『ギルト～君の未来を奪う罪と罰～』のネタバレ(漫画)！

今回は「カルビ佐藤」先生の『ギルト～君の未来を奪う罪と罰～』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『ギルト～君の未来を奪う罪と罰～』はこんな漫画(あらすじ)

27歳の和香はエリートサラリーマンの夫と結婚してから1年が経過しています。

お互いの優しさを積み重ねて幸せな夫婦になりたいと思っていた和香なのですが、最近は胸の痛みに悩まされていました。

胸が痛む原因は夫からのモラルハラスメントです。

次第に症状が悪化していく中、和香は年下のけいという青年と出会いました。

優しい青年と出会ったことで胸の痛みはなくなっていくのですが、対照的に夫のモラハラはエスカレートしていきます。

モラハラに苦しむヒロインと紳士的な青年の残酷な恋を描いた『ギルト～君の未来を奪う罪と罰～』！

今回は衝撃的な内容のラブストーリーについてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

歪んだ性格の夫に苦しめられる妻が救われるかどうかに注目してください。

『ギルト～君の未来を奪う罪と罰～』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

結婚を決めた時、和香はお互いの優しさを積み重ねた毎日を築きたいと願いました。

しかし結婚してから1年後の現在は左の胸が痛むようになっています。

この日、和香は夫の会社の社員旅行に同行しました。

左胸を押さえていると夫の正貴が名前を呼んできます。

「妻の和香です」

「初めまして」

上司に挨拶をするため和香が呼ばれました。

優秀な部下だと褒められて上機嫌になる正貴なのですが、上司がいなくなると表情が一変します。

「和香ちょっと来て、なんだあの態度は」

「・・・え？」

部屋の外で正貴が怒り始めました。

どうやら口数が少なかった和香の態度が気に入らなかったようです。

「オレの上司が目の前にいるのにぼーっとしやがって、お前の態度がオレの評価にもつながるんだ、お世辞の一つでも言えよ」

「ごめんなさい」

申し訳ないと思ったので素直に謝りました。

しかし正貴の機嫌は良くなりません。

「これ以上醜態さらす前に部屋に戻ってろ」

和香は罵声を浴びせられるほどのことはしていませんが、夫の指示に従うことにします。

部屋に戻ろうとしていると三味線の音が聞こえてきました。

気になった和香は音がする方を覗いてみます。

すると浴衣姿の青年が縁側で三味線を奏でていました。

「なんて心地いい音」

久々に心地良さを感じることができたので三味線の音に耳を傾けます。

その姿に気付いた青年が声をかけてきました。

「こんばんは」

「あっごめんなさい、つい立ち聞きしちゃった、三味線いい音ですね」

「弾いてみる？右手でばちを握って」

青年は隣に座った和香に触れながら三味線の弾き方を教えてくれます。

「夫以外の男の人の手、久々に触った」

久々の感覚に思わずドキッとしてしまいました。

ですが心地良い時間は長続きしません。

「おい！何やってんだ」

「あ・・・ありがとう、じゃあ」

青年と一緒にいるところを正貴に見られてしまいました。

和香は慌てて部屋へ戻ることにします。

そんな和香を正貴は青年に聞こえる場所で激しく叱責してきました。

「部屋に戻ってろと言ったろ、オレの上司には気を遣えないのに若い男には色目使うのか」

「そんなつもり・・・」

「お前と結婚したの後悔してるよ、和香」

叱責を聞き逃していたのですが青年は和香という名前に大きな反応を示します。

しかし夫の前でこれ以上話しかけることはしませんでした。

翌日、社員旅行から帰って来た正貴と和香が自宅に戻ってきます。

2人は正貴のベイエリアのタワーマンションを購入しました。

和香は親に援助してもらってまでタワーマンションに住みたかった訳ではありません。

それでも正貴に逆らうことはできずこのマンションで暮らすことにしました。

帰宅すると正貴がラーメンを作ってほしいと言い出します。

しかし旅行前に正貴は別のものを食べたいと言っていました。

「あなたが食べたいって言ってたから竜田揚げの食材買っておいたのに」

「旅行帰りでくたびれてんのに、んな脂っこいもん食えるか、そんくらい考えれば分かるだろバカ」

夫の心無い言葉が和香の心を傷つけます。

さらに夫のモラハラは止まりません。

夜になると和香が拒絶しても肉体関係を求めてくるのです。

このような日々を過ごしているうちに和香の身体はどんどん傷んでいきました。

「今度は右胸が痛い、心臓？肺？何科に行けばいいのかな」

和香は心と身体の痛みを回復させることができるのでしょうか！？

あまりにも酷い夫のモラハラに嫌な気分になってしまいました。

このようなモラハラに晒されているヒロインには幸せになってもらいたいですね。

最低な夫から逃げることが悪いことなのか問いかける『ギルト～君の未来を奪う罪と罰～』！

ここから三味線を弾いていた青年と和香の関係性が明らかになっていきます。

