『リウーを待ちながら』のネタバレ!ペストに原神と玉木の対応は?

今回は「朱戸アオ」先生の『リウーを待ちながら』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

『リウーを待ちながら』はこんな漫画

横走市は霊峰富士の麓に広がる緑豊かな高原都市で約9万人が住んでいます。

市内には陸上自衛隊の関連施設が多く存在していて、その面積は市内全域の3分の1を占めるほどです。

そんな横走市にある中央病院で内科医として勤務する玉木涼穂。

いつものように彼女が診察をしていると、体調不良を訴える自衛隊員がやってきました。

玉木が彼の治療に当たっていると、急に呼吸状態が悪くなり心臓が動きを止めてしまいます。

なんとか一命は取り留めたのですが、同じような症状の患者が搬送されてきて動揺する病院内。

ここからペストという病気と医師の長い戦いが始まっていくことになります。

平和な街を舞台にした本格派医療ミステリー漫画の『リウーを待ちながら』

今回はシリアスなこちらの作品の面白さをたっぷりとお伝えしていきます。

リアリティーのある物語を存分にご堪能ください。

『リウーを待ちながら』ペスト菌に対して原神と玉木の対応は?

前編

玉木涼穂が午前中の勤務を終え昼食を取ろうとしていると、体調がすぐれない自衛隊員がやってきました。

彼は診察室まで歩いてこられず、病院の駐車場で倒れてしまいます。

玉木がすぐに彼を治療室に運ぶと、どんどんと呼吸状態が悪化していきました。

そのすぐ後に血を吐くと、自衛隊員の心臓が止まってしまいます。

すぐにAEDで心臓に電気ショックを与えていく玉木。

彼女の必死の治療によって、この自衛隊員はなんとか一命を取り留めました。

しかしまだ意識レベルが低く予断の許されない状況が続いています。

玉木が治療室を出るとすぐに新しい患者が搬送されてきました。

患者は66歳の男性でその症状を診た玉木は啞然としてしまいます。

玉木
「なんで今日にかぎってこうたて続けに・・・似てるわね」

先程の自衛隊員と症状が似ていたのです。

この男性の治療も玉木が担当することになったのですが、必死の治療の甲斐なく命を落としてしまいました。

肩を落としながらこの日の勤務を終えていく玉木。

しかし週が明けると思いも寄らない事態が巻き起こりました。

まだ危険な状態の自衛隊員が、玉木の許可なく他の病院に転院させられていたのです。

玉木はすぐに確認のため院長の川島田の元を訪ねました。

玉木
「どういう事ですかっ!彼は呼吸管理下にあり危険な状態でした!主治医は私です!無断で転院などっ!!」
川島田
「僕は君の上司だよ、自衛隊の方がとても急いでたみたいだからさ、僕がワザワザ病院に戻って手続したんだよ」
玉木
「しかしっ」
川島田
「はー、玉木先生ってさどういうキャリアプラン考えてるワケ?」

正論ばかり言っていては勤務医としてやっていけないと注意されてしまいます。

仕方なく玉木は自衛隊病院への転院を許可することにしました。

しかしまだこの事態は収束しなかったのです。

院長室を出た玉木に鮎澤朋子という看護師が体調不良を訴えたことが伝えられました。

鮎澤は玉木と共に自衛隊員の治療に当たった看護師です。

この報告を受け一抹の不安を覚える玉木。

玉木
「鮎澤さんどんな症状だって言ってた?ちょっと電話してみてくれない?」

他の看護師に指示を出すのですが、鮎澤が電話に出ることはありません。

そのため玉木の不安が大きくなっていきます。

彼女のこの不安は数時間後に現実のものとなってしまいました。

鮎澤の娘が自宅で動かなくなった母親を発見し、病院への搬送を依頼してきたのです。

すぐに玉木が治療を始めるのですが、時すでに遅しでした。

鮎澤の死によって事態は大きく動き始めます。

自衛隊員のサンプルを検査してもらっている途中なのですが、この状況を深刻にとらえた玉木は院内感染の調査を求めることにしました。

果たして彼女の勤務する病院ではいったい何が起こっているのでしょうか!?

これから始まる大惨事を予兆するかのような展開で始まった『リウーを待ちながら』

鮎澤の死によって今まで以上に病気と真剣に向き合うようになった玉木が印象的ですね。

物語はここからいよいよ謎の病の真相に迫り始めます。

その真相は病院だけでなく横走市全体に衝撃を与えていきます。

静かですが着実に迫りくる恐怖を感じながら続きをご覧ください。

後編

鮎澤の命を救えなかった玉木は、患者の命を救うため全力を注ぐことを改めて決意しました。

そのため院長に院内感染の調査を提案します。

玉木
「検査結果なんて待てません!病院スタッフが死亡したんですよ、今すぐ院内感染の調査を!」
川島田
「はーっ、ホント簡単に言うよね玉木君は、君は知らないだろうけど、ウチがここまで回復するのにどれだけ大変だったか・・・」

