『出禁のモグラ』のネタバレ(漫画)!百暗桃弓木の正体は?

今回は「江口夏実」先生の『出禁のモグラ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『出禁のモグラ』はこんな漫画(あらすじ)

八目大学文芸学科の真木八重子は飲み会の帰り道、空から降ってきた広辞苑が男性の頭に直撃する瞬間を目撃します。

心配になったので救急車を呼ぼうとするのですが、金も保険証もないという理由で男性に拒絶されました。

怪我でおかしくなったと思い救急車を呼ぶと男性が全速力で逃げ出します。

放っておけないので追いかけながら警察に電話しようとするとスマホを奪われました。

事情を聞こうとしても男性の言っていることは意味不明です。

とりあえず帰ることにした真木と八重子だったのですが、この日から妙なものが見えるようになってしまいました。

心霊現象をポップに描いていく『出禁のモグラ』

今回は幽霊や妖怪を題材にしたギャグコメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

モグラの正体に驚いてください。

 

『出禁のモグラ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第1話

八目大学文芸学科3年の真木が飲み会でゼミの仲間と揉めています。

真木
「だからテーマがおかしいって!なんで児童文学論のグループ研究テーマが頑なに筋肉しばりなんだよ!?」

藤村は筋肉という題材を変えるつもりはありません。

ジャイアンのような藤村は研究を真木と八重子に任せると帰ってしまいました。

八重子
「・・・仕方ない気がする・・・だって藤村君のSNS見て」

SNSには春休みに彼女とリゾートへ行った時の写真がアップされています。

シャンパンを片手にポーズをとる姿からは財力が感じられました。

真木
「万死に値する」
八重子
「この民に勝てる?」

真木は陽キャと関わりたくありません。

ここで新しい投稿がアップされます。

藤村は広辞苑で鍛えつつ読書しながら文武両道を目指している姿を投稿しました。

真木
「俺の大学生活最大の疑問なんだけど、なんでこんなバチクソ陽キャの体育会系マッチョが文芸学科文学専攻で児童文学ゼミ取ってんの?」
八重子
「私も最初藤村君を見た時は妖精でもいるのかと自分の目を疑ったよ、世にも稀有な太宰治と陽キャを両立できる文系マッチョなんだよ・・・」

そんな生物がいるとは思えません。

腹が立ってきた真木と八重子はお酒を飲むペースが速くなっていきます。

少し飲みすぎた2人が帰っていると、通りすがった男性の頭に広辞苑が直撃しました。

真木
「え・・・あ!?まさか・・・あ・・・いや!大丈夫ですか!?」

近くのマンションを見上げると落とし物をしたと言う声が聞こえます。

それでも広辞苑が降ってきた状況をすぐに信じることができません。

モグラ
「あー・・・いや君達ね、見なかったことにして帰りなさい、見て見ぬふりしたって今時誰も怒んねーから」
真木
「いやそんな訳いかないでしょ!」
八重子
「あ!救急車!」
真木
「あ・・・うあ・・・そうだ・・・すみません、今すぐ!」

信じられない状況に混乱していたので、まだ救急車を呼んでいませんでした。

すぐに電話をかけようとします。

モグラ
「いやホント別に・・・え?きゅうきゅうしゃ?いや救急車はまずい!やめろ!金がないんだ、手術も薬も代金が払えねぇ!それに俺保険証がねーんだ!」

お金がないので医療費を支払うことができません。

また経験上この程度の怪我は大したことがないので救急車を呼ばないでほしいとお願いしてきます。

しかし既に八重子が救急車を呼んでいました。

そのことを知った男性が逃げ出します。

真木
「いやダメですって!どこ行くんですか!?」
モグラ
「追ってくんな!これはアレよ!特殊メイク!仕込みだったの!」

最初は頭を強打したことで妙なことを言っていると思っていました。

ですが追いかけているうちにそうではない気がしてきます。

真木
「八重ちゃん・・・あの人・・・ちょっと・・・明らかに変だ、あんな流血してる人間があそこまで走り回るってあるかな?」
八重子
「うん・・・あとさ・・・あんな状態の人の呂律ってあそこまでしっかりしてるもの・・・?」

