自由主義時代の子どもたちのネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「鈴木佐藤」先生の『自由主義時代の子どもたち』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

自由主義時代の子どもたち』はこんな漫画(あらすじ)

仕事と子育ての両立に苦悩する女性、夢と現実の狭間で思い悩む女性など、現代社会には様々な悩みを抱える女性たちが存在しています。

そんな女性たちが辛い状況を克服していく様子をオムニバス形式で描いていく『自由主義時代の子どもたち』

今回はどこにでもいる女性たちの日常生活にスポットを当てていくヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

性別に関わらず共感できる物語を読みながら自分の悩みを解決する方法を見つけてみてください。

 

自由主義時代の子どもたち』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

あかねが大学生の頃、結婚について独特な理想を抱いている女性が同じゼミに在籍していました。

女性は結婚するなら経済面や外見は関係なく、お互いの全てを許し合える男性が理想だと語ります。

この意見に対してあかねは妥協して自分を納得させないと一生結婚できないと感じました。

あかね
「今付き合ってる拓也とは多分結婚する、そしていつか子どもを産んで私はそれなりに幸せになれると思う」

拓也とは夢の国という遊園地に行く事が共通の趣味になっていて、結婚が秒読みの状態となっています。

数年後、あかねは予想通り拓也の子どもを身籠りました。

拓也
「あかね!撮ってもらお、早く早く」

2人で夢の国をバックに写真を撮影しています。

あかねは撮影した写真を見ながら将来の事を想像し始めました。

あかね
「ねー拓也、次来る時はこの子も一緒かな?」
拓也
「おお勿論!パパと早く遊ぼうな!まだ聴こえてないかな?」

大好きな遊園地で2人は生涯愛し合うことを誓ったのです。

しかし数年後、あかねは厳しい現実を突きつけられていました。

現在のあかねは時短勤務の正社員としてWEBサイトのデザイナーをしています。

保育園の送迎があるため時短勤務でなければ育児と仕事の両立ができません。

そんなある日、あかねは夕方から始まるミーティングへの参加を求められました。

しかし16時に終業時刻を迎えるためミーティングに参加する事はできないのです。

あかね
「ミーティングは16時半から1時間はかかる、子どもの迎えが17時、どんなに急いでも間に合わない、大体私の勤務は通常16時までのはずなんですが・・・とは言いづらいんだよなぁ」

他にも子どもを育てながら働いている社員はいるのですが、あかねだけいつもミーティングに参加していません。

そのことを指摘されるのですがあかねにも言い分があるのです。

あかね
「みんな大変ならそのやり方見直す方がよくないすか、それはできないしがらみですか」

思ったことを口にはしませんが、会社のやり方を変えるべきだと考えていました。

それでも子どもを抱えているあかねを正社員として雇ってくれていることには感謝をしています。

出産前に7年間勤務していた会社は、産休明けに出社するとあかねの居場所は無くなっていました。

現状を恵まれていると思うあかねは仕事が終わると慌てて保育園へ向かいます。

あかね
「晃!ごめん遅くなった!」
「ママ!ほんとおそい」

保母さんに謝った後で子どもと自宅へ帰りました。

帰るとすぐに食事の用意に取り掛かります。

あかね
「ごはん、風呂済ませて20時には寝かせる、保育園に寝坊したら困る」

明日のためにも早く寝かせたいのですがこの日はなかなか寝てくれません。

そうこうしているうちに拓也が帰ってきました。

拓也
「おお?晃夜ふかしだな、悪い子だ」
あかね
「全然寝なかった・・・もう21時だよ!?保育園勝手に起きてよね晃、自分のせいだから」
拓也
「おいおい何もそこまで・・・」
あかね
「じゃあ拓也が全部やってよ」

育児と仕事の両立で疲れているため拓也にきつく当たってしまいます。

優しい拓也は子どもをあやしながら妻に気を遣ってくれました。

拓也
「あ・・・明日の朝、俺が保育園送ってくよ!会社にはギリ間に合うし」
あかね
「あーそう、どーも」

明日だけ送ってもらってもあかねの忙しい日々が変わるわけではありません。

そのため不機嫌そうなまま料理の準備をしていきます。

ここで拓也がとっておきのプレゼントを出してきました。

拓也
「ほれ!夢の国のチケット三名様!会社の福利厚生で当たったぞ!」

晃が生まれてから家族で夢の国に行ったことはありません。

これでようやく行けると喜ぶ拓也なのですが、あかねは思ったほど喜んではいませんでした。

果たして念願だった夢の国へ出かけることでギクシャクした家族の絆は復活するのでしょうか!?

