『サイコの世界』のネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

今回は「原作 井龍一 漫画 大羽隆廣」先生の『サイコの世界』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『サイコの世界』はこんな漫画(あらすじ)

風川島から本土へ渡った牧野由良という少女が惨殺されました。

真っ二つにされた少女の身体からは内蔵が抜き取られていて、左右の身体は同じグラム数だったことが発覚します。

この残虐な事件は発生から12年が経過した現在も犯人は見つかっていません。

少女の死が忘れられていく中、幼馴染だった犬棒守(いぬぼうまもる)が犯人に復讐するため立ち上がりました。

しかし非能力者では犯人に復讐できないことを理解している犬棒は、計画に欠かせないパートナーを探し始めます。

偶然出会った災原(さいばら)リコをパートナーとして見出した犬棒の復讐は成功するのでしょうか!?

超能力者が非能力者を支配する『サイコの世界』

今回は復讐をテーマにしたサスペンス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

弱者が強者に牙をむく復讐劇に魅了されてください。

 

『サイコの世界』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

12年前、真っ二つにされた少女の遺体が発見されました。

文字通りちょうど半分にされた少女の身体は、司法解剖によって左右の重さがちょうど同じグラム数だったことが判明します。

身体の中は綺麗な空洞になっていて、本来あるはずの骨や内臓は抜き取られていました。

担当した島の刑事は人間業ではないと語った惨殺事件の被害者は牧野由良といい、殺されてから12年が経過した現在も犯人は捕まっていません。

そんな牧野由良が生まれ育った風川島の警察署に若い女性が留置されています。

災原リコ
「グスンッ・・・うう・・・何で・・・私が・・・」

右目に眼帯を付けた災原リコが泣いていると、留置所の担当者が面会を伝えてきました。

しかしリコには面会を求める人物に心当たりがありません。

犬棒守
「どうも初めまして、災原リコさん」
災原リコ
「えっ・・・誰・・・?ハゲてる・・・」

面会を求めてきた男性が帽子を取って挨拶します。

男性の頭を見たリコは思わずハゲと言ってしまいました。

犬棒守
「僕は犬棒守、ちなみにこの頭は・・・剃り上げてます、剃刀で、つまり正確には僕はハゲてない」
災原リコ
「え・・・あ・・・ごめんなさい」

犬棒はハゲと言われたことで怒っている訳ではありません。

その証拠に笑顔で椅子に腰を掛けます。

犬棒守
「間の悪い時に会いに来てすみません、こういう状況でもないとアナタとゆっくり話す機会はないかなと思いまして・・・ああ・・・ちなみにここだけの話ですけど災原さんが殴った相手、上の前歯が2本と鼻が折れていたそうです」

リコは傷害事件を起こしたので拘留されてしまいました。

しかし学生同士の喧嘩という理由で警察は事を荒立てたくないと考えています。

そのため相手側が被害届を出さなければ数日で出られる可能性が高いと言われました。

災原リコ
「ああ・・・」

犬棒の情報でリコはホッとすることができます。

安心するリコに犬棒は質問したいことがありました。

犬棒守
「アナタが殴った相手・・・190㎝以上ある大男で空手部の主将らしいですね、華奢なアナタがどうしてそんな男と喧嘩なんか?」

この質問にリコが涙をこぼします。

よっぽど悲しいのか膝に顔を埋めました。

災原リコ
「前からずっと気に入らなかったんです、鼻の形が、だからへし折ってやりました」
犬棒守
「いやー、なんだか僕アナタのファンになってしまいそうです、今後ともぜひ仲良くして頂きたい!これつまらないものですがお近づきの証に、それではまた日を改めて来ます」

なんで犬棒が面会に訪れたのかは分かりません。

しかし置いていってくれたお菓子の味は口に合いました。

災原リコ
「うンまああぁぁぁ」

面会を終えた帰り道、犬棒は不自然に歪められた標識に目が留まります。

この異様な光景が犬棒とリコが相棒となって立ち向かう事件の本質なのかもしれません。

犬棒はどんな目的があってリコとの面会を求めたのでしょうか!?

