『零 影巫女』のネタバレと感想！ゲームを再現した漫画です！

今回は「原作 天樹征丸　漫画 hakus」先生の『零 影巫女』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『零 影巫女』はこんな漫画(あらすじ)

女子大生の鷲月沙羅は霊を浄化することができる影巫女の末裔です。

そんな沙羅の元に超常現象を専門としているカメラマンの龍崎が現れました。

彼が見せてきた1枚の心霊写真によって、過去に起きた奇妙な事件の記憶を呼び覚ます沙羅。

ここから彼女は過去に置いてきたはずの忌まわしい記憶と向き合うことになっていくのでした。

大ヒットしたゲーム『零』の世界観を再現した『零 影巫女』！

今回は超常現象とサスペンスが融合したこの作品の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

臨場感たっぷりのスリルを存分にご堪能ください。

『零 影巫女』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

就寝している沙羅が小学生の頃に起きたある事件の夢を見ています。

「まって、河音ちゃん！やっぱり夜のプールで泳ぐなんてやめようよ、なんだか怖い・・・」

しかし友人の河音は沙羅の制止を無視するようにプールへ向かって行きました。

河音は一緒に泳ごうと誘ってくるのですが、気温が低いため沙羅は断ることにします。

そのままプールに飛び込む河音だったのですが、なかなか水面に上がってきません。

「河音ちゃん、河音ちゃん・・・？河音ちゃ」

幼かったころの沙羅がプールに手を伸ばすと、水中から真っ黒な手が出てきて彼女の腕を引っ張ってきます。

このシーンを見たところで、寝ていた現在の沙羅が目を覚ましました。

「キャアアアアア、ハァ・・・ハァ・・・また・・・あの夢か・・・」

悪夢を見たためあまり眠れなかった沙羅は、大学の講義に向かったのですが睡魔に襲われ居眠りをしてしまいます。

「ほら沙羅、居眠りやばいって、鴻足先生見てるよ」

居眠りをする沙羅を隣の席に座る友人の白鷺紅湖が注意をしてきました。

「えっ」

紅湖のおかげで目を覚ました沙羅だったのですが、すでに彼女の目の前には講義を担当している準教授の鴻足が立っています。

「鷲月・・・廊下に立ってろとはいわんが居眠りのバツだ、明日の授業までにこんどのゼミ合宿の研究テーマになるような学校建築を探してくること、わかったな？」

「は、はーい、すみません」

近代の建築物を研究するゼミの講義を受けている沙羅は、こうして鴻足から罰を受けることになってしまいました。

講義が終わり大学の図書館で沙羅が紅湖と一緒に研究テーマを探していると、急に背後から男性の声が聞こえてきます。

「あの・・・鷲月沙羅さん？よかった、ゼミの先生にここにいるって聞いたもんで」

沙羅にとって見覚えのない男性が「超常現象カメラマン 龍崎冬星」と書かれた名刺を出してきました。

「超常現象・・・幽霊とかネッシーとかそういうのですか？」

不審に思いながら自分に何の用事があるのか聞くことにした沙羅。

「その話をする前にこの写真を見てほしいんです」

龍崎が見せてきた写真は廃校のプールをフィルムカメラで撮影した写真でした。

「プールの写真？」

「そう、見覚えありませんか？このプール・・・覚えてますよね、もちろん、問題はこの写真です、このあたりよく見てください」

「何か水面に浮かんで見える・・・」

「そう、それをアップにしたのがこの写真です」

龍崎が次に見せてきた写真は、水面に少女の顔がうかんでいるものでした。

この拡大写真を見た沙羅は驚愕した表情を浮かべています。

「河音ちゃん？」

少女の顔は小学校時代の友人である河音ちゃんにそっくりでした。

驚いている沙羅に対して、龍崎が不敵な笑みを浮かべながら写真の説明を始めます。

「そうです、沙羅さん、君の小学校時代の親友、鳳河音の顔にそっくりだ」

「いつ撮られたんですか、この写真」

「先月ですよ、梅雨の最中、6月の終わり、この俺が撮りました」

「信じられない、あの頃と全然変わってない、これ河音ちゃんだわ」

2人の会話を聞いていた紅湖も、沙羅と同じように妙な雰囲気を感じ取っていました。

そんな沙羅と紅湖を嘲笑うかのように龍崎が会話を続けます。

「気になると思いませんか？君が幼い頃にいっしょに忍び込んだプールで行方不明になったままの親友が、こうして廃墟になった小学校のプールの写真に写り込んでいたんですよ」

