ホーム スイート ホーム(漫画)のネタバレ!感想も書いてます!

今回は「八寿子」先生の『ホーム スイート ホーム』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

『ホーム スイート ホーム』はこんな漫画

同じ高校に通っている渡部静花と如月太郎は、一緒に野良猫と接したことをきっかけに仲良くなりました。 その後、交際まで発展した二人だったのですが思いも寄らない展開が待ち受けていたのです。 なんとお互いの親同士が再婚することになり、恋人から義理の姉弟になってしまいました。 ポジティブな太郎は気にしていないのですが、心配性の静花はこの状況をとても憂いてしまいます。 この二人を中心にしながら家族の愛を描いていく『ホーム スイート ホーム』 今回はこちらの感動的なラブコメ漫画の魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。 笑いと涙が満載の素敵な物語をじっくりとご堪能ください。

『ホーム スイート ホーム』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

幼い頃から動物が大好きな渡部静花。 しかし厳しい父親は犬や猫を飼うことを認めてくれなかったのです。 動物と遊ぶ暇があるなら勉強しろと言ってきた父親は、“落ちこぼれは世間のいい笑いもの”が口癖でした。 そんなことを言われながら女子高生になった現在の静花が、学校の帰り道で野良猫に話しかけています。
渡部静花
「私ねぇ今日ちょっと落ちこんでんだぁ、癒してもらってもいいですかねぇ?ちょっとだけなでなでしても・・・」
猫と遊ぼうとするのですが逃げられてしまいました。 するとそこにクラスメイトの如月太郎が現れます。
如月太郎
「何やってんの、渡部さん」
渡部静花
「き、如月くんっ・・・」
変な姿を見られたと思い静花はテンパってしまいました。 ですが如月は彼女の事を変だとは思っていなく、猫との接し方を丁寧に教えてくれます。
如月太郎
「目ェ合わせないで低い姿勢で、ヨコからそーっといくといーよ」
静花が彼の言う通りにしながら近付いていくと、猫に触ることが出来ました。
渡部静花
「ありがとー、如月くんありがとー、猫ちゃんもありがとー、もーイヤなことキレイさっぱりふっとんだぁー」
如月太郎
「何かあったの?」
渡部静花
「テスト順位、超下がっちゃって・・・クラス順位だと5位から13位」
如月太郎
「なんそれ、落ちたうち入んねーよっ、オレなんて毎度30番台だぜ?やべっ、オレ今日買い物当番っ、じゃまたな!」
これが静花と如月が初めてまともに喋った瞬間だったのです。 クラスは35名しかいないのに笑っている如月を、静花はどこか呑気だと感じたのが彼に対する第一印象でした。 その後、二人は野良猫と遊びながら何度も話すようになっていきます。
渡部静花
「そういえばこないだ買い物当番て言ってたよね、家の手伝いとかしてるんだ?」
如月太郎
「あーうち母親いないのよ、ちょい前にリコンしてさ、あ、いやぜんぜんお気づかいなくー」
渡部静花
「あっううん、そうじゃなくてっ、うちも!3年前離婚したんだ、うちはいないの父親だけど」
如月太郎
「マジで!何このぐーぜん!」
不幸な話題なのですが笑い合う二人。 家庭環境が似ていたことで心の距離がギュッと縮まりました。 しかし如月が続いて口にした言葉が、静花の警戒心を強めることになってしまいます。
如月太郎
「うちさ、庭とかに野良がよく来るよ、見に来る?」
渡部静花
「なぁにそれ、女の子つるためのベタなやつじゃないの?」
如月太郎
「いやまー、渡部さんてなんかいいなーとは思ってるよ、つき合わない?」
渡部静花
「いやあんま、つき合うとかはちょっと・・・」
如月の軽いノリに困惑する静花。 ですが如月は他に好きな人がいるのかなど、次々に質問をしてきます。 そんな彼を静花は少ししつこいと感じていました。
渡部静花
「ずっと私だけとつき合って、将来結婚して別れることなく生涯終えるって約束できるならつき合うけど」
これは誰にも言ったことのない静花の理想だったのですが、自分でも現実離れしたものだと理解しています。
如月太郎
「オレを萎えさせるためにゆってんの?それともマジ?」
渡部静花
「マ・・・ジ、だけど」
如月太郎
「じゃー逆に聞くけどさ、その場合、渡部さんはずっとオレのことちゃんと好きでいてくれんの?」
静花は自分の理想を子供じみたものだと思っていました。 しかしその理想を聞いても如月は真正面から向き合ってくれたのです。
渡部静花
「それは・・・もちろんっ・・・」
如月太郎
「じゃいーよ、つき合おーよ」
彼が取ったまさかのリアクションにドキドキする静花だったのですが、まさかの展開はこれだけでは終わりませんでした。 なんと静花の母親と如月の父親が再婚してしまったのです。 こうして義理の姉弟となった二人。 二人がまともに喋り始めてから、ここまでわずか一ヵ月しか経っていません。 果たしてここから彼らの恋はどのように進展していくのでしょうか!? 少し性格の異なる二人ですが、幸せな恋の予感がする序盤でした。 しかしお互いの親が再婚したことより、一転して複雑な関係になってしまいます。 何事にも前向きな如月と、少し心配性な静花の恋を表現していく『ホーム スイート ホーム』 ここから物語は家族を巻き込みながら進んでいくことになります。 様々な愛情が詰まったストーリーを引き続きお楽しみください。

