今回は「原作 天下雌子 漫画 CHIEKO」先生の『脱獄のカザリヤ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『脱獄のカザリヤ』はこんな漫画(あらすじ)
近未来の日本では経済格差が大きく広がってしまい、国民は超富裕層と貧困層に分断されてしまいました。
都市の中心部で安全な生活ができる超富裕層は国民全体の1%にも満たしていません。
残りは都市の周辺を不法占拠してスラムを形成しながら生活している貧困層です。
政府はスラムで発生する凶悪な犯罪を収められず、貧困層の人数を正確に把握できなくなっていました。
国の基幹産業は超富裕層が支えてくれているので、政府は存在しなくても困らない貧困層を矯正するため民間の組織によって構成された全国矯正委員会を発足します。
貧困層を矯正しながら社会の労働力として還元するという大義名分のもと、犯罪者を逮捕勾留し処罰することができる民間組織がもたらす社会的な影響とは・・・!?
超富裕層が貧困層を取り締まる世の中で、民営化された刑務所に潜入した少女の孤独な戦いを描いた『脱獄のカザリヤ』!
今回は貧富の格差を題材にしたサスペンス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
飾矢真紀(かざりやまき)が脱獄不可能な刑務所に入所した目的とは・・・!?
『脱獄のカザリヤ』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
西暦21XX年、奥多摩山中に建造された関東矯正院に、ヘリコプターや高級車で移動してきた大勢の超裕福層が姿を現しました。
彼らの目的は関東矯正院に収容されている人権を剥奪された貧困層の人身売買です。
近未来の日本では民間組織が貧困層を逮捕勾留することが可能になりました。
そこで国内の代表的な資本グループから構成された全国矯正委員会は、貧困層を矯正するという大義名分のもとで入札による人身売買を行うようになっていたのです。
この日は下着を破られた方が負けというルールの中、女性同士の戦いに超富裕層がギャンブルを行っていました。
勝負の結果、入所したばかりの新人受刑者が負けてしまい、500万円からこの女性の入札受付が始まります。
113名が入札に参加する中、厳正なる抽選を経て中年太りの男性が女性を落札しました。
男性は時間を延長してオプションもプラスし女性のことを欲望のままに弄ぶようです。
ここでラウンド1のセックスパーティーが幕を下ろしました。
続いて始まったのはラウンド2のメディカルフェスティバルです。
超富裕層はこの入札で受刑者の臓器を手に入れようとしていました。
まずは男性3人の勝負に超富裕層がお金を賭けていきます。
しかし勝負が始まる前に1人が逃げ出しました。
すぐに看守がスマホを操作すると男性に装着された機器が首を絞めていきます。
男性は教練を三度も経験しているので腎臓も肺も片方しかありません。
肝臓も半分しかないのでこれ以上は臓器を提供できないと訴えます。
もちろん看守が男性の訴えを容認するはずがありません。
逃げ出したことによって今回の勝負は向こうになってしまいましたが、矯正院はお詫びとして男性の角膜を格安の値段で提供することにします。
角膜を奪われた男性のように貧困層には人権がありません。
その理由は国の基幹産業を1%未満の超富裕層が支えているため、財界は貧困層をいなくても困らない人間と判断したためです。
必要のない人間への対応に割り当てられる人員や予算の余裕がないので、14年前に政府は画期的な判断を下しました。
政府は所得が一定水準以下の国民に対する警察権を民間の組織に委託したのです。
この判断によって国内の代表的な資本グループから構成された全国矯正委員会が発足しました。
組織の大義名分は貧困層を矯正し、社会の労働力として還元するというものです。
大義名分のためなら犯罪者の逮捕勾留から処罰までを自由に行って構いません。
こうして警察権を公的に与えられた史上初めての民間組織が誕生しました。
全国矯正委員会は日本をより良いものにできるのでしょうか!?
格差社会の問題点に独自の視点でメスを入れた作品になっていますね。
一部の人間が権力を持つことで欲望がコントロールできなくなる様子が上手く表現されていると感じました。
大切な人を守るためヒロインが地獄のような環境に飛び込んでいく『脱獄のカザリヤ』!
ここからいよいよ飾矢真紀が登場して物語がより一層面白くなっていきます。
権力に屈しないヒロインの強さが描かれていきますよ。
後編
スラムに矯正委員会の捜査員がやって来ました。
目的は違法薬物を密売している売人の家宅捜索です。
捜査員が強引に家の中へ入ろうとすると、容疑者が裏口から逃走しました。
慌てて追いかけたのですが、捜査員は女性に足をかけられ転倒してしまいます。
女性に構わず再び追いかけようとするのですが、また足をかけられました。
邪魔をしてくるのですが女性は容疑者の中まではありません。
それでもこれ以上邪魔をするなら執行妨害で逮捕すると注意します。
飾矢真紀という女性はそのまま逮捕されてしまいました。
手錠をかけられると護送車に乗せられます。
護送車の座席には手錠を繋ぐ機材があるので立ち上がることはできません。
周囲の様子を確認できないので大人しく連行されていきます。
ですが他の人は真紀のように冷静ではありません。
人生が終わったと嘆く者や冤罪を主張して大声を出す人もいます。
すると護送を担当している職員が警棒で大声を出した青年を殴りました。
護送車の中で私語は認められていないのです。
冤罪をどんなに主張してもただ殴られるだけでした。
真紀は青年を助けようとするのですが手錠をかけられているので立ち上がれません。
そのまま護送車は目的地に到着しました。
手錠と座席の拘束を解除されると護送車から降ろされます。
護送車を降りると入り口が地下にあることだけは分かりました。
そのまま受刑者となった人たちは性別ごとに並ばされます。
真紀は他の女性と一緒に女子棟へ続くエレベーターに乗せられました。
エレベーターが地下に到着し扉が開くと、女性の受刑者が殴り合いをしています。
他の受刑者は殴り合いを鑑賞しながら興奮していました。
異様な光景を見た他の受刑者はエレベーターから降りられません。
しかし看守に無理やり引きずりおろされます。
真紀が自分の足で降りるとエレベーターを降りると扉が閉まりました。
関東矯正院に収監されたということは、人権が無くなったことを意味しています。
それでも真紀は関東矯正院である目的を果たさなければいけません。
真紀は妹の萌絵を探すため、関東矯正院にわざと連行されたのです。
しかし萌絵の手掛かりはほとんどありません。
さらに厳格な規律を守らなければ看守から暴行されてしまいます。
自由が一切ない状況で真紀は妹の萌絵を探し出し、関東矯正院から脱獄することはできるのでしょうか!?
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『脱獄のカザリヤ』を読んだ感想
妹を救い出すため地獄のような環境に乗り込んでいく真紀の姿に頼もしさを感じました。
カースト制度がエスカレートすれば貧困層を人間として扱わないというこの物語の設定が現実性を帯びてしまうかもしれませんね。
超富裕層が貧困層を支配する中でどん底から這い上がろうとするヒロインの奮闘を描写した『脱獄のカザリヤ』!
スリリングなストーリー展開がハラハラさせてくれる物語になっています。
人間として扱われなくなった真紀が妹の萌絵をどうやって救い出せるのかが注目ポイントになっていますよ。
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