『青春の霹靂』のネタバレ(漫画)！感想と試し読み情報も！

今回は「八寿子」先生の『青春の霹靂』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『青春の霹靂』はこんな漫画(あらすじ)

女子高生の雨音雫(あまねしずく)は男子にときめくことができません。

好きになって付き合ったことはあるのですが、普通の女子なら胸キュンする場面で気持ちが冷めてしまいます。

恋愛不感症かもしれないと悩んでいる雫を友人が合コンに誘ってくれました。

合コンには容姿端麗で頭脳明晰な日生光輝(ひなせこうき)も参加していたのですが、モテモテの彼にもときめくことはできません。

しかし予想外の出来事によって日生の秘密を知った雫は、初めて胸がときめく感覚を味わうことになったのです。

入れ替わりによって幕を開けた恋模様を綴っていく『青春の霹靂』

今回は性癖をテーマにしたラブコメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

八寿子先生が描く青春物語をじっくりとお楽しみください。

『青春の霹靂』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

雨音雫がイヤホンを付けながら通学バスの中で動画を視聴しています。

同じバスに乗っている男子高校生は雫のことをカワイイと言い始めました。

可愛くて真面目そうな雫が勉強動画を視聴していると勝手に想像しています。

すると乗客とぶつかったため雫のイヤホンが外れました。

そのため不感症の動画を視聴していたことがバレてしまいます。

「ギャーッッッ、ててて停止ッ」

周囲の乗客に笑われてしまった雫は死にたくなりました。

バスを降りても友人に笑われてしまいます。

「私の悩み、それは男の子にときめけないこと、好きにはなれるし数人付き合ったこともある」

ですが女子なら胸キュンするはずの場面で気持ちが冷めてしまので長続きしたことがありません。

真剣に悩んでいるので不感症動画を視聴していたのです。

悩みを相談していると友人から合コンに誘われました。

今回の合コンにはA組の日生光輝が参加するので、他の男子もイケメンが期待できます。

イケメンが相手なら雫もときめくことができるかもしれません。

「日生くん・・・ってダレだっけ？」

日生光輝は容姿端麗で頭脳明晰、大金持ちの息子で校内どころか地域の女子から絶大な人気を誇っているのです。

人気女性モデル2人に腕を組まれながら日生が合コンの待ち合わせ場所にやって来ました。

「日生光輝っすー、ヨロシク」

日生が現れただけで女性陣の瞳がハートになりました。

カラオケルームに入っても女性陣が日生の周りから離れません。

「この人なら・・・私でもときめけるの・・・かな・・・？なんていうかそれ以前のモンダイ、あんなの入ってけないわ・・・」

空気を読まない女性陣の代わりに雫が飲み物を注文します。

そのこともあり雫の周りに男性陣が集まってきました。

友人が言っていた通り日生の周りはイケメンばかりです。

「あ、用事入った、わりーけど抜けるわ」

まだ1時間も経っていないのに日生が帰ってしまいました。

日生がいなくなりヤケになった女性陣がカラオケを熱唱します。

「ちょ、ちょっと自己中すぎない・・・？いったい彼は何をしに・・・」

カラオケが盛り上がり始めると、会話ができなくなってきました。

うるさいのでイケメンが雫を外に誘い出します。

流れるように出てしまったのですが嫌な感じはしません。

しかしイケメンが急に距離を縮めてきたので雫は冷めてしまいます。

脳内には吹雪の映像が流れ始めました。

「ごめん鈴木くんっ、あの私こういったことがちょっとスンとなるアレでして」

上手く伝えることができません。

そのためさらに距離を縮められます。

「はい、ストップストップ、イヤがってっからその子」

戻ってきた日生が鈴木を止めてくれました。

鈴木は手が早いので何度も注意しているそうです。

「あ・・・ありがとう・・・」

隣に座った日生からいい匂いが漂ってきました。

顔をチラ見するとまつ毛が長くお人形さんのようです。

「つーかオレわざとかと思ってたわ、そういう男ウケ狙った服装とか全員の名前覚えたり世話焼いたり、いかにも男寄ってきてくださいって感じしたからさ」

日生は雫がさっきみたいな状況を望んでいたと思っていました。

好きな服を着てきただけなのに誤解されているようです。

自信満々な日生ですがここから立場が逆転するとは思ってもいません。

2人にいったい何が起こるのでしょうか！？

イケメンで自己中心的な日生は自信家で言いたい放題なのにモテモテですね。

ここまでは清楚な雫ですが意外な自分の一面に気付き始めます。

爽やかに性癖を描写していく『青春の霹靂』

意外な一面があるのは雫だけではありません。

自信満々な態度とはまるで違う日生の姿にご注目ください。