後編

如月の父親と静花の母親が結婚して、二人は同じ屋根の下で暮らすことになりました。 表向きは順調に家族として過ごしているのですが、静花は如月を避けるようになっています。
渡部静花
「恋に落ちかけた私だけれど、義理とはいえ弟はありえない」
携帯で義理の姉弟の結婚を検索する静花。 そこにはモラルに反した行為の為、家族間でトラブルになりやすいと書かれていました。 検索結果を見て静花はより落ち込んでしまいます。 すると中庭に野良猫が出入りしていることに気がつきました。
渡部静花
「ホントに来るんだ、つるためのウソじゃなかったのか・・・」
静花は如月が嘘を言っていなかったことに感動しています。 しかし部屋に戻ろうとすると、風呂上がりの如月の姿がありました。
如月太郎
「何やってんの?」
渡部静花
「わあっっ、なんでもない」
如月太郎
「ちょちょ待ってよ、なんか避けすぎじゃね?そりゃー大っぴらにはできないけどさ、つき合ってるのにコレはちょっと・・・」
渡部静花
「何言ってるの、だって私たち家族になったんだよ、つき合えるわけないよ」
如月は元々他人だったため、現在の状況をあまり気にしていません。 ですが静花はこの状況を重く受け止めていました。
如月太郎
「だってもともと他人じゃん、何か問題ある?」
渡部静花
「それでももう家族じゃん、リアルに考えて、つき合うべきじゃないよ」
如月太郎
「っそ、わかった」
如月はそれ以上何も言わず、静花の前から去って行ってしまいました。 ここから二人はほとんど顔を合わせることすらしなくなっていきます。
渡部静花
「意外とあっさり引き下がるんだな・・・なんて思っちゃいけない、間違った選択はしたくない、間違えば取り返しがつかなくなる」
静花の胸の内には実の父親の口癖だった“落ちこぼれは世間のいい笑いもの”という言葉が、痛いほど刻み込まれていました。 そのためモラルに反した行動を取る訳にはいかなかったのです。 しかし如月の事を好きになった感情を抑えるのは、彼女にとって相当辛いことでした。 心の中で激しく葛藤する静花。 ある日、彼女が自宅に戻ると如月の声が聞こえてきました。 始めは友達でも来ているのかと思ったのですが、どうやら彼は独り言を話しているようです。
如月太郎
「ホントに信用できねーよな・・・あんなのさぁどーせウソだよ、どーせ一緒に住むようになってオレに幻滅したんだぜきっと」
彼は猫に向かって静花への想いを話していました。
如月太郎
「姉弟だからとかもっともらしーこと言っちゃって正直に言えっつーのな?ずっと好きでいるとか約束したくせに、ウソつきめ・・・」
彼の言葉にいたたまれなくなった静花は、思わず声をかけてしまいます。
渡部静花
「ウソじゃないよ・・・好きだから・・・好きだからよけいダメだって思うんじゃん、幻滅なんかしてたらこんなに悩まない・・・!」
急に話しかけられ驚く如月。 ですがすぐに自分の気持ちを伝え始めます。
如月太郎
「あのさ調べたらホントにどっちかが籍外れれば結婚できるってサイトとかに書いてあるよ?」
渡部静花
「私も調べたけど結婚はできても世間体が悪いから普通の結婚生活は送れないとか、家庭内がゴタゴタするとか」
如月太郎
「親父とかぜんぜん気にしねーと思うけど・・・周りなんてどーだっていーじゃん!」
如月のポジティブで明るい性格を、静花は改めてすごいと感じていました。 そして自分も彼のようになりたいと思っています。
渡部静花
「でもつい・・・いろいろ考えちゃうの・・・」
如月太郎
「ねー、手つないでいい?じゃー考えちゃう前にしちゃえばいいんだ」
言葉の意味が理解できない静花に、如月が優しくキスをしました。 このキスで静花が不安に思っていた気持ちがスッと消えていきます。 二人はこうして義理の姉弟ではなく、ようやく恋人同士に戻ることができたのでした。 八寿子先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓

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『ホーム スイート ホーム』を読んだ感想

読んでいくうちにどんどんと幸せな気分になれるラブコメ漫画だと思いました。 この作品は如月と静花だけでなく家族の愛情を描いていく、ヒューマンドラマの要素も持ち合わせています。 如月の妹で気が強いのですがある悩みを抱えている姫子。 そして静花の兄で超優秀なのですが、ある悩みを抱えた貴正など個性豊かな兄弟も魅力的な『ホーム スイート ホーム』 彼らが様々な困難を乗り越えながら絆を強めていく物語になっています。 素敵なホームドラマを読んで心を癒されていってください。

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