Pieceのネタバレ(漫画)!感想と無料の試し読み情報も!

今回は「芦原妃名子」先生の『Piece』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『Piece』はこんな漫画(あらすじ)

女子大生の須賀水帆は偶然にも彼氏の浮気現場を目撃してしまいます。

その時に知らされたのが、高校時代に同級生だった折口はるかの訃報でした。

地味で目立たなかった折口のことを水帆はこの日まで忘れていたのですが、葬儀に参列すると母親から娘についての秘密を明かされることになります。

ここから水帆は折口の過去に触れていくのですが、そこには関わりたくなかった成海皓(ひかる)という同級生の姿がありました。

果たして過去を遡ることによって水帆に巻き起こる運命とは!?

登場人物たちの過去と現在の心理状況を巧みに結び付けていく『Piece』

今回はこのミステリアスなラブストーリーの魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

数多くの人気作品を世に送り出す作者が描く物語の世界観に酔いしれていってください。

 

『Piece』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

彼氏が体調を崩してバイトを休んだと聞いた水帆は、大急ぎで家を訪ねることにします。

しかし水帆の心配とは裏腹に、彼女は彼氏の浮気現場を目撃してしまいました。

須賀水帆
「なんとなく嫌な予感はしてたんだ、メールの数とか笑顔の数とかさ」

一触即発の空気感が漂う中、水帆の電話が鳴ったことによって事態はひとまず落ち着いてくれます。

高校時代の同級生からかかってきたこの電話で、水帆は折口はるかの訃報を知りました。

須賀水帆
「折口はるか、正直この日まで彼女の存在を忘れてた」

この訃報を知った水帆は、とりあえず彼氏とは別の機会に話し合いをすることにします。

そしてそのまま葬儀が行われる地元へ向かうことにしました。

地元へ到着すると訃報を知らせてくれた友人から、折口が乳ガンで亡くなったことが伝えられます。

しかし情報はこれだけで、集まった友人たちの多くが折口に対する思い出を持っていません。

須賀水帆
「誰とも話さず笑わず怒りもせず、いつも教室の隅っこで息を殺して座ってる、そんな印象しかない」

水帆だけでなくクラスメイトの多くが彼女の顔すら思い出せていませんでした。

そのため葬儀会場でありながら、場の雰囲気は同窓会のようになっています。

どこか緊張感のない会場だと思っていると、水帆の前に成海皓が姿を見せました。

成海は彼氏へのメールを途中まで作っていた水帆の携帯を奪ってしまいます。

成海皓
「彼氏?ふーん、須賀ちゃんもやることやってんだ」

勝手にメールを送信されてしまい怒る水帆の横に、成海は眠そうな表情を浮かべながら座ってきました。

須賀水帆
「成海くん、今F大通ってんだって?もっと上の大学狙えるのになんでいっつも手ぇ抜くの?」
成海皓
「須賀ちゃんは昔っからオレのこと買いかぶり過ぎ、つーか話しかけんで、ねむい」

そのまま成海は水帆の横で眠ってしまいます。

2人は1年間同じ教室で過ごしたクラスメイトでした。

水帆は1年間も一緒にクラスメイトだったのであれば、友人たちがどのような個性を持っているのか判断できる自信を持っています。

群れることが好きな人やムードメーカー的な存在など、本当に合っているかは別として水帆はクラスメイトたちのことを多少は理解しているつもりでした。

須賀水帆
「でもこの男のことだけはさっぱりわかんない、何を見て何を思って何を望んで何を厭うのか、欠片も見えてこない」

当時の成美は水帆に対して、美人だけど気を許していないから二股をかけられるタイプだと断言したことがあります。

こうした爆弾発言を平気でする成美は、女子の間で評価が真っ二つに分かれていました。

水帆は彼のことを温度が感じないタイプだと思っています。

須賀水帆
「フツウはさ、相手に好かれたいんだろうなーとか、逆に傷つけたいのかなとか、その言動の裏側に何かしら感情を感じるもんだけど、なーんの意図も感じないんだよなー」

成海は水帆にとって不気味であり興味深くもある不思議な存在でした。

しかしここから水帆の心の中は、成海に対して不気味さよりも興味の方が多く割合を占めていくことになります。

果たして成海への興味が抑えられない水帆には、どのような運命が待ち受けているのでしょうか!?

 

 

