『榮国物語 春華とりかえ抄』のネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「原作 一石月下 漫画 チノク」先生の『榮国物語 春華とりかえ抄』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『榮国物語 春華とりかえ抄』はこんな漫画(あらすじ)

榮という時代に賢者と恐れられた弟と、美しい姫と称賛された双子が存在していました。

しかしこの双子はお互い入れ替わって立場をなりすましていたのです。

双子が立場を入れ替えるきっかけになったのは姉の春蘭に後宮入りが命じられたためでした。

時を同じくして美女に間違われる弟の春雷は科挙試験を受けることになります。

ここから性別を入れ替えた双子の数奇な運命が幕を開けました。

美しい双子が性別を取り替えながらそれぞれの立場で名を馳せていく『榮国物語 春華とりかえ抄』

今回は壮大なスケールの歴史時代劇についてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

名が体を表さないことを表現していく個性的な物語をじっくりとお楽しみください。

 

『榮国物語 春華とりかえ抄』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

榮時代に活躍した双子から“青雷の柔、蘭花の賢、名は体に等しからず”という故事が生まれました。

故事の所以は賢者と崇められた春雷という人物と、美しい姫と称賛された春蘭によるものです。

春雷と春蘭は双子なのですが2人は性別を入れ替えてお互いになりすましていました。

このことから名が体を表すとは限らないという故事が生まれたのです。

2人はどうしてお互いを入れ替えて生きることにしたのでしょうか!?

性別を入れ替える前、姉の春蘭が勤めている店でソロバンをはじいています。

春蘭
「完っ璧に帳簿が合った・・・今月は売上げが上がってるな・・・」

売上げに満足していると剣を求めるお客が来店しました。

男は度胸、女は度胸という言葉があることを知っている春蘭なのですが、女にも度胸が必要だと思っています。

利発的な性格の春蘭はお店の主に軍装を増やすことを提案しました。

来店したお客のように軍装を求めている人々が増えているため、儲けるチャンスだと考えたのです。

春蘭
「募兵期間に入ればさらに需要は高まります、ですので今から職人たちに総出で軍装のみ生産してもらうんです!概算ですがひと月でふた月分の売上が見込めます」

先見の明がある春蘭は過去にもビジネスチャンスを活かしていました。

そのため店主も春蘭のアイディアに納得してくれます。

アイディアが採用された春蘭は職人たちの作業日程を作成してからこの日の仕事を終えました。

愛想は良くありませんが春蘭は店主から絶大な信頼を得ているのです。

そんな春蘭が帰宅すると自宅の前に男の子たちが集まっていました。

男の子たちの目的は美姫と称されている春雷を眺めることです。

春雷は刺繍を行っていて、その姿は近隣の男性を魅了していました。

男の子たちは帰宅した春蘭に春雷へのプレゼントを渡してきます。

春蘭
「ただいま、暗くなってきたのに針仕事なんて目を悪くするよ」
春雷
「お帰りなさい!もう少しで完成するからつい・・・」
春蘭
「ハイ、春蘭にまた贈り物、手紙付き」

あえて双子の弟に自分の名を呼んで贈り物を渡しました。

女性だと思われている春雷は困った顔をしながら贈り物を受け取ります。

春雷
「あはは・・・まいったなぁ」

春蘭と春雷は性別が違っていても目鼻立ちはよく似ていて、特に弟の春雷は美しいと称されていました。

性格も大人しいため春雷は町の人から女性だと勘違いされています。

しかし春蘭は町の人たちの勘違いを訂正しようとはしません。

春蘭
「訂正しないのはそのほうが合理的だからだ、なぜなら我が家は貧しいから」

春蘭と春雷の家はお人好しの父親が知り合いに支援してばかりいるため困窮しています。

食事は毎日のように粥ばかりなので栄養が偏ることを心配した春蘭は必死にお金を稼いでいました。

父親の行動は人として正しいのかもしれません。

それでも春蘭が働かなければ一家は滅亡してしまいます。

翌日も必死に働いた春蘭が帰宅しようとすると春雷と鉢合わせしました。

春雷
「春蘭、もう帰り?早いね」
春蘭
「今日半休で・・・春雷こそどうしたの、納品?期日はまだ先のはずじゃ」
春雷
「うん、でもなるべくたくさん発注受けようと思って・・・うちはお金があってもすぐ出ていっちゃうし僕も注文待つだけじゃ駄目だな・・・って」
春蘭
「いや・・・でも父様たちのお人好しは今に始まったわけじゃ・・・」

弟の春雷も姉と同じように苦しい家計を救おうとしていたのです。

そのために刺繍の発注を少しでも多く引き受けることにしました。

2人はお人好しの父親を嫌っている訳ではなく、むしろ人望があることに誇りを持っています。

両親思いの双子は貧しい状況を克服することができるのでしょうか!?

