じゃあ、君の代わりに殺そうか?のネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「原作 蔵人幸明 漫画 榊原宗々」先生の『じゃあ、君の代わりに殺そうか?』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『じゃあ、君の代わりに殺そうか?』はこんな漫画(あらすじ)

高校1年生の藤倉優馬は同級生から壮絶なイジメを受けています。

凄惨なイジメに悩む優馬なのですが、彼には唯一と言える救いの道がありました。

それはラジオにネタを送りながら放送作家を目指していることです。

自分の夢を叶えるためイジメに耐える優馬の前にある日、雨里涼という同級生が現れました。

誰にも救ってもらえなかった優馬のことを堂々と助けてくれた涼。

しかし彼が現れたことで優馬には新たな地獄の日々が待ち受けていたのです。

高校生の暴力的な日常を描いていく『じゃあ、君の代わりに殺そうか?』

今回はスリリングなサスペンス漫画について、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

戦慄が走る物語を震えながら読んでみてください。

 

『じゃあ、君の代わりに殺そうか?』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

イジメを受けている藤倉優馬の楽しみはラジオを聞くことと、ラジオのコーナーにハガキを投稿することです。

この趣味を秘かな楽しみにしている優馬は日常的なイジメに苦しめられていました。

同級生によるイジメはどんどんエスカレートしていき、この日は肛門にボールペンを入れられています。

加害者たちはその様子をスマホで撮影しながら楽しんでいました。

優馬
「こんな日常であっても生きる希望はあるんだ」

ズボンを履き直した優馬が教室へ戻っていきます。

しかし彼の希望は学校の授業ではありません。

優馬が生きる希望にしているのはラジオなのです。

優馬
「やった、読まれた、3週ぶりだけどこのコーナーは初めてだ!ネタ枚数を増やせば常連も近いかも!そしたらゆくゆくは放送作家として・・・」

ゆくゆくは放送作家になりたいと考えていました。

自分のネタを読んでもらったことで喜ぶ優馬なのですが、“ダンシマニア”というペンネームのネタが複数読まれたことでショックを受けます。

優馬
「このダンシマニア・・・僕と同い年だ・・・昨年くらいからジャンクやオールナイトのいろんな番組で採用されまくってるよな・・・僕も見習わないと」

ラジオを聞いているため優馬は授業に集中していません。

そのことを先生から注意された優馬は、いつものようにイジメっ子から昼食を買いに行くよう命令されます。

無言で昼食を買いに行こうとするとイジメっ子が履いていた靴をぶつけてきました。

どうやら彼らは返事をしなかったことが気に入らないようです。

優馬が靴を拾おうとすると、同級生の男子が代わりに拾ってくれました。

靴を拾った同級生はそのままイジメっ子に詰め寄っていきます。

雨里
「高校生になってまでまだイジメみたいなダセェことやってんの?いいかげん恥ずかしいからやめたら?」

雨里涼という同級生はイジメっ子の靴を窓から投げ捨てました。

優馬
「・・・」

優馬はその様子を無言で見つめています。

イジメっ子が靴を拾いに行くと雨里が自己紹介してきました。

雨里
「俺、雨里涼、中学ん時はアメリって呼ばれてたんだ、同じクラスだしよろしくな、藤倉優馬君」
優馬
「あ・・・うん」

その後、2人は一緒に学食へ向かいます。

雨里
「なー、それあいつらの分?マジで買って持ってくの?金ちゃんともらってんの?」
優馬
「・・・いいんだ」
雨里
「いやいや、よくないでしょ」
優馬
「いいんだよ、多少お金払ってちょっとだけ痛い思いするだけで済むんだから・・・別にいいんだ」

優馬はひどいイジメを受けていてもまだ耐えられると思っていました。

その理由はラジオに救いを求めているためです。

果たして雨里は優馬を地獄から救い出してくれるのでしょうか!?

 

 

