悪い男~軒の雨の誘惑~のネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

今回は「金城りえ」先生の『悪い男~軒の雨の誘惑~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『悪い男~軒の雨の誘惑~』はこんな漫画(あらすじ)

男勝りの性格をしている34歳の津嶋千夏(つしまちなつ)は、大手鉄鋼会社の東北支社で営業をしています。

ある日、神戸本社から東北支社に芹沢大樹(せりざわだいき)という男性が転勤してきました。

芹沢は会社のラグビーチームでキャプテンを務めていた人物です。

千夏に惹かれていく芹沢はどんどん距離を縮めてくるのですが、千夏は言い寄ってくる男性を全て拒絶していました。

結婚できないと思っている千夏が抱える過去のトラウマとは・・・!?

大人の恋愛事情をリアルに描いていく『悪い男~軒の雨の誘惑~』

今回はウェブマガジンで大人気の恋愛漫画についてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

千夏と芹沢の恋模様を読んで胸をドキドキさせてみてください。

 

『悪い男~軒の雨の誘惑~』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

東北支社に勤務している津嶋千夏が本社の人間と電話で言い争いをしています。

津嶋千夏
「だからさーウチの技術職が設計可能だって言ってんの!図面見たでしょ?それともアレか、地方の支社の人間はバカだとでも言いたいわけ?播磨鉄鋼神戸本社の人間は神様か」

男勝りな性格の千夏は本社の人間にも物怖じしません。

しかし同僚は言いたい放題の千夏を心配しています。

そんな千夏が勤めている播磨鉄鋼は歴史が古く、会社のラグビーチームはトップリーグの常連となっていました。

ラグビーチームの選手は会社に所属しながら練習に励んでいます。

津嶋千夏
「ほんっとうちの会社の欠点だよ、でかいばっかで決断が遅い、地方の町工場だって立派な顧客だっつーの、客と向かい合えってんだよなぁ?」

本社との電話を繋げた状態のまま文句を言っているので、さらに同僚たちが心配してきました。

すると急に現れた男性が本社との電話を切ってしまいます。

芹沢大樹
「活きのいい営業、東北にもいるじゃないすか支社長、しかもあんた美人だなあ!」
津嶋千夏
「はあ?」

男性が電話を勝手に切ったことで千夏の機嫌が悪くなりました。

それよりも男性が播磨アイアンズというラグビーチームのキャプテンだった芹沢大樹だったことに東北支社の社員は騒然としてしまいます。

芹沢大樹
「神戸本社から来ました芹沢大樹です、よろしくお願いします、しばらく東北支社でお世話になります、33歳独身です」

会社のスター選手だった芹沢が会社に残ったということは、彼がこれから出世街道を突き進む幹部候補ということを意味していました。

そのため芹沢の異動に女性社員たちが浮かれ始めます。

ただし千夏だけは冷静に状況を分析していました。

津嶋千夏
「あんたたちわかってる?どうせ2~3か月で異動になるんだよ?あっという間に違う営業所とか海外支社に飛んでっちまう男だよ、気をつけな!」

千夏の言う通りチームを引退して地方にとどまった選手はこれまで存在していません。

こういった事情から支社長は少しでも多くの営業先に芹沢のことを紹介したいと思っていました。

支社長はその役目を千夏に担当させることにします。

芹沢大樹
「1コしか歳変わんねえらしいじゃん、よろしくちなっちゃん♡」

芹沢は人見知りしない性格のようですが、千夏は彼に忠告したいことがありました。

それは会社の秩序を守ることに繋がります。

津嶋千夏
「芹沢ちょっと、支社の女のコ達を食い散らかすのはやめてほしいんだ」
芹沢大樹
「は?なんだそりゃ?」

東北支社に勤めている女性社員は都会の男性に慣れていません。

そのため会社の花形ラグビーチームでキャプテンをしていた芹沢に口説かれると簡単に落ちてしまう可能性があります。

津嶋千夏
「あんたがモテるのは一向に構わないけど、手を出すなら最後まで責任取ってやってくれ」
芹沢大樹
「ほう、ちなっちゃんはどうなのよ、都会の男は今彼女募集中だけど?」
津嶋千夏
「あたしは・・・生まれも育ちも東京だから・・・あんたみたいな男タイプじゃないんだ・・・」

千夏は自分のことをろくでもない女性だと考えていました。

そんな自分が将来を有望視されている芹沢に釣り合うとは思えません。

しかし千夏の心配をよそに芹沢は女性社員たちとすぐに打ち解けていきます。

芹沢大樹
「No,8っていうポジションはFWのリーダーなんだよ!スクラム組んだ時押して押して押しまくって相手の密集地を力ずくで突破する、つまり俺は押し倒す名人ってわけ!」

芹沢が女性社員を笑わしている姿を見て千夏は頭を抱えてしまいました。

笑っている女性社員の中には千夏が気に入っているカンナも含まれています。

津嶋千夏
「けしからんぞー芹沢ー!」

怒りが収まらない千夏だったのですが、ここから芹沢が一気に距離を縮めてくることになりました。

 

 

