フラジャイル 病理医岸京一郎の所見のネタバレ(漫画)と感想!

今回は「原作 草水敏 漫画 恵三朗」先生の『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』はこんな漫画

生体検査や病理解剖などを行い、病気の原因や過程を診断する病理医。

岸京一郎(きしけいいちろう)は変わり者ですが、とても優秀な病理医です。

自分の信念を貫きつつ、陰ながら患者の命を救っていく岸。

専門用語を分かりやすく解説しながら病理医の実態を描いていく『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』

今回はこちらの漫画の魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

ドラマにもなった医療系漫画の面白さを存分にご堪能ください。

 

『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

岸が勤務する病院に、景山花梨という17歳の女子高生が入院することになりました。

彼女は母親と自宅に戻る途中、急に下半身の力が抜けてしまい倒れたのです。

その際に後頭部を地面に打ち付けたため、心配した母親が検査を申し込んできました。

花梨が倒れた翌日、病院内では彼女を担当することになった内科医の南波が、カンファレンスで病状を報告しています。

南波
「主訴は頭の裂傷、悪心、発熱、下肢の不快感、昨日13時階段で頭を打ったそうです、裂傷は3cmでした」

この他には異常が見られなかったのですが、南波は彼女の母親がとても心配していることを併せて報告しました。

南波
「本人もショックを見せているため一晩入院としました、対処的に鎮痛剤を投与、頭痛と悪心、発熱が軽快しました」

他の医師からは入院させたことを大げさだと言われてしまいます。

南波
「ただ下肢の不快感は残りました、腰椎椎間板症の疑いです」

X線の撮影をしたのですが骨性変化は見られません。

そのため南波はMRI検査を実施しようとしていました。

ですがコストの面から反対されてしまいます。

仕方なく他の医師の意見に従う南波だったのですが、病理医の岸がこの決定に反対する意見を言い始めました。

「いやぁすごいね、僕にも教えてよ!」
南波
「何をでしょう?」
「だって椎間板症の根拠が何もないように聞こえたからさ、つまり僕の知らない新しい臨床的根拠が出たんだよね?どこのジャーナルにあったの?」
南波
「いえ、そういうわけでは」

腰が痛いという理由だけで椎間板症を疑った根拠を問いただす岸。

それに対して南波は、外傷や脳の異常がないからだと主張します。

「じゃあ発熱や悪心はどう説明する?」
南波
「さぁ、でも薬で抑えられていますから」
「え?それ本気で言ってんの?病理が出したデータをそんな乱暴な診断の根拠に使わないでほしいなぁ」

岸の言葉にカンファレンス室がざわめきだします。

しかし表情を変えずに自分の主張を述べていく岸。

「ビシッと診断を決める、これが臨床医の一番の仕事だよ、でもさぼくに誤認逮捕の片棒を担がせないでね?」

岸は病理医とデータを上手に使ってほしいと主張しました。

彼と意見を対立させることが時間の無駄だと感じた内科の部長たちは、南波にMRI検査の実施を要請しカンファレンスを終了させます。

こうして内科の診断にケチをつけた岸。

そんな彼の元を内科医の宮崎という女性が訪ねてきました。

彼女は南波の後輩にあたるのですが、岸と同じように景山花梨の診断に疑問を抱いていたのです。

宮崎
「景山さんは椎間板症じゃないと思うんです!状態も気分も話したがらなくて様子もおかしいですし」

しかし内科では彼女と同じ意見の医師はいませんでした。

そのため宮崎は岸のことを頼ってきたのです。

「君、何か勘違いしてるよ、僕は診断が乱暴だとは言ったが違うとは言ってない、南波先生の言う通り最も可能性の高いのは椎間板症だろうよ」

病気には必ず原因と機序があるということを語る岸。

その大前提を無視することは、病理医の仕事を軽んじているためカンファレンスで内科医に食ってかかっていたのです。

宮崎
「私もそう思います、景山さんの様子と診断がつながらないというか・・・だから先生に診てもらえればと、患者のためにお願いします」
「ならどうしてお前が自分で言わなかった?診断に疑念があるってご注進しなかったのはなんでだよ」

岸の質問に宮崎は言葉を失ってしまいました。

そんな彼女の胸の内を、岸はズバッと言い当てていきます。

「診断したのが先輩医師だから言えなかった、疑念だけで証拠がないことを言う度胸もなかった」

岸の指摘に動揺する宮崎。

さらに岸は強烈な言葉を彼女に浴びせていきます。

「患者のためが聞いて呆れるな、お前が心配してるのは自分のことだけだ」
宮崎
「そ、そんなこと・・・話をそらさないでください!」

病状を上手く伝えられない患者のため、体の中をのぞいて原因を特定していく病理医。

「原因と機序には必ず因果関係があり目で見えない所からその答えを捜し出す、それが病理の仕事だ」

強い信念を抱く岸は、景山花梨が抱える病気を発見することができるのでしょうか!?

