サムシング(漫画)のネタバレ！池谷理香子が描くラブロマンス！

今回は「池谷理香子」先生の『サムシング』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『サムシング』はこんな漫画

緒川鈴が地元の大学に進学して2ヵ月が経ちました。

彼女が想いを寄せる夏目は、鈴の親友の京子と交際しています。

あくまでも親友の彼氏として夏目と接している鈴。

しかしその想いを断ち切ることが出来ません。

19歳の鈴が胸に秘めた想いと向き合う姿を描く『サムシング』！

今回はこの漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

恋愛漫画の名手・池谷理香子先生が表現するラブロマンスをごゆっくりお楽しみください。

『サムシング』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

京子から夏目のアパートで飲もうと誘われた鈴。

そのため帰りが遅くなることを母親に電話しています。

「あ、ママ、鈴だけど今日帰り遅くなるから、夕飯？いらないよ、遅くなるって言ってんじゃん、はぁ？時間なんかわかんないよ」

講義があるため無理矢理電話を切ってしまいました。

京子の彼氏の夏目は大学の近くにアパートを借りています。

そのため彼のアパートには同じ大学の学生が多く住んでいました。

面白い人たちばかりが集まると言われ飲み会に誘われた鈴。

学生ホールの前で京子と待ち合わせたため待っているのですが、なかなかやって来てくれません。

すると鈴を凝視する男性の姿に気が付きました。

「なにあいつ・・・」

「ねえねえ、ねえってば」

「なんですかっ」

「あんた文学部1年の緒川鈴？俺、夏目と同じアパートの渋澤、京子ちゃんに頼まれてあんたのこと迎えに来た、歩いて5分もかからないから」

こうして渋澤に連れられてアパートに向かうことになった。

年齢不詳な渋澤が何年生なのか考えながら、彼の後をついて行きます。

「おまえさ、さっきナンパと勘違いしたろ、自意識過剰なんじゃなぁーい」

馬鹿にしたような笑みを浮かべる渋澤の第一印象は最悪なものでした。

大学から近くだったため、すぐにアパートに到着した二人。

鈴は夏目の部屋で飲むと思っていたのですが、場所は渋澤の部屋に決まっていました。

彼の部屋に入ると京子がおつまみの準備をしています。

「あー鈴ちゃんごめんねー、迎えに行けなくて、ちょっと手が放せなくて」

「いいよ、なに京子ちゃん、料理？」

「うん、けっこう得意なんだ、だから飲み会じゃおつまみ係、鈴ちゃんはやらないの」

「全然」

料理を全くしない鈴はテレビを見ながら全員が集まるのを待つことにしました。

すると次々にアパートの住人が集まり、あっという間に渋澤の部屋は人で溢れかえります。

しかし夏目はアルバイトのためまだ来ていませんでした。

京子の料理の美味しさもあり盛り上がる飲み会。

その間の鈴は映像演出研究会というサークルの勧誘を受けたりするのですが、知らない人達ばかりのため次第に間が持たなくなってきます。

ただただお酒ばかりを飲んでしまうため、鈴はだんだん帰りたくなってきました。

するとそこにやっと夏目が現れます。

「どう？飲み会楽しい？」

「うんまぁ・・・あの人達みんなここのアパートなの？」

「いや違う人もいるよ、大学近いから溜まり場になってる部屋もあってさ」

「男のひとばっかり」

偶然ですが現在このアパートには男性しか住んでいませんでした。

そのためこの場にいる女性は鈴と京子だけだったのです。

「大丈夫？京子がかわいくて彼氏のいないコを連れてくるって言ったもんだからみんな盛り上がっちゃって、相手すんの大変じゃない？」

「それってあたしの事！？」

過去に浮気をされたことから男性不信になっている鈴。

果たして夏目に想いを寄せる鈴の前に運命の男性は現れるのでしょうか！？

大学生らしい生活感をリアルに表現した漫画ですね。

恋やサークル活動に大忙しな様子が読んでいて共感出来ました。

19歳という大人となる一歩手前の青春時代を描いた『サムシング』！

どこか懐かしさを感じられる物語となっています。

心に傷を持っている鈴の様子に注目しながら続きをご覧ください。

後編

飲み会が盛り上がる中、気が付くと鈴は寝てしまっていました。

目を覚ますと渋澤だけが起きています。

「他の人は？」

「帰った」

「京子ちゃんは？」

「気分悪いとか言い出したから夏目が部屋に連れて行ったよ、あいつ自分で料理作っといて、自分じゃロクに食わずに飲んでたもんだから」

京子がいないため帰ろうとする鈴。

すると煙草を買いに行く用事がある渋澤が、タクシーを拾える場所まで送ってくれることになりました。

その道中で鈴に彼氏がいないか再確認する渋澤。

鈴に彼氏がいないことを確認した渋澤は、彼女をタクシーに乗せるとそのまま帰っていきました。

翌日、講堂でぼんやりとしている鈴に京子が声をかけてきます。

「どしたの元気なくない？もしかして二日酔い？」

「ううん、京子ちゃんこそ気分悪くなったんだって？」

「うん、そぉ、鈴ちゃん寝ちゃってたから心配だったんだけど、ちゃんと帰れた？」

「うん、渋澤ってひとがタクシー乗るまで送ってくれたから」

実は渋澤に鈴のお世話を頼んでいたのは京子でした。

そのことを知り、渋澤のことを親切な人だと思ったことを後悔する鈴。

京子はそんな鈴に対して、飲み会にいい男がいなかったか質問をしてきます。

彼氏がいない鈴のため飲み会をセッティングしていた京子。

しかし鈴は彼氏がいない現状を不満に感じていませんでした。

「恋人欲しくないの？」

「夏目くんみたいに学部が違うのにしょっちゅう会いに来てくれて、しょっちゅう電話してくれて、浮気なんて絶対しなさそうなやさしい彼ならほしい」

「鈴ちゃん、夏目くんみたいな人が好みなの？」

「え・・・てゆうか・・・京子ちゃんが幸せそうだから羨ましいだけだよ」

自分の気持ちをごまかした鈴。

その後、夏目が勉強で忙しいため京子は映像演出研究会に入ることを決めます。

一人では心細いため鈴を誘った京子。

二人がサークルの部室を訪ねるとそこには渋澤の姿がありました。

鈴は渋澤が苦手なため、すぐに部室を出て行きます。

「あたし・・・やっぱやめとくわ、あの渋澤ってひと、多分あたしが入ると嫌がると思うし」

「大丈夫、渋澤くん鈴ちゃんのこと気に入ってるって」

飲み会の時に鈴を迎えに行ってもらう際、京子は学生ホールの前にいる1番可愛い子という説明をしていました。

もし分からなかったら連絡してほしいと言っておいた京子。

しかし渋澤は京子と連絡を取ることなく、飲み会に鈴を連れてきたのでした。

少しずつ恋愛関係に発展しそうな雰囲気が出てきたこの物語。

複雑に絡み合う大学生のラブロマンスの続きは、実際に漫画を読んで楽しんでみてくださいね。

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『サムシング』を読んだ感想

登場人物の感情表現を丁寧に描いている漫画ですね。

そのため多くの読者が感情移入しやすい物語だと思います。

リアリティーのある設定と登場人物の心理描写がとても上手な『サムシング』！

若者のラブロマンスを共感しながら読んでみてください。

きっと読んでいくうちにこの漫画の世界観の虜になっているはずですよ。

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