 

 

子どもが生まれることは幸せなことですが、家族が増えることで責任とやることが増えるといった問題が丁寧に表現されていますね。

特に日本では育児休暇などについてまだまだ理解が進んでいないので、子どもを抱える夫婦は大変だと実感しました。

悩みを抱える様々な女性が必死に努力する様子を描写した『自由主義時代の子どもたち』

とてもリアリティーのある物語になっています。

それでは状況を打開しようとする女性の姿を引き続きご覧ください。

後編

拓也が夢の国のチケットを持ち帰った日の夜、あかねは自分が喜んでいないことに疑問を抱きました。

あかね
「昔は年に何度も行ってた、大きなお城、物語の中の建物、美しい庭、一人残らず幸せそうに見える世界、うれしい楽しみ、そのはず、そうでしょ?」

昔は夢の国へ行く事を考えただけで胸がドキドキしたのですが、今のあかねは胸が高鳴っていません。

そのままあかねは夢の国へ向かうことになりました。

すると運悪く夢の国が大混雑しています。

拓也
「こ・・・これは2時間以上は待つっぽいね」
あかね
「どうすんの!?子ども乗れるやつ全滅じゃん!」
拓也
「んー、混みをナメてたな・・・」

混雑していることで再びあかねの機嫌が悪くなってしまいました。

その不機嫌を増長させるように晃がポップコーンを食べたいとぐずり出します。

あかね
「ダメ!さっきごはん食べたでしょ!」

注意するのですがワガママは止まりません。

拓也
「まーまー、俺も食いたいし・・・」
あかね
「拓也は甘やかしすぎ!・・・そっちは楽だよね、嫌な役回り全部私で自分は優しいパパやってりゃいいんだもん」

言い過ぎだと思いながらも本心のため思っていることをぶつけてしまいます。

すると笑っていた拓也の表情が厳しくなりました。

拓也
「お前なあ、いい加減にしろよ」

こころの中であかねは謝らなければいけないと思っています。

しかし謝りたくないと思う自分がそうさせてくれません。

あかね
「なんで?本心なのに?」

2人が険悪な状態になっていると晃が不満を爆発させます。

「もういいよ、いらない、もういい、ママキライ、つまんない、こんなとこっ」

晃が泣き出すとあかねは2人の前から立ち去ってしまいました。

立ち去らなければ絶対に言ってはいけない言葉を口にしてしまうところだったのです。

あかね
「ママだって嫌いだよって言いそうになった、どっちが子どもなんだか」

毎日が楽しいと感じられなくなったあかねは道端で座り込みながら涙を流していました。

そこに拓也が駆けつけてくれます。

拓也
「あかね」
あかね
「会社でミーティング毎月休むの私だけだって・・・じゃあ保育園お迎え誰が行くのよ・・・晃が大きくなったらやりたいことたくさんあったはずなのに今は早く一日が終わればいいと思ってる」

あかねは起りたくて怒っている訳ではありません。

自分でももっと笑いながら楽しく生活したいと思っているのです。

拓也
「あかね、俺確かに色んなことを・・・あかねに押し付けて楽してたな・・・ごめん、保育園これから毎朝俺が送ってくよ」

妻を抱き締めながら保育園へ送って行く事を約束しました。

しかしあかねは戸惑った表情を浮かべています。

あかね
「ま・・・毎朝!?いいよどうせ無理だよ!」
拓也
「なにおー、何で最初から決めつける?俺だって父親だぞ!お迎えもお前が無理な日は俺が行く」
あかね
「お迎えって・・・遅くなったら絶対ダメなんだよ?17時までだよ!?」

拓也は溜まっている有給休暇を使いながらお迎えも行くと言ってくれました。

考えてみれば保育園の送り迎えをできるのは今のうちだけなのです。

拓也
「それにだなー、今日はお前を喜ばそうって晃と二人で話してたんだぜ?まー俺もあいつもスマートにはやれなかったけど・・・なァ晃!」

振り返るのですが晃の姿が見当たりません。

2人がすぐに晃を探し始めると、ゲストハウスで預かっているというアナウンスが流れました。

ゲストハウスに向かったあかねは晃を見つけると強く抱きしめます。

あかね
「よかった・・・無事で・・・」
「ママ・・・キライって言ってごめんなさい・・・」
あかね
「・・・ううん、ママも悪かった」
「そだ!ママにプレゼントあるの!」

晃はあかねの手を取ると夢の国に建てられたお城へ向かいました。

実はゲストハウスの職員からママを喜ばせる方法を教えてもらっていたのです。

夢の国では6時になるとお城からフラワーシャワーを降らせるイベントを行っていました。

美しい景色を眺めているうちにあかねは大学時代の友人が言っていたことを思い出します。

あかね
「お互い全部許し合える人と・・・もしかするとあの夢物語、私はもう叶えてたのかな、なんてね」

理想だと思っていたことをあかねは気づかぬうちに現実のものとしていました。

こうして自分の現状を見つめ直したあかねは幸せな日々を取り戻したのです。

あかねは拓也の協力を得ながら子育てと仕事を上手に両立させていくことになるのでした。

 

自由主義時代の子どもたちを読んだ感想

誰もが抱えるかもしれない苦悩を描いているので感情移入しやすい物語になっていますね。

また困難な状況から一歩踏み出すハッピーエンドになっているので優しい気持ちになることができました。

ハートウォーミングな内容で読者の心を温かくしてくれる『自由主義時代の子どもたち』

苦労を乗り越えた先には幸せが待っていることを教えてくれる素敵な作品です。

ハッピーな気分を味わいたい人はこの漫画を選んでみてください。

 

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