子宮を貸してのネタバレ(漫画)!代理出産を描いた物語の魅力は?

今回は「原作 朝野いずみ 作画 嵯峨根グミ」先生の『子宮を貸して』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

『子宮を貸して』はこんな漫画(あらすじ)

三田園円花は結婚10年目を迎えたのですが子宝には恵まれていません。

8年間も不妊治療を行ってきた円花なのですが、子供を授かることはできませんでした。

自分が女性として価値のない存在だと悩む円花はどうしても子供が欲しくなっていきます。

そんな彼女が選んだのが日本では認められていない代理出産でした。

代理出産には莫大な費用がかかってしまうため、円花は妹の茜を頼ることにします。

30歳で3人の子供を産んでいる茜は姉の願いを叶えるためにとんでもない条件を出してきました。

代理出産を巡ってそれぞれの家族が予測不能な事態に巻き込まれていく『子宮を貸して』

今回はミステリアスなヒューマンドラマの魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

ドロドロとした人間模様をじっくりとお楽しみください。

『子宮を貸して』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

来年40歳になる円花が久々に同級生たちとお茶を楽しんでいます。

円花以外の同級生たちは全員子供がいるため、必然的に会話の内容が子供中心になっていきました。

そのため子供がいない円花は肩身の狭い思いを感じています。

さらに会話の流れで子供がいないことを楽だと言われてしまいました。

円花
「なぐさめてるつもりだろうけど、恵まれなかっただけ、いらないなんて一度も思ったことないわ」

席を外した円花がトイレから戻ろうとすると、同級生たちが自分のことを卑下している声が聞こえてきます。

表向きは仲が良いのですが、同級生たちは子供が生めない円花のことを女性としての価値が無いと話していました。

円花
「ひどいっ・・・」

彼女たちの言葉を聞いた円花は逃げる様にカフェを飛び出します。

子供が生めなかった円花は別の幸せもあると自分に言い聞かせてきました。

円花
「8年も不妊治療に耐えたけど授からなかった・・・もういい十分に努力したはず、なのに私には女としての価値がないんだ」

街中で子供を見る度に円花は自分で生みたいという気持ちが強くなっていたのです。

家に戻るとその気持ちを改めて夫に伝えることにしました。

円花
「あなた・・・私やっぱり子供がほしい!」

しかし医者からは代理出産しか方法がないと言われています。

代理出産は現在の日本ではまだ認められていません。

また海外で代理出産をするためには1500万円が必要なのです。

そのため円花と夫は代理出産を諦めることにしました。

ですが円花は再び子供が欲しいと思うようになっていたのです。

円花
「だったら家を売りましょう!」

家を売ってでも代理出産の資金を集めたいのですが夫は納得してくれません。

その理由は夫が養子でも構わないと思っているためでした。

しかし円花は自分たちの子供がどうしても欲しいのです。

自分の子供が欲しい円花なのですが、これまでの不妊治療に2000万円を使ってしまったためもう貯金がありません。

円花
「お金さえあればいいのね、だったら私がなんとかする!こんな服もカバンもいらないっ、全部売るわ!」

まるで駄々っ子のように暴れる円花を夫が何とか制止します。

すると円花が名案を思い付きました。

円花
「そうだ!妹にお金を貸してたんだわ、あの子ってば何度も頼ってきて、そろそろまとめて返してもらわないと・・・」

貸したお金は30万円程度なので代理出産の費用には足りていません。

しかし円花はお金以外のことを妹に頼もうとしていたのです。

果たして円花の望みが叶うことはあるのでしょうか!?

