社畜と少女の1800日のネタバレ(漫画)!無料試し読み情報も!

今回は「板場広志」先生の『社畜と少女の1800日』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『社畜と少女の1800日』はこんな漫画(あらすじ)

会社に飼い慣らされてしまい社畜状態となった東根将彦は、休日出勤や徹夜などの激務を全力でこなしていました。

そんな東根が住んでいるアパートに、優里という見知らぬ女子中学生が訪ねてきます。

優里は高校の同級生だった女性の娘で、母親が迎えに来るまで面倒を見てほしいと頼んできました。

涙を浮かべながら懇願する優里に対して、東根は断り切れず安請け合いしてしまいます。

ここから始まるジェネレーションギャップ満載の生活を描いた『社畜と少女の1800日』！

今回は心温まるヒューマンドラマの魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

可愛い女子中学生に癒されていく社畜の姿にご注目ください。

『社畜と少女の1800日』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

金曜日の夜、ようやく仕事が終わった東根が桜を眺めながら自宅へ向かっています。

「せっかく金曜だってのに今週末も仕事か・・・部屋に帰れただけマシかもな、先週はほとんど会社に泊まってたし、まあ帰ってきても寝るだけなんだけど」

家のベッドで久しぶりに休息していると、深夜なのですが部屋の呼び鈴が鳴りました。

宅配便だと思った東根がドアを開けると、部屋の外には見知らぬ少女が立っています。

「あの・・・東根・・・マサヒコ・・・さんですか？」

「そうだけど・・・君は・・・誰？っていうか・・・何事？」

「お・・・母に言われて・・・来ました、私は君島里美・・・の娘です、お話聞いてませんか？」

「お話・・・？君島・・・って、あの君島・・・！？」

君島里美という女性は東根の高校時代の同級生で、半年前に再会していました。

高校生時代の君島は美人で明るく学校中の人気者だったため、東根も彼女に憧れていたのです。

しかし彼女とは半年前に再会した以外に、特にそれ以上の接点はありませんでした。

そのため東根は君島の娘が訪ねて来たことに困惑しています。

「もしかして母のこと知らないんですか？」

「いや・・・知ってる、高校の同級生だよ・・・けど・・・」

ここで寒さのあまりクシャミをした優里を気遣い、東根は部屋の中へ招き入れることにしました。

部屋に入ると再び優里が母親から何も事情を聞いていないか質問をしてきます。

ですが東根は少し立ち話をしただけで、結婚していて子どもがいることすら知らされていませんでした。

そのためどうして自分の元を訪ねてきたのか質問してみます。

「母が出ていって・・・帰ってこなくなってしまったんです、もともと留守がちでめったに家にいない人でしたけど」

君島は東根の住所を書いたメモを残して、優里の前から姿を消していました。

優里に詳しい事情を聴いてみると、彼女は父親や親戚と会った事すらなく、これまでずっと母親と2人きりだったそうなのです。

さらに母親は優里の荷物をまとめた後で、部屋を引き払っていました。

全ての事情を知った東根は、君島が育児放棄をしたと疑ってしまいます。

しかしそれでもなぜ自分の元に娘を預けようとしているのかは理解できませんでした。

「まだわからないことだらけだけどわかったこともある、君には今晩帰る家も寝る場所もないってことだ」

今日はもう遅いため、東根はとりあえず今晩は優里を自宅に泊めてあげることにします。

ですがあくまでも緊急事態のための措置なので、翌日は警察か役所に行くことを勧めました。

「ではベッドお借りします、おやすみなさい」

自分のベッドを貸してあげた東根だったのですが、大切なことを伝え忘れていることに気がつきます。

「そうだ、明日出ていく時、家の鍵締めていってほしいんだけど・・・」

ノックをせずに優里がいる部屋のドアを開けると、彼女は着替えをしている最中でした。

そのため鍵を渡してすぐにドアを閉めたのですが、東根は優里の左肩に大きな傷痕があることに気づいてしまいます。

果たして優里の背中に刻まれた傷痕はどういった原因でできたのでしょうか！？

忙しい日常を過ごしている東根は、気がつくと会社の社畜状態になっていました。

本人が社畜であることを自覚してない点が、とてもリアルに描かれたところだと思います。

そんな社畜の前に現れたのは、複雑な事情を抱えていそうな少女でした。

