出禁のモグラのネタバレ(漫画)!第3話と第4話の見所は?

今回は「江口夏実」先生の『出禁のモグラ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『出禁のモグラ』はこんな漫画(あらすじ)

文芸学科に通っている大学生の真木八重子は、男性の頭部に空から降ってきた広辞苑が直撃する現場に遭遇してしまいます。

幸いなことに男性は無事だったのですが、挙動不審なので怪しい人物と疑ってしまいました。

大丈夫だと言われるのですが放っておいて男性が死んでしまえば20代にして大きなトラウマを背負うことになります。

心配になった真木と八重子に男性が自分は百暗桃弓木(もぐらももゆき)という仙人だと正体を明かしてくれました。

気付かぬうちに真木と八重子はモグラと関わったことで心霊現象が見えるようになってしまっていたのです。

マイペースな仙人と大学生の交流を描写した『出禁のモグラ』

今回はシュールな笑いをお届けしてくれるギャグコメ漫画の第3話と第4話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

モグラがあの世から出禁をくらっている理由にご注目ください。

 

『出禁のモグラ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第3話

古来、桃の木でできた弓は厄を払うと言われています。

そのため大晦日に疫鬼や疫神を払う儀式で使われてきました。

モグラ
「おっ、知ってたか、流石文芸学科」
真木
「・・・でも百に暗いでモグラなんて日本神話的に考えるなら・・・天照大神の真逆のようで不吉だ」

モグラのフルネームを知った真木は不吉だと感じてしまいます。

ここでモグラがカンテラに灯を入れました。

モグラ
「最初に言っとくと俺にお祓いとかそういうカッコいい能力はねぇぞ、今のはちょっと灯をもらったんだ」

ぶっ飛ばした幽霊から灯を貰ったそうです。

しかしこの幽霊は悪霊ではありません。

ただ八重子のことを眺めていただけなのだそうです。

それでも八重子は気味が悪くなりました。

真木
「・・・状況を説明して欲しいです」

心霊現象を体験した真木と八重子はモグラに説明を求めます。

良い判断をした2人にモグラは自宅で話をすることにしました。

モグラ
「今から頭おかしい話をまくしたてるから一回受け入れろ、なお結論は幽霊がいたら今後教えて欲しいってとこに繋がるからよろしく」

まずモグラは普通の人が思い浮かべる幽霊の絵を描きます。

幽霊の横には鬼火と言われる火の玉を描きました。

鬼火は死んだ人が出すあの世への道標と言われています。

お盆に鬼灯の実を飾るのは亡者が持つ灯りを意味していました。

幽霊は魂の中に灯を持っていて、自然とあの世へ導かれるようになっています。

ただし個人差があるので迷っている幽霊も少なくありません。

鬼火とは魂から漏れ出ているカス火です。

モグラ
「昨日俺はあの世から出禁くらってるって言っただろ、俺は自分の魂の中にこの灯を持つ権利をお天道さんによって剥奪されている、これでは幽霊になっても絶対迷う、要するに俺はあの世へ逝けないってことだ」

真木と八重子の頭にカウンセリングという言葉が思い浮かびますが、モグラに最後まで話を聞けと注意されました。

モグラが持っているカンテラには幽霊が出しているカス火を貯められるので、多くのカス火を貯めてあの世へ導く灯にする予定なのです。

黙って話を聞いている真木と八重子はちんぷんかんぷんになってきました。

モグラ
「一方こいつは要するに命の灯だ、別の使い方はこの前見たな?」

真木と八重子がモグラと出会ったのは、彼の頭に広辞苑が直撃した時です。

心配した2人が救急車を呼ぶとモグラは命の灯を飲みました。

真木
「あれやっぱキメてたってことか!」
モグラ
「端的に言やそうだが言葉に気をつけやがれ、まァでもそうだ、命をチャージってとこだな、こう言うとエナドリか電子マネーみてぇだな」
真木
「チャージ・・・あ・・・!怪我!治る・・・とか!?」

