ケイ×ヤク-あぶない相棒-のネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「薫原好江」先生の『ケイ×ヤク-あぶない相棒-』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

ケイ×ヤク-あぶない相棒-』はこんな漫画(あらすじ)

警視庁公安部に勤務している国下一狼(くにしたいちろう)は上司の命令で英獅郎(はなぶさしろう)というヤクザの内偵調査を行うことになりました。

獅郎は複数の政治家と愛人関係を結んでいて、どのような目的を持っているのか公安は注目しているのです。

命令通り内偵を進める中、一狼は獅郎が先輩捜査官の弟であることを突き止めました。

先輩捜査官の央莉音(なかばりおん)は謎の失踪を遂げていて、一狼と獅郎はお互い彼女の行方を捜していたのです。

共通の目的を持った2人は上司の目を欺くため恋人を装いながら莉音の行方を捜し始めた一狼と獅郎。

謎に包まれた事件を解明していく警察官とヤクザの活躍を描いた『ケイ×ヤク-あぶない相棒-』

今回はスリリングでミステリアスなサスペンス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

大切な人のため危険を顧みず裏社会に飛び込んでいく2人のカッコ良さを目の当たりにしてみてください。

 

ケイ×ヤク-あぶない相棒-』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

政治家の愛人をしている獅郎が次はいつ会えるか尋ねられています。

英獅郎
「そんなのいつもアンタ次第なくせに、それよりこの前の約束どうなった?3年前の・・・」

3年前、女性が激しく暴行されている衝撃的な動画がネット上にアップされました。

しかし動画はすぐに削除されてしまったため、暴行が事実であったのかどうかは分かっていません。

多くの謎を残したこの出来事を公安警察内部では“ジョーカー事案”と呼んでいます。

この事案を追い続けている公安部所属の国下一狼がある人の墓にビールを供えました。

国下一狼
「あれからもう3年・・・一体今どこにいるんですか、先輩・・・」

央莉音と書かれた墓の前で思いつめた表情をしていると電話がかかってきます。

電話の相手は田口警視監で特殊任務を頼みたいということで呼び出されました。

警視監が公安部長の頭越しに一狼を呼び出した理由は、ある人物の内偵と監視を頼むためでした。

この人物こそが指定暴力団大藤会直系峰上組若頭の英獅郎だったのです。

国下一狼
「ヤクザ?なぜ組対ではなく公安が・・・」

通常であれば公安がヤクザを内偵することはありません。

冒頭のシーンで分かるように獅郎は複数の政治家と同性愛の愛人関係を結んでいます。

警視監は獅郎がただの愛人であるのか、それとも何か別の思惑があるのか気になっていました。

そのため素行、素性、思想、信条まで全てを調査することにしたのです。

またこの件は極秘扱いとなっていました。

仕事の内容を聞き終えた一狼は“ジョーカー事案”の進捗情報を質問してみます。

しかし“ジョーカー事案”に進捗はありません。

国下一狼
「どうしてもダメですか、私を事件の担当にしてもらうことは、やはり納得できません、ろくに調べもせず先輩は行方不明のまま死亡断定なんて」

“ジョーカー事案”で暴行を受けていた女性こそが一狼の先輩で捜査のイロハを教えてくれた央莉音なのです。

どうしても央莉音の行方を知りたい一狼なのですが、警視監からは今回の任務に専念するよう命じられました。

優秀な捜査官である一狼は命令に従うことにします。

まず一狼は一般人として接触するため獅郎が通っているカジノへ向かうことにしました。

カジノでは獅郎がポーカーで1人勝ちをしています。

国下一狼
「本当にお強いですね、よければ私と一対一で勝負をしてもらえませんか?それでもし私が勝ったら今夜のあなたが欲しい」
英獅郎
「ははっ、アンタどちら様?俺が誰かわかってて声かけてんの?」
国下一狼
「・・・さぁ、声をかけるのにあなたは肩書が必要なのか」

2人の勝負はすぐに勝敗が決しました。

勝った一狼は獅郎を用意していたホテルへ連れて行くのですが、ここで問題が起こってしまいます。

同性愛者を装って近づいたのですが獅郎は一狼が同性愛者ではないことを見抜いていました。

英獅郎
「誰だおまえ、一体何が目的だ、おまえノンケだろ、いるんだよ、たまにそうやってバレねぇと思って近付いてくる奴が、どこの組の差し金だ?海外からの回し者か?それともまさか警察じゃねえだろうな」

正直に答えないと殺すと言いながら一狼の頭に拳銃を押し付けてきます。

仕方なくこれ以上の接触は諦めることにしました。

国下一狼
「降参だ、銃を下ろしてくれ、そんなつもりはなかったんだが・・・どうやらあなたは私をスパイか何かと勘違いしているようだ、不快にさせたならすまなかった、残念だけどあきらめるよ」

獅郎は伊達にヤクザの若頭を任されている訳ではありません。

彼の警戒心が強いことを知った一狼は別の方法で接触を図ることにします。

果たして一狼は任務を遂行することができるのでしょうか!?

