『ひともんちゃくなら喜んで!』のネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「八海つむ」先生の『ひともんちゃくなら喜んで!』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ひともんちゃくなら喜んで!』はこんな漫画(あらすじ)

人見まもるは人事部長だった父親の影響で、人事コンサルタント派遣会社(株)オフホワイトに就職することを決めました。

理不尽な社会で他人の頑張りを掬い上げた父親のようになりたいと思っているのですが、現在の人見は会社の広告塔という役目しか与えられていません。

ストレスをお酒で解消しているとアパレルメーカーを経営している左京紫織(さきょうしおり)という男性と出会いました。

左京にハメられた人見はコンサルティング契約を締結できるように口利きを強要されてしまいます。

しかし予約の取れないコンサルタント派遣会社であるオフホワイトの社長には、中小企業を相手にするつもりはありません。

すると最高の仕事がしてみたい人見は左京の会社をコンサルタントしたいと申し出ました。

人事の天使と悪魔社長が手を組んで社内の悪事を払拭していく『ひともんちゃくなら喜んで!』

今回はブラック企業の改革を題材にしたオフィスラブコメの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

色々な問題が山積している企業をホワイトニングしようと努力するヒロインの姿に感動してください。

 

『ひともんちゃくなら喜んで!』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

昨今の日本社会はやられたらやり返す時代が到来しています。

上司が部下に理不尽な説教をすればSNS上に拡散されてしまうので、問題がある会社はす世間に晒されることを覚悟しなければいけません。

管理職たちが公開処刑される時代にブラック企業をホワイトニングする天使すぎるコンサルタントが現れました。

コンサルタント派遣会社は(株)オフホワイトという企業で、人見まもるという女性社員が広告塔になっています。

その人見まもるが掲載されている雑誌を、左京紫織という中小企業の社長が眺めていました。

左京紫織
「いいじゃん、使えそう」

オフホワイトは人気がありすぎて予約がなかなか取れません。

その人気を支えている広告塔の人見が歩いていると、子供がトラックに轢かれそうな状況が起きてしまいます。

すぐに人見は身を挺して子供を助けてあげました。

人見が子供を助けた様子は通行人たちによってSNSに拡散されていきます。

知らず知らずのうちに会社の評価を上げた人見が社長室に呼ばれました。

そもそも人事コンサルタントは会社によって様々ですが、組織において絶えることのない人事課題を解決するためアドバイスすることが仕事です。

人見まもる
「の、はずなんだけど・・・」
紺野社長
「おはよう!我が社のエンジェル、ヒトミちゃん」
人見まもる
「私の仕事は主にこの会社のPR業務」

これまでまともなコンサルタント業務を任されたことはありません。

業務内容に人見はあまり納得していないのですがこの日の社長はとても上機嫌です。

紺野社長
「朝からいい仕事したわね、相変わらず完璧なブランディング!グッジョブよ!おかげで企業イメージ鰻登りー!」
人見まもる
「・・・喜んでいただけて何よりです・・・」

仕事のつもりで人助けしたわけではありません。

それでも社長が褒めてくれるので深く考えないことにします。

紺野社長
「その調子で今日の取材もよろしくね!」
人見まもる
「はぁ・・・あの・・・人事のお仕事は・・・?」

社長は何件か仕事を用意してくれていたのですが、どれも接待ばかりで人事のお仕事ではありません。

どれも人事の仕事ではないので社長に言い返そうとします。

紺野社長
「頼んだわよ?」

お人好しの人見は社長の命令が理不尽だと分かっていても断ることができません。

他人のためなら力が湧くのですが、自分のこととなると力が湧いてこないのです。

自社ブランドに対して顧客のロイヤリティや共感性を最大限に高めることブランディングを行っているつもりはありません。

しかし任された仕事には応えたいし、成果を上げることで喜んでもらえることは嬉しいと思っています。

人見まもる
「でもそれだけで良かったっけ?なんかもう・・・わかんなくなってきた・・・」

社長には褒めてもらえますが、SNSでは人見の行動が自作自演だとディスられていました。

落ち込みそうになるのですが、田舎の母親からの電話で少し元気が出てきます。

ですが天国へ旅立った尊敬する父親に見せたい姿は、雑誌に映っているハリボテのような自分ではありません。

色々と思い悩んでいるうちに人見はお酒の力でストレスを発散したくなってきました。

人見まもる
「天使とやらは・・・こんな夜に・・・発泡酒を買いに行かない、しかし・・・素顔だとバレまっせーん!あの顔の下にこのつんつる顔があるなんて誰も思うまい!」

