雨夜の月のネタバレ(漫画)!第2話で咲希と奏音の仲はどうなる?

今回は「くずしろ」先生の『雨夜の月』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『雨夜の月』はこんな漫画(あらすじ)

咲希は春休みに偶然出会った奏音と高校で隣の席になったことで運命的なものを感じます。

しかし聴覚障害者の奏音はクラスメイトと距離を取っているので仲良くなることができません。

それでも奏音のことを知りたくなった咲希は、少しずつ距離を縮めていきます。

すると咲希の純粋な優しさが伝わり奏音が心を開くようになってくれました。

でもまだ分からないことが多い奏音と咲希は親友になれるのでしょうか!?

目には見えない普通の幸せを手に入れようとする女子高生の日常を描いていく『雨夜の月』

今回は発売直後に重版が決定した人気漫画の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

普通とは何かを題材にした哲学的な物語をお楽しみください。

 

『雨夜の月』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話前編

少し仲よくなれた咲希と奏音が教室で会話しています。

金田一咲希
「奏音の耳には私の声はどんな風に聴こえてるの?」
及川奏音
「うーん、そうだな・・・音にモザイクがかかってる感じ?」
金田一咲希
「モ・・・モザイク・・・」

モザイクという単語を聞いた咲希は顔が赤く染まりました。

その様子を奏音にスケベだとからかわれてしまいます。

及川奏音
「じゃあすりガラスでもいい、人がいるのはわかるけど顔とかははっきり見えないでしょ、そんな感じ」
金田一咲希
「へー・・・」
及川奏音
「わかった?ていうか私のことばっかなんだけど、咲希のことも少しは話してよ」

咲希は自分のことを話すほどの人物ではないと思っていますが、奏音は知りたいと思ってくれていました。

まず奏音に趣味と中学の部活を質問されます。

金田一咲希
「えーと・・・部活は合唱部だったけどそんなちゃんとやってなかった、ピアノ習っててそっち優先してたんだよね」
及川奏音
「へえ!珍しいね、ピアノとか大体中学でやめるのにまだ習ってんの?」
金田一咲希
「・・・あ・・・うん、でも・・・」
及川奏音
「でも?あー、ほら先生来ちゃったじゃん」

授業が始まるのでピアノ教室の先生が結婚することにショックを受けていることは話せませんでした。

見た目では全く分かりませんが奏音は耳が不自由です。

しかし普通に喋るし授業も受けているので、咲希はまだ奏音が普通に聞こえているのではないかと思う時もありました。

2人で相合傘をした日から少しは喋るようになってくれましたが、咲希はまだ奏音のいる世界がどんな感じなのか分かっていません。

金田一咲希
「ねぇごはん一緒に・・・」
及川奏音
「ごめん、ごはんは一人って決めてる」

奏音の耳が普通に聞こえたとしても分からないことが多いのは変わらない気がしています。

帰り道、咲希は奏音がごはんを一人で食べる理由を聞いてみました。

金田一咲希
「なんでごはん一人で食べるの?ごはんはひとりがらく?」
及川奏音
「あー、うん、みんなごはん食べながら話すじゃん?食べるとき話すとこう手で隠すじゃん、唇の動き読めない、聴くのと話すのと食べるの、3つ同時には今の私にはムリ」
金田一咲希
「ご・・・ごめん、だって私無神経なこと・・・」

奏音は咲希が無神経なことを言ったとは思っていません。

それでも咲希は奏音が心のドアに鍵をかけているような気がしています。

及川奏音
「あれ、家こっちじゃないよね、どこ行く気?」
金田一咲希
「あ、ほら私ピアノ習ってるって言ったじゃん、実はずっと教わってた先生辞めちゃって今日は新しい教室にあいさつ行くの、ここら辺だと思うんだけど」

スマホで地図を確認してみるとこの辺りで間違いありません。

地図を見ていると奏音の表情が変わります。

及川奏音
「・・・その新しい先生の名前は?」
金田一咲希
「えっと及川・・・え、え、まさか」
及川奏音
「・・・ウチのママ・・・鬼だから頑張って」

紹介してもらったピアノの先生は奏音の母親でした。

想定していなかった事態に戸惑う咲希なのですが、このことによって奏音の心にかかっている鍵が開いていくのです。

 

 

他のクラスメイトと変わりなく当たり前のように生活しているので、咲希が奏音の耳が聞こえていないことを信じられない気持ちに共感することができました。

だからこそ咲希は奏音が存在している世界を知りたくなったのかもしれませんね。

心のドアに鍵がかかっている女子高生と鍵を開けたい女子高生の絆が深まっていく『雨夜の月』

少しずつ咲希が奏音のパーソナルな部分に触れていくことでお互いの心が通じ合っていきます。

第2話では奏音の意外な性格が判明しますよ。

第2話後編

咲希はこの日、ピアノを教えてくれる新しい先生に挨拶だけするつもりでした。

しかし奏音が言っていた通り母親は鬼のような厳しさで初日から指導を始めます。

母親
「だめっ、全ッッ然だめ、バイエルからやり直せここに来るまで練習サボってたでしょう、そういうの全部わかるからね」、じゃあ頭からもう一回」
金田一咲希
「はい!」