どう考えても正常ではありません。

それでも死なれては困るので追いかけたのですが見失いました。

困った2人は警察に通報することを思い出します。

真木
「えーと警察って何番だっけ!?」

混乱しているとスマホを奪い取られました。

奪い取ったのは塀から顔を出した先ほどの男性です。

モグラ
「わかった一回話し合おう!警察だけはやめてくれ!」

男性はもぐら湯という銭湯に2人を連れて行きました。

雑に包帯を巻くと男性がお茶を出してくれます。

その様子を見ているうちに2人は大丈夫な気がしてきました。

真木
「八重ちゃん帰ろう、この人大丈夫そうだ」
モグラ
「あのさお前は真木って名字なんだろ?でこの娘はなんで八重ちゃん呼びなの?下の名前?その辺どーなの、おっさんそーいうの興味あるわ、サークル?ゼミ?」
真木
「マジで帰ろう、この人おそらくスゲー面倒な人だ」
モグラ
「帰る?あ、じゃあはい、携帯返すわ、ごめんな取って」

真木は念のため連絡先を教えることにします。

男性の連絡先も聞きたいのですが携帯もネットも持っていなく、電話自体もありませんでした。

真木
「アンタ名前は?」
モグラ
「モグラ」
真木
「アンタ今時どうやって仕事してんの・・・?」

もぐら湯の中を見回すと銭湯を兼ねて何かの職人であることは想像できます。

しかし仕事の内容は分かりません。

モグラ
「さあねぇ・・・どうだかねぇ・・・あぁ忘れてた、ここまで親切にしてもらってお礼をしねぇってのは申し訳ねぇから今後何かどうにもできない困ったことが起こったらおいで、まァ忘れてくれていいけどな、大分関わらせちまったからなぁ」
真木
「じゃあ・・・まァ帰ります」

言葉の意味が理解できないので帰ることにします。

すると最後に再びモグラが妙なことを言ってきました。

モグラ
「あのー・・・まぁなんだ、信じなくてもいいけどよ、俺あの世から出禁くらってるから死なねぇんだ、そういうこと、だからまァそういう系の困ったことが起こったら話は聞くよってこと」

この時はまだ気づいていませんでしたが、既に2人は奇妙な運命に巻き込まれていたのです。

 

 

空から降ってきた広辞苑がモグラの頭を直撃したシーンに衝撃を受けました。

人の良い真木と八重子ですがモグラとはなかなか話がかみ合いませんでしたね。

不思議な出会いが大学生の運命を変えていく『出禁のモグラ』

いよいよモグラの正体が明らかになっていきます。

真木と八重子はモグラと関わったことを後悔しますよ。

第2話

真木が大学の講義を受けていると講師の後ろに黒いモヤが見えます。

眼鏡を拭いてから見ても黒いモヤが見えるのでもしかしたら視力が落ちたのかもしれません。

講義が終わると八重子が声を掛けてきます。

八重子
「真木君あのちょっと」

教室を出ると八重子が消毒液やガーゼなどを入れた紙袋を見せてきました。

真木も同じことを考えていたようです。

真木
「ああ・・・うん、俺も一応さあ・・・ちょっと・・・バイト代入れてもこれが限界なんだけど」

薬は高いので多くを用意できたわけではありません。

それでも2人はモグラのために考えられるものを用意してきました。

八重子
「うん・・・やっぱりちょっとさ・・・様子見に行った方がいいよね」
真木
「うん、いやだってあの人・・・放っておいて死んだらマジでどうすんの?って話だよね、そんなトラウマ20代で背負いたくない・・・」

大丈夫だとは思いますがモグラが死んでしまう可能性を否定できません。

またもう1つ問題があります。

八重子
「あと・・・藤村君に言う・・・?この件・・・」
真木
「いや言っても仕方ないつーか広辞苑自体あの人が持ってっちゃったし確証もないし・・・絶対藤村だろうけど」

とりあえず大通りと商店街を抜けた奥にあるもぐら湯へ向かうことにしました。

商店街の中を他に必要な物があるか考えながら歩いていきます。

花屋の前を通るのですが花は逆に縁起が良くないかもしれません。

八重子
「うーん・・・輸血パックなんて売ってないしね・・・」

ここで精肉店が目に留まります。

必要かは分かりませんが2人はレバーを購入しました。

真木
「うーん・・・なんか俺達の方がパニックになってる気がする・・・」
八重子
「レバー・・・好きだといいけど・・・」
真木
「いらんと言われたら月末まで俺それ食って生活するわ・・・」