人見のスッピンは真っ白なキャンバスのようにツルツルしているのです。

天使すぎるコンサルタントであることがバレないので、人見はBARで一人飲みデビューすることにしました。

広告塔であることや身嗜み、明日の仕事や人の目を気にせずに飲むお酒が極上の美味しさです。

ご褒美のお酒を味わっていると隣に男性客が座ってきました。

左京紫織
「あはは!一気飲み、マスター同じの2つ、一杯おごらせて?」

この出会いが人見の運命を大きく変えていくことになるのです。

 

 

自分がやりたかった仕事とかけ離れた実際の業務内容に思い悩む人見の姿に共感する人は多いのではないでしょうか!?

理想と現実の間で葛藤する社会人のリアルを丁寧に表現している作品になっていますね。

ブラック企業が淘汰される現代社会を見事に風刺していく『ひともんちゃくなら喜んで!』

左京と出会ったことで人見が本当にやりたかった仕事と向き合っていきます。

他人のモチベーションを上げるため奮闘する人見の頑張りは見逃せないほど感動的ですよ。

後編

お酒を奢ってくれると言ってきた左京があまりにもイケメンなので、人見はすぐに現実を受け入れる事ができません。

なぜ見ず知らずのイケメンが自分に施しを与えてくれるのか分からず混乱してしまいます。

左京紫織
「お姉さん可愛いね」
人見まもる
「え・・・と、視界の焦点はちゃんと定まってますか?」
左京紫織
「乱視じゃねーよ」

スッピンのため自分がナンパされる状態だとは思えません。

それでもイケメンが声をかけてきたのは紛れもない事実なのです。

人見まもる
「おかしい!本当にちゃんと見えてるの!?今の私は・・・神のイタズラ級の超幸薄顔だよ!?」
左京紫織
「あれ・・・?おかしいな・・・天使に見える」
人見まもる
「なに・・・言うてはんの?」

目をゴシゴシこすったイケメンが改めて人見のことを可愛いと褒めてきました。

ですがまだ人見はイケメンのことを信用していません。

左京紫織
「名前は?」

会社の広告塔になっているの名前は伏せておくことにします。

しかし適当な偽名が思い浮かびません。

人見まもる
「お好きに呼んでどうぞ!」
左京紫織
「そっか、じゃあ・・・飲もう、マイエンジェル」

神様から与えてもらったご褒美だと思うことにした人見は、ここからイケメンと記憶が無くなるまでお酒を楽しんでしまいました。

そして記憶が定まらないまま朝を迎えてしまいます。

人見まもる
「夢みたいに楽しかったな・・・あれは夢だったのかな?お願い、夢だと言って」

目を覚ますとベッドで寝ていて、隣にはイケメンの姿がありました。

恐らくイケメンの家だと思われるのですが、どうしてこうなったのか全く思い出せません。

昨夜のことを思い出そうとしているとイケメンに腕を引っ張られました。

左京紫織
「昨日は楽しかったね、人見ちゃん」

人見には名乗った記憶がありません。

ますます混乱しているとイケメンが頭を掴んで体を引き寄せてきます。

人見まもる
「一体なにを・・・!」
左京紫織
「え?記念撮影、そんな地蔵みたいな顔してないで、笑って笑ってー、あの雑誌の天使ポーズやってよー」

ここでようやくイケメンが自分の正体を知って近づいてきたことに気が付きました。

人見の予想通りイケメンは仲良くしてくれたら写真を拡散しないと脅してきます。

人見まもる
「仲良く・・・?」
左京紫織
「アンタ、有名で予約の取れないコンサルタントでしょ?中小企業が依頼持ちかけても門前払いらしいじゃん・・・というわけで契約できるように口利きして?」

