺麗に落としてからもっかい説明して?」

ようやく自信を持てた美紅に対して暴言を吐きつけます。

ここから最低な彼氏によるモラハラが幕を開けることになりました。

せっかくイヴのおかげで笑顔になれた美紅は、最悪なモラハラに耐えられるのでしょうか!?

 

『顔に泥を塗る』はこんな人にオススメ

恋愛漫画とサスペンス漫画が好きな人にオススメの作品です。

特に豹変した彼氏のエスカレートするモラハラからは目が離せませんよ。

どん底から這い上がろうとするヒロインの苦しみを表現していく『顔に泥を塗る』

幸せだった同棲生活が地獄に変わるスリリングな展開を見逃さないでください。

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