横走中央病院は5年前にサルモネラ菌による食中毒騒動で、大幅に患者の数を減らしてしまいました。

この経験により院長は院内感染の調査を躊躇していたのです。

玉木
「わかりました、では検査結果が出るまでは医療スタッフへの注意喚起にとどめます、そのかわり一本電話を入れてもらえますか?」
川島田
「ったく、いつにも増してしつこいねー」
玉木
「ええ、もう後悔しない事にしたんで」

最初に症状を確認した自衛隊員の現在の様子を知りたい玉木。

そのため院長に自衛隊病院へ連絡してもらうことにしました。

しかし院長が駒野という担当医を呼んでもらおうとするのですが、先方は全く相手にしてくれません。

これに対し院長がしつこく引き下がったのですが、最後は先方の病院長から正式に情報は伝えられないと断られてしまいます。

玉木
「どう思います?」
川島田
「どうもこうもないでしょ、こりゃ絶対何も教えてくれないよ、そうと決めたら徹底できる人達なんだからさ」

情報を得られなかったため、玉木は仕方なく院内の検査結果を待つことにしました。

そんな中、一人の女性に自衛隊員と同じような症状が現れてしまいます。

女性の名前は鮎澤潤月といい、亡くなった鮎澤朋子の娘でした。

徐々に熱が出始めてきた潤月を、玉木はすぐに入院させることにします。

院長にはこの入院を注意されるのですが、後悔したくないため無視して入院措置を続行しました。

しかしまだ検査の結果が出ていないため、玉木には具体的な治療計画はありません。

何度も検査部に連絡を取りながら、病院に泊まり込む準備を始めていきます。

そんな中、夜食を買いに行った玉木は偶然にも自衛隊病院の車両を見かけました。

夜食を買いに行くのをやめてすぐに車両を追いかけます。

そして信号待ちの間に声をかけました。

玉木
「何の患者を運んでるの!?私の所にも患者がいるの、教えて!!」

すると必死な彼女の声に応えるように車両から一人に男性が降りてきます。

駒野
「どうかしましたか、危ないですよ」

玉木が男性のネームプレートを見てみると、そこには駒野という名前が書かれていました。

玉木
「あなたが駒野さん・・・」

この男性が連絡を取りたがっていた駒野だと知り驚く玉木だったのですが、彼は任務中という言葉を残してすぐに立ち去ってしまいます。

またしても情報を得られなかった玉木が病院に戻ると、潤月の熱が38度を超えていました。

潤月の容体を見守ることしかできない玉木。

そんな彼女が医務室で治療計画について考えていると、どうしても玉木に診察してほしいと言う患者がやって来ました。

治療室に向かうとそこにいたのは駒野だったのです。

駒野
「どーもー玉木先生、突然腹痛がね」
玉木
「よく・・・ここが・・・」
駒野
「ID付けたまま人に詰めよっておいてそりゃないでしょ、あまり時間がない、カルテが見たい」

真剣な表情に変わった駒野に、玉木は原因不明の病を発症した患者のカルテを見せることにしました。

すると一気に駒野の顔色が曇っていきます。

駒野
「2~3日で悪化して死亡か・・・やはり進行が速いな・・・」
玉木
「一体これは何なの?」

ここでようやく駒野が玉木の質問に答えてくれました。

駒野
「入院中の患者には抗生物質をがんがんつっこめ、患者と接触のあった者と医療関係者には抗生物質を予防内服させろ」
玉木
「そんな事、いきなりできないわ」
駒野
「やるんだ、俺達は地獄を見た、美しい中央アジアの真ん中で、対応を間違えるとここもそうなる」

意味深な言葉を残して駒野は立ち去ってしまいます。

翌日になるとサンプルを検査していた原神から、玉木の元に連絡が入りました。

原神
「もしもーし、疫研ウィルス第一部の原神でーす!実はさー玉木先生が送ってくれた検体の検査結果が出たんだ」

資料やネットの情報を集めていたため、検査結果を予想できていた玉木。

玉木
「ペストね」
原神
「ご名答」

こうして原因不明の病の正体がペスト菌によるものだと判明したのです。

かつては黒死病として恐れられたペスト菌のアウトブレイクを、玉木と原神は食い止めることができるのでしょうか!?

その行方は実際に漫画を読んで確かめてくださいね。

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『リウーを待ちながら』はこんな人にオススメ

医療系ミステリー漫画とヒューマンドラマが好きな人にオススメの作品です。

専門的な医療用語を分かりやすく説明していきながら、ペストと戦う医師たちの人生を描いた物語になっていますよ。

見所が満載で読み応えのある『リウーを待ちながら』

謎解きの面白さと人情味あふれるストーリーが魅力的な漫画です。

感動的でミステリアスな展開をじっくりと味わってみてください。

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