私たちはどうかしているのネタバレ!感想と魅力をお伝えします!

今回は「安藤なつみ」先生の『私たちはどうかしている』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『私たちはどうかしている』はこんな漫画

大倉七桜(ナオ)は5歳の春に運命の男性・椿と出会います。

場所は母親が住み込みで働いていた老舗の和菓子屋で、椿はそこの跡継ぎの男の子でした。

しかし七桜の運命は幸福ではなく不幸へと歩み始めます。

彼女の運命を変えることになったのは、母親に殺人の容疑をかけられた事だったのでした。

人生を狂わされた七桜は成長し、再び椿と出会うことになります。

そんな二人の数奇な運命を描く『私たちはどうかしている』

今回はこの漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

予測不能なラブストーリーの面白さをじっくりと満喫してみてください。

 

『私たちはどうかしている』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

七桜が椿と出会ったのは5歳の時で、和菓子職人である母の住み込み先の光月庵というお店が出会いの場所でした。

当時の椿は七桜をさくらと読み間違え、自分と同じ春の名前だと思っています。

光月庵の一人息子である椿は人懐っこい少年で、病弱な七桜とは対照的でした。

ある日、椿は満開の桜の写真を七桜に見せてきます。

椿
「昨日お父さまと見にいったんだ、さくらにも見せたくて撮ったんだよ」

母親が一緒に見に行こうと七桜を誘うのですが、彼女はあまり乗り気ではありません。

七桜
「ううん、いい、また喘息出ると困るもん」

実はこの時の七桜は嘘をついていて、本当は椿と一緒に桜を見に行きたいと思っていました。

七桜
「そのときの私はまわりがみんな灰色に見えてた」

そんなふさぎがちな彼女を変えたのが、母親と椿が教えてくれる和菓子作りだったのです。

桜色をした和菓子を作った七桜は、初めて自分の世界に灰色ではない色が付いたことを実感しました。

その後は性格も明るくなり、次から次へと新たな和菓子を作り始める七桜。

椿
「すごいよ、さくらならどんなお菓子も作れる」
七桜
「ほんと?じゃあ大きくなってもここでお菓子作ってもいい?」
椿
「いいよ、僕が店の主人になったらさくらを一番の職人にする」

しかし椿の父親がそれを許すことはありませんでした。

光月庵の跡継ぎとして、一介の従業員と親しくするのを認めなかったのです。

ここから七桜は椿ではなく母親から和菓子作りを教わり始めました。

どこにいても作れる和菓子の世界に夢中になっていく七桜。

彼女にとって光月庵で母親と暮らした1年間が、人生で最良の時間となりました。

そんな幸せな時間が終わりを告げる日がやってきてしまいます。

七桜
「その朝の記憶はところどころはっきりしなくて、でも庭じゅうに咲いた椿の花とあの光景だけははっきりと目に焼きついてる」

七桜が見た光景は血まみれで倒れる光月庵のご主人と、その傍らで手を血で染めた椿の姿でした。

しかし椿は警察に対して、七桜の母親がご主人の部屋から出てきたところを見たと証言します。

この証言により七桜の母親は逮捕され、七桜自身も光月庵を追い出されてしまうのでした。

いったいこの事件の真相はどうなっているのでしょうか!?

 

 

病弱で消極的だった七桜を変えていった、明るく積極的な椿。

二人は七桜の母親と一緒に和菓子を作ることで心を通い合わせていきました。

しかし椿の父親の死が三人の運命を変えてしまいます。

椿の謎の証言とそれによって人生を大きく回り道することになった七桜。

ここからさらに二人の人生が交錯していく『私たちはどうかしている』

成長した二人の姿に注目しながら続きをご覧ください。

後編

母親が逮捕されてから15年が経ち、七桜は花岡という名字で和菓子職人をしていました。

この日の七桜は茶道佐山流の家元を訪れ、娘の真由に和菓子を作ってあげています。

真由は友人の声楽家を家に招待し、七桜の作る和菓子をごちそうしていました。

真由
「今日はおもしろい御菓子を用意したのよ、私の好きな一幸堂の和菓子職人さんにお願いしたの」

七桜が真由の友人のために作った和菓子は、春の鳥であるめじろをイメージしたものでした。

美しい声のめじろをモチーフにしたため、声楽家の友人は大喜びしています。

そんな七桜に真由からあるお願いをされることになりました。

七桜
「引き出物の御菓子?それって今度の真由さんの結婚式のですか?」
真由
「ええ、一生に一度の式だから引き出物も自分がいいと思うものにしたいじゃない、だからぜひ七桜さんに頼みたいの」
七桜
「ぜひっ、ぜひやらせてください」
真由
「でもちょっと問題があって・・・彼のほうも家元の長男だからひいきにしてるお店に頼みたいらしくて・・・」

