『よなよな。-今夜も呑んで忘れましょう-』のネタバレ(漫画)!

今回は「我楽谷」先生の『よなよな。-今夜も呑んで忘れましょう-』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『よなよな。-今夜も呑んで忘れましょう-』はこんな漫画(あらすじ)

26歳の山口萩(やまぐちはぎ)は事情があって弟の福久(ふく)と8年ぶりに共同生活をすることになりました。

しかし福久とは性格が真逆なので萩は新生活に不安を抱いています。

言いたいことを我慢してしまう萩に対して、福久は言いたいことをハッキリと言うので久しぶりに生活しても2人のリズムはなかなか合いません。

それでも私生活や職場でモヤモヤを抱えている2人は、美味しいご飯と大好きなお酒で悩みを吹き飛ばしていきます。

正反対の姉弟を癒してくれる美味しいレシピは一体どんなものなのでしょうか!?

泣きたい夜をお酒と美食で乗り越える姉弟の絆を表現した『よなよな。-今夜も呑んで忘れましょう-』

今回は共感できるポイントが満載のグルメ漫画についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

愚痴りたくなる日にピッタリなレシピを献立の参考にしてみてください。

 

『よなよな。-今夜も呑んで忘れましょう-』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

駅から徒歩7分のマンションに萩と福久の姉弟が引っ越してきました。

山口福久
「ほんとに野良猫?」
山口萩
「箱にすてってくださいって書いてるし」
山口福久
「拾っての誤字な」

姉弟が暮らすことにしたのは角部屋の508号室です。

荷物を搬入していると性格が真逆な姉弟が早速揉め始めました。

山口萩
「あーっ!テレビ勝手に移動させてるし、動かすならひとこと言ってよ」
山口福久
「コンセントの位置的にこっちのがいいだろ、これから猫飼おうってのに延長コード使ってまで壁際に寄せる意味がわからん、大体引っ越し初日に猫飼おうとか何考えてんの?計画性とかないの?」

計画性がないことと玄関に大量の炭酸水を置いてあることが福久は納得できません。

福久は8年ぶりの共同生活に不安を抱えていますが、言葉を選ばない弟と暮らすことに萩も不安を感じていました。

それでもまだ名前のない猫と2人の共同生活がスタートしたのです。

山口萩
「相変わらずズバズバ言うよなぁフク、しかし引っ越し急いでたとはいえまた弟と住むことになるとは」

少し休憩していると福久が夕飯をどうするか尋ねてきました。

料理ができない萩は近くのコンビニでお弁当を買うつもりでいます。

山口福久
「え、まじか・・・俺やってもいいけど」
山口萩
「えっほんと!?料理できたの!?」
山口福久
「まぁ・・・けど姉さぁ今までどうやって生きてきたのか知らないけど自炊くらいできたほうがいいんじゃない?」

余計なお世話に苛立ちながら引っ越し初日を終えました。

翌日、出社した萩はまだ引っ越しの疲れが取れていなく、先輩や後輩から心配されてしまいます。

萩が引っ越した理由は上下両隣の部屋から騒音が酷く、四面楚歌のような状態に我慢ができなくなったためでした。

引っ越しを急ぐほどの騒音だったのですが、萩はクレームを入れなかったので先輩から管理会社には言うべきだと注意されてしまいます。

萩は引っ越せばトラブルから解放されますが、次の住人は騒音に苦しめられるかもしれません。

山口萩
「ここ私が怒られるところなのか?」

他人に自分の意見を強く言えない萩は、職場でも係長に仕事を押し付けられています。

この日も係長の指示通りに作成したはずの書類を、日付が間違えていると理不尽に怒られてしまいました。

山口萩
「いやいやあれ?私これちゃんと係長に確認したぞ?その上で指示通りに作成したのですが?」

係長から今月扱いの書類だということは確認済みです。

それなのに確認していないと怒られ、成長していないと侮辱されました。

完全なパワハラでも萩が言い返すことはありません。

いつの間にか萩は我慢することが当たり前になっていました。

理不尽な注意で疲れ切った萩は家に帰ってお酒を飲んで今日の出来事を忘れようとします。

山口福久
「おかえり、何やってんの姉、なんかあった?」
山口萩
「あったよ、ありまくりだよー、こんな日は浴びるように酒を飲んで喉にひっかかった言葉の数々をアルコールで流し込むしか・・・」

思わず愚痴をこぼしてしまったのですが、酒を浴びるように飲むと言えば福久に叱られてしまうかもしれません。

しかし福久の反応は意外なものでした。

山口福久
「ああ飲む?俺つまみ作るけど」

どうやら一緒にお酒を飲んでくれるようです。

いったい福久はどんなつまみを振舞ってくれるのでしょうか!?

