ハコニワノイエのネタバレ(漫画)!心理学が繋ぐ家族の絆とは?

今回は「小森江莉」先生の『ハコニワノイエ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ハコニワノイエ』はこんな漫画(あらすじ)

大学の心理学研究センターで准教授をしている天根清子(あまねきよこ)は、嘘やお世辞を言えないので空気が読めない変人だと思われています。

生活の拠点となった小さな箱庭には清子以外誰も存在していません。

それでもこの箱庭を守って生きられたら幸せだと感じています。

静かに暮らしていた清子だったのですが、唯一の友達から送られてきた手紙によって運命が大きく変わることになりました。

手紙は自殺した彼女の遺書で、自分の大切な子供を清子に引き取ってほしいと書かれていたのです。

世渡りと人付き合いが苦手な清子は14歳の少年と4歳の少女を育てていくことができるのでしょうか!?

不器用なヒロインが心理学を頼りに子供を育てていく『ハコニワノイエ』

今回は切なくて悲しいのに心が温かくなるヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

もがきながら新しい幸せの形を紡いでいくファミリーストーリーから勇気を貰ってみて下さい。

 

『ハコニワノイエ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

筑都大学心理学研究センターで教授が研究員に彼女の写真を見せて自慢しています。

彼女とはお店で知り合ったのですが、2人でよく出かけるので教授は脈があると思っていました。

デレデレの教授に研究員は何も言えません。

天根清子
「明らかに商売としての付き合いですね、口角が片側だけ上がって笑顔が歪です、知覚心理学的に左右非対称の表情は嘘をついている時の特徴です、教授への恋慕の情はないと思いますが・・・」

近くで話を聞いていた准教授の天根清子が言いにくいことをハッキリと言ってしまいます。

清子は恋愛関係における勘違いはお互いのためにならないという優しさからアドバイスしたのですが、知らなくて良いことを知ってしまった教授は落ち込んでしまいました。

悪気はないのですが清子はいつもこのように空気を読むことができません。

天根清子
「海外ドラマによくいる変人枠、それが私、だけどドラマのキャラクターほど才能があるわけではない私にはジョン・ワトソンのような相棒も現れないしそばにいてくれる人もいない、でもそれで構わない、私はこの小さな世界と生活が好きだ」

自分しか存在しない小さな箱庭を守りながら生きていこうと考えています。

そんな清子の元に手紙と葬儀の案内状が届けられました。

葬儀の案内は高校時代の友人が亡くなったことを知らせるものです。

そして手紙は亡くなった彼女が清子に宛てた遺書でした。

天根清子
「どうして私なんかに・・・」

手紙を受け取った清子はすぐに葬儀へ足を運びます。

棺桶の中に入れられた彼女の遺体に手を合わせていると、彼女の両親が恥ずかしいと周囲に愚痴をこぼし始めました。

両親は自分たちがお姫様のように甘やかして育てたことが彼女の自殺につながったとぼやいています。

また2人の子供を残して自殺したことも彼女の印象を悪くさせていました。

話を聞いているうちに苛立ってきた清子は、髪をまとめていたヘアゴムで自分の手を痛めつけていきます。

その間も両親の愚痴は収まらず、残された孫の悠斗に妹の凛音はまだ小さいからしっかり面倒を見てほしいとお願いしていました。

甘えてくる凛音の笑顔を見ながら悠斗は服をギュッと掴みます。

次の瞬間、清子が悠斗と祖父母の間に割って入りました。

天根清子
「この子は親を亡くしたばかりです、そうでなくても子供が子供の面倒を見る必要などありません、今この子に必要なのは何も考えず悲しみを味わってしっかりと泣くことです」

心のケアが不十分だと精神疾患や自殺などのリスクが高まると注意します。

しかし急に現れた女性に注意されても祖父母は納得してくれません。

逆に清子は親族でもないのに無礼だと言われます。

天根清子
「・・・申し遅れました、私は彼女の高校の同級生で天根清子という者です、彼女に遺書で依頼を受けこの子たちを引き取りに参りました」

葬儀にやって来たのは彼女の死を悼むことだけが目的ではありません。

彼女の遺書には子供たちを引き取ってほしいと書かれていたのです。

清子はたった数か月間だけ彼女と同じクラスで過ごしました。

一緒に過ごした時間は短くても彼女は清子が友人と呼べる唯一の存在です。

そんな彼女の忘れ形見を引き取ることになりました。

専門の心理学は子育てに役立つのでしょうか!?

 

 