青年の優しさにホッとする和香に共感しながら続きをご覧ください。

後編

社員旅行から帰って来た翌日、和香はいつものように出社する正貴を見送りました。

すると正貴から渡された洗濯物のシャツから女性ものの香水の香りがします。

「満員電車で匂いがうつったのかな、うんきっとそう」

ただの勘違いだと自分を納得させていると実家の母親から電話がかかってきました。

母親はエリートサラリーマンの正貴を結婚したことを喜んでくれています。

しかし正貴に表と裏の顔があることは知りません。

心配をかけたくないため悩みを打ち明けられない和香はさらに胸を痛めます。

電話を切った和香が息をすることに苦しんでいると再び電話がかかってきました。

母親からの電話だと思ったのですが、相手は知らない声の男性です。

「関口さんのお宅ですか？和香さんですよね」

「あの・・・どちら様ですか？」

「こないだ旅館で三味線弾いてたものです」

「あ・・・ああ」

すぐに三味線を弾いていた青年の顔を思い出しました。

しかし彼がなぜ電話番号を知っているのかは分かりません。

名前は正貴が呼んだため知っているのかもしれませんが、青年が名字まで知っているはずはないので戸惑ってしまいます。

「ちょっと確かめたいことがあって」

「・・・行かないとダメですか・・・？」

正貴からモラハラを受けているうちに和香は男性を怖いと思うようになっていました。

そのため青年のことも疑ってしまいます。

「時間とらせないですから」

青年に脅迫をしているつもりなどありません。

ですが現在の和香にとって電話番号や名前を知られている状況は恐怖でしかありません。

このまま放置すると電話をかけ続けられると思った和香は仕方なく青年と会うことにしました。

「あのときはあんなに優しかったのにどうしてこんなことするの・・・？夫もそうだった、出会った頃はすごく優しかったのに、最近男の人が怖い」

待ち合わせ場所に向かうと青年が先に来ていたのですが、やはり彼の姿に見覚えはありません。

知り合いだったかもしれないと思っていたため不安が大きくなります。

「あの・・・座ってくれます？このあいだはどうも」

「あの・・・どうしてうちの番号・・・」

「ああ、オレ一ノ瀬けいって言います、父が和香さんの旦那さんと同じ会社に勤めてて」

けいは正貴に紹介された上司の息子でした。

彼も和香と同じように社員旅行に同行していたそうです。

父親の立場を利用してけいは和香の電話番号を入手していました。

「でも・・・どうして私を・・・？」

「勘違いだったらすみません、和香さんってもしかして・・・ピアノやってた和香ちゃん？この写真覚えてない？」

見せられた写真には学生時代の和香が写っています。

この写真を見て音楽教室に通っていたことを思い出しました。

「・・・うん、これ私」

「よかったー！人違いかもしんないしすげー緊張した、これオレ」

けいが指を差した写真の中には三味線を持っている少年が写っています。

少年の姿に和香は見覚えがありました。

「あー、思い出した！すごく楽しそうに三味線弾いてたあのけい君なの？」

2人は初対面ではなく音楽教室で一緒に楽器を習っていたのです。

けいのことを思い出したことと、脅迫されるようなことが起きなかったことで安心した和香は泣き出してしまいました。

和香が落ち着いたところで2人は紅茶を飲みながら話をすることにします。

2人が通っていた音楽教室はけいの叔父が営んでいて、現在はけいも子供たちに三味線を教えているとの事でした。

「そーだ、今度うちの音楽教室で子供たちに音楽を教えるイベントをやるんだけど和香ちゃんピアノ教えてくれない？」

最近はピアノを全く弾いていません。

そのため断ろうとするのですが、けいは気楽に参加してほしいと言ってくれます。

「・・・ふしぎ、ずっとあった胸の痛みなくなってる、こんなに気持ちが軽いの久しぶり」

気持ちが軽くなった和香は検討してみることにしました。

しかし正貴から電話がかかってきたことで再び胸が痛み始めます。

電話の内容はマンションに出す書類を和香が間違っていたことを怒鳴るものでした。

強迫的な正貴の声を聞いた和香はその場で倒れてしまいます。

気が付いたけいが病院へ連れて行ってくれたのですが、和香の意識はなかなか戻ることがありません。

ですが和香にとっての悲劇はこれからが始まりだったのです。

エスカレートするモラハラに見え隠れする夫の浮気にどんどん苦しんでいく和香。

果たしてけいは彼女の心を明るく照らす救世主になれるのでしょうか！？

『ギルト～君の未来を奪う罪と罰～』を読んだ感想

モラハラの被害を誰にも相談できないことが状況を悪化させていますね。

そして悩みを打ち明けられない妻だからこそ、夫の強迫的な態度が悪い方向へ進んでいる気がします。

仮面夫婦の実態と禁断の恋を描いていく『ギルト～君の未来を奪う罪と罰～』！

和香の未来には希望が遺されているのでしょうか！？

彼女がハッピーエンドを迎えられることを祈りながら残酷な物語の世界観をご堪能ください。

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