 

 

謎めいた少女惨殺事件から始まるミステリアスなサスペンス漫画に仕上がっていますね。

リコが起こした事件に興味津々な犬棒の姿にも上手な伏線の張り方を感じられました。

幼馴染を殺された青年とバディを組んだ超能力者の復讐劇を表現した『サイコの世界』

ここからいよいよリコに接近してきた犬棒の目的が明らかになっていきます。

秘密を抱える2人が過去の事件に関わっていく経緯を目の当たりにしてください。

後編

再び犬棒がリコとの面会を希望しました。

面会時に犬棒は初めて本題について語り始めます。

犬棒守
「12年前に少女が殺された事件を知ってますか?この風川島出身の少女が本土に渡って本土のイカれた殺人鬼に惨殺された事件・・・少女の名は牧野由良、僕の幼馴染でした」

事件当日、由良のことを島の外に連れ出したのは犬棒でした。

風川島では本土を危険視していたので、子供が近付くことは許されていません。

それなのに犬棒は好奇心で由良を本土へ連れ出してしまいました。

犬棒は自分が連れ出したことで由良が殺されたと思っています。

由良を殺したのが自分だと感じている犬棒は今も罪の意識に苛まれていました。

この12年間、犬棒は由良のことを考えなかった日はありません。

彼女のことを考える度に自分のことが許せなくなっていました。

犬棒はこの状況を魂だけが檻の中に閉じ込められたような感覚になっていて、時間が12年前から止まっていると思っています。

ここで自分のことばかり語ってしまった犬棒が、リコの起こした事件について進捗状況を説明することにしました。

リコが殴った相手は被害届を出さないそうです。

犬棒守
「何でもアナタが殴った男に暴行を受けたという女性が現れたそうで、彼女の話では襲われそうになっていたところをアナタに助けられたと」

女性はリコが助けてくれたことに感謝していました。

もしかしたらリコが女性の存在を話せば留置される事はなかったのかもしれません。

犬棒はリコが女性のことを明らかにしなかった理由を、公の場で女性が暴行を受けたことを明かさないようにするためだと考えていました。

しかし結局女性は公の場で勇敢に発言してくれました。

犬棒守
「災原さんっていい人なんですか?悪い人なんですか?」
災原リコ
「・・・堕天使?」

リコが恥ずかしそうな表情を見せます。

まだ幼さが漂うので暴行を加えたようには思えません。

犬棒守
「あの・・・じゃあ今日はこれで」
災原リコ
「え・・・ちょっと!今日は差し入れ・・・ないんですか!?」

次の面会には差し入れを持ってくると約束しこの日は帰ることにしました。

犬棒が再び差し入れを渡すとリコは喜んで食べて食れます。

その様子を眺めながら犬棒が由良の事件について語り始めました。

犬棒守
「犯人まだ捕まってないんですよね、12年前に由良を殺した犯人まだ捕まってないんです、でもしょうがないんです、犯人が本土の人間なのは間違いないですし島の警察は無能ですから」

風川島で起こる未解決事件のほとんどに本土の人間が関わっているのです。

由良の事件もそのため未解決になっていました。

災原リコ
「犯人を・・・見つけたいですか?」
犬棒守
「そりゃあもちろん」
災原リコ
「でも・・・見つけて・・・どーするんです?殺しますか?」

リコの質問で一瞬だけ無言の時間が流れます。

しかし犬棒には犯人を殺すことはできません。

犬棒守
「それは現実的に考えて無理でしょうね、所詮僕も・・・無能ですから・・・俺に超能力があれば・・・由良を殺した殺人鬼の首を・・・簡単に捩じ切ってやれるのに・・・」

その後、リコの拘留が解かれることになりました。

警察署を出ると電柱に自動車が突き刺さっています。

近くにいた人たちは本土の人間がイタズラしたと噂していました。

リコがそのまま立ち去ると物陰から犬棒が顔を出します。

災原リコ
「わあァッ、ハゲのお化けぇ!?」
犬棒守
「ようやく出られたんですね!どうですか、久しぶりの外の空気は?」
災原リコ
「・・・いや、というかアナタ・・・私のことストーカーしてンですか!?」
犬棒守
「言ったでしょ、僕アナタのファンになっちゃったんです、それで今日は災原さんにプレゼント持ってきました、独断で選んじゃったんですけど災原さんの好みに合います?」