 

 

言葉を選ばない弟と言葉を飲み込んでしまう姉という真逆の性格を上手に表現していますね。

特に仕事でもプライベートでも我慢してしまう萩の姿が不憫でした。

お酒の力でストレスを発散させる姉弟の日常を綴っていく『よなよな。-今夜も呑んで忘れましょう-』

どこにでもいる男女の生活を描いているので感情移入しやすい物語です。

お酒が好きな人には萩と福久が作るおつまみはとても参考になると思いますよ。

後編

福久が一緒にお酒を飲んでくれると思っていなかったので萩は固まってしまいます。

山口福久
「・・・なに冗談だった?じゃあ今のナシ、なんでもない・・・いや俺も今日仕事で嫌なことあって・・・飲もうと思ってたから、付き合えってわけじゃないから気にしなくていい・・・」
山口萩
「いや、いいね!何作るの?」
山口福久
「・・・引っ越しで金ないからあり合わせ、豆腐とかツナ缶とか」
山口萩
「いいねええ!お酒色々あるよ、飲む?飲む?」

お酒が大好きな萩は興奮しながら大量のお酒を出してきました。

邪魔だと思っていた大量の炭酸水もお酒を飲むために用意していたのです。

山口福久
「いいから姉は先に風呂入ってくれば、出てきた頃にはできてるから」
山口萩
「えっ、いいの!?」
山口福久
「その代わり後片付けやってくれればいい」

料理を作るのは好きですが皿洗いは嫌いなので姉に任せました。

テンションが高い萩はウキウキしながらお風呂へ向かいます。

その高いテンションを見た福久は姉がここまでお酒を好きだということに驚きました。

言っていた通り萩がお風呂から上がるとつまみが完成しています。

萩はつまみのクオリティーが高すぎるので開いた口がふさがりません。

山口萩
「豆腐とツナって言ってなかった?豆腐どこ?居酒屋じゃん・・・」
山口福久
「つくねになった、レンジで水切って鶏ミンチと混ぜて焼く、ツナはもやしとナムルにした、しょう油とごま油で和えるだけだから姉でも作れるよ」

料理ができない萩は豆腐の水をレンジで切るという意味が理解できません。

あまりにもレベルが低いので福久は呆れてしまいます。

萩を驚かさせたおつまみは他にもまだありました。

福久は半分に切った竹輪の上に具をのせてトースターで焼いたおつまみも作ってくれています。

山口萩
「そのままでも食べられる竹輪をわざわざこんなことする?料理男子・・・?」
山口福久
「いや竹輪ボートは料理とは言えな・・・まじで姉今までどんな生活してたの?」

姉の生活スタイルが想像できません。

呆れられた萩はまず豆腐のつくねから食べてみることにします。

山口萩
「おいしい!っっあー!酒にも合うーっ、うまいっ、フクのつまみで5割増しで酒がうまい、天才では?」
山口福久
「・・・そんだけ喜ばれると作り甲斐あるわ、俺も飲も」

乾杯してから姉弟でお酒を飲み始めました。

すると酔っぱらった萩の愚痴が止まりません。

山口萩
「大体さぁーこれでいいって言ったの係長なのになんで全部私のせいみたいに言われなきゃなんないわけ!?毎度毎度何かあれば部下のせいって都合よすぎない?成長してないのはどっちだっつーの!」

もしもお酒を飲んでいたら係長を殴っていました。

シラフだったことに感謝してほしいと言い出す姉のことを福久は酒癖が悪いと思ってきます。

山口福久
「それそのまま本人に言えば?」
山口萩
「ミスの指摘なんかしたら絶対怒るもん」
山口福久
「だから?ミスしたのは向こうだろ、姉が引く理由が全然わからん、俺なら相手が閉口するまで言い返す」

福久の言う通りかもしれませんが萩には言った後のリスクを背負う勇気がありません。

揉めたり気まずくなったりするのが怖いのです。

山口萩
「私もフクみたいになれたらいいのかな」
山口福久
「・・・まぁでも俺ははっきり言った結果引っ越すことにはったしな」
山口萩
「えっそうなの?」

福久は考える前に発言する性格のため引っ越すことになりました。

経験上、福久は発言することのリスクを良く分かっています。

山口福久
「別に姉は俺にならなくていいんじゃない?言う前に考えたり周りにまで気を遣ったり俺にはそういうことできないし姉は姉のままでいいと思う」

福久は家にいる時くらいは言いたいことを言った方がいいので、これからはお酒を飲みながら愚痴を聞いてくれると言ってくれました。

人間は生きていく限りストレスにさらされることは仕方ありません。

萩と福久はままならないことをアルコールで解消しながら明日も生きていくことにしました。

正反対ですがお互いのことを認め合う姉弟が幸せに過ごしていく様子は実際に漫画を読んでお確かめください。

 

『よなよな。-今夜も呑んで忘れましょう-』を読んだ感想

自分の気持ちを素直に発言することと、我慢して発言しないことの両方にリスクがあることを学べました。

正反対の姉弟だからこそお互いのことを尊重できる関係性も素晴らしいですね。

お酒を飲みながら日々のストレスを解消していく『よなよな。-今夜も呑んで忘れましょう-』

福久が作るおつまみは再現してみたくなるほど美味しそうですよ。

そんなおつまみを美味しそうに食べる萩の可愛らしさもこの漫画の醍醐味だと感じました。

 

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