ここから年の差がある2人の不思議な共同生活を描いていく『社畜と少女の1800日』！

健気な少女と実は優しい社畜の関係性が見所となっています。

それでは引き続き優しい雰囲気を纏った物語をお楽しみください。

後編

とりあえず東根の家に泊めてもらうことができた優里。

目を覚ますと既に東根は出勤していました。

その後、深夜になり東根が帰宅すると優里が笑顔で出迎えてくれます。

「おかえりなさい、こんな時間までお疲れさまです、ご飯作ってるので温めますね」

優里は食事の準備だけでなく、東根の部屋をキレイに片付けてくれていました。

その上、洗濯物までたたんでくれていたのです。

東根は優里の作ってくれた美味しい食事を頂きながらも、言いにくいことを伝えることにしました。

「言いづらいんだけどさ、君はしかるべき施設に行った方がいいと思う、オレは男で・・・一人暮らしだし世間の目もあると思うんだ」

他人である自分が保護者にはなれないため、明日2人で役所に行くことを提案します。

しかしこの提案を優里は受け入れたくないと思っていました。

「私・・・自信はあるんです・・・一人で生きていく自信です・・・でも今はダメ・・・それは私が中学生だから、保護者が必要だから」

中学生のため優里は家を借りることもできません。

さらに東根の家からなら転校せずに学校へ通えることを涙ながらに訴えてきました。

「母は東根さんを頼れと言いました、だからもしかしたら近々ここに私を迎えにくるかもしれません、東根さん・・・どうか私をここに置いてください」

土下座までして必死にお願いをする優里に対して、東根は断れなくなってしまいます。

「わかった・・・当分の間はウチにいていいから、お母さんが迎えに来るまでだからね」

この時の東根は優里の身を案じた訳ではなく、ただ泣き止んで欲しいため安請け合いをしていました。

2人はこうして共同生活をすることになったのです。

翌朝、東根が目を覚ますと優里が朝食を作ってくれていました。

朝食を頂きながら東根は今後の食費の事が気にかかります。

「ちなみに1ヶ月の食費ってどれくらいあれば大丈夫？」

「お米やお味噌や調味料のほかに1万円あればどうにか・・・」

優里は元々1人で家事をしていたため、節約生活にも自信を持っているようでした。

食事を終えた東根は、休日ですが仕事があるため会社へ向かうことにします。

その姿を優里が笑顔で見送ってくれました。

「・・・何か嬉しそうだね」

「お父さんがいたらこんな感じなのかなって思って」

「お父さん・・・そうか・・・オレもそんな年なんだな」

「私ここに来るまで東根さんがお父さんなのかもって思ってました、違ったみたいですけど・・・」

動揺する東根だったのですが、ここで優里の名前を聞いていなかったことを思い出します。

「あっ、そういえば名前まだ聞いてなかったよね」

「ゆりです、君島優里、行ってらっしゃい、東根さん」

見送ってもらう喜びを感じながら東根が出社していきました。

その後、東根は物置にしていた部屋を優里に使ってもらうことにします。

東根はまだ中学生の優里にお小遣いも与えようとするのですが、彼女から拒否されてしまいました。

優里のことを意地っ張りだと思う東根だったのですが、数日後に彼女がお小遣いを受け取らなかった理由が判明します。

いつものように朝帰りになった東根が自宅へ向かっていると、新聞配達をしている優里を見かけました。

「え・・・いつの間に、前からやってたの？」

「はい、もう1年以上やってるんで慣れたもんです、母があまり帰ってこなくなってから、早く自活しなきゃって思って」

「・・・大人だね・・・」

「まだ子供ですよ、一人じゃ何にもできません、早く大人になりたいです」

大人びた優里と社畜となっている東根の生活はまだ始まったばかりなのです。

ここから2人はどのような関係性を築いていくのでしょうか！？

気になるここから先の展開は、実際に漫画を読んでお確かめください。

『社畜と少女の1800日』を読んだ感想

作品のタイトルに惹かれて読んでみたのですが、とても素敵なストーリーだったため驚いてしまいました。

健気に生きる優里を応援したくなりますし、彼女を支えようとする東根の優しさにも感動できましたよ。

読んでいくうちに夢中になれる魅力を持っている『社畜と少女の1800日』！

2人の生活をリアルに描いているからこそ、多くの人が共感できる物語になっています。

東根と優里の心境に感情移入しながら、見応えのある作品の虜になってみてください。

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