凛子ちゃんとひもすがらのネタバレ(漫画)!第2話の見所は?

今回は「七瀬八」先生の『凛子ちゃんとひもすがら』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『凛子ちゃんとひもすがら』はこんな漫画(あらすじ)

母親に見捨てられた小学生の霜月凛子はどうしようもない寂しさを抱えながら一人で暮らしています。

そんな凛子は街中で倒れている春乃という青年に声をかけました。

凛子は女性に捨てられたヒモの春乃と自分が同じ境遇だと感じ、寂しさを紛らわせるため彼を養うことにします。

お金を使ってまで手に入れたかった普通の生活は凛子にどのような影響を与えるのでしょうか!?

孤独な女子小学生とヒモの交流を綴っていく『凛子ちゃんとひもすがら』

今回は小学生がヒモを養う斬新な設定が魅力的なヒューマンドラマの第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

凛子が抱える心の傷を春乃が少しずつ癒していく心温まる物語になっていますよ。

 

『凛子ちゃんとひもすがら』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話前編

春乃にシチューを作ってもらった凛子は、ホームレスの彼を自宅で養いたいと提案します。

その報酬として母親が残していった50万円を提示しました。

凛子
「お兄さん・・・ヒモなんですよね?このお金で私に養われて下さい」
春乃
「えっ・・・ぜんっぜんいいよー!うわーい、すごーい、お金いっぱぁい♡こんな札束久々に見たなー!ありがとー凛子ちゃん、今からよろしくねぇ、あっ、おれのことは春乃でいいよぉ」

札束を出すまで春乃は住所不定で無職の自分とは関わらない方がいいと言っていたのですが、現金を見た瞬間から態度が豹変します。

この豹変っぷりを見た凛子は不安になってきました。

凛子
「ど、どうしよう私・・・早まったかもしれない・・・」

寂しさのせいで早まった行動を取ってしまったのかもしれません。

しかし春乃が乗り気になっているのでもう後戻りはできないようです。

春乃
「いやー悪いねぇ、服まで借りちゃって!」
凛子
「いえ・・・母のでよければ・・・」

シャワーを浴びた春乃は冷蔵庫を勝手に開けてジュースを飲み始めました。

ここまでの様子から緊張感や小学生に養われる嫌悪感などは全く感じられません。

春乃
「やー、それにしてもこーんな出会いがあるなんて今日はツイてるなー!」
凛子
「あの・・・私が言うのもなんですが・・・嫌じゃないんですか?その・・・私みたいな子どもに養われるとか・・・」
春乃
「いや別に・・・わ!賞味期限今日までじゃん、いっぱい飲んじゃお」

春乃は小学生に養われることを全く気にしていませんでした。

呑気な春乃を見ているうちに凛子は頭が痛くなってきます。

凛子
「・・・私ちょっと疲れたのでもう寝ます」
春乃
「はぁーい、じゃーおれも寝よぉ、はぁーベッドきもちー!何日ぶりだろ、この感触・・・」

当たり前のように春乃が凛子のベッドに入ってきました。

凛子は春乃と一緒に寝ることまでは求めていません。

凛子
「あの・・・春乃さん、何で一緒に寝てるんですか?」
春乃
「・・・あ、ついクセで・・・」

凛子のベッドに入りこんできたので春乃を追い出します。

春乃には別の部屋を使ってもらうつもりでした。

凛子
「春乃さんのお布団はそっち!私の部屋は立ち入り禁止です」
春乃
「おやすみー」

自分の部屋に戻った凛子は改めて春乃がまともな大人ではないと思い始めます。

まともな大人が小学生に養われることを受け入れるとは考えられません。

しかし落ち着いて考えると春乃よりもおかしいのは凛子です。

凛子
「おかしいのは私だ・・・突然知らない人に養うだなんて言って・・・どうして私こんなこと」

どうして春乃を養うと言い出したのか自分でもよく分かりません。

理由を考えているうちに凛子は母親と行ったお祭りのことを思い出します。

そのお祭りで凛子は金魚を一匹掬うことができました。

凛子
「でもこの子・・・みんなと離れてこれから寂しくないかな?」

不安を抱いた凛子に母親は少しずつ慣らしていけば大丈夫だと言ってくれます。

ですがいきなり新しい水に金魚を入れてはいけません。

元々入っていた水と合わせながらゆっくりと移し替えていけば、金魚は一人ぼっちでも泳げるようになるそうです。

凛子
「お母さん、少しずつ少しずつ慣らしていけば私も一人で泳げるようになると思ったの?」

母親が帰って来なくなってから凛子は自分が金魚になったような夢を見ることが多くなっていました。

いつになったら凛子は悪夢を見なくなるのでしょうか!?