この質問によって沙羅の頭の中にある疑問が浮かびました。

「なんでこの人、あの事件の事を・・・」

龍崎はこの疑問に対して詳しい説明はせず、沙羅を故郷へ誘い始めます。

「気になると思いませんか？この写真に写った幼なじみの女の子がなんなのか、その答えを探してみたいと思いませんか？影巫女の末裔として」

彼のこの質問に沙羅はどのような答えを出すのでしょうか！？」

小学校時代に起こった親友の失踪事件を引きずっている沙羅。

そんな彼女の前に当時の事件に関連していそうな写真を持った龍崎が現れました。

ここから過去の事件の真相と、影巫女としての沙羅が描かれていきます。

超常現象の謎に迫っていくスリル満点の『零 影巫女』！

多くの謎と幾重にも張り巡らされた伏線が興味をそそられる物語です。

それでは引き続きミステリアスなストーリーをご覧ください。

後編

龍崎は沙羅に故郷へ行くことを考えておくように伝えると、プールの写真を置いて去って行きました。

彼が帰ると紅湖が気になっていたことを質問してきます。

「ねぇ、かげみこって何？」

「な、なんでもないよ、うちの実家がほら神社でしょ？その関係でちっちゃい頃、巫女みたいなことやらされてたの、それだけの話」

「ふーん、それにしてもこれってあれよね、心霊写真ってやつじゃない？」

「どうかしら・・・」

沙羅は紅湖に心霊写真のことをはぐらかしたまま、この日は自宅に戻ることにしました。

しかし翌日になるとゼミの鴻足准教授が写真に興味を持ち始めます。

「おっ、なかなか興味深い建物じゃないか、うーん、しかもこれは学校だね？」

「は、はい、あたしが卒業した鴉澤小学校です、もうとっくに廃校になってますけど」

この廃墟の写真が気に入った鴻足は、ゼミの合宿場所を沙羅の故郷に決めてしまいました。

こうして沙羅は自分の意志とは関係なく故郷に戻ることになったのです。

「なんかおかしいことになってきちゃったね、沙羅」

「うん・・・まいったな、あたし実家になんか帰りたくなかったんだけど・・・」

複雑な感情を抱えたまま沙羅が帰宅すると紅湖から電話がかかってきました。

「沙羅？ねぇ助けて、あたしおかしくなりそう・・・」

「何？何があったの？」

「あのね、ずっといえなかったんだけどあたしの部屋・・・」

実は今まで話せなかったのですが、紅湖の部屋の壁には人の形をした影のようなものがあったのです。

この話を聞いた沙羅はすぐに紅湖の部屋へ向かいました。

詳しく話を聞いてみると、その影は徐々に大きくなり動くこともあるそうなのです。

この影を見つけてから紅湖は金縛りにあったり、悪夢を見るようになっていました。

「大丈夫だよ」

全ての事情を聞いた沙羅はカバンから古いカメラのようなものを取り出しました。

「えっそれ・・・何・・・？」

「射影機っていうの、たぶん100年くらい前からうちにあったもので、その時”影巫女”だったおばあちゃんのおばあちゃんが念を込めたカメラよ」

「射影機？よくわからないけどそれが何か・・・？」

「聞いたことない？紅湖、昔カメラは撮られると魂を抜かれるっていわれてたの」

沙羅は壁の影を死んだ人の地縛霊だと説明すると、射影機で影を撮影していきます。

すると影から地縛霊が姿を現しました。

「え・・・何・・・！？沙羅・・・っ、助け・・・！！」

怯える紅湖の前で沙羅は冷静に射影機で地縛霊を撮影していきます。

「現し世にとどまりし孤魂よ、影巫女の名のもとに汝を写しとらん！」

こうして地縛霊を浄化させた沙羅。

影が消えた壁を前に、地縛霊がこの部屋で自殺した男性だったことを紅湖に説明しました。

「ほ、ほんとにいなくなったの？」

「大丈夫よ、絶対にもう何も起こらない、だから安心して、孤魂浄化・・・」

「沙羅・・・あなたって一体・・・」

沙羅はこの出来事によって紅湖に自らが影巫女であることを明かしたのです。

ここから彼女は影巫女として、小学校時代に起こった親友が失踪した事件の真相に迫っていくのでした。

果たして沙羅はどのように事件の真相を解明していくのでしょうか！？

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2019.06.21

『零 影巫女』はこんな人にオススメ

この作品はとてもミステリアスでスリリングな展開が人気を集めました。

そのためサスペンスやミステリーが好きな人にオススメの漫画です。

読んでいて飽きることのない謎解きが連続していく『零 影巫女』！

男性も女性も楽しめる魅力的な作品になっています。

是非この機会に大人気漫画をチェックしておいてください。

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