異世界料理道のネタバレ(漫画)!アイファを虜にする料理とは?

今回は「原作 EDA 漫画 こちも」先生の『異世界料理道』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

異世界料理道』はこんな漫画(あらすじ)

高校2年生の津留見明日太(つるみあすた)は父親が経営している大衆食堂で料理人の見習いをしています。

順調に料理を覚えていたのですが隣接する敷地にビルを建てたい業者が嫌がらせをしてきた結果、父親が入院してしまいました。

さらに食堂を燃やされたことを知った明日太は父親の愛用している三徳包丁を守るため火の海に飛び込みます。

そして気が付けば見知らぬ森林の中に転移していました。

森林の中で出会った森辺の民を名乗るアイ=ファという美少女に助けられた明日太は、転移した場所が異世界であることを認識していきます。

この異世界の住人が食事の味に関心がないと知りアイ=ファを満足させる料理を作ろうと決意した見習い料理人の姿を描いていく『異世界料理道』

今回はグルメ漫画とファンタジー漫画が融合した物語の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

大人気ライトノベルをコミック化した人気作品を見逃さないでください。

 

異世界料理道』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

大衆食堂“つるみ屋”で津留見明日太が父親の手伝いをしています。

津留見明日太
「いやしていた・・・か、一ヶ月前にあいつらが来るまでは」

一ヶ月前から食堂の隣に巨大なビルを建てたい業者がつるみ屋に嫌がらせをするようになっていました。

しかし誹謗中傷や陰湿な嫌がらせを受けても父親は食堂を閉めるつもりはありません。

安心する明日太だったのですが事態は急変することになりました。

なんと父親が軽トラックに轢かれてしまったのです。

幸いなことに父親は命に別状はありません。

またこの事件の犯人は特定できていませんが恐らく嫌がらせをしている業者だと思われます。

父親はすぐに退院しようとするのですが、検査などで数ヶ月間の入院が必要と診断されました。

さらにここで事態を悪化させる出来事が起きてしまいます。

津留見明日太
「親父・・・店が燃えて・・・るっ・・・て・・・」

幼馴染から食堂が燃えていると知らされた明日太は急いで店へ戻ることにしました。

すると火はものすごい勢いで燃えていて、食堂は全焼しそうになっています。

それでも明日太は父親が命よりも大切にしている三徳包丁を守らなければなりません。

包丁を守るため明日太が火の海へ飛び込みました。

次の瞬間、明日太は意識を失ってしまいます。

意識を取り戻すと見覚えの無い森林の中で三徳包丁を握っていました。

津留見明日太
「やっぱりこれって死後の世界ってことなのかな」

父親が愛用している三徳包丁を握りしめていると、近くから野生動物が近づいてくる物音が聞こえてきます。

明日太が身構えると巨大なイノシシのような動物が姿を現しました。

身の危険を感じた明日太が逃げ出すと落とし穴に転落してしまいます。

津留見明日太
「落とし穴?おーい!誰かいないのかー!?ふっざけんな、こんなトラップ作りやがって、バーカ!!」

落とし穴はとても深く掘られているため自力で抜け出すことができません。

そのことに苛立っていると女性の声が聞こえてきます。

アイ=ファ
「ずいぶんやかましい男だな」
津留見明日太
「落とし穴に落ちたんだよ、ひどい悪ふざけだよな」

周囲に人間がいたことで明日太はホッとすることができました。

しかし彼を取り巻く現状は安心できるものなどではないのです。

アイ=ファ
「これは私が仕掛けたものだ、ギバを捕えるための罠であったのにいったい私がどれだけの苦労をしてこの罠を仕掛けたと思っているのだ」
津留見明日太
「ええ?いやあまあ・・・どうもすみませんでした?あれえ?これって俺が謝る立場なのかなあ?うん、でもこれだけの力作を台無しにしちまったのは悪かった、謝るよ」

納得はいかないのですがとりあえず謝ることにしました。

そして巨大な落とし穴から助けてほしいとお願いします。

アイ=ファ
「これぐらいの高さなら自力で登ることも可能だろう」
津留見明日太
「いや!実は落ちた拍子に足首をひねっちまったんだよ!自力で脱出するのは無理そうなんだ、悪いけど力を貸してくれ」

助けてほしいとお願いしても相手にしてくれません。

このままでは飢え死にするかもしれないので明日太は必死に助けを求めました。

アイ=ファ
「やかましい男だな・・・とっとと上がってこい」

願いが通じた結果、女性がロープを下ろしてくれます。

こうして明日太は落とし穴から抜け出すことができました。

津留見明日太
「あいててて・・・どうもありがとう、助かったよ」

一安心するのですが、助けてくれた女性が明日太に向かって剣を向けてきます。

そして月明りの中で美貌を晒しながら明日太が何者なのか質問してきました。

アイ=ファ
「さてお前はいったい何者なのだ?」

美女から剣を向けられた明日太にはここからどのような運命が待ち受けているのでしょうか!?

