今回は「粕谷紀子」先生の『私はシャドウ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『私はシャドウ』はこんな漫画(あらすじ)
専業主婦をしている芹菜は夫の武文を心から愛しています。
愛情の全てを夫に捧げる芹菜は幸せすぎる結婚生活を送ってきました。
しかし尽くすことが生きがいのため、次第に愛情が武文への重荷になっていきます。
友人たちからも冷ややかな目で見られてしまう芹菜。
このままでは結婚生活が破綻してしまうかもしれません。
夫の幸せを生きがいだと感じ、自分自身のために生きることができなくなったシャドウ・ワーカーの芹菜はここから一大決心をすることになるのでした。
尽くし過ぎるダメなヒロインが自分を変えようとする様子を描いた『私はシャドウ』!
今回はドラマ化されたヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
自分を見つめ直そうとするヒロインを温かい目で見守ってあげてください。
『私はシャドウ』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
いつも通りの朝を迎えた芹菜が夫の武文を起こしに行きます。
愛する夫の寝顔を見ながら至福の時間を楽しんでいると武文が目を覚ましました。
しかし芹菜とは対照的に夫の武文はベタベタするようなことはしません。
そんな武文に芹菜は朝食を勧めます。
この日はアンチョビと水菜とモッツアレラのオーロラソースのサンドウィッチを作りました。
武文はいい年齢をしてクン付けで呼ばれることを嫌がっています。
ですが幸せで浮かれている芹菜は武文の真意に気付くことができません。
話がまとまらないまま、出勤する武文を芹菜がいつも通り自動車で送って行くことにします。
芹菜は大好きな武文を送るという目的だけのために自動車免許を取得しました。
この日も電車で仕事現場へ向かう武文を送って行きます。
いつも寝てしまう芹菜なのですが、今日こそは起きて待ってると約束して武文を見送りました。
その後、自宅に戻った芹菜は食器洗いや洗濯などの家事を始めます。
家事をこなした芹菜は時間を持て余したため、趣味のロマンス小説を探しに書店へ向かいました。
ようやく自分好みの小説を見つけたところで急に後ろから声をかけられます。
焦って振り向くのですが声をかけてきたのは店員ではありません。
声をかけてきたのは旧友のもと子でした。
未だにロマンス小説を読んでいる芹菜にもと子は呆れてしまっています。
結婚しているのにロマンス小説を読んでいることがもと子は信じられません。
対照的に天然で鈍感な芹菜はもと子の気持ちを理解できないようです。
ケーキが大好きな芹菜は喜ぶのですが、すぐにある懸念が頭に浮かびました。
苦手な友人が来るためあまり乗り気になることができません。
しかしもと子の勧めでケーキバイキングへ参加する事にしました。
そしてこの決断が芹菜の運命を変えることになるのです。
ここから芹菜にはどのような運命が待ち受けているのでしょうか!?
尽くしてほしい男性にとって芹菜は最高の女性だと思います。
しかしそれ以外の男性には嫌われてしまうキャラクターかもしれませんね。
少し常識外れなヒロインが人生を見つめ直していく『私はシャドウ』!
自分の為に生きることの大切さを表現した物語です。
それでは変わろうとする芹菜の姿を引き続きご覧ください。
後編
もと子と翌日の12時に現地集合することを約束した芹菜は家に帰るとロマンス小説を読むことにします。
購入した3冊はどれも好みの物語だったため一気に読み終えてしまいました。
夫の帰りを待つつもりだったのですが、いつの間にか寝てしまいます。
深夜に帰宅した武文は芹菜を起こさず、自分も寝ることにしました。
翌朝、食卓で新聞を読んでいる武文が朝食を見て言葉を失ってしまいます。
天然な芹菜は2日続けて同じ朝食を用意しました。
しかし武文はコーヒーしか飲んでくれません。
ここでようやく芹菜は自分がミスをした事に気が付きます。
ミスをした芹菜が代わりに何か出来ることはないか質問すると、武文が冬物のカーテンを交換してほしいと頼んできました。
武文からお願いされたことで元気が出た芹菜は、ケーキバイキングの前にカーテンを選ぶことにします。
ですが武文のことを考えながら買い物に夢中だったためケーキバイキングに遅刻してしまいました。
芹菜は主婦なので自由なのですが、待ち合わせた3人の友人は仕事をしているため自由な時間が多くありません。
さらに芹菜が遅刻したことでお目当てのケーキバイキングに行くことができませんでした。
機嫌を悪くした友人たちをなだめると、芹菜は別のレストランへ誘うことにします。
そこで友人の一人が毎日どんな生活をしているのか芹菜に質問してきました。
着替えを手伝って車で夫を送っていると説明します。
すると友人が芹菜のことをシャドウ・ワーカーだと指摘してきました。
シャドウ・ワーカーとは外でお金を稼がずに誰かの身の回りの世話をして生きている人間のことです。
失敗しても責められることは無いのですが、その反面として社会的に評価されることもありません。
愛という言葉を盾にして夫や子供の成功を生きがいにしているシャドウ・ワーカーは自分自身のために生きようとしていない人間なのです。
しかし芹菜はシャドウ・ワーカーだと非難されても自分の生き方を悪いとは思いません。
悪いどころか愛する人のために尽くすことを誇りに思っているのです。
誇りに思っているのですが、帰宅すると自分が空回りしていたことを思い知らされました。
芹菜は四六時中、夫に尽くしていたいと思っています。
ですが武文は一人の時間も必要だと要求してきました。
男性のほとんどが尽くす女性の重たい気持ちを受け止めることができません。
ここから芹菜はもと子の勧めによって探偵事務所で働くことにします。
少しでも時間を有意義に使おうとする芹菜だったのですが、働きだした途端に女性と一緒にいる武文を見かけてしまいました。
すれ違い出した芹菜と武文の結婚生活はどうなってしまうのでしょうか!?
粕谷紀子先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓
『私はシャドウ』はこんな人にオススメ
少し残念な女性のありのままの日常を描いていますので、リアリティーのあるヒューマンドラマが読みたい人にオススメです。
ヒロインを応援しながら読んでいくと物語の面白さがより一層味わえると思いますよ。
探偵として働くことになったヒロインの紆余曲折を表現した『私はシャドウ』!
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