 

 

主人公の強い個性が印象的な物語ですね。

自分の意見をズバッと主張する岸の姿に憧れを抱きました。

魅力的な病理医が大活躍していく『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』

とてもリアルな医療系漫画となっています。

それでは岸が病状を解明していく様子を引き続きご覧ください。

後編

先輩の診断に疑念を抱きながら指摘することができなかった宮崎。

岸は彼女の胸の内を言い当てながら、新たな診断方法を教えていきます。

「どうしてその患者は転んだんだ?転んだのにも理由があるはずだ、急いでたのか?石でも転がってたか?」

岸は宮崎に景山花梨が転倒した時の詳しい様子を調べさせることにしました。

これはもしも彼女が転んだのではなく崩れ落ちるように倒れたとしたら、ある病気の可能性が考えられるためだったのです。

「鎮痛剤で症状が軽快したのではなく単に急性症状が落ち着いただけだとしたら?最初に疑うのは一過性脳虚血発作だ」
宮崎
「は・・・母親の番号がカルテに」
「走れ!」
宮崎
「はいっ」

岸が宮崎を走らせたことには理由がありました。

一過性脳虚血発作(TIA)とは何らかの理由で脳内の血流が短時間止まってしまい、再度流れ出すという病状です。

この場合、すぐに血流が戻ればよいのですが、4分以上停止してしまうと脳細胞は回復不能となる確率が高くなってしまうのです。

「再発率は2日以内に5%、7日以内に7%、早期に診断して正しい管理下にある場合ならだ」

景山花梨が転倒してからすでに26時間が経過していました。

そのため最悪のケースを想定する宮崎は、カルテを探しながら今後の処置を検討しています。

宮崎
「手っ取り早いのは脳MRIを撮ること、塞栓の痕跡を示す白い点があればTIAが起きた明白な証拠になる」

しかし今からMRIの予約を入れても、実施されるのは早くても翌日になってしまいます。

その間に景山花梨の脳梗塞が再発しないとは誰にも言い切れません。

焦る宮崎は花梨の母親から話を聞き、TIAの疑いが強くなったことを岸に報告します。

すぐにMRIの予約を提案するのですが、岸からは遅すぎると言われてしまいました。

「もう患者は神経内科全員の合意で椎間板症のラインに乗ってるんだ」

どうする事もできない宮崎に対して、正攻法では患者を救えないと指摘する岸。

「腰のMRIは何時だ?」
宮崎
「1時間後、でも必要なのは頭のMRIなんです」
「予約を書き換えるか、南波先生のパソコンからMRIの申し込みにアクセスして」
宮崎
「むっ無理ですよ!明確な院内倫理違反です!懲戒ものですよ!?その検査は適応外だし診療報酬明細に書けない」

宮崎の言っていることは正論でした。

しかし岸にとっては患者の命を救うことが最優先なのです。

「わかってんだろ、時間がないんだ、やりたいのは誰なんだよ」
宮崎
「・・・私です」
「何かを始めるのは簡単だ、喋るのをやめて動き出せばいい、5分だ、お前が飛ぶなら手伝ってやる、共犯になってやるよ」

こうして二人は患者の命を救うため動き出しました。

まず初めに岸が南波先生を外に連れ出します。

世間話をしながら時間を稼いでいる間に、宮崎が南波の診察室に忍び込みました。

しかしパスワードが書かれたメモは、鍵がかけられた引き出しの中に入っています。

ここで宮崎が思い切った行動に出ました。

宮崎
「もう破壊しか・・・!オフィス机の鍵ならできないことはないはず、でも一発で壊さないと絶対誤魔化せない・・・!」

ドライバーを片手に机の鍵を壊そうとしていたのです。

ですがこの行動が発覚してしまうと、宮崎は医師を辞めなければなりません。

そのため躊躇してしまうのですが、宮崎はここで岸の言葉と患者の顔を思い出します。

宮崎
「医者なんていつでも辞めてやるわ」

彼女の無鉄砲な行動の結果、患者の脳に塞栓の痕跡を発見することができました。

正攻法ではなく破天荒な手段で患者の命を救うことに成功した二人。

翌日になると再び宮崎が岸の元を訪ねてきました。

宮崎
「あの・・・岸先生・・・わ、私を病理に入れてください!」
「いいい、いやだよ、絶対駄目!」

このまま二人は名コンビとなっていくのでしょうか!?

続きは実際に漫画を読んで、素敵な物語の魅力を満喫してください。

 

『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』を読んだ感想

専門用語が多く出てきますがとても分かりやすい医療漫画だと思いました。

シリアスな要素とコミカルな要素のバランスも素晴らしいですね。

そのため堅苦しさを全く感じませんでした。

型破りな病理医が主人公の『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』

読み応えのあるストーリーに大満足することができましたよ。

 

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