犬棒はリコにブレスレットをプレゼントしました。

プレゼントされたリコは犬棒が自分のことを好きなんだと感じます。

その気持ちを汲み取ったリコは付き合ってあげてもいいと伝えました。

災原リコ
「ツルッパゲなのは若干引っかかりますけど・・・よろしくお願いします、マ・モ・ルさん♡」

2人が手を握ります。

ここで犬棒がずっと気になっていた疑問をぶつけてきました。

犬棒守
「あの・・・どうやって相手の男を殴ったんですか?人を殴ったにしては手がすごい綺麗だなーって、それに災原さんって身長150㎝くらいですよね、確か殴った相手は190㎝もある大男だったんでしょ?」

相手の男性は鼻と上の前歯が折れていたので、顔面に対して正面から拳が入ったと推測されます。

しかし大きな身長差があるのでリコのパンチが相手の顔面に届いたとは思えません。

気になった犬棒が相手の男性から話を聞くと、殴られたのではなく石が飛んできたと証言してくれました。

詳しく話を聞いてみると少女の後ろのブロック塀が自然に崩れ、自分の顔面にめがけて飛んできたそうです。

最後に男性は怯えた目でリコがサイコだと主張しました。

災原リコ
「・・・サイコ?」
犬棒守
「イヤだなぁ、分かってるくせに、サイキッカーの事ですよ、代表的な能力、念動力を略してサイコ、島の人間はそう呼んでいるんです、特別な力を持ったあなた達本土の人間は島の人間を無能と呼んでバカにしているようですけどね」

確認するのですがリコは自分がサイコだと認めようとはしません。

それでも犬棒の復讐にはリコの超能力が欠かせないのです。

犬棒はどのような方法で超能力者であることをリコに認めさせるのでしょうか!?

井龍一先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓

『親愛なる僕へ殺意をこめて』のネタバレ!あらすじと感想も!

2018.10.25

降り積もれ孤独な死よのネタバレ(漫画)!無料の試し読み情報も!

2021.11.17

大羽隆廣先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓

天空侵犯のネタバレ!無料試し読みと最新刊の発売日情報も!

2018.01.01

 

『サイコの世界』を読んだ感想

超能力者と非能力者が混在する世界で巻き起こる復讐劇に一瞬で引き込まれました。

サイコであることを隠そうとするリコと、彼女の協力を仰ぎたい犬棒のやり取りには緊張感がありますね。

弱者として見下されていた非能力者の復讐を描いていく『サイコの世界』

ストーリーが進行していくうちにただの復讐劇で終わるような漫画ではないことが分かりますよ。

壮大なスケールで描かれるサスペンス漫画の世界観に驚いてみてください。

 

電子書籍を無料で読んでみませんか?

電子書籍は試し読み以外では無料での購読は不可能です。

ですがどうしても試し読みでは満足できないあなたにとっておきの方法があるんです!

それが動画観るならU-NEXTでおなじみのこの動画配信サービスなんですよ↓↓↓

 

 

映画、ドラマ、アニメなどの動画が最新作から名作まで充実のラインナップで見られるU-NEXT

実は電子書籍も見られることをご存知でしたか?

U-NEXTでは電子書籍を34万冊以上配信しているんです。

しかも新規登録から31日間は無料なんです!

もしも31日以内に登録を解除しても料金がかかることのない無料トライアルをこの機会に是非利用してみませんか?

ただし最新刊を読む場合は料金がかかるのですが、今なら特典で600円分のポイントがもらえるんですよ!

このポイントもよく電子書籍サービスであるような、「一部の作品だけ」「1巻だけポイント利用可」ではなくU-NEXTなら全巻で使用可能となっています!

動画はもちろん電子書籍など、全ジャンル充実の配信数は120,000本以上!

さらにどのキャリアでも関係なく利用可能なU-NEXTを是非お試しください!

無料トライアルはこちらから↓↓↓