そのため両家がそろうお茶会で両方の御菓子を味わい、その場で決めることになっていたのです。

これに七桜は前向きな返事をしました。

一人でも多くの人に自分の和菓子を食べてもらうチャンスだと考えたのです。

しかし真由の口から出た言葉が、七桜の決心を覆すことになりました。

七桜
「相手のお店も小松市内の和菓子屋ですか?」
真由
「あ、ううん、金沢のお店よ、ほら有名な・・・光月庵」

光月庵の名前を聞いた七桜はこのお茶会の話を丁重にお断りします。

15年が経った現在も七桜の頭の中には、当時の光景がはっきりと焼きついていました。

その光景を思い返すたび、和菓子作りを辞めようと思った七桜。

しかし彼女には和菓子作りが唯一の生きる希望だったのでした。

そんな七桜に新たな不測の事態が起きてしまいます。

職場に怪文書が送られてきてしまい店主に呼び出される七桜。

そこには「花岡七桜の母親は人殺しです」と書かれていました。

この内容の真偽はともかく、客商売のためお店を解雇されてしまいます。

行き場所を失った七桜。

ですが彼女の前に謎の男性が現れ、母親からの手紙を渡してきました。

その手紙の中身を見た七桜は表情を一変させ、真由に電話をかけ始めます。

七桜
「真由さん急にすみません、先日のお茶会の話、いまからでもお受けできますか?」

自分には和菓子作りしかないと覚悟を決めた七桜は、髪をバッサリと切りお茶会の会場へ向かいます。

そこには自分よりも先に光月庵の高月椿という男性が到着していました。

椿
「そこ、早く扉しめて菓子が乾燥する」

まだ七桜に気が付いていない様子の椿。

二人は15年ぶりに再会することになりました。

七桜
「そのときはまだわからなかった、私はまたこの人に人生を狂わされてしまうなんて」

身長も声も当時とは大分違っている椿と、改めて和菓子対決に挑むことになった七桜。

このお茶会でお客の意表を突く和菓子を披露した七桜の運命とは!?

誰にも予想することのできないこの続きは、是非ご自分の目で漫画を読んでみてくださいね。

 

『私たちはどうかしている』を読んだ感想

恋愛漫画とサスペンス漫画をミックスさせたような物語に大満足でした。

不幸ばかりが襲い掛かる七桜のキャラクターも魅力的ですし、母からの手紙の内容も謎めいていて楽しめましたよ。

そして最大の謎である椿の過去の証言も気になってしまいますね。

和菓子が物語の副題となっているためか、どこか厳かな雰囲気を漂わしている点も好感を持ちました。

『私たちはどうかしている』はいろんな魅力が満載の漫画だと思います。

恋愛漫画ファンだけでなく多くの人が満足感を味わえる作品ですよ。

 

電子書籍を無料で読んでみませんか?

電子書籍は試し読み以外では無料での購読は不可能です。

ですがどうしても試し読みでは満足できないあなたにとっておきの方法があるんです!

それが動画観るならU-NEXT!でおなじみのこの動画配信サービスなんですよ!

映画、ドラマ、アニメなどの動画が最新作から名作まで充実のラインナップで見られるU-NEXT

実は電子書籍も見られることをご存知でしたか?

しかも新規登録から31日間は無料なんです!

もしも31日以内に登録を解除しても料金がかかることのない無料トライアルをこの機会に是非利用してみませんか?

ただし最新刊を読む場合は料金がかかるのですが、今なら特典で600円分のポイントがもらえるんですよ!

動画も電子書籍もライフスタイルに合わせて楽しめる新しいエンターテイメントのU-NEXTを是非お試しください!