彼氏の浮気現場を目撃するという冒頭のシーンが衝撃的でした。

そして同級生の訃報や葬儀会場で出会った成海の登場など、見逃せない展開が連続していきますね。

ラブストーリーと奥の深いヒューマンドラマが見事に融合した『Piece』

ここから水帆と成海の過去に加えて、折口はるかのパーソナルな部分が少しずつ明かされることになります。

全てが物語を面白くさせる大切なパーツになっていますので、注目しながら続きをご覧ください。

後編

高校時代の水帆が授業の準備をしていると、問題集を忘れて来たことに気がつきました。

この日の授業では水帆が当てられることになっていたため、慌てて隣の教室に問題集を借りに行くことにします。

しかし先生が来てしまったため借りに行くことができませんでした。

すぐに授業が始まり指名された水帆は焦ってしまいます。

ここで彼女に助け舟を出してくれたのが、前の席に座っていた成海でした。

成海は何も言わず問題集を水帆に渡してくれたのです。

彼の問題集には解答が完璧に書かれていたため、水帆は難を逃れることができました。

須賀水帆
「いつもテストの時手ぇ抜いてるの?先の先までカンペキに予習してあるじゃん!いつも赤点取ってる人の問題集じゃないよ、ソレ」
成海皓
「ん?そ?」

この出来事によって、水帆はあっけらかんとしている成海のことを詳しく知りたいと思うようになったのです。

しかし彼女はすぐにこの気持ちが芽生えたことを後悔するようになるのでした。

須賀水帆
「知りたいなんて思ったのが間違いだったんだ、その言動の裏側を、彼を構成するパーツを、色を、成分を、ほんの欠片でも」

水帆と成海はここから急激に距離を縮めていき、キスをする中にまで発展していきます。

ですが大学生になった現在の水帆にとって、この出来事はあまり思い出したくないものとなっていました。

横で眠る成海の顔を見ながら当時のことを思い返していた水帆。

気がつくと折口はるかの葬儀が始まる時間になっていました。

葬儀会場では折口の両親が遺影の前で大粒の涙をこぼしています。

須賀水帆
「ご遺族を目の当たりにしたとたん、さっきまでの同窓会ムードが一変した、まだ19歳の女の子のお葬式は無条件に破壊力がある」

さっきまで同窓会のように再会を喜んでいたクラスメイトたちが、両親と同じように次々と泣き始めました。

周囲が悲しみに暮れる中、水帆だけは涙を流すことができません。

須賀水帆
「こういう時、私は自分をひどく冷たい人間だと思う、無念だろうなとかかわいそうだなとか、そういう感情は勿論ある、でもそれが涙に直結しない」

昔から悲しいことや辛いことがあっても別の自分が冷静な表情で見ている感覚があるため、水帆は上手に泣くことができない女性だったのです。

そんな自分を想像力や思いやりが欠落しているかもしれないと思っていました。

水帆が冷静に見守る中、葬儀は無事に終了していきます。

両親に挨拶を済ませた後、会場を出ようとした水帆の腕を折口の母親が掴んできました。

母親は驚く水帆に対して娘と親しくしてくれてありがとうと、感謝の言葉を述べてきます。

しかし水帆は折口と親しくしていた訳ではないので、母親の言葉を理解することができません。

母親によると暗かった折口は高校2年の頃から急に明るくなりました。

その理由を尋ねると須賀さんという友達ができたため、という説明をしていたそうなのです。

折口には須賀水帆という送り先から年賀状まで届いていました。

須賀水帆
「すみません、誤解です、私・・・折口さんとはほとんど口をきいたことないんです」

年賀状も自分の字ではない伝えます。

事実を知った母親は悲しげな表情を浮かべながら立ち去って行きました。

成海皓
「ひっでーなー、嘘にのってやっても良かったんじゃねえの?」
須賀水帆
「鳴海・・・聞いてたの」
成海皓
「何事かと思ってさ、娘の葬式の日に追いうちかけんなよ!」
須賀水帆
「そう・・・そうだよね、つい・・・」

成海は水帆を外に誘って歩きながら話をすることにします。

成海皓
「なんでお前だったんだろうな、なんでお前を親友に選んだんだろうな、折口」
須賀水帆
「わかんない、でも・・・1度だけ折口さんにハンカチを貸したことがある」

折口はるかは1部の男子からイジメを受けていました。

そんなある日、宿題を学校でするため早朝に登校した水帆は、教室で机を雑巾で拭いている折口を見かけたのです。

机には悪口が無数に書かれていました。

須賀水帆
「こんなわかりやすいイジメも受けてたんだ・・・もしかして・・・落書き消すために毎朝早く来てんのかな」

雑巾で落書きを消す折口の手は汚れで真っ黒になっています。

その手を見た水帆は無言のまま折口にハンカチを渡しました。

須賀水帆
「でもそれだけなの、声もかけなかった、次の日、私の机の中にキレイに洗ったハンカチが入ってた」
成海皓
「ふーん、須賀ちゃんらしいね」
須賀水帆
「私らしいって?ハンカチ貸したこと?それとも声をかけなかったこと?」
成海皓
「両方」

昔から成海は水帆の全てを分かっているような口ぶりで話してきます。

水帆は彼のこの口の利き方が大嫌いでした。

しかし水帆はこの大嫌いな話し方をする成海と、ここから折口の過去について調べることになっていきます。

折口に声をかけなかったことを後悔する水帆は、彼女が隠していたとんでもない過去の真相を解明することができるのでしょうか!?

そしてその過程で成海との関係性はどのように発展していくのでしょうか!?

この続きはネタバレする訳にはいきませんので、真相はご自身の目でご覧になってお確かめください。

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『Piece』を読んだ感想

登場人物の関係性が考え抜かれたものだなと感じました。

1人1人の運命が複雑に絡み合っていくので、全キャラクターから目が離せませんね。

ミステリアスな物語が進んでいく中で、感動を味わうこともできる『Piece』

この作品の結末には多くの人が度肝を抜かれると思いますよ。

是非この衝撃作は最後まで楽しんでみてください。

 

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