今回は「原作 和田竜 漫画 吉田史朗」先生の『村上海賊の娘』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『村上海賊の娘村上海賊の娘』はこんな漫画
日本人でその名を知らない人はいない有名武将の織田信長。
破天荒なキャラクターで知られている信長が、唯一恐れた人物がいたことを知っていますか？
彼を震え上がらせたのは村上景という女剣士だったのです。
村上海賊の娘として生まれた景は、男勝りの圧倒的な剣術で瀬戸内海を牛耳っていました。
信長と激しい攻防を繰り広げていた本願寺の助太刀に向かった景。
ここから彼女は日本全国にその名を広めていくことになるのでした。
2014年に本屋大賞を受賞した時代小説をコミック化した『村上海賊の娘』！
是非この機会に戦国スペクタクル漫画の魅力を堪能してみてください。
『村上海賊の娘』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
戦国時代の末期、織田信長は日本のほとんどを手中に収めていました。
天下統一を目前にした信長に対して、諸大名と連合し激しい抵抗を見せていた将軍・足利義昭。
大名と同等の勢力を持っていた本願寺は将軍の動きに呼応し、織田軍と激しい攻防を繰り広げていました。
これが後に語り継がれる石山合戦の始まりだったのです。
石山合戦が激しくなる中、本願寺の使者が毛利家の当主・輝元の元を訪れていました。
当時の輝元はまだ若かったため、実質的に毛利家を支えていた隆景が使者を迎え入れます。
使者は大坂の本願寺が信長の襲撃を受けているため、十万石の兵糧を求めてきました。
この申し出にざわめく毛利家の家臣たち。
こうして使者を帰らせた隆景は、家臣たちと本願寺の申し出について相談を始めます。
本願寺が信長の襲撃に持ちこたえられるのは、短く見てもあと三ヶ月でした。
そのため信長と将軍家のどちらに付くか判断を迫られていた毛利家。
当時の毛利家は山陽地方と山陰地方の十ヵ国を領土にしていました。
それに対して信長は二十ヵ国を支配していて、その勢いはとどまることがありません。
将軍の権力すら上回ろうとしていた織田信長。
彼の勢力がさらに拡大をすることを恐れた足利将軍は、上杉謙信にも加勢を求めていました。
上杉が加勢してくれれば毛利家としても将軍に加担する意味が出てきます。
そのため家臣たちは将軍家の味方になることを考えていました。
しかし隆景にはそう簡単には判断できない理由があったのです。
実は上杉謙信の祖父と父親は、本願寺との争いで命を奪われていました。
上杉謙信の出方次第では、信長の軍と直接対峙しなければならなかったのです。
しかし上杉謙信が味方をした場合に、もしも毛利家が出遅れると将軍家に顔向けができません。
現状の毛利家は、一族の存亡の危機に迫られていたのです。
隆景が悩む中、家臣たちは本願寺へ兵糧を運び入れることを決断しました。
果たしてこの決断は毛利家にとって吉と出るのでしょうか！？
それとも凶と出てしまうのでしょうか！？
将軍家と信長の対立は日本全国の戦国武将を巻き込んでいきます。
その中で苦渋の決断を迫られる毛利家。
歴史に詳しい人ならご存知かもしれないこの展開。
ここから物語は教科書ではあまり描かれることのない村上海賊の活躍を描いていきます。
当時、最強の海賊として恐れられていた村上海賊。
彼らは戦国の世にどのような関りを持っていくのでしょうか！？
後編
毛利家が本願寺への兵糧を運ぶ大役を任せたのは、警固衆を務める児玉就英でした。
兵糧を運び入れる方策を家臣たちから問われた児玉。
しかし乃美家の党首である宗勝はこの申し出を断ってきました。
宗勝によると乃美家と児玉家の船団を集めたとしても、兵糧を守る兵船が足りないということなのです。
そこで彼らが頼ることにしたのが村上海賊だったのでした。
1555年、毛利家は陶家と厳島合戦を繰り広げる中、存亡の危機に立たされてしまいます。
その危機を救ったのが巨大船団を引き連れた村上海賊でした。
毛利家は再び天下一の村上海賊に頼ることになったのです。
児玉が宗勝と瀬戸内海に向かうと、村上海賊は盗賊を制圧している真っ最中でした。
その中心に立っていた村上景に宗勝が声をかけます。
過去にトラブルを抱えていたため、景は宗勝に食ってかかります。
宗勝の後ろにいる児玉にも不信感を抱く景。
彼女は彼らを試すかのように、目の前で盗賊たちに拷問を与えていきます。
能島の領土で勝手な振る舞いをした者には、焼き印の拷問が待っていました。
この拷問を微笑みながら行う景の姿は、児玉の目には不快なものとして映ります。
こうして盗賊を成敗した景と、彼女を無視するかのように村上海賊の本陣へ向かう児玉。
しかし本陣へ向かう海は渦潮が現れる大荒れの海でした。
児玉の船が波に飲み込まれそうになっていると、その横を景の船が横切っていきます。
こうして景の後を追うように村上海賊の本陣へ向かうことになった児玉。
果たして彼は毛利家存続のため、村上海賊の手助けを得られることができるのでしょうか！？
そして信長を震え上がらせたと言われている景の実力とは！？
彼女の力量と歴史の闇に隠されていた村上海軍の真実の姿は、実際に作品を読んで驚愕してみてくださいね！
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『村上海賊の娘』最新刊の発売日は？
歴史が好きな人にはたまらなく魅力的な『村上海賊の娘』！
この壮大な戦国スペクタクル漫画は、読まないと損をしてしまうほどの話題作ですよ。
『村上海賊の娘』の最新刊となる第10巻は2018年8月30日に発売されました。
次回作の第11巻は2019年1月2日頃の発売が予想されています。
景の新たな活躍を描くであろう次回作の発売が今から楽しみで仕方ありませんね。
ちなみに次回作の発売日はあくまでも予想となっていますので、諸事情により変更になった場合はご了承ください。
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