文系のオタクは理解が早くて助かります。

ただし命の灯をチャージすると怪我が治るだけではありません。

モグラ
「もっと言えばたくさん飲めばそれだけ体が生きるのに最適な状態に保たれる、若返るってことだ」
真木
「・・・確かにまるで仙人だ」

ですがモグラは若返ることを望んでいません。

モグラはあの世に逝けませんが普通に生きてはいるので、病気になるし怪我もするしお腹も減ります。

そのため定期的に灯で体を調整しなければ生活ができません。

生活するためにはお金がかかるので働く必要があります。

我慢をすれば貯金はできますが健康を保つことができません。

灯を使えばお金はかかりませんが灯の貯蓄が減ってしまいます。

モグラ
「そんな生き方をしつつこいつに灯を貯めなきゃならない、さっきみてェにたまたまいる霊を見つけてはこつこつと、がんじがらめってのはこのことだ、よくできた刑だよ」
真木
「・・・刑?」
モグラ
「そうだよ、抽斗なんて上手いこと言いやがる、要するにこの通りは刑務所ってことだ、あの世にも置けない奴をしまっておく抽斗だ」

モグラが暮らしている場所は抽斗通りと名付けられていました。

その名の通りモグラのような存在をしまっている場所なのです。

真木
「そうだ・・・!この通り・・・さっき道がなかったのに出てきた!」

道がなかった訳ではありません。

ただ見てなかっただけなのです。

人間は自分が見たいものしか見えません。

探し物がずっと探していた所から出てくることが良い例えです。

モグラ
「人間の目はそのくらい節穴だからな、通りの一つや二つ見えないなんてザラだよ、霊もそうだ、俺と関わったことで今まで意識してなかったものに気付いただけだ、ここまでで質問は?」

聞きたい事はたくさんありますが多すぎて1つに絞ることができません。

荒唐無稽すぎるのですが真木はモグラの話を本当だと仮定することにします。

真木
「アンタいくつ?とか、ペリー来航見てたの?とか・・・今までで一番怖かったことって何?とか・・・今頭が混乱してて・・・」
モグラ
「怖かったことか、そういう質問は初めてだな・・・そうだな・・・やっぱアレよ・・・消費税が導入された時だな」
真木
「わかるけどもっと他にあるだろ」

壊れたTVを拾って直した時、数日後に受信料の請求が来た時も怖い思いをしました。

モグラが言いたいのは何をするにもお金が必要だという事です。

灯を貯めたいしお金も貯めたいし、あの世へ逝くためには健康的に生活をしなければなりません。

モグラ
「貯金したいが貯まらない、その感覚はわかるだろ?貯めると使うの加減が難しいんだ、ただもうダラダラと全てを節約して暮らしたい、そういう精神状態に閉じ込められる」

全てが中途半端の状態でモグラは生活していました。

やることは多いのですができないことも多すぎるのです。

真木
「そういえば昨日住民票もないって・・・なんかこう取る方法はないんですか・・・?」

あくまでもデータなので改竄すれば取得は不可能ではありません。

必要としている者もいるので商売にしている存在もいるそうです。

モグラ
「俺も昔、戸籍や身分証を作ってたことがある、でも1942年、迂闊だった、それが原因で来ちまったんだ、何が来たと思う?」

文系オタクの真木は1942年に心当たりがありました。

一体モグラの元に何が届けられたのでしょうか!?

 

 

鬼火から漏れ出ているカス火が栄養源というモグラの生態に驚きました。

モグラと関わったことによって意識していなかった幽霊が見えるようになったことには説得力がありますね。

あの世へ逝けず仙人として彷徨う苦悩を表現した『出禁のモグラ』

出禁をくらっているためモグラは様々なことを経験してきました。

その過去に八重子が意外な関りを持っていますよ。

第4話

1942年、モグラに届けられたのは臨時召集令状でした。

モグラ
「迂闊だった!自分が戦場なんて所に行ったらどうなるかもっと想像しておくべきだった!」

臨時召集令状が届いたのは、モグラが一般人としての身分を大金で買った矢先のことです。

当時のモグラは徴兵検査で合格した自分が認められたような気がして喜んでいました。

しかし現地への出兵をリアルに考えると我に返ったのです。

徴兵検査に合格しているのでモグラには出兵を断る理由が分かりません。

モグラは灯で健康を保っていたので断ることは難しかったそうです。

モグラ
「真木ちゃんはその辺わかるだろ?だって1942年と聞いてすぐ気付いたもんな、感心感心、というかその服の7.62×39㎜の文字は7.62×39㎜弾のことだろ?ライフルの弾」