 

 

父親のことを大切にしている優しい主人公を描いた序盤になっていますね。

しかし父親を思うあまり火に飛び込んだ明日太は異世界に転移されてしまいました。

さらにまだ自分がいる場所が異世界だということに気付いていないため混乱してしまっています。

アイ=ファと出会ったことによって異世界で自分がなすべき道を理解していく主人公の逞しい姿を描写した『異世界料理道』

料理に打ち込む主人公と、料理の味に関心がないアイ=ファの対照的な関係性が見所となっています。

異世界で自分の目的を見つけ始める明日太の前向きな様子を引き続きご覧ください。

後編

剣を向けられた明日太は少し動揺してしまいます。

津留見明日太
「なんだよいきなり物騒なご挨拶だな!落とし穴のことは謝るって」
アイ=ファ
「やかましい、とっとと質問に答えろ」

アイ=ファは問答無用の姿勢を崩しません。

このままでは埒が明かないと感じた明日太はまずここがどこなのか質問してみます。

津留見明日太
「その前にここはいったい何処なんだ、なんだかあの世っていう雰囲気でもなさそうだけど・・・」
アイ=ファ
「ここはモルガの山の麓にある森辺だ、西の王国セルヴァの判図地方領主ジェノス候の治める地だ、お前はどこから来た?」

聞いたことの無い地名に戸惑いながら自分が日本の千葉県から来たことを説明しました。

しかし当然のように日本という単語の意味が伝わりません。

どう見ても日本ではないので明日太もアイ=ファの反応に納得してしまいます。

津留見明日太
「それにしても・・・この娘からすごく複雑な香りがする、熟しすぎた果実のように甘く花のつぼみみたいにひそやかな香草のような落ち着いた香辛料のような暴力的な強烈な旨みをふくんだ肉と脂の匂い」

アイ=ファから漂う香りを分析しているうちにお腹が空いてきました。

空腹のあまり腹の虫が鳴ってしまいます。

アイ=ファ
「おい、ふざけるな、私を馬鹿にしているのか?」
津留見明日太
「ふざけてねえよ、お前がやたら美味そうな匂いをさせてるから」

複雑な香りを漂わせているのですがアイ=ファは食料を持っている訳ではありません。

さらに明日太のせいで落とし穴が使えなかったため今日の収穫もゲットできていませんでした。

明日太が落とし穴の件を謝罪していると急にアイ=ファの態度が変化します。

アイ=ファ
「もう少し話を聞かせてもらおう、私の住処にこい、イヤなら殺して埋める」
津留見明日太
「いいのか?俺みたいな奴を」
アイ=ファ
「火のないまま夜になればこのまま森で死ぬぞ」

仕方なくアイ=ファに従うことにしました。

アイ=ファについて行こうとしたところでまだ自己紹介していなかったことに気付きます。

津留見明日太
「そうだ、俺は津留見明日太っていうんだ、呼びにくかったらアスタでいいよ、お前は?」
アイ=ファ
「アイ=ファだ」

住処に向かいながらアイ=ファは明日太が襲われたイノシシのような動物の名前がギバだと教えてくれました。

そしてギバの肉は固くて臭く、それを喰う森辺の民も臭いことを伝えます。

津留見明日太
「臭くねえよ、めっちゃ美味そうな匂いがずっとしてるぞ!俺けっこう鼻利くんだ、あのギバってヤツ美味いよきっと」
アイ=ファ
「食い物に美味いも不味いもない」

アイ=ファの暴言は料理人の端くれとして働いている明日太には挑戦のように聞こえました。

住処に到着するとアイ=ファが料理を作り始めたことで明日太の料理人魂に火がつきます。

料理の味に関心がないアイ=ファの作る料理はとても食べられたものではありません。

そんなアイ=ファに料理の素晴らしさを伝えたいと考えた明日太はある提案をすることにします。

津留見明日太
「泊めてもらってるお礼も兼ねて今晩から夕食は俺に作らせてくれないか?」
アイ=ファ
「はぁ?そんな子供にもできることが礼だと?お前は馬鹿かアスタ」
津留見明日太
「違うんだ、俺の知っている料理とここの料理は」
アイ=ファ
「違う料理?食事など生きるために必要な手段なだけだ、お前は・・・」

アイ=ファにとって料理は栄養を摂取する手段なのですが、明日太は料理を手段などと思っていません。

そのため自分の料理に対する情熱をぶつけます。

津留見明日太
「手段なだけじゃない、俺の調理法を試してみれば・・・少しはアイ=ファの役に立てるかもしれない」

大衆食堂で培った料理の技術でアイ=ファの考え方を変化させることはできるのでしょうか!?

明日太が振る舞う料理の数々は実際に漫画を読んでお確かめください。

 

異世界料理道を読んだ感想

ファンタジーの要素も強いのですがしっかりとしたグルメ漫画になっていて読みやすかったです。

特に文化の違うアイ=ファに料理の美味しさを伝えようとする明日太の情熱が素晴らしいと思いました。

右も左も分からない土地で絶品グルメを提供しようとする主人公の奮闘記になっている『異世界料理道』

料理だけでなくアイ=ファが暮らす異世界についての情報も注目ポイントになっています。

グルメとファンタジーの両方を楽しみながら物語の世界観を堪能してみてください。

 

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