焼いてるふたりのネタバレ!モーニングで話題の漫画の魅力は?

今回は「ハナツカシオリ」先生の『焼いてるふたり』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『焼いてるふたり』はこんな漫画(あらすじ)

30歳でエンジニアをしている福山健太は結婚したいと思っていても出会いがありません。

友人の勧めでマッチングアプリを始めた健太は山口千尋という美女と運命的な出会いを果たします。

頻繁に会うようになっていくのですが、健太は浜松へ転勤を命じられてしまいました。

千尋と会えなくなることに落ち込んでいると、彼女の方から交際0日の結婚を提案してきます。

お互いのことをよく知らない健太と千尋は週末に行うBBQで夫婦の絆を深めることにしました。

恋愛漫画とグルメ漫画が融合した『焼いてるふたり』

今回はモーニングで話題を集めている人気作品の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

少しずつ絆を深める素敵な夫婦の姿と美味しそうな料理の数々をお楽しみください。

 

『焼いてるふたり』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

週末を迎えた健太と千尋がBBQをしています。

肉がいい感じに焼けてきたのでトングを取ろうとするのですが、2人の手がぶつかってしまいました。

福山健太
「あっ、すみませんっ」
山口千尋
「いえ・・・あ・・・ど、どうぞ」

一緒にBBQを楽しんでいるのですが2人はお互いに気を遣っているようです。

そんな2人が出会ったのは3ヵ月前のことでした。

エンジニアの健太は結婚したいと思っているのですが30歳になっても運命の相手と出会えていません。

出会いがないことを友人に相談するとマッチングアプリへの登録を勧められました。

この日もマッチングアプリで待ち合わせの約束をした女性をレストランで待っています。

しかし相手の女性から遅刻しますというメールが送られてきました。

福山健太
「遅刻しますはすっぽかすときの常套句だ、これで3回目、返信しないのはせめてものプライドだ」

これまで2人の女性に約束を破られています。

今回も女性が来ないと判断した健太は帰ることにしました。

ため息をつきながらレストランを出ると女性に声をかけられます。

山口千尋
「福山さんですか?山口です、すみません遅れて・・・お返事がなかったのでなるべく急いだんですが・・・もうお店出られてしまったんですね」
福山健太
「あだっ、大丈夫ですっ、別の店行きましょう」

すっぽかされたと思っていたのですが目の前に美女が現れました。

レストランを出た後だったため行きつけのお店へ案内します。

山口千尋
「・・・初対面のかたと焼き肉に来るのは初めてです」
福山健太
「で・・・ですよねー・・・」

美女の千尋を前にしてテンパったため、健太は男同士で来る焼肉屋に連れて来てしまいました。

お店選びに失敗したと思う健太は何も始まってはいませんが終わったと感じます。

しかし千尋は焼肉屋を嫌がっている訳ではありません。

山口千尋
「私が遅刻したせいですね・・・すみません」
福山健太
「あっ、いえ!メッセージ返さなかった僕も悪いんで」

肉を焼きながらデザイナーをしているという千尋の仕事内容を聞いてみます。

すると超有名百貨店のグランドバザールを担当していました。

彼女の仕事内容を聞いているうちにこんなお店で焼肉を食べるレベルではないと思い始めます。

山口千尋
「これもうよさそうですね」
福山健太
「あ!待った!それはもう少し育てましょう、そのほうが絶対うまいんで!それと肉を掴むときはトングで!食中毒が・・・」

つい夢中になって焼肉奉行のような行動を取ってしまいました。

その様子を千尋に冷たい視線で見られてしまいます。

山口千尋
「焼肉お好きなんですか?」
福山健太
「はい!肉はもちろん好きなんですが火を見るのが特に好きなんですよね・・・すみませんさっきから・・・興味ないですよね、こんな話・・・山口さんは今日どうして来てくれたんですか?」
山口千尋
「お約束したので・・・」

ここで健太がマッチングアプリで出会えたのは千尋が初めてだということを打ち明けました。

今までアプリ内でやり取りできても途中で無視されたり、約束してもすっぽかされたことを正直に話します。

しかしこの日は会う約束できたことで舞い上がっていました。

福山健太
「今日だってかっこつけておしゃれな店で待ち合わせしたけど結局そんなこと忘れてこういう店に来ちゃうし、でもこっちのほうが好きだし落ち着くそれならはじめから自分を出せばいいのにそれで嫌われるのは怖い」

本当の自分を隠したところでボロが出ることは分かっています。

また自分を出さないことはその後の関係性が長引かないことも理解していました。

山口千尋
「福山さん、このお肉は食べごろですか?」
福山健太
「え?ああ、そうですね」

食べ頃だと分かった千尋はキャラと違い豪快に食べ始めます。

予想外だったため健太は思わず千尋の食べる姿を見つめてしまいました。

福山健太
「おいしいですか・・・?」
山口千尋
「はい、福山さんはそういったご趣味なだけあって火加減がお上手なんですね・・・」

美しい笑顔を見せてくれたことで健太がドキッとします。

ここから2人は連絡を取り合うようになり、たまに食事へ出かけるようになっていきました。

ですがまだまだお互いが心を開いているような状況ではありません。

どのような展開で2人は冒頭のシーンで描かれたようなBBQを楽しむ関係に発展していくのでしょうか!?