イジメを受けながらも夢を抱いている主人公に勇気をもらえました。

そんな彼の前に現れた雨里はインパクト抜群のキャラクターですね。

同級生によって地獄に落とされる主人公の悲劇を表現していく『じゃあ、君の代わりに殺そうか?』

誰が味方なのか分からないところがスリリングな物語になっています。

それでは引き続き恐ろしいストーリーをご覧ください。

後編

イジメから守ってくれた雨里に対しても優馬が心を開くことはありません。

優馬
「雨里くん、さっきは僕のためにありがとう、でも忠告しとくけどああいうこと西野君には絶対しない方がいいよ」
雨里
「西野って・・・隣のクラスの?」

西野は優馬をイジメている連中のボス的存在です。

優馬
「そいつはさっきの2人以上に頭がおかしいから逆らわない方がいいって言ってるんだ」
雨里
「フーン、おかしいってどういう風に?」

中学2年生の時、雨里と同じように優馬を救おうとしてくれた同級生がいました。

西野はその同級生を死ぬ寸前まで殴ったあげく、頭にオイルをかけて火を点けたのです。

同級生はこの火傷が原因で一生毛が生えなくなってしまいました。

優馬
「入院した後、家族みんなで引っ越してそれっきり・・・何故か大事にならず風化しちゃったよ」
雨里
「へー、そりゃヤバいね」

深刻な話をしているのですが雨里はあまり気にしていません。

優馬
「だから君の気持ちは嬉しいけど・・・友達作りなら他あたった方がいいよ」
雨里
「ん?じゃあ君は僕と友達になりたくないってこと?」
優馬
「え!?いやそれは」

優馬は友達になりたくない訳ではなく、雨里の身を心配しています。

雨里
「じゃあ今から友達だ、よろしく、優馬」
優馬
「でも君にまで被害が及ぶと・・・」
雨里
「もう友達なんだから優馬の悩みは俺も共有する、当たり前のことだろ?」

こうして雨里と優馬は友達になることができました。

優馬は雨里に真っ直ぐで少し変わった人だという第一印象を抱きます。

2人が話していると、イジメっ子の2人組が再びやって来ました。

どうやら2人は優馬に購入させたラーメンを求めているようです。

優馬
「しまった・・・」

すると雨里が2人の体にラーメンをかけました。

雨里
「食いて―なら金払え、ガキでも知ってる社会のルールだぞ」

2人組が西野にチクと言うのですが、雨里は少しも恐れていません。

逆に西野に対してもしも再び優馬をイジメたら殺すという言葉を伝えるほどです。

雨里は2人組を追い払うと優馬を校舎内へ連れて行きました。

しかし優馬は雨里と違い西野に怯えてしまっています。

優馬
「なんてことしてくれたんだ!」
雨里
「おっ、やっとボリュームある声で話してくれたな」
優馬
「さっきも話したろ!?西野君のヤバさを・・・!この後絶対報復される!頼むからこれ以上僕に関わらないでくれよっ!」

優馬は西野の恐ろしさが身に染みているため、残虐な報復を恐れていました。

しかし雨里は少しも怯えていません。

雨里
「俺にはそうやって自分の意志をぶつけられるのに何故奴らにはそうしないの?」
優馬
「え・・・?」
雨里
「俺が信用できないから?それとも西野達ほどヤバそうに見えないから?」

救ってほしいと思っているなら雨里は自分に本心をぶつけてほしいと訴えます。

その言葉を聞いた優馬がようやく本心を吐き出しました。

優馬
「そ・・・そんなの・・・救ってほしいに決まってる!でもそんなことムリだもん!今までもこれからも・・・誰にもムリだから」

救ってほしいのですが優馬は完全に諦めていたのです。

ですが雨里は本心をぶつけてくれたことで優馬を救う決心をしました。

雨里
「言えるじゃん、大丈夫、お前が望むなら俺は力になるから」

この時、優馬は雨里なら自分を救ってくれるかもしれないという不思議な感覚を受けます。

しかし何故自分のことを救おうとしてくれるのかが理解できません。

そのことを不思議に思っていると雨里の持っているペンケースが目に留まりました。

優馬
「あれ?これラジオノベルティのペンケース・・・それも何週に一度の優秀作にしか贈られないヤツだ・・・もしかして雨里君って”ダンシマニア”?」
雨里
「え・・・あー」

雨里は優馬が憧れる“ダンシマニア”だったのです。

このことで心を開いた優馬は雨里とどんどん仲良くなっていきました。

優馬
「じ・・・実は僕も放送作家目指してるんだ・・・!」
雨里
「今度ウチに来なよ、ノベルティとか山ほどあるし分けてあげる」

心を開ける友人ができたことを喜ぶ優馬だったのですが、本当の不幸はここから始まることになったのです。

雨里が抱える闇が優馬にもたらす不幸とは・・・!?

榊原宗々先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓

『今夜は月が綺麗ですが、とりあえず死ね』のネタバレと感想!

2018.01.28

 

『じゃあ、君の代わりに殺そうか?』を読んだ感想

凄惨なイジメの現場が次々と登場するので抜群の恐怖感がありますね。

さらに登場人物の多くが闇を抱えている点も物語を面白くさせていると思いました。

高校生のイジメを題材にしながら壮絶なストーリーが展開していく『じゃあ、君の代わりに殺そうか?』

タイトルと同じように衝撃的な内容になっています。

圧倒的なスリルを是非この機会に体感してみてください。

 

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