 

 

見た目は瓜二つでも性格が真逆の双子が印象的でした。

姉の春蘭はしっかり者過ぎて誤解されやすいかもしれませんね。

対照的に春雷は美しいのですが他人と関わることが上手ではありません。

美しい双子が入れ替わって財と名誉を築いていく『榮国物語 春華とりかえ抄』

ここからいよいよ双子の入れ替わり計画が実行されていきます。

双子が後宮で名を馳せる様子を見逃さないでください。

後編

春蘭と春雷が悩みながら帰宅すると後宮の宦官が訪ねてきました。

宦官は双子に儲け話を持ってきたそうです。

両親から双子のことを相談された宦官は春蘭を後宮に、春雷を官僚にするため科挙試験を受けさせることを決めました。

後宮の命を受けた宦官の言うことは皇帝の命令と同じ意味です。

春雷
「逃げようがないじゃないかー」
春蘭
「後宮に入るのは私だよ」
春雷
「そうだけど・・・僕に科挙なんて無理だよ・・・すごく大変って聞くし・・・中には何十年も受ける人もいるって・・・春蘭も後宮入りは望んでないんでしょう?」
春蘭
「たしかに困った、自由に金儲けさせてくれなさそうだし・・・」

宦官は都で双子の姉が美しく、弟が利発的で賢いという噂を流しました。

しかしいつの間にか噂の内容が姉と弟を真逆にしていたのです。

そのため利発的で賢い姉は後宮へ、美しい弟は科挙試験を受ける羽目になってしまいました。

春雷
「春蘭が科挙を受けるならともかく・・・なんで僕ら逆じゃなかったんだろ・・・」

春雷の言葉を聞いた春蘭に名案が思い浮かびます。

この名案を話すため春雷を祖父の書斎へ連れて行きました。

書斎で科挙試験に出る周書を探しながら弟に明暗を話します。

春蘭
「春雷、今の幸せな生活が終わらないと思っていたわけじゃないでしょう?いつかは私が嫁ぐか春雷が家を継げば終わってしまう」

遅かれ早かれ現状の生活を維持し続けることはできません。

そのため春蘭は弟とこの現実を乗り越えることにしたのです。

春雷
「春蘭・・・」
春蘭
「で、いろいろ考えたんだけど、私が春雷になりすまして官僚になって、春雷が後宮に入ればいいと思うんだけど」

春蘭が思いついた名案は双子の入れ替わりでした。

真逆となった噂通りに姉と弟がお互いをなりすますのです。

春雷
「僕たちが入れ替わる・・・?無理だよ、バレたら処刑されちゃう・・・いろんな人に迷惑をかけるし・・・」
春蘭
「って普通は思うでしょう?私は五経書暗記済み、春雷は近所でも評判の美人・・・より女性らしい春雷が後宮に、より勉強ができる私が科挙を受けて官僚になるほうが適材適所で最大限の利益を上げられる」

こうして大胆な計画が実行されることになりました。

まず春蘭は科挙の勉強に励み、さらに入れ替わりの準備に時間を費やします。

ただし両親には入れ替わりがバレてはいけません。

そのため女物ばかり着ていた春雷も男らしい恰好をします。

1ヵ月後、入念に準備した双子が家を出る日がやって来ました。

入れ替わりは都に到着した後で行うため、それまで2人は性別通りの振る舞いをしなければなりません。

そして別行路で都に向かった双子が合流しました。

ここからは性別を交換させることになります。

春蘭
「どう?男に見える?」
春雷
「うーん、なんかいつもの印象に戻ったってかんじ!」
春蘭
「うるさいよ」

お互いが異性の服装を身に纏っているうちに都は夜を迎えていました。

春蘭は夜でも昼間のように明るいことが信じられません。

春雷
「昼にいろいろまわってみたけど人が多くて酔っちゃったよ」
春蘭
「春雷?・・・もしかして後悔してる?」

人づきあいが苦手な春雷が不安そうな表情を浮かべています。

入れ替わりの発案者の春蘭は弟のことが心配になりました。

春雷
「後悔より不安かな、女装は日常の延長線上だけど今までとまったく違うわけだから、でもこの話に乗るって決めたのは僕だから」
春蘭
「春雷、春雷、私も一緒!不安だけど頑張ろう!春蘭!」
春雷
「・・・うん、春雷!」

ここから春雷は女性として一足先に後宮へ入り、春蘭は男性として科挙試験を受け合格します。

そして季節が過ぎ春蘭の官僚人生がスタートしました。

しかし文官として採用されたはずなのに軍事を司る枢密院に配属されてしまいます。

実は双子が都に招かれたことには裏側で官僚たちの陰謀が関連していました。

出世欲が渦巻いている都に招かれた春蘭と春雷は、陰謀に気付き自分たちの目的を果たすことができるのでしょうか!?

美しい双子の数奇な運命は実際に漫画を読んでお確かめください。

 

『榮国物語 春華とりかえ抄』を読んだ感想

貧困の家庭を守るため入れ替わりを決意した双子が素敵だと思いました。

作戦を立案した姉と同意した弟のどちらも素敵なキャラクターですね。

特に冷静で頭の回転が速く科挙試験を見事にクリアした春蘭がお気に入りになりました。

様々な陰謀や欲望が渦巻く都で自らの目的を果たそうとする双子を描写した『榮国物語 春華とりかえ抄』

キレイな絵と考え抜かれた奥深いストーリーが注目ポイントになっています。

現代の日本ではあり得ない世界観をご堪能ください。

 

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