 

 

これから運命を共にする一狼と獅郎の出会いを描いた序盤になっていますね。

まだお互いが同じ目的を持っていることに2人は気づいていません。

2人があることをきっかけに央莉音の行方を捜していることを知ったところから物語はスピード感を上げていくことになります。

社会の表と裏のような関係性の警察とヤクザがコンビを組むことになる『ケイ×ヤク-あぶない相棒-』

ここから行方不明になっている央莉音の人間性も少しずつ明らかになっていきます。

謎めいた展開を引き続きご覧ください。

後編

獅郎がホテルを出ていくと一狼は自分のミスを悔やんでしまいます。

国下一狼
「つか俺としたことが・・・こんなんじゃ怒られんな、莉音先輩に」

公開しながら莉音と出会った日のことを思い出しました。

一狼が莉音と出会ったのは公安部へ配属された日のことです。

央莉音
「公安部へようこそ国下!私たちの仕事は起きてしまった事件の捜査ではなく日本の治安と秩序を守るため危機を未然に防ぐことだ、常に危険と隣り合わせではあるが・・・最高に誇らしくてかっこいい仕事だと思わないか?」

莉音は自己紹介しながら握手を求めてきました。

しかし握手をしようとすると莉音に投げ飛ばされてしまいます。

この行動で莉音は公安部で働くためには隙を見せてはいけないことを教えました。

国下一狼
「さて念には念をと散々言われてきたのでね、すまないが監視させてもらうよ」

一狼はホテルで接触した際、獅郎のポケットに発信器を入れていたのです。

このような捜査方法は莉音から教わったのですが、発信器の位置情報を検索すると獅郎は意外な場所へ向かっていました。

発信器の位置情報が示した場所は莉音の墓がある場所だったのです。

すぐに一狼が墓地へ向かうと獅郎が驚いた表情でこちらを睨んできました。

英獅郎
「おまえさっきの・・・なんでここに・・・」
国下一狼
「それはこっちが聞きたい、なぜおまえはこの場所を知っている?」
英獅郎
「は!?そっちこそなんで」

2人にとって莉音の墓はとても大切な場所なのです。

そのため理由も分からず他人がこの場所を知っていることに怒りが込み上げてきました。

国下一狼
「おまえ一体先輩の何なんだ!」
英獅郎
「おまえ一体姉貴の何なんだ!」

同時に同じ質問をぶつけた2人は殴り合った衝撃で倒れてしまいます。

その後、起き上がった2人はそれぞれの事情を話し合うことにしました。

国下一狼
「まさかおまえが莉音先輩の弟だったとは・・・」
英獅郎
「そっちこそ警察官で姉貴の後輩とはな・・・で、やっぱり俺にハニトラ仕掛けやがったんじゃねーか」
国下一狼
「どうして男娼のような事をしている?そもそもなぜヤクザなんか・・・警察官の身内にはご法度のはずだが・・・」
英獅郎
「チッ、何もかも筒抜けってわけか・・・全部姉貴を捜すためだ」

3年前に“ジョーカー事案”が起こって以来、莉音は行方不明になっています。

警察はろくな捜査もせずに莉音を殉職扱いにしました。

一連の出来事に獅郎は納得することができません。

そのため姉の居場所を捜しているのです。

英獅郎
「きっと生きてはいない・・・もうそれでもいい、ただ俺はせめて墓で安らかに眠らせてやりたくて」
国下一狼
「ちょっと待て、先輩の事件はヤクザや政治家が関わっているのか?」
英獅郎
「は?おまえ・・・もしかして何も知らないのか?」

莉音が失踪した事件に政治家やヤクザが関わっていたことを一狼は知りませんでした。

そのため詳しい情報を聞き出そうとするのですが、獅郎はこれ以上の情報を得ても一狼がどうすることもできないことを指摘します。

すると上司の命令に絶対服従な一狼の様子に変化が現れました。

国下一狼
「手を組まないか?英獅郎、俺は警視庁公安部の国下一狼、おまえを監視するという任務続行を装って2人で莉音先輩の真相を突き止めるために」
英獅郎
「な・・・何言ってんだおまえ・・・」
国下一狼
「俺もだからだ、俺もこの3年間ずっと莉音先輩を捜したいと思っていた」

2人が相棒になれば警察とヤクザの両方から表と裏の情報を掴むことができるはずです。

こうして一狼と獅郎は莉音の行方を捜すというお互いの目的を達成するためコンビを組むことになりました。

彼らは“ジョーカー事案”の真相に辿り着くことができるのでしょうか!?

 

ケイ×ヤク-あぶない相棒-を読んだ感想

お互いの利害が一致した一狼と獅郎が相棒になる瞬間は読んでいてスカッとした気分を味わうことができますね。

それでも莉音が行方不明になった“ジョーカー事案”は謎だらけのままです。

この謎めいた事件の真相が気になるため早く続きが読みたくなるストーリー展開になっていると思いました。

警察官とヤクザの相棒が女性警察官失踪事件の真相を突き止めようとする姿を描いていく『ケイ×ヤク-あぶない相棒-』

2人が愛し合っていることを装いながら事件の真相に迫っていくところが見所になっています。

莉音の無事を祈りながら作品の世界観を堪能してみてください。

 

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