2時間後ようやくレッスンが終了しました。

初日からがっつりレッスンするとは思っていなかったので咲希は疲れでクタクタになっています。

母親
「まさか新しい生徒が奏音のクラスメイトとはねー、大丈夫?あの子クラスでうまくやれてる?」
金田一咲希
「え・・・えっと」

決して上手くやれているわけではありません。

しかし母親にそのことは言いにくいので言葉を詰まらせてしまいます。

母親
「やっぱ浮いてるかー」
金田一咲希
「いや私はよくしてもらってますよ!」
母親
「ははは、ごめんごめん、気を遣わせちゃって、あの子面倒くさいでしょう、心配でね、昔からさみしがりやのくせに人付き合いが下手ですぐ誤解されちゃうのよね・・・耳だめになってからはより顕著になっちゃって」

いつの間にか先生から母親の表情に変わっていました。

母親によると奏音は耳が悪くなったせいで仲の良かった友達とも揉めてしまったそうです。

そのこともあり母親から奏音と仲良くしてほしいとお願いされました。

帰る前に咲希は庭のプレハブにいる奏音を訪ねてみます。

金田一咲希
「すごい・・・プレハブって言ってたけど思ったよりもちゃんとしてる・・・あ、そっか、ノックしても聞こえないのか、どうしよ・・・!」
及川奏音
「あ、終わったの?おつかれ、入ったら?」
金田一咲希
「いいの?」
及川奏音
「いいでしょ、ママがよけーなこと言ったんでしょ、どーせ、様子見てとかさ、ごめんねなんか、ウチのママちょっと過保護で」

奏音のプレハブにはピアノが設置されていました。

しかし何年も弾いてないし調律もしていません。

音楽一家に生まれた奏音のことを両親はピアニストにしたかったそうです。

そこで奏音が生まれた時にプレハブを作ってピアノの練習部屋にしました。

ただ根を詰めて練習しすぎた奏音は高熱を出してしまい耳が悪くなったそうです。

今は勿体ないので色々と持ち込んでプレハブを秘密基地にしました。

金田一咲希
「うそでしょ・・・これ・・・リストのラ・カンパネラじゃん、まってこれ弾いてたの!?奏音が聞えなくなったのって小5でしょ!?きっと・・・奏音は才能があって期待もされててでも・・・それが急に奪われた・・・奏音の苦しみはどれだけ・・・あれまって奏音、今ふつうにしゃべってなかった!?」
及川奏音
「学校でも話してるよ」
金田一咲希
「そうじゃなくて、今私ちゃんと顔見て話してなかった、唇はっきりとは見えなかったんじゃ・・・」
及川奏音
「あぁ、ここピアノ弾く用の部屋だから防音バッチリなの、クラスよりかは全然聞こえるよ、まぁそれでもぼんやりだけど・・・」

防音された部屋では邪魔をするノイズが少ないようです。

ここで奏音は座っているソファーの右側に咲希を座らせました。

金田一咲希
「えっと・・・これはどういう・・・」
及川奏音
「私さ聴力、右の方がまだマシなの、だからこの防音の部屋で右側に来て貰ってこれくらいの距離なら咲希の声聞こえる、なんかしゃべって、なんでもいいから」
金田一咲希
「エッロイ・・・」

唇と唇が触れそうなほど距離が近いのでドキドキしてしまいます。

奏音は耳が聞こえなくなってから唇の動きを読むのに集中してしまうため、相手との距離感がおかしくなっていました。

及川奏音
「唇の動き読むのに集中して相手の顔に寄ってっちゃうこともあるし・・・気持ち悪かったらごめん」
金田一咲希
「そうじゃない、そうじゃなくって・・・か・・・奏音は美人だからドキッとしただけ・・・」

奏音は美人ですが笑顔には幼さが感じられます。

ここで夕食の準備ができたと母親からメールが来ました。

及川奏音
「咲希、わかったと思うけどうちのママ、マジでレッスン鬼だからムカつくと思うんだよね、だからさママにムカついたらいつでも来ていいから・・・ここのプレハブの鍵」

咲希は奏音のことをまだ全然分かっていません。

でもこの日は笑顔が可愛くてさみしがりやの女の子だということは分かりました。

2人はここからどんな物語を紡いでいくのでしょうか!?

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『雨夜の月』はこんな人にオススメ

感動と笑いがミックスされたヒューマンドラマを読みたい人にオススメの作品です。

奏音の行動にドキッとする咲希の姿からは百合の世界観も感じられますよ。

分かり合いながらお互いを大切な存在だと認識していく女子高生の絆を表現した『雨夜の月』

咲希と奏音がどちらも素敵な女性として描かれているので、上品な物語に仕上がっています。

絆を深める咲希と奏音の姿からは幸せな気分を味わうことができますよ。

 

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