妻が夫で夫が妻でのネタバレ！入れ替わった夫婦の運命とは？

今回は「青波エコー」先生の『妻が夫で夫が妻で』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『妻が夫で夫が妻で』はこんな漫画(あらすじ)

33歳の倉木堅と29歳のちとせは共働きをしながら2歳の娘を育てています。

子育てに苦労する中、近所に住むちとせの母親に助けてもらいながら仕事と育児を両立させてきました。

そんなある日、育児の事で喧嘩をした2人の心と身体が入れ替わってしまいます。

堅は妻になることで、またちとせは夫になることでお互いの苦労を学んでいくことになるのですが・・・。

入れ替わった夫婦が娘のために奮闘する様子を描いた『妻が夫で夫が妻で』！

今回は家族の絆を描いていくヒューマンドラマについて、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

困難を乗り越えようとする姿から勇気をもらってみてください。

『妻が夫で夫が妻で』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

ワーキングマザーのちとせがインフルエンザに感染してしまいました。

熱が40度を超える中、娘のななせを預けている母親から電話がかかってきます。

「もしもしお母さん？えっ？何？聞こえない、どうしたの？」

母親からの電話はななせが泣きやまなくて困っているという内容でした。

そのことをちとせは夫の堅に伝えるのですが興味を示してくれません。

「んー？」

どうやら堅はスマホのゲームに夢中のようです。

「え・・・お泊まりムリ？こっちに戻すの？2歳って・・・イヤイヤ期だからなー・・・もしもしー？私、一週間仕事休むけどななせはいつも通り預かってね？」

娘にインフルエンザをうつすわけにはいかないので、このまま母親に預かってもらうしかありません。

「あっ、レアゲットした」

この状況でも堅はゲームを続けています。

「堅くん！私インフルエンザなんだけど！！」

「知ってるよー、だからマスクしてる」

夫の無神経な言葉にちとせがキレました。

「ママが病気なんだからパパが動くの！堅くんは今からばーばんちへ行ってななせを連れてうちまで戻ってくる！私は別室にこもるからあなたは娘と寝てあげて？」

丁寧に説明するのですがそれでも堅は動こうとしません。

「わかってないなぁ、俺とじゃなくてちとせと寝たくて泣いてんだろ？そのななせの願いがムリならばーちゃんちで泣き疲れて眠る、それが一番安全だろう」

もっともらしい正論を言うのですが、ちとせの怒りに油を注いでしまいます。

「はァ！？正論言ってるつもり！？自分が楽をしたいだけでしょう！？」

高熱と強いストレスで堪忍袋の緒が切れたちとせは、近くに置いてあったフライパンを堅に向かって投げつけました。

運悪くフライパンは堅の頭を直撃してしまいます。

さらにフライパンを投げたちとせも高熱の影響で意識を失いました。

それから30分程度、2人は意識を失い続けます。

「おい、おい、ちとせ起きろ」

「え！？は！？」

意識を取り戻したちとせは衝撃的な光景を目にしたため飛び起きました。

「ちとせが俺で、俺がちとせになってる」

「私が堅くん！？」

意識を失ったことが原因かは分かりませんが、堅とちとせの身体が入れ替わってしまったのです。

「痛・・・頭いってー、無理・・・起きてられん、先寝るわ、おやすみ」

「ちょ・・・堅くん！！」

「ほら、もうインフルは俺だからななせ迎えに行けるだろ」

インフルエンザのためちとせと入れ替わった堅は別室にこもってしまいました。

「危うく殺してしまうところでした、この事態も刑務所暮らしよりは良かったのでしょうか」

ちとせはこの状況をどのように打開していくのでしょうか！？

子育てに協力しようとしない夫に腹を立てる妻に共感することができました。

しかしフライパンを投げつけるのはやり過ぎかもしれませんね。

心と身体が入れ替わったことでお互いの苦労を知ることになる夫婦が印象的な『妻が夫で夫が妻で』！

ファンタジーの要素を取り入れながら交錯する人間模様を表現していくところが見所になっています。

入れ替わった夫婦がどのように協力するのかを見守ってあげてください。