 

 

同居生活初日から凛子は非常識な春乃に振り回されてしまいましたね。

ただ凛子も気づいているように大人を養おうと言い出したこと自体も非常識だと感じました。

変わり者同士がひとつ屋根の下で暮らしていく『凛子ちゃんとひもすがら』

翻弄されることも多いのですが、春乃の優しさに少しずつ凛子が救われていきます。

ストレートな春乃の言葉が凛子の閉ざした心の扉を開いていきますよ。

第2話後編

悪夢を見ていた凛子が目を覚ますと隣で春乃が寝ています。

春乃
「違うんだよぉー、凛子ちゃんすごいうなされてたから様子見に行ったらそのまま寝ちゃって・・・」
凛子
「立ち入り禁止って言いましたよね!?・・・やっぱり昨日の私変だったんです、どう考えたってこんなの・・・」
春乃
「待ってー、おれのこと捨てる気!?早まらないでぇ、おれまだ見所あるからぁ」

名誉を挽回するため春乃は朝ご飯を作ることにしました。

しかし凛子には朝ご飯を食べている時間はありません。

金魚にご飯をあげると学校へ行く準備を始めます。

凛子
「春乃さんは適当に食べて下さい!」
春乃
「もー行くの?」
凛子
「まだ何か!?」
春乃
「いってらっしゃぁい、気をつけてねぇ」

久しぶりに見送られて学校へ向かうことができました。

学校でも凛子はみんなと同じように普通の子を演じています。

しかし友達から凛子の家にも遊びに行きたいと言われてしまいました。

凛子
「絶対に呼べないよ・・・家には友達なんて・・・お母さんのこと絶対誰にも秘密にしなきゃいけないんだから・・・」

落ちこみながら帰宅すると春乃がリビングでゴミ袋を布団にしながら寝ています。

しかも春乃は昼間っからお酒を飲んでいました。

春乃
「あー・・・りんこちゃん・・・?おかえりー・・・あ、お酒はねー昨日スーパーで好きなの買っていいって言われたときについ・・・ダメだった?」
凛子
「もういいです!ちょっと・・・色々びっくりしただけなので・・・私ゴミ袋買いにコンビニ行ってきます」

春乃も一緒にコンビニへ行くと言い出します。

仕方なく外に出ると隣人と鉢合わせしました。

春乃
「はじめましてぇ、凛子ちゃんの」
凛子
「こちらはい・・・いとこの春乃くんです、あっ・・・遊びにというか・・・少しの間家にいることになりまして・・・その・・・うちの母が今・・・出張で少し留守にしているので・・・その間だけ!」

事情を悟られないように母親が仕事熱心なことや、過保護なので春乃に面倒を見て貰うようにしたことなど噓の説明を隣人の佐々木さんに話します。

それでも佐々木さんは小学生の凛子が一人ぼっちなことを心配してきました。

春乃
「佐々木さん、凛子ちゃんってねすーごくちゃんとしてるいい子なんですよぉ、僕の方が面倒見てもらっちゃってるくらいで!でも・・・ほっとしました、ご近所さんが佐々木さんみたいなやさしー人で、心配してくれてありがとーございます!」

話を合わせてくれた春乃が凛子の手を引っ張りながらコンビニへ向かいます。

買い物を終え春乃が外でタバコを吸っていると、凛子が先に帰ると言ってきました。

凛子
「・・・よね?だから・・・引きましたよね・・・?あんなの全部ウソだって春乃さんは知ってるんだから・・・」
春乃
「あーさっきの?引かないよー、おれが人のこと引いてる場合じゃないの凛子ちゃんだってよーく知ってるでしょ」
凛子
「・・・言えないんです、言えないんですどうしても・・・私・・・可哀想な子とかまともじゃないって思われたくなくて、学校でもどこでも本当のこと隠してバカみたいに世間体取り繕ってる嘘つきの嫌な子どもなんです・・・」

嘘をつくことが愚かだと知っている凛子は泣いてしまいます。

しかし春乃は凛子が嫌な子どもではなく優しい子だと分かってくれていました。

春乃
「そうかなぁ、凛子ちゃんは優しいよ、凛子ちゃんが悪く思われたくなかったのはさ、自分じゃなくてお母さんのことだよね、きっと凛子ちゃんはお母さんのことが好きなんだね」
凛子
「やめてくださいよ、尚更バカみたいじゃないですか、あんな親・・・今でも庇ってるなんて、すみません、私やっぱり一人で帰ります・・・」

本当は母親が残していったお金の意味を理解しています。

それでも世間体を取り繕っているのは、いつでも母親が戻って来られるようにしているためでした。

もしかしたら凛子の行動には意味がないのかもしれません。

春乃
「ひとりで帰るとかさみしーじゃん、一緒に帰ろーよ」

一人で帰ろうとする凛子の手を春乃が握ってくれました。

凛子はどんなに時間が経っても一人ぼっちの家に慣れることができません。

凛子
「さみしいのはもう嫌だから、だからお母さん、もう少しだけこのままお母さんのこと待たせてね」

一人ではなく春乃が一緒にいてくれるので、もう少しだけ母親の帰りを待つことにしたのです。

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凛子ちゃんとひもすがらのネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

2023.07.27

 

『凛子ちゃんとひもすがら』はこんな人にオススメ

ハートウォーミングなヒューマンドラマを読みたい人にオススメな作品になっています。

母親のために世間体を取り繕っている大人びた小学生と、彼女の気持ちを汲み取る優しいホームレスの交流からは大きな感動を味わえますよ。

優しさで溢れた世界観が心を癒してくれる『凛子ちゃんとひもすがら』

人の心にスーッと入りこむ春乃は天性の才能があるのかもしれません。

春乃が凛子の寂しさを少しでも紛らわせて、彼女を笑顔にしてほしいと思いました。

 

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