もう二度と食べることのない果実の味を~甘くて苦い、15歳の衝動~のネタバレ!

今回は「原作 雛倉さりえ 作画 藤峰やまと」先生の『もう二度と食べることのない果実の味を~甘くて苦い、15歳の衝動~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

もう二度と食べることのない果実の味を~甘くて苦い、15歳の衝動~』はこんな漫画(あらすじ)

中学3年生の山下冴は受験を控えているため毎日勉強に励んでいます。

昔から賢い姉と比較されてきたため劣等感を抱いている冴は勉強することでしか不安を解消できません。

勉強だけに集中していたはずの冴だったのですが、同級生の土屋くんと2人きりになってしまいます。

土屋くんに異性の匂いを感じた冴はここから欲情を抑えられなくなってしまいました。

“女による女のためのR-18文学賞”にノミネートされた原作をコミック化した『もう二度と食べることのない果実の味を~甘くて苦い、15歳の衝動~』

今回は妖艶なラブストーリーについて、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

耽美な世界観を存分にご堪能ください。

 

もう二度と食べることのない果実の味を~甘くて苦い、15歳の衝動~』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

15歳の夏、いつものように山下冴が学校に到着すると土屋くんがすでに勉強していました。

山下冴
「土屋くん今日も早いな・・・」

期末テストで学年トップだった土屋くんはいつも早く来て勉強に励んでいます。

その様子を見た冴も土屋くんのように頑張らなきゃいけないと感じました。

受験を控えた現在、冴は明るい未来のため必死に勉強しています。

山下冴
「誰とも群れないで真っ直ぐ向き合う、楽しみや恋愛よりも勉強することが正しいと、私は間違ってないと、土屋くんという存在が証明してくれている」

土屋くんの努力している姿が冴にとって励みになっていました。

そんな冴が必死になって勉強している理由は家庭の事情によるものです。

冴には年の離れた姉がいて、優秀な学校を卒業して東京で働いている姉と冴はいつも比べられていました。

両親にとっては自慢の姉なのですが、冴にとっては目の上のたんこぶとなっています。

山下冴
「優秀な姉の存在はいつだって私を苦しめる」

離れて暮らしている現在も両親は姉のように立派な人になれといってくるため、冴は必死になって勉強していました。

1学期の終業式、苦しみながら勉強を続ける冴に転機が訪れます。

大掃除の班をクジ引きで決める中、冴は土屋くんと一緒の班になりました。

いつも土屋くんのことを見つめているのですがまだ話した事はありません。

そのため冴がドキドキしていると同じ班になった他の生徒が掃除をサボってしまいました。

山下冴
「えっうそっ、さっそく2人きり!?」

緊張とドキドキで汗が止まりません。

対照的に土屋くんはいつも通り冷静です。

土屋
「山下さんは行かないの?」
山下冴
「い、行かないよ」

冴は他の生徒と違って掃除をサボるつもりはありません。

土屋
「そっか、同じ班に山下さんがいてくれてよかった、行こう2人で、持てる分は俺が持つからほか持ってくれる?」

こうして冴は土屋くんと2人きりで理科準備室の掃除をすることになりました。

山下冴
「私のほうこそ土屋くんがいてくれてよかったよ」

土屋くんの存在によって勉強だけでなく掃除にもやる気を出すことができた冴。

この掃除によって冴と土屋くんは一気に距離を縮めることになるのです。

理科準備室ではどのような出来事が2人を待ち受けているのでしょうか!?

 

 

学生時代、群れずに自分の意思を貫き通すことは難しいかもしれません。

そんな勇気ある行動を自然体でこなす土屋くんはカッコイイキャラクターですね。

冴が勉強と向き合う自分を土屋くんの姿から肯定できているシーンにも共感することができました。

自分のペースを乱さない中学生の恋愛を描いていく『もう二度と食べることのない果実の味を~甘くて苦い、15歳の衝動~』

ここから冴が誰にも予測不能な行動を取り始めます。

意外な彼女の一面に驚きながら続きをご覧ください。

後編

理科準備室の掃除を始めた冴と土屋くんだったのですが会話は全くありません。

冴はもっと話してみたいのですが、声をかけられない雰囲気が漂っています。

山下冴
「ケホッ」
土屋
「大丈夫?マスク保健室からもらってこようか」
山下冴
「え、だっ大丈夫だよ」

心配してくれた土屋くんが冴の方に近づいてきました。

次の瞬間、動揺した冴がバランスを崩してしまいます。

そのまま冴が棚にぶつかりそうになったため、土屋くんが慌てて体を支えました。

土屋
「山下さん、大丈夫」

体を支えてくれた土屋くんは棚から落下してきたもので顔に傷を負っています。

その表情を見た冴に今まで感じたことがない欲情が芽生えました。

山下冴
「土屋くんのにおいが、身体が全身で感じる」

これまで土屋くんを異性として意識してきたわけではありません。

しかしすぐ目の前にいる土屋くんは冴をドキドキさせるほど魅力的でした。

土屋
「・・・っ」

ドキドキする冴だったのですが手を痛がる姿を見て我に返ります。

山下冴
「土屋くんっ、大丈夫!?痛い!?」
土屋
「勢いよく手ついたからかも・・・」

自分のせいで土屋くんに怪我をさせたかもしれません。

そのため土屋くんの手当てをすることにしました。

ですが手当てをしているうちに冴の胸に新たな欲情が芽生えていきます。

山下冴
「いつも無表情で声も出さない真面目な土屋くんの歪んだ表情、もっと見たい、痛みを、身体をもっと感じてみたい」

痛みで表情を歪ませる土屋くんを見ているうちに冴の興奮が止まらなくなりました。

衝動を抑えきれなくなった冴が土屋くんが痛めた手に舌を添えていきます。

無意識のまま欲情をあらわにする冴。

そのまま土屋くんの唇にキスをしたところで我に返りました。

山下冴
「・・・あ・・・ごめんなさい・・・」

自分でもなぜこのような行動を取ったのか理解できません。

ただし欲情をコントロールできなくなったのは冴だけではありませんでした。

土屋
「どうしてくれるの・・・そんな中途半端にされたら勉強に集中できなくなるんだけど」

今度は2人とも自分の意思でキスをしていきます。

山下冴
「それから私たちの逢瀬ははじまった」

勉強ばかりしていた土屋くんと冴の濃密な関係が始まりました。

欲情した中学生の2人はどこまで関係を進展させるのでしょうか!?

妖艶なここから先の展開は実際に漫画を読んでお確かめください。

 

もう二度と食べることのない果実の味を~甘くて苦い、15歳の衝動~はこんな人にオススメ

登場人物は中学生なのですが濃密な大人の恋愛模様になっています。

そのため本格的で奥の深いラブストーリーを読みたい人にオススメですよ。

絵もストーリー展開も上手なので読んでいて飽きることがない物語です。

中学生とは思えない妖艶な2人の恋を描写した『もう二度と食べることのない果実の味を~甘くて苦い、15歳の衝動~』

大人ではない男女だからこその恋模様をじっくりとお楽しみください。

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