近辺までやって来たのですがもぐら湯が見当たりません。

少し周囲を歩き回ってみます。

八重子
「・・・?道間違えたかな・・・?」
真木
「いや、ここで合ってるよ、このゴミ収集の看板見たと思う、ほらこの収集日のとこが改正されてるのとか落書きとか・・・」
八重子
「確かに・・・見たね、そういえばこのマンホール・・・東京23区にこんなデザインのマンホールってあったっけ?このマンホールも見た気がする・・・でもこの先に道がない・・・なんかこういうのって・・・ネットとかで見る心霊系の不思議体験みたい」

八重子の言葉で真木の身体が震えてきました。

真木は心霊現象がとても怖いのでそういうことは言わないでほしいのです。

真木
「聞いてください、俺はお化け屋敷とフリーフォールどっちか入らないと殺すと言われたら僅差でフリーフォールを選ぶ人間です、でもどっちにしろゲロ吐くかもしんない!」
八重子
「そうなんだ、覚えとくね!」

そういう選択をノリで迫ってくる奴の存在を考えるだけで吐きそうになりました。

八重子はそんな奴が藤村だと連想してしまいます。

真木
「そして霊とか一生見えて欲しくない!」
八重子
「今、真木君の顔が一番怖いよ!」
真木
「もう心霊って言葉自体嫌だ・・・もんすたーとかにして欲しい・・・」

モンスターの方が襲ってきそうなので八重子は共感できません。

八重子が真木を慰めているとモグラが現れました。

モグラ
「イチャついてんなぁ、青春の若者達、やっぱり何か起こったか?それともうちの銭湯潤しに来てくれたのか?大人は500円な、前300円だったんだけどなァ・・・値上がり値上がりですまんね、どうした行くなら行くぞ」

不思議なことにモグラが現れた瞬間、今までなかった道が出現します。

あまりにも信じられない光景が目の前に広がったので、真木と八重子はすぐに動くことができません。

するとモグラが自分を探していた訳ではなかったと勘違いします。

真木
「いや・・・あの?」

2人はモグラに薬やレバーを届けに来たことを伝えました。

想定外の届け物にモグラは大喜びしてくれます。

モグラ
「なんだ、本当に律儀だな!?くれんの!?うわーありがてえ、いいのかよ!?ありがとう!レバーじゃん!栄養取れる!」
真木
「はい・・・というか頭の傷平気なんですか」
モグラ
「大丈夫、大丈夫、それより見てくれ、メット買ってみたんだ、中古だけどな、これで頭は守れる、んで君らの方はどうだ、何か見えたりとかは・・・」
真木
「見えたり?」

モグラが言っている意味が理解できません。

しかし真木と八重子は背後に何かの気配を感じます。

振り返ると太った男性がこちらを見ていました。

モグラ
「やっぱり見えるようになったな」
真木
「え、待って、数々のアンタの行動から薄々予想はしてたけどもしかして今見えてるのって霊!?絶妙に怖くねぇ!!」

怖くない霊で一安心します。

真木は漫画の様な劇的な心霊体験を想像していました。

現実が漫画のようにはいかないと残念がる真木と八重子の前で、モグラが2人にとって初めての心霊現象を体験させます。

太った男性の幽霊を殴り飛ばすと改めて自己紹介してくれました。

モグラ
「百暗桃弓木、百に暗い、桃の弓の木、縁起がいいんだか悪いんだかな名前で恐縮だがここまできたらもうお見知り置きをだな、改めてどうも、世にも珍しい仙人です、知り合って御愁傷さん!」

知らず知らずのうちに仙人と交流していた真木と八重子の運命とは・・・!?

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『出禁のモグラ』を読んだ感想

とにかく挙動不審で意味不明な発言をするモグラの正体が明らかになりましたね。

心霊現象がリアルすぎて怖くない展開も面白かったです。

仙人と関わってしまったことで心霊現象が見えてしまうようになった真木と八重子の苦悩を描写した『出禁のモグラ』

しっかり考えられた設定で笑わせてくれるギャグコメ漫画になっています。

百暗桃弓木(もぐらももゆき)に振り回される真木と八重子に同情しながら作品の世界観を満喫してみてください。

 

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