後編

雫は日生が言うように男ウケを狙っているわけではありません。

「いやだって合コンだし、おしゃれしたり好意的に接するのはフツーじゃない？」

「いやまぁ勝手にすればいーけど、あんたみたいの男はナメがちだから気をつけたほうがいーよ？」

ナメているのは日生だと思ってしまいます。

しかし口には出しません。

「日生くんそういえば用事は？行かなくていいの？」

「嘘に決まってんじゃん、そもそもオレ参加だと可愛い女子が集まるからってことで行ってやっただけで」

買い物のついでに顔を出しただけです。

日生は女性に不自由していません。

自信に満ち溢れているのでカチンときました。

しかしこの自信は恋愛経験の多さからきているかもしれません。

「あのっちょっと聞いてもいい！？私これまで彼氏ができてもときめくことができなくて、もちろん好きは好きなの、だけどスキンシップとかになるとどうにも冷めちゃって」

自分のような女の子が周りにいたか質問します。

恋愛経験が豊富なら答えを知っているかもしれません。

ここでスキンシップを説明するため雫が日生の腕を掴みます。

「お、おいっ」

「で、上のほうからこんな感じで・・・もしかしてこういうの初めて？可愛いね・・・って・・・」

頭を撫でると日生の顔が真っ赤に染まりました。

その顔を見た雫の鼓動が激しくなっていきます。

「どっ、どけっ・・・早くっ」

「えっ・・・あっ？まさか私良からぬところを触ってしまった！？ごめんなさい、興奮させるつもりは」

「バカ、触ってねぇし興奮もしてねぇよ！」

動揺しながら否定していますが顔の赤みは消えていません。

さっきまでの自信満々だった姿とは別人のようです。

「も、もしかしてホントに初めてだった？」

「そんなわけあるか、この痴女！お前なんか誰も興奮しねぇよ！一人で勝手に困ってろ！」

雫はベンチに取り残されてしまいました。

しかしまだ興奮は収まりません。

「いまのはいったいなんだったの、思い出すだけでも・・・あの日生くんがあれほど取り乱すなんて・・・私よっぽどヘンなことしたんだわ・・・ヘンなことしてうろたえたとこ見てドキドキしてるって・・・痴女では・・・？」

恋愛はもう諦めた方がいいかもしれないと考え始めます。

これ以上あがくと新しい扉を開いてしまうかもしれません。

後日、雫が屋上でうなだれていると女子の悲鳴が聞こえてきます。

日生と一緒にいた女子は雫に気付くと屋上から出て行きました。

「邪魔すんなよ、痴女めが」

「そっちこそ公共の場で盛んないでくれます・・・」

「てかなんなのお前、オレのこと狙ってる？」

相変わらず自信満々な態度に腹が立ってきます。

自信家の日生に雫の悩みなど理解できるはずがありません。

「邪魔も何もないでしょ、女の子いくらでもよりどりみどりで、あとなんだっけ、頭も良くて大っきい病院の跡取りなんだっけ・・・いいなぁ、私もあんたみたいになんの悩みもない人生を送りたかったわ」

「何も知らねぇくせに・・・」

「え？今なんか言っ・・・ん？」

急に空がゴロゴロと音を立てました。

そのまま日生と雫が雷に包まれます。

笑劇で2人が倒れてしまいました。

「あれ・・・こんなとこに鏡なんてあったっけ・・・」

「なっなんでオレが目の前にっ・・・んだよ・・・この声・・・」

「まさか私たち入れ替わってる・・・！？しっ・・・しんじらんない」

窓ガラスに反射した姿で入れ替わっていることが分かります。

シャツのボタンを外すと身体も入れ替わっていました。

「おおおいこらッ、どっ堂々とノゾいてんじゃねぇよ！」

「え、あぁ・・・」

口調は激しいのですが入れ替わった日生の顔が赤く染まっています。

同じように雫の鼓動も激しくなってきました。

「ま、待てよ、こっちだってお前の体好きに触れるんだからな？勝手なことしたらどうなるかわかってんだろうな」

自分の体を勝手に触って欲しくはありません。

しかしどう考えても雫の方が優位な立場でした。

「い・・・いーよ、触って、そのかわりこっちも好きにさせてもらうから」

恥ずかしくて震えている日生が可愛くて仕方ありません。

こうしてときめきの糸口を見つけた雫だったのです。

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『青春の霹靂』を読んだ感想

入れ替わりはよくある設定ですが、そこに性癖というテーマを絡ませているので上手な演出になっていますね。

日生の可愛い弱点に気付いた雫が、入れ替わりを利用して性癖を満たそうとする姿がとても愉快でした。

性癖に気付いた女子高生の日常を綴っていく『青春の霹靂』

モテモテのイケメンがすぐに恥ずかしくなる理由など、見所が満載の物語になっています。

ちょっと変わった恋模様と人間ドラマが楽しめますよ。

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