どこの会社でも起こりそうな社内恋愛を描いた序盤でしたね。

しかし千夏が抱えている過去のトラウマが2人の関係にとって大きな障壁となってしまいます。

相性が良い2人なのになかなか距離を縮められない恋模様を描写した『悪い男~軒の雨の誘惑~』

ここから千夏が積極的にアプローチする芹沢に少しずつ惹かれ始めていきます。

実りそうで実らない大人の恋愛事情を感情移入しながらご覧ください。

後編

芹沢への怒りが収まらない中、千夏が指導する営業初日を迎えました。

芹沢大樹
「あー、あちい、ジャケットあちーよ、脱いでいい?」
津嶋千夏
「バーカ!絶対脱ぐな!第二ボタンも外すな!営業の鉄則だ、早く慣れな!」

そのまま得意先の挨拶回りを済ませていきます。

5時間ほど挨拶回りをしていると千夏は少し疲れてきました。

しかし芹沢は疲れた素振りを見せません。

芹沢大樹
「なんだ?今日はもう終わりか?」
津嶋千夏
「終わりだよ、そろそろ帰ろう」

自分が疲れていることと、芹沢が膝の怪我で引退したことから今日の挨拶回りを終えることにします。

ですが芹沢は帰ろうとしてくれません。

芹沢大樹
「変な気ィ遣ってんじゃねーよ、ちなっちゃん、俺まだ全ッ然疲れてねえぞ?」
津嶋千夏
「いいの今日は!取引があるお客さんのご機嫌伺いなんだから」

強がってはいますが千夏はヒールで歩き回ったので踵が擦り切れています。

激痛のためこれ以上歩くことはできません。

その様子に気づいた芹沢が千夏の身体を持ち上げます。

芹沢大樹
「遠慮すんなって、疲れて歩けねーんだろ?わかってんだよ、女子の営業はヒールで頑張ってんだよな♡」
津嶋千夏
「ふっざけんな芹沢!おろせよー」

抵抗するのですが芹沢は降ろしてくれません。

それだけでなく会社までこのまま帰ると言い始めます。

恥ずかしい千夏はせめておんぶにしてほしいとお願いしました。

芹沢大樹
「んもう!ちなっちゃんたら甘えん坊♡」

このようにグイグイ距離を縮めてくる芹沢のことを千夏は危険だと感じ始めます。

実は過去に既婚者と不倫をしていた千夏は、今でも自分の罪が消えたわけではないと考えていました。

そんな自分の過去を知らないまま、芹沢には遠くへ旅立ってほしいと願います。

しかし願いとは裏腹に千夏と芹沢の距離は縮まっていくことになりました。

ある日、千夏の家で女子会を開いていると、デートしていた芹沢とカンナが訪ねてきます。

男子禁制のため断ろうとするのですが、芹沢との会話が弾まなかったカンナからもうちょっとだけ一緒にいたいから女子会に参加させてほしいと頼まれました。

津嶋千夏
「しょうがないな・・・入りな、料理で男を釣る趣味はないからな、今日だけだぞ、芹沢!」

仕方なくカンナのために芹沢を中に入れてあげます。

少し困りながらも千夏はみんなのために用意していた肉を切り始めました。

芹沢大樹
「ちなっちゃんてさ・・・人殺したことないよねえ?」

牛刀を使っていたので変な誤解を与えてしまいます。

それでも千夏が焼いた肉はとても美味しく全員が満足してくれました。

特に芹沢の食欲が止まらず肉とお酒が激しい勢いで無くなっていきます。

肉と酒を勢いよく食べ切った芹沢はそのまま寝てしまいました。

仕方なく隣の部屋で寝かせることにします。

津嶋千夏
「ったく、デカい図体で寝転びやがって、風邪引くなよー」

隣でエアコンの温度を上げていると急に芹沢が目を覚ましました。

そして千夏の顔に触れてきます。

芹沢大樹
「すっぴん?かわいい」

芹沢の手が顔から胸に伸びたところで、千夏が後輩に呼ばれました。

このまま2人っきりだとおかしな状況になるところだったので千夏はホッとします。

しかし女子会が終わっても芹沢が起きてくれません。

津嶋千夏
「おい芹沢もうお帰りの時間だぞ、携帯忘れたふりしてあとで取りにおいでよ、その辺の隙間に置いといて」

千夏の言葉で目を覚ました芹沢がみんなと一緒に帰っていきます。

その途中で携帯を忘れたと言って戻ろうとするのですが、女子社員が電話をかけてみるとカンナのカバンに芹沢の携帯が入っていました。

千夏はカンナに危険物だと言って携帯を渡していたのです。

芹沢大樹
「あ・・・んの・・・嘘つき女ァー」

芹沢は見事にはめられてしまいました。

その頃、千夏はみんなが帰ったあとにお風呂で疲れをとっています。

津嶋千夏
「もし二人きりだったらあのまま・・・何考えてるの、絶対ダメに決まってるじゃん、始まらないままでいい、始めなければ終わることもないのだから」

千夏はこのまま恋に落ちる訳にはいきません。

しかし止まらない芹沢のアプローチに翻弄されることになるのでした。

 

『悪い男~軒の雨の誘惑~』を読んだ感想

過去に不倫した経験から自分は幸せになってはいけないと考える千夏の姿が痛々しかったです。

そんな千夏を変えてくれそうな積極性と明るさを芹沢は持ち合わせているような気がしますね。

複雑な事情を抱えているからこそヒロインの恋を応援したくなる『悪い男~軒の雨の誘惑~』

大人の恋模様を描いていますが少年少女のような純粋さも表現されています。

成就するかどうか分からない複雑な恋愛事情を温かな目で見守ってあげてください。

 

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