 

 

恋に不器用な健太とクールな千尋のギャップが印象的でした。

自分の気持ちを正直に話せたことで千尋と距離を縮めることができたことも素敵ですね。

一緒に食事を楽しみながら心を開いていく2人の関係性が羨ましくなる『焼いてるふたり』

ここから2人の関係は健太の転勤が決まったことで急展開していきます。

意外に大胆な千尋の性格に驚いてみてください。

後編

千尋と会う機会を重ねていくたび、健太は運命の相手かも知れないと思うようになっていきます。

しかし彼女と会うことが楽しくなってきた矢先、急に浜松への転勤を命じられました。

福山健太
「浜松・・・行くこと自体はいい、けど山口さんと会えなくなるのは残念だな、もっと彼女のことを知りたかった」

千尋と会えなくなることは残念なのですが、会社からの命令には従わなければなりません。

健太は気持ちを切り替えて浜松で食べることができる美味しいグルメを想像してみます。

すると千尋からメールが送られてきました。

転勤のことを打ち明けられない健太はメールを無視してしまいます。

数日後、千尋が健太の会社に現れました。

福山健太
「えっ、山口さん・・・!?なんでここに・・・」
山口千尋
「なんでってこっちのセリフですよ、いきなり音信不通になったら普通は心配します」

健太は喫茶店に場所を変えて事情を説明することにします。

転勤することを説明しながらこれで千尋と会えるのも最後だということを感じて心が痛くなりました。

福山健太
「山口さんとお会いするのも今日で最後です、お忙しいと思いますが体に気をつけてくださいね」

心の内を悟られないように引きつった笑顔を浮かべます。

すると千尋から想像もしていない言葉が返ってきました。

山口千尋
「・・・わかりました、私たち結婚しませんか?」

突然の言葉に健太が呆然としてしまいます。

健太は千尋の言葉を冗談だと思うのですが、千尋はいたって真面目でした。

福山健太
「どうして・・・」
山口千尋
「福山さん以前おっしゃってましたよね、素の自分を出して嫌われるのは怖いって、私も同じなんです、冷たそう、隙がないって言われてそれを受け入れてました、そのほうが楽だしがっかりされなくて済むから」

だけど健太には本当の自分を分かってほしいと思うようになっていたのです。

そのためこのままお別れしたくありません。

福山健太
「でも遠いですよ、仕事はどうするんですか」
山口千尋
「なんとかなります、しばらくはたまにしか会えないと思います、でもいいんです、これから先の長い人生、夫婦でいるんですから」

こうして健太と千尋は交際期間なしで結婚することになりました。

まず2人は週末に浜松で会う生活をスタートさせます。

1週間後、健太が浜松にやって来た千尋を迎えに行きました。

借りた一軒家に到着すると千尋を庭へ案内します。

福山健太
「僕夢があったんです、結婚したら奥さんと庭でバーベキュー!!」

昨夜から仕込んでおいたスペアリブを食べさせてあげました。

仕込みは肉にフォークで穴を開けてから塩コショウで下味を付け、焼肉のたれとすりおろした玉ねぎとつけ汁を袋に入れ、肉を揉んでから冷蔵庫に入れれば完成です。

一晩寝かせたスペアリブの味に千尋も満足してくれました。

山口千尋
「福山さんってアウトドア好きだったんですね、キャンプとかするんですか?」
福山健太
「いやそこまででは・・・ただ肉は炭火だとおいしく感じるとか、外で飲むビールは普段よりおいしいとかそれくらいです」

食事が終わると椅子に座りながらコーヒーを飲むことにします。

夢が叶った健太は安堵と嬉しさが込み上げてきました。

山口千尋
「BBQって新入社員のころ親睦会でやったきりで・・・そのときは誰が誰かもわからず気を遣いあって疲れちゃって味もよく覚えてません、なので正直苦手意識があったんですが福山さんとなら・・・好きな人となら楽しいです!」

こうして初めての週末で2人は幸せな気分を味わうことができたのです。

残念ながら翌朝に会議が予定されているため千尋は新幹線で帰ってしまいました。

それでも健太は週末婚に充実感を覚えています。

福山健太
「僕たちの週末婚はこうして始まった、ゆっくりとお互いを知って夫婦になっていく、こんなに週末が待ち遠しいのは初めてだ」

来週はどんな食材を焼くのか考えながら千尋を待つ健太だったのでした。

 

『焼いてるふたり』はこんな人にオススメ

素敵なラブストーリーが好きな人とBBQが趣味の人にオススメしたい物語です。

健太も千尋も好感が持てるキャラクターなので読んでいるうちに幸せな気分が味わえますよ。

BBQをしながら絆を深めていく夫婦の生活を綴っていく『焼いてるふたり』

レシピもキャンプやアウトドアの参考になるものばかりです。

幸せな2人の様子を楽しんだ後はレシピの再現に挑戦してみてください。

 

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