拷問迷宮のネタバレと感想!無料の試し読み情報もお伝えします!

今回は「田近康平」先生の『拷問迷宮』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

『拷問迷宮』はこんな漫画(あらすじ)

大学生の望月が世界で最も大好きなものは自分自身です。

そのため彼は18年間、穢れたくないという理由から人の醜さを避けてきました。

見たくないものから逃げ続けてきた望月だったのですが、何者かにさらわれ無機質な部屋に閉じ込められてしまいます。

気がつくと右手の甲にアラビア数字が刻まれていてパニックに陥る望月。

逃げることすら出来ない空間に監禁された青年の様子を描いた『拷問迷宮』

今回は予測不能なサスペンス漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

スリリングな展開を夢中になって読んでみてください。

『拷問迷宮』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

望月が街中を歩いていると、男性たちがいじめられっ子に暴行を加えている現場を目撃します。

伏し目がちに望月がその横を通り過ぎて行くと、通行人が暴行現場を動画で撮影し始めました。

すると撮影に気づいた男性たちと揉め始めてしまいます。

望月
「人は醜い、穢れてしまうよ、僕の心が」

望月はその横を耳を塞ぎながら通り過ぎて行きました。

彼はこのように人間は醜い生き物だと思っていて、その様子を見たり聞いたりすると自分が穢れてしまうと考えているのです。

この日も見て見ぬフリをした望月は、大学に到着すると同級生に目撃した暴行現場のことを伝えていました。

すると同級生は知り合いでなければ見て見ぬフリをしても仕方ないと言ってきます。

しかし望月は知り合いであったとしても助けるようなことはしません。

望月
「知り合いがいじめられていたら助けるの?」

友人はそれが当然だと答えます。

その言葉を聞きながら望月は自分が特殊な人間だと感じていました。

望月
「そっか、そうなんだ、僕は助けない、僕は世界で一番僕が好きだからね」

望月は自分自身が大好きなため、面倒なことから避けるように生きているのです。

望月
「僕はこれまで何度も逃げてきた、18年間ずっと逃げてきたんだ、人が持っている醜さから・・・」

この生き方を18年間続けてきた望月は、これからもこの姿勢を貫く気でいました。

そんな彼が大学の帰り道、電車に乗っていると車内では再び醜い人間の様子が見えてしまいます。

周囲の目を気にせず下品な言葉を発する若者や、それを注意することのない乗客たち。

望月
「別に逃げることは恥ずかしいことじゃない」

望月も他の乗客たちと同様に、醜い人間たちと関りを持つことはありません。

そのまま望月は電車内で眠ってしまいました。

彼が眠っているうちに乗客は1人ずつ電車から降りていき、次第に車内はガラガラの状態になっていきます。

どんどん車内が静かになっていくため、望月は熟睡してしまいました。

すると誰もいなくなったはずの車内に、ゆっくりと望月に近づく不審な人物が現れます。

ビデオカメラを片手に持ちながら、足音を立てずに忍び寄る謎の人物は望月の目の前で立ち止まりました。

一体この人物の目的は何なのでしょうか!?

個性的な考え方の主人公が印象的ですね。

誰もが他人と関わりたくないという一面を持っていると思いますが、彼の考え方はあまりにも極端だと思いました。

重要な局面から逃げ続けてきた主人公が、逃げ出すことのできないピンチに遭遇する様子を描いていく『拷問迷宮』

ここから一気にスリリングな展開になっていきます。

謎めいたストーリーを手に汗握りながらご覧ください。

後編

電車内で望月に忍び寄る謎の人物は、彼の前で立ち止まると持っていたビデオカメラで撮影を始めました。

熟睡している望月はその様子に全く気がつくことがありません。

口を大きく開けながら謎の人物は撮影を続けていきます。

するとここで謎の人物が「18番」という言葉を発しました。

この言葉が発せられた直後、シーンは電車から倉庫のような場所へ移り変わっていきます。

ゴウン、ゴウンという不気味な機械音が鳴る中、眠っていた望月がゆっくりと目を覚ましました。

望月
「寝過ごしちゃったか、あれ?よこになってる?え?」

いつの間にか座席ではなく床で寝ていたことに気がつきます。

望月
「どこだ?ここ・・・?」

周囲から聞こえてくるゴウン、ゴウンという音を不審に思い建物の中を見回しました。

すると彼の目の前には人間の顔が模られた拷問器具が置いてあります。

この他にも斧や棘だらけの椅子など、複数の拷問器具が目の前に並んでいました。

そして壁に大きく書かれた不気味な落書きが、驚く望月をさらに震え上がらせます。

「君の痛みを僕は知る」

殴り書きのような文字で意味不明な言葉が壁に書かれていました。

その後もゴウン、ゴウンという不気味な音が室内に鳴り響きます。

望月
「ここどこ?電車に乗っていたはずじゃあ・・・!」

状況を全く理解することができません。

慌ててスマホを見るのですが圏外になっていました。

望月
「なんでっ・・・どこなんだここは」

するとここで室内の壁に非常口の看板があることに気がつきます。

ゆっくりと非常口に近づいていく望月。

しかしこの非常口がさらに彼を困惑させてしまいます。

望月
「なんだ・・・?この扉・・・ドアノブがない・・・どうやって開ければいいんだ?」

ドアノブが無かったためとりあえず扉を全力で叩くことにしました。

ですが扉は何度叩いても開いてくれません。

望月
「意味がわからない、なんなんだ・・・なんなんだよ・・・」

その後も扉を叩き続ける望月。

状況が変わらない中、右手の甲を見てみると59というアラビア数字が浮かび上がりました。

当然ですがこの数字が意味するものと、浮かび上がった理由は望月には分かりません。

望月
「逃げることは恥ずかしいことじゃない、でもそれができなくなったときどうすべきか、その答えを僕は知らない」

果たして拷問器具が置かれているこの密室で、どのような運命が望月を待ち受けているのでしょうか!?

その真相は実際に漫画を読んでお確かめください。

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でっちあげのネタバレ(漫画)!あらすじと感想も書いています!

2020.12.20

『拷問迷宮』を読んだ感想

日常生活が急に監禁生活へ変化していく展開が恐ろしかったです。

さらに誰が何の目的で望月を拉致したのかが不明な点が恐怖を倍増させていますね。

いつも逃げてばかりいた主人公を逃げ場のない場所に閉じ込めた設定も、よく考えられているなと思いました。

巧みな演出で読者を惹きつけていく『拷問迷宮』

ここから作品タイトルの通り主人公が迷宮のような拷問を受け始めていきます。

怒涛のように展開していくインパクト抜群のストーリーを、是非この機会にお楽しみください。

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