空気を読めず無感情のように見えた清子が、葬儀の場で感情を表に出した姿が印象的でした。

清子にとって彼女の両親は怒りの矛先を向けるべき人物だったのでしょうね。

心理学で感情をコントロールしている清子の子育てを綴っていく『ハコニワノイエ』

少しずつ清子が本来はどんな人間なのかが明かされていきます。

清子の意外な一面に驚く読者がいるかもしれませんね。

後編

清子が悠斗と凛音を連れて自宅に戻ってきました。

悠斗は家の中に入ると空気が冷たいと感じます。

天根清子
「この家に他人が来たことはありません、来客用の布団もないので今日は私のベッドで寝てください、服も私ので着られそうなものを・・・」

時間が遅くなったので食事はインスタントラーメンで我慢してもらうことにしました。

本棚に並ぶ心理学の専門書に驚きながら悠斗は気になっていたことを質問します。

悠斗
「あの・・・母の高校の友達って・・・」
天根清子
「はい、そうです」
悠斗
「そんな昔の友達なのになんで俺たちを引き取ったんですか・・・?」

高校生だったのは15年以上も前のことなので引き取った理由が分かりません。

しかし清子には清子なりの理由があったのです。

天根清子
「あの場があまりにも醜悪だったので・・・感情的に行動するなんて私らしくなかったですが・・・」
悠斗
「しゅうあく・・・?」

まだ14歳の悠斗はあの場が醜悪だったという言葉の意味が理解できません。

清子は具体的に説明してあげることにします。

天根清子
「そうですね・・・あなたのお母さんはあなたの祖父母から虐待を受けていたんです、あの子はずっと苦しんでいました、なのにお姫様のように甘やかしたと、弱いから死んだのだと・・・そして今はあなたを虐待している」
悠斗
「ぎゃ・・・別に殴られたりとかは・・・」
天根清子
「私から見れば親を亡くした子供の前で親を貶めるのは十分虐待です、あまりに腹が立ったので手の甲が赤くなってしまいました」
悠斗
「あのヘアゴム・・・」

苛立ちを抑えるために清子はヘアゴムを弾いて手の甲を叩いていました。

これは怒りのピークが6秒なので、その間に別の刺激で意識を逸らすアンガーマネジメントというテクニックです。

天根清子
「というわけで私は生来神経質で短気な人間です、努力はしますが良い保護者になる自信はありませんし、今もどうすればいいのかわかりません、出ていきたくなったら正直に仰ってください」
悠斗
「・・・ご迷惑をおかけしてすみません、俺たちが荷物になるなら今夜だけ泊めてもらえたら明日には出ていきます・・・」

悠斗は凛音と部屋の中で座らせてもらうことにしました。

しかし清子は冷静そうな悠斗が服をきつく掴んだ行動を見逃しません。

天根清子
「葬儀場であなた服をきつく掴んでいましたね、妹さんを殴りたかったんですか?事態を理解していない妹が腹立たしかったのでしょう」
悠斗
「いや・・・4歳相手にそんなこと思うわけないじゃないですか」

葬儀場で悠斗の周りは言葉で勝てない大人たちばかりでした。

そのため弱い妹に怒りの矛先が向くのは自然なことなのです。

天根清子
「どうして自分ばかりが兄として責任を負わされるのか?泣きたくても泣けないし、つらい現実から逃げたいのに妹はあなたに甘えて笑ってる、あなたが頼れる大人はどこにもいないのに、あなたは腹の底でマグマのように怒りを溜めているはずです」

清子が悠斗のお腹をチョコンとつつきました。

するとマグマのように溜まっていた怒りが腹の底から飛び出します。

悠斗
「・・・っ」

怒った悠斗は清子の胸ぐらを掴んだのですが手を離しました。

ここで清子が冷静に諭していきます。

天根清子
「あなたは理不尽な現実に怒っていいのです、妹を殴りたい自分を許してもいいです、あなたは14歳、子供です、余計なことを考えず悲しんで怒っていいんです、でも・・・殴るのを我慢して偉かったですね」

優しい言葉をかけてくれる清子に母親の姿が重なりました。

そして清子は彼女が悠斗のことを大切に想っていたことを分かってもらうため遺書を見せてあげます。

自殺すると決めた彼女は大切な宝物を託せる人を考えた時、清子のことしか思い浮かびませんでした。

非常識なお願いであることを理解しながら悠斗と凛音を引き取ってほしいとお願いしたのです。

彼女の最初で最後のお願いを清子は引き受けることにしました。

遺書を読んだ悠斗が大声で泣き出します。

悠斗
「うあああ・・・なんで誰も助けてくんなかったんだ・・・母さんは独りで・・・じいちゃんもばあちゃんも母さんを知らないのに勝手なことばっかり・・・天根さんもだ!なんでもっと早く来てくれなかったんですか!天根さん・・・俺はなんで母さんの生きる理由になれなかったんですか・・・」

清子は何も言わずに悠斗を抱きしめました。

すると凛音がティッシュを取ってきてくれます。

そのまま凛音のことを抱きしめた清子は覚悟を決めました。

天根清子
「あなたの宝物は私が預かります、清子」

遺書に返事を書いて天国の彼女に気持ちを伝えます。

臨床心理士を目指し始めた頃、清子は人の気持ちが分からないのに正義感が強すぎて優しすぎるから向いていないと言われたことがありました。

そのこともあり他人と深く関わることを避けてきたのです。

ですが清子の静かで美しかった箱庭に2人の子供が入ってきました。

ここから3人はどんな家族の形を築いていくのでしょうか!?

 

『ハコニワノイエ』を読んだ感想

冷静だった悠斗が感情を爆発させたシーンで涙が止まらなくなりました。

人が嫌いなのではなく優しすぎるから人を避けてきた清子の正義感も素敵ですね。

見守りたくなる3人の絆をテーマにした『ハコニワノイエ』

必ず幸せを手に入れてほしいと思いながら読める感動的な作品です。

泣ける漫画を探している人にはこの作品が絶対にオススメですよ。

 

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