キスより先に、始めますのネタバレ!感想と魅力もお伝えします!

今回は「わたなべ志穂」先生の『キスより先に、始めます』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

『キスより先に、始めます』はこんな漫画(あらすじ)

女子大生の沼田八重子はイケてない見た目と暗い性格のため、周囲から浮かれた存在となっていました。

彼女は孤独な状態でも平気だと自分に言い聞かせているのですが、交通事故に遭遇してしまった時に思わず本音がこぼれてしまいます。

「こんな人生で終わるの嫌です、本当はキラキラした大学生活したかった」

後悔したまま人生のエンディングを迎えようとした八重子に、神様からのお告げが下りました。

それは赤ちゃんだった頃の自分自身を育てて、人生を変えなさいというものだったのです。

ここから同級生のイケメンに手助けしてもらいながら育児に奮闘するヒロインを描いていく『キスより先に、始めます』

今回は笑いと感動が詰まったラブコメ漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

ドタバタ劇を繰り広げるヒロインを応援しながら読んでみてください。

『キスより先に、始めます』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

昼休みになり大勢の学生が仲間とワイワイ食事をしている中、孤独な八重子はトイレの個室でお弁当を食べていました。

八重子
「あー、ひとりで食べるご飯は美味しい、自分のペースで食べれるし、人と”何食べるー?””あ、それちょうだい”なんてゆームダな話しなくていいし」

孤独な状況を満喫している八重子なのです。

そんな彼女だったのですが、この日は初めてサークルの飲み会に誘われました。

八重子
「飲み会ってあれでしょ!?飲んで騒いでギャーギャー的な、3千円!?嫌よ、無駄なことにそんな金使うのは、絶対飲み会なんて行かないわ!」

頭の中では参加しないと思っているのですが、結局誘われるまま飲み会に行くことになってしまいます。

八重子
「あれよね、連れてこられてしまったからには話くらいしないと!」

八重子が近くに座る女性に声をかけようとするのですが、彼女たちの注目は1人のイケメンに注がれていました。

女性たちは八重子を無視するようにイケメンを二次会に誘います。

桐島
「行かない」

凍り付くような態度でイケメンがお誘いを断ってしまいました。

八重子
「桐島翔、頭脳明晰、容姿端麗、でも男女問わず極寒対応、そんなところからブリザード桐島と呼ばれてたりする」

本心なのかは不明ですが、八重子は桐島のことを見た目だけの男性だと思っているようです。

そんなことを考えていると、あっという間に飲み会が終了してしまいました。

実は八重子が誘われた理由は欠員が出たためで、彼女はただ会費を払わされるためだけに呼ばれていたのです。

八重子
「あーよかった、二次会なんてバカバカしいわよ、お金払ってどーせさっきと話す内容は同じよ」

明日から夏休みに入るため、一人で好きなことをやろうと考えながら帰り道を歩いていました。

次の瞬間、考え事をしていたため前を見ていなかった八重子はトラックに轢かれてしまいます。

八重子
「神様いいんですか、あたしこんな幸せなまま死んじゃって・・・嘘です神様、こんなときまでひねくれててごめんなさい」

死を覚悟した八重子の頭の中には、もっと友達を作ってキラキラした大学生活を送りたかったという本心が浮かんでいました。

ずっと素直になれず本心を隠してきた八重子は、恋もしてみたい普通の女の子だったのです。

すると本心を打ち明けた八重子の前に神様が現れました。

急に現れた神様は八重子に人生をやり直すチャンスを与えると言い赤ん坊を手渡します。

神様によるとこの赤ん坊は生後6ヶ月の八重子自身で、自らの育て方によって赤ん坊の頃から自分の人生を変えてみなさいと言ってきました。

赤ん坊を手渡すと神様はすぐに姿を消してしまいます。

八重子
「あ・・・あれ、トラックは・・・あたしひかれたはず・・・うわっ、ホントに赤ちゃんいるっ!!」

トラックに轢かれた事実は消滅したのですが、八重子の腕の中には本物の赤ん坊が存在していました。

混乱する八重子は赤ん坊が泣き止まないためパニック状態になっていきます。

果たして彼女は赤ん坊を無事に育てあげ、自らの人生をリセットすることができるのでしょうか!?