昨日の真木が着ていた服には1911と書かれていました。

この数字は拳銃を意味しています。

モグラは服装から真木がライフルや拳銃に詳しいことを見抜いていました。

真木
「あ・・・そうです、FPSをよくやってて、でもあくまで趣味で・・・そんな詳しくは・・・何か気に障ったらすみません・・・」

真木の趣味を否定したいわけではありません。

実際に歩兵銃を使ったことはありますが、モグラは良く知らないだけです。

モグラ
「あれはな・・・当たったら酷く痛いぞ、それ以上に人に向けて撃つのは楽しいもんじゃねぇぞ」

ゲームや映画の中ではライフルや拳銃はカッコイイものかもしれません。

しかし戦場では別物でした。

痛みや臭いが今でも忘れられない中、一番きつかったのは大勢の亡霊が見えることだったそうです。

戦場がトラウマになったモグラは今でも住民票を買う気にはなれません。

何より貯めた灯を戦場で全て使ったので一から出直しになってしまいました。

モグラ
「なんでここまで詳しく話したか最初に結論を言ったな、君たち幽霊が見えてしまった以上、幽霊に会ったら教えてくれ」

モグラはカンテラにこつこつと灯を貯めている最中です。

ですが人手が足りないので真木と八重子に複雑な事情を説明しました。

真木
「教えるって言っても携帯ないんですよね?」
モグラ
「ここに電話するか直接来てくれ、通りの駄菓子屋の番号だ、とりあえず伝言は頼める、それにネット使わせてもらいによく入り浸ってるから」
真木
「すげぇ迷惑」
モグラ
「この目的があるとしてもやけに詳しく話すなぁって顔してるな、まー正直同情を引こうとしたっていういやらしい魂胆はあるけどな、そんなことより・・・話し相手ってのは人生において想像以上に必要なんだよ」

親切な真木と八重子についつい色々と話してしまったそうです。

もしも連絡して来なくても怒るつもりはありません。

レバーを貰ったお礼を言うと2人を帰しました。

もぐら湯を出た2人はまだ全てを信じられていません。

真木
「本当の話だと思う?正直変な宗教・・・って可能性も」
八重子
「あの・・・ちょっとね・・・今ちゃんと思い出したんだけど、うちの実家は田舎で家の古い倉庫に曾おじいちゃんの写真とかもあってね、その中に・・・」

戦場に行った曾おじいちゃんの写真にモグラと似ている兵隊が写っていたことを思い出しました。

白黒の写真が珍しいので印象に残っていたそうです。

曾おじいちゃんはお酒の代わりに戦闘機のガソリンを飲んだなど、とんでもない話を色々と聞かせてくれました。

真木
「笑いごとじゃないけどすげぇ!」
八重子
「その話の中に酷い大怪我したけど一晩で全快したってのがあって、それがちょうどその写真の日付け辺りのことなの、話半分だったけどもし本当なら私自身百暗さんのおかげで生まれたのかもしれない」

モグラの話を聞いた真木は、戦場で幽霊がたくさん見えたのならカス火を使う量よりも多く貯められたと考えています。

もしかするとモグラは灯を自分に使うよりも他人に使っていたのかもしれません。

真木
「刑については怖くて聞けなくて・・・でも悪い人とは思えないんだ・・・これって甘い考え方なのかな」
八重子
「うん、甘いのかも・・・今時あんな怪しい人助けようと思う人、馬鹿って言われるよね、でも間違ってないよ」

少しだけモグラのことを理解できた真木と八重子だったのです。

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『出禁のモグラ』はこんな人にオススメ

ギャグコメ漫画とヒューマンドラマが好きな人にオススメの作品です。

3人のコミカルなやり取りと、カス火を貯めなければいけないのに使わざるを得ないモグラの悲哀を丁寧に表現していますよ。

登場人物の優しさに包まれている『出禁のモグラ』

突拍子もない話に耳を傾ける真木と八重子の姿に胸を打たれました。

曾おじいちゃんとモグラが同じ戦場にいたというシーンも感動的ですね。

 

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