どうしても子供が欲しいと願う円花の悲痛な思いがリアルに感じられました。

子供が生めないことで女性としての価値が無いと言われるシーンは読んでいて悲しくなりますね。

代理出産を巡って巻き起こる様々な騒動を表現していく『子宮を貸して』

ここからいよいよ円花の妹が登場して物語が予測不能な展開を見せていくことになります。

登場人物それぞれの事情に共感しながら続きをご覧ください。

後編

円花が夫に代理出産を懇願していた頃、妹の茜は家事で大忙しの状態でした。

「パパちょっと電話出てよ!電話出てってば!あーもう切れちゃった・・・」

3人の子育てで忙しい茜には電話に出る時間もありません。

それでも夫はゲームばかりしていて家事を手伝ってくれないため、茜はストレスが溜まる一方です。

「お姉ちゃんはいいな・・・先に子供が出来た時は優越感でいっぱいだったけど、子供がいたって優しい夫とお金がなきゃ全然幸せじゃない」

子供が生まれても茜は幸せになれていませんでした。

さらに夫とはセックスレス状態になっています。

「下の子が生まれて以来、私たちはセックスしていない、夫は私に触れることすらなくなった」

夫はセックスをする時に避妊してくれません。

そのため3人も子供が生まれてしまったのです。

勝手な夫に困り果ててはいるのですが浮気されては元も子もありません。

1人では3人の子供を育てられないため、茜は我慢しながら夫との生活を続けていました。

「身勝手な男だけどこの夫が必要・・・せめて・・・せめて私を女として見てよ・・・!」

姉とは状況が違うのですが茜も幸せとは言える状況ではないのです。

翌日、茜が子供を保育園に迎えに行くと円花がやって来ました。

円花
「茜ちゃん、ごめんね、急にきて・・・電話止まってたから」
「お姉ちゃん・・・借りてるお金のことなら・・・」
円花
「とりあえずこれで電話代払ってきなさい」

今までお金を貸す時に茜は円花から説教をされていたため、少し様子がおかしいと感じています。

そのまま円花は茜の家にお邪魔することにしました。

「お姉ちゃん、借りてるお金のことならもう少し待ってほしいの、私ご飯の支度とかで忙しいから今日はもう・・・」

茜は円花に帰ってほしいようなのですが、すぐには帰ってくれません。

円花にはお金よりも重要な頼み事があったのです。

円花
「お金のことはもういいの、今日は頼みがあって来たのよ」
「・・・何よ、あらたまって」

ここで円花がとんでもないことを言い出しました。

円花
「茜ちゃん、あなたの子宮で私たちの子供を産んでくれない?」

突然の申し出に茜は言葉を失ってしまいます。

「え?お姉ちゃん・・・子供はもうあきらめたんじゃ・・・」
円花
「気が変わったの!お礼に五百万払うわ、お願いよ・・・!」
「それって代理母ってことだよね」

生活苦の状態になっている茜にとって五百万円は大金のため、姉の申し出を断る理由がありません。

また茜は3人の子供を安産で出産したため、丈夫な体にも自信があります。

その上、夫が仕事をクビになったため願ってもない状況でした。

茜は考え抜いた結果、円花の申し出を引き受けることにします。

円花
「まずアメリカへ行って体外受精を受けてほしいの」

法律では代理出産が認められていない日本では出産した子供を円花の養子縁組にしなければなりません。

さらに本来であれば仲介業者などに莫大な費用を払わなければならないのですが、茜に頼むことによって費用も抑えることができます。

しかし茜は夫の失業を利用する姉の魂胆が気に食わないと思っていました。

幼い頃から美人で優秀だった姉は、いつも自分のことを見下してきて茜は今でもそのことを根に持っています。

そんな茜が唯一勝ったと思えることが出産したことでした。

「あの時は勝ったと思ったのに」
円花
「あの時はくやしかった・・・」

心の中では確執している姉妹なのですが、茜は代理出産を引き受けることにします。

ただし1つだけ条件を出すことにしました。

「いいわ、引き受ける」
円花
「ほんと!?」
「でもお金だけじゃ足りない・・・ねぇ妊娠中は家と旦那を交換してくれない?」

現状に不満を抱く茜はとんでもない交換条件を出してきたのです。

この条件を出したことによって、茜と円花の家庭には数多くの問題が起こっていくのでした。

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『子宮で償え!~死刑か代理母か~』のネタバレ(漫画)!

2020.07.05

『子宮を貸して』を読んだ感想

不妊治療や代理出産などの社会問題をリアルに表現した物語だと思いました。

出産できないことに悩む姉と、生活苦に悩む妹の関係性も興味をそそられますね。

それだけでなく妹の出した条件によって複雑なトラブルを抱えていくところも読み応えがありました。

姉妹の感情が交錯していく様子を丁寧に描写していく『子宮を貸して』

とてもシリアスで見所が満載のヒューマンドラマになっています。

漫画を読んで満足感を得たい人はこちらの作品をじっくりと読んでみてください。

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