今回は「タアモ」先生の『たいようのいえ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『たいようのいえ』はこんな漫画(あらすじ)
両親の帰りが遅い真魚(まお)は幼い頃から近所に住む基(ひろ)の家に入り浸っていました。
基の家は明るい太陽のような雰囲気でいつも真魚を迎え入れてくれています。
そんな中、真魚は両親が離婚したことにより家に自分の居場所がなくなってしまいました。
一方の基も両親を事故で亡くしてしまい一人で家を守ることになります。
数年後、父親が再婚したことでますます居場所が無くなった真魚のことを、基は自分の家に住まわせることにしました。
年の差がある男女の切ないラブストーリーを描いた『たいようのいえ』!
今回はこちらの恋愛漫画について、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。
胸がキュンとなる物語を読んでドキドキ感を味わってみてください。
『たいようのいえ』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
幼い頃の真魚は基の家に魔法がかかっていると思っていました。
そんな明るい雰囲気の家で真魚がゲームをしていると基が帰ってきます。
基は弟たちと真魚を注意しながら食事を勧めてくれました。
しかし食卓に座った真魚は食事に手を付けようとしません。
結局この日は自宅で食事をすることにしました。
ですがこの当時、真魚の両親は家にいることがほとんどなかったため、1人ぼっちで食事を取ることになってしまいます。
この頃の真魚は自分の為に働いているという両親の言葉を信じながら孤独に耐えていました。
いつものように1人で食事を取っていると、この日は珍しく母親が帰ってきます。
喜んで出迎える真魚だったのですが、母親は父親とは違う男性を連れていました。
戸惑う真魚に対して母親は男性を新しい結婚相手だと紹介します。
ショックを受けた真魚は1人で神社の境内に向かうことにしました。
するとそこに基が偶然通りかかります。
隣に座ってゲームをする基に対して、真魚は現状を説明することにしました。
強がりな真魚は基の提案を拒否するのですが、実は心の底から嬉しいと感じていたのです。
その後、正式に両親が離婚してしまった真魚は、あまり話したことのない父親と暮らすことにしました。
父親と一緒に2駅先へ引っ越したのですが、真魚は以前よりも基の家を頻繁に訪れるようになります。
間もなくして基の両親が交通事故で亡くなってしまいました。
両親を失った基たちは親戚に引き取られることになります。
しかし真魚だけは家を守ると言い、弟たちと離れて1人で暮らすことを決心しました。
こうして魔法がかかったような『たいようのいえ』は、その姿を大きく変えることになったのです。
果たして基はこの家を1人で守り抜くことができるのでしょうか!?
ふざけ合いながらも心の奥でしっかりと繋がっている真魚と基の姿が印象的でした。
両親からの愛情を受けていない真魚と、幸せな家庭環境の基が対照的なところもこの漫画の魅力かもしれませんね。
しかし幸せだった基も両親を失うことになってしまいました。
ここから孤独を抱えた2人がお互いを必要としていることに気づき始める『たいようのいえ』!
恋愛漫画とヒューマンドラマの良い部分を融合させた作品になっています。
それでは成長した2人の姿を引き続きご覧ください。
後編
基の両親が亡くなってから数年後、真魚は17歳の女子高生へ成長していました。
この頃から真魚は自叙伝のような小説をネットに投稿することを趣味にしています。
さらに彼女が心の支えにしているのは社会人になった基の存在でした。
男子中学生の真魚は基の前では強がってしまうのですが、実は1人暮らしの彼が心配なため時々会いに来ていたのです。
すると基がいつもとは違いにやけた顔になっていました。
お祝いにケーキを焼く準備をしている基は、真魚のことも誘ってくれます。
ここで基と別れた真魚は家へ帰ることにしました。
しかしうまくやっていると言ったのは嘘だったため、なかなか家に入ろうとしません。
実は真魚の父親は連れ子がいる女性と再婚したため、自宅に自分の居場所が無くなっていたのです。
この日も外食してきたと嘘をつき、真魚は自分の部屋に籠ってしまいました。
外出すると伝えるのですが怒られることはありません。
このような無関心な状況に晒されていることも、真魚の孤独感を強めていました。
いつものように神社の境内でコンビニ弁当を食べていると、再び基が姿を見せます。
基は泣き顔を必死に隠す真魚をファミレスに連れて行くことにしました。
妹が帰ってこないと聞いた真魚は、基にイジワルな態度を取ったことを後悔してしまいます。
実は幸せそうな表情を浮かべる基のことを羨ましいと思っていました。
ハンバーグを味わっていると真魚の目から大粒の涙がこぼれてきます。
こうして今は基しか住んでいない『たいようのいえ』に真魚は連れて行ってもらうことになりました。
家に入ると真魚はつい昔の賑やかだった光景を思い返してしまいます。
翌日、仕事に向かった基は真魚を泊めたことに罪悪感を抱いていました。
軽率な行動だったと後悔するのですが、それ以上に真魚と父親の関係性が気になってしまいます。
そんな中、さらに基の心配が大きくなる出来事が起こりました。
基に言われて父親に今日は帰ることを伝えようとします。
すると父親は基の家が好きなら帰ってこなくていいと伝えてきました。
父親は基に対しても生活費は出すから面倒を見て欲しいと言ってきます。
この言動に呆れた基は思いも寄らない言葉を真魚にかけました。
基は真魚にも帰る場所があることを教えたかったのです。
最初は強がる真魚だったのですが基の提案を受け入れることにしました。
こうして2人は『たいようのいえ』で暮らし始めることになったのです。
2人はこの生活の中でお互いの傷を癒し合いながら、ゆっくりと距離を縮めていくことになるのでした。
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『たいようのいえ』を読んだ感想
愛情に飢えている少女と、その姿を心配している青年の切ない恋模様を丁寧に表現していますね。
真魚の男子中学生みたいな意地っ張りな姿と、基が持っている母親のような優しさがとても素敵でした。
サラリーマンと女子高生の心温まる恋愛事情を描いていく『たいようのいえ』!
読んでいくうちに涙が止まらなくなるストーリーになっています。
ハンカチかティッシュを用意しながら感動の物語を存分に満喫してみてください。
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