孤独な状況の中、素直になれない八重子に共感することができました。

自分自身に言い訳して生きている姿は多くの人が感情移入できると思います。

ここから少しずつ変化していく八重子の姿が見所になっている『キスより先に、始めます』

八重子の子育てに桐島翔が深く関わることによって物語は一層面白みを増していきます。

それでは引き続きハプニングだらけのラブコメディーをお楽しみください。

後編

神様から手渡された赤ん坊が泣き止まないため、八重子はコンビニにミルクを買いに行くことにしました。

八重子
「こ・・・これでいいのかな、てかどーやって飲ませればいいんだろ、えーっとえーっと」

抱っこの仕方すら分からない八重子は、上手にミルクを飲ませることができません。

そのため多少強引にミルクを与えていくと、赤ん坊が苦しみ始めました。

桐島
「何してるの・・・その子顔青くない?あんた・・・その子に牛乳あげたの?」

急に現れた桐島が八重子から赤ん坊を取り上げます。

赤ん坊の口から牛乳を吐き出させながら八重子に生後何ヶ月なのかを訪ねる桐島。

八重子
「え・・・えーと6ヶ月??」
桐島
「そんな子に直に冷たいミルクあげたのか、殺す気なの、あんた」

桐島の助けによって赤ん坊は体調を回復してくれます。

しかし親戚の赤ん坊を預かっていると嘘をつく八重子に、桐島はこのままお世話を任す訳にはいかないと思っていました。

そのため彼は八重子の部屋までついて来て、まず片付けを命じてきます。

片付けが終わると家から持ってきた赤ちゃん用品を出しながら、オシメやミルクの作り方を教えていきました。

八重子
「て・・・てか、よく知ってますね、育児について」
桐島
「うち、年の離れた弟いるしね、じゃあオレの電話番号教えておくから何かあったら連絡して、その子に何かあったら困るから、あんたも殺人犯とか嫌でしょ」

こうして子育てのレクチャーを済ませた桐島は八重子の部屋を出て行ったのです。

八重子
「何よ、さすがブリザード桐島、酷いことばっか言ってくれちゃって、やっぱりなしだわ、あんな顔だけ男」

言いたいことをズバズバと言われたため、八重子は桐島に頼らず子育てに取り組むことにしました。

この時の彼女はオムツとミルクをあげるだけなので、育児を楽勝だと思い込んでいたのです。

しかし夜になるとすぐに育児の大変さを実感することになりました。

八重子
「何コレ、なんで!?なんで”あたし”1時間おきに起きるの!?さっき寝たでしょ?”あたし”寝るの好きなのになんで!?」

幼い自分が夜泣きをしてしまうため八重子は眠ることさえ出来ません。

気がついたら朝を迎えていたため、仕方なく食事の準備に取り掛かります。

ですがパンをトースターで焼く暇すらありません。

八重子
「なんで・・・パン出したけどトースターに入れれないっ、でトースターに入れたら次はダイヤル回してっ」

ただパンを焼くだけなのですが1時間以上かかってしまいました。

八重子
「育児ってこんなに大変なの・・・!?」

そして3日後、ついに八重子の気力が底をついてしまいます。

八重子
「もう駄目だ、疲れた・・・なんで泣きやまないの、訳わかんないよ、もうやだ、うるさい、うるさい”あたし”、いい加減にして」

必死に頑張っても泣き止まない赤ん坊を見ているうちに、子育て自体に意味がないと感じ始めました。

どちらにしても嫌われている自分などいなくなったって誰の人生にも影響しないと思っています。

八重子
「いい加減にしてよ、うるさい!!」

ついに怒鳴り散らしてしまいました。

すると目の前に様子を見に来た桐島が立っています。

桐島
「全然連絡してこないから来てみたんだけど」

怒鳴り散らした姿を見られたと思い動揺するのですが、その事について言い訳する気力すら八重子には残っていませんでした。

八重子
「どうせあたしなんてそうゆう人だし、桐島くんにもどうせそう思われてるし、だから全然平気、これ以上どう思われても関係ない」

本心では最悪の状況だと分かっているのですが、八重子はここでも素直になることが出来ません。

そんな八重子に対して桐島が意外な言葉を口にします。

桐島
「あんた頑張ってたみたいだね、部屋忙しいだろうになんだかんだ片付いてるし、赤ちゃんの物は全部清潔にしてあるし、離乳食のレシピも調べたの」
八重子
「なんか・・・そろそろってネットに載ってて」
桐島
「ふーん、偉い、よく頑張ったじゃん、半日くらいで電話来るかと思ったら3日保つって凄いね」

しかし八重子の頭の中には、赤ん坊に暴言を吐いてしまったことの後悔がありました。

八重子
「でもっ、あたしその子に酷いこと・・・」
桐島
「そう?幸せそうに笑ってるけど」

桐島の優しい言葉と赤ん坊の笑顔によって、八重子は大粒の涙を流していきます。

八重子
「”あたし”笑ってる、幸せそうに、それを見たらあたしも幸せな気持ちになった・・・」

こうして精神的に変化を遂げることができた八重子。

さらに思い切り泣いたことによって肉体にも変化が現れます。

桐島
「あれ、あんたなんかキレイになってない?」

実はハードスケジュールをこなすうちに、八重子は5kgも体重が落ちていました。

八重子は顔から痩せるタイプなので、まぶたもくっきりとした二重になっていたのです。

八重子
「神様、生まれ変わるってこーゆーことですか?」

容姿も性格も少しキレイになった八重子なのですが、ここからさらに大変な子育てが待ち受けていました。

彼女が桐島の協力を得ながら奮闘していくこの先の展開は、ご自身の目で漫画を読んでお確かめください。

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『キスより先に、始めます』を読んだ感想

少しずつポジティブで素直になっていくヒロインが魅力的ですね。

普段はクールなのですが子供が好きな桐島も素敵なキャラクターでした。

読んでいるうちに幸せな気分を味わえる『キスより先に、始めます』

続きが早く読みたくなる傑作漫画だと思いました。

多くの人にこの漫画を読んでもらってハッピーな幸福感を体感してもらいたいです。

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