後編

夫と身体が入れ替わったちとせは娘のお迎えに行っている場合ではありません。

しかし堅はインフルエンザのため、仕方なく母親の元へ向かうことにしました。

「いつも助かります、おやすみなさーい」

自分のことを女優だと思いながら全力で夫を演じます。

母親の家からななせを連れ帰ろうとすると、近所のママ友たちと遭遇しました。

ママ友に妻がインフルエンザにかかったため自分が迎えに来たことを説明していると、1人のママ友がななせを自分の子供に近づけないでと言ってきます。

この言葉に身体が入れ替わってるちとせがキレました。

「ななせはほぼおばあちゃんちで生活しています、感染してる前庭で接するのは大変失礼ですよ？」

丁寧な言葉で文句をぶつけます。

するとママ友から意外な事実を告げられました。

実は母親の元に預けてばかりのななせは、同年代の子に比べると成長が遅く言葉が喋れません。

そのことを近所のママ友たちは共働きで祖母に預けっぱなしのためだと噂していました。

しかし嫌味を言われたちとせも黙っている訳ではありません。

「酒臭いですよ、お子さんへの影響がとても心配になります、お互い早く子どもを寝かせましょう」

お酒臭いことを伝えたちとせはななせを連れて家に戻りました。

自宅に戻ってななせを寝かせつけたのですが、ちとせはなかなか眠ることができません。

「ショックだった、自分の子どもはもっと世間で慕われてるかと思ってた、夫婦ゲンカしてる場合じゃないじゃん、何があってもこの子は守らなくちゃ」

自分が夫の身体に入れ替わっていることは子育てに関係ないため、改めてななせを守ろうと誓ったちとせだったのです。

翌日、ちとせは会社に向かう準備を始めました。

「おはよう堅くーん？休みたいけど私は出社してくるね、堅くんの身体で、同じ職場勤めで良かったねー、堅くん？私の身体で変なことしないでね？」

「しねーよッ、体中寒いし関節痛いし寝てるしかねーわ！」

妻がインフルエンザになっても心配しなかったのですが、自分が辛いことは訴えてきます。

少しイラっとしながらちとせは夫の会社へ向かいました。

堅は係長のため初日から仕事が順調に進むことはありません。

「でも絶対に堅くんの仕事量をこなしてみせるわ！」

ちとせが全力で仕事に取り組んでいると、堅から意外なメッセージが送信されてきます。

「片づけた」

「何やってんの？熱は？」

どうやら薬で体調が少しだけ回復した堅は、珍しく家事を手伝ってくれていました。

「こうなったのは俺のせいだから、フライパン投げられる前に動いてりゃ良かった」

「今更遅いよ！元の生活に戻るまで私の生活できるよね？」

夫からの言葉が嬉しかったちとせなのですが素直な気持ちを伝えることはしません。

そんなちとせに堅は意外な言葉を送ってきます。

「助け合うしかないだろ」

これまでの堅は家の中ではまるで置物のように動きませんでした。

そんな夫から助け合うという言葉が飛び出したため、ちとせは信じられない気持ちになっています。

夫の気持ちを知ったちとせは、ななせを迎えに行くとやはり娘は周囲と馴染むことができていません。

今までのちとせはこの状況を受け入れようとしていませんでした。

「本当は嫌だった、一人だけ喋れない娘、認めざるをえない差、こんな苦しいコミュニケーションあるんだね、私たちはこうあるべきって基準から今は外れてる」

それでもこの状況を受け入れるしかありません。

覚悟を決めたちとせはこの状況を乗り越えることにします。

「私たちの助け合いは始まったばかりです」

ようやく助け合うことの大切さを学んだ堅とちとせだったのでした。

ここからお互いの立場を理解しながら絆を深めていく夫婦の姿は、実際に漫画を読んでお確かめください。

『妻が夫で夫が妻で』はこんな人にオススメ

心と身体が入れ替わったことをきっかけに成長していく夫婦の美しい姿を描いた感動作です。

そのためヒューマンドラマを読んで感動を味わいたい人にオススメの作品ですよ。

助け合うことの大切さを教えてくれる『妻が夫で夫が妻で』！

笑えるシーンと泣けるシーンが盛り沢山になっています。

絆を深めていく夫婦を応援しながら物語を読んでみてください。

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