写真を拡散されたくない人見は、仕方なくイケメンとコンサルタント会社の社長を会わせることにしました。

社長への自己紹介でイケメンの正体がアパレルメーカーを経営している左京紫織だと判明します。

人見まもる
「紺野社長、すんなり承諾してください・・・でなきゃ穏やかでいられない事態に・・・」

人見の予想では写真が拡散されると社長に激怒されてしまうことは間違いありません。

しかし社長は左京の会社が中小企業なので相手にするつもりがなさそうです。

そこで左京は具体的な依頼内容を伝えることにしました。

左京紫織
「人が続く会社にしたい、うちはまだまだちっせー会社で社長っつっても俺は外で営業ばっかで、中で何が起こってるかはサッパリ、ブラックとか言われてもどうすりゃマシになれるかわかんねー、そういうのどうにかしてくれんのが人事コンサルなんでしょ?」

困っている左京を見過ごしたくない人見は力になりたいと考え始めます。

しかし紺野社長は別のコンサルタントを派遣すると提案しました。

この提案は中小企業に広告塔を差し出せないことを意味しています。

苛立った左京は画像を出そうとするのですが人見に止められました。

人見まもる
「お待ちください・・・揉めてまで私と契約するのは左京さんのためにならないかと思います」
左京紫織
「つまんねーアドバイスよりもさあ、自分がどうしたいかを言えば?昨日の夜言ってたじゃん、この仕事に就いた理由」

昨日の夜に話したことは断片的にしか覚えていません。

ですがこの仕事に就こうと思った大事な理由はしっかりと覚えています。

人見の父親は地元で一番大きな会社の人事部長をしていて、毎日を忙しそうに過ごしていました。

ある日、体調を心配した人見が父親に休みを取った方がいいと言ったことがあります。

すると父親はやる気の源泉の管理人をしているので仕事を頑張れると説明しました。

やる気の源泉は人が仕事を頑張れる理由ですが、人それぞれ同じではありません。

この社会は理不尽なことも多いので、どんなに頑張っても評価してもらえず心が折れる人もいます。

だからこそ父親は他人の頑張りを掬い上げるこそ人事の仕事だと語ってくれました。

人見まもる
「何が・・・天使のコンサルや・・・私がしたいことはこんなハリボテやない!あの時見た・・・やる気のインフレが起きるような・・・最っ高の人事マネジメントがしたいんです!この仕事行かせてください!」
紺野社長
「若い中小企業は采配ミスや社員間のトラブルがきっかけで簡単に経営が傾いてしまうわ、落ち度のあるなしに関わらずプチ有名人が行った後業績が悪化したら・・・叩かれるわよ、やめときなさい、あなたのためにも」

あなたのためという言葉は会社のためということを意味しています。

もちろん広告塔を担った人見にも責任がないわけではありません。

だからこそ人見はこの仕事を任せてほしいのです。

人見まもる
「やる気の大きさはパフォーマンスに繋がります!この仕事に行った暁には・・・このふざけたキャッチコピーを自分のものにしてみせます!」

こうして人見は左京の会社をマネジメントすることになりました。

左京が経営する(株)JET BLACKはどのような理由でブラック企業になってしまったのでしょうか!?

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『ひともんちゃくなら喜んで!』を読んだ感想

広告塔としてプチ有名人になったのですが、自分の仕事をハリボテとしか感じられない状況は可哀想ですね。

自暴自棄になりかけたところに左京が現れたことで人見の運命が大きく変わるシーンはとてもドラマチックでした。

ブラック企業をホワイトニングする美人コンサルタントの奮闘を表現した『ひともんちゃくなら喜んで!』

モンスター社員とのバトルだけでなく胸キュンできるシーンも満載の傑作ラブコメディーです。

社員のモチベーションを上げようとする人見の努力する姿勢に魅了されてください。

 

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