『びぼうず』(漫画)のネタバレ!彼岸花殺人事件の犯人は誰?

今回は「桜井美音子(原作 相内美乃)」先生の『びぼうず』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『びぼうず』はこんな漫画

お寺の跡取りとして僧侶にならなければならない天空。

しかし彼はいつもふざけてばかりいたため、父親から絶縁されてしまいました。

坊主になる気がないためそれでも構わないと思っていたのですが、父親が殺されてしまったことにより事態は急変していきます。

死人の記憶を呼び戻す不思議なお経を使い、事件の真相に迫る天空の姿を描く『びぼうず』

今回はこのサスペンス漫画の魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

仏教と殺人事件が融合した物語は注目所が満載になっていますよ。

新たなジャンルといっても過言ではないミステリーをお楽しみください。

 

『びぼうず』彼岸花殺人事件の犯人は?

前編

仏教大学を卒業しながらお寺を継ぐ意思のない天空。

現在の彼は映画監督を目指していました。

天空
「ガキの頃から思ってたのよ、あんたにゃコレが似合うってさ、俺って天才っ」

この日の天空は本堂の菩薩像に毛皮を着せて、ロックバンドのプロモーションビデオを撮影しようとしています。

父親のいない隙に罰当たりな行為に及ぶ天空。

するとそこに父親が帰ってきてしまいました。

オヤジ
「こらっ天空っ、今日という今日は許しませんよ、天空」
天空
「えっと・・・アローハ親父・・・元気だった?」

陽気に挨拶をするのですが思い切り頭を叩かれてしまいます。

オヤジ
「今度ばかりは堪忍袋の緒が切れました、金輪際お前のこの寺への出入りを禁止します、今後はこの寺とは関係ない者として生きてゆきなさい」
天空
「え・・・関係ない者って・・・絶縁ってコト?」

父親は何も言わずに告別式にへ向かっていきました。

啞然とする天空だったのですが、すぐに普段通りのふざけた態度に戻ります。

お墓の供え物を盗み食いしながら愚痴を言う天空。

天空
「いいけどさ・・・どうせ継ぐ気なかったし・・・でも絶縁はひどくない?」

自分とは違って父親は誰からも愛される偉大な人間です。

天空は仕事熱心で立派な父親のようにはなれないと思っていました。

天空
「今日は一杯ひっかけてクソして寝よう、落ち込んだ時はあそこに限るな」

彼が向かったのは叔母が経営する行きつけのスナックです。

叔母
「またツケかい?」
天空
「えっと!かたいこと言わないでよ、有り金全部出すからさ、足が出た分出世払いってことで」
叔母
「出世払いなんて言ってないで家継いだらどうなのさ、坊主の免許とっただろ」

このような会話をしていると、父親の弟子が慌ててスナックにやって来ました。

弟子が天空に伝えたのは父親が殺害されたという事実だったのです。

急いで殺害現場に向かった天空。

天空
「俺は信じねぇぞ、親父は坊主だ、親父は畳の上で死ぬ男だっ」

遺体にかけられたシートをはがすと、そこには彼岸花と父親の亡骸がありました。

こうして天空は父親を何者かに殺されてしまったのです。

そんな彼に対して警察の事情聴取が行われることになりました。

警察によると父親は比留田家の告別式から帰る途中に、タクシーで現場に向かったそうなのです。

比留田という人物と現場について質問される天空なのですが、彼には心当たりがありません。

次に質問されたのは児玉という男性についてでした。

児玉は1カ月前に殺害されていて、彼が殺害された現場にも彼岸花が置かれていたのです。

そのため警察は同一犯による殺人事件として捜査をしていました。

天空
「坊主が殺人事件にまきこまれたっていうのかよ・・・」

誰からも恨みを買うような人物ではなかったため、父親が殺人事件に巻き込まれたとは天空には信じることができません。

事情聴取が終わると天空はうなだれながら帰っていきました。

しかし警察は彼のことも捜査対象にしていたのです。

そんなこととは知らない天空は、家の中で父親の写真を眺めながらうなだれていました。

天空
「誰かの恨み買って殺されるなんて・・・親父に限ってありえないから・・・ソレ・・・」

人格者として周囲から尊敬されていた天空の父親。

彼を殺した犯人とはいったい誰なのでしょうか!?

 

 

立派な父親に反発するかのような行動をとっていた天空。

そんな中で父親が殺されてしまうという事件が発生します。

ここから本格的なサスペンス漫画として動き出す『びぼうず』

父親の死によって覚醒する天空の姿が印象的ですよ。

彼の不思議な能力に注目しながら続きをご覧ください。

後編

父親が殺されたことを信じられない天空。

すると叔母が彼を訪ねてきました。

叔母
「兄さんから何かあった時にあんたに渡せってたのまれてた物があるのよ」
天空
「親父から?」
叔母
「あんたの本当の父親の形見の経典・・・」
天空
「本当の親父?なんだソレ、俺まさか・・・」

実は天空と父親は本当の親子ではなかったのです。

天空の本当の父親は清水空蓮といい、住職をしていたのですがお寺への放火で亡くなってしまいました。

その時に空蓮が命を救ったのが天空だったのです。

叔母
「助かったあんたを兄さんがひきとって育てあげたのよ、黙ってたからって兄さんを責めるんじゃないよ」

形見の経典を渡すと叔母は帰っていきました。

叔母が帰った後も事実を天空はうつむいています。

天空
「マジ・・・実の子じゃねぇんだ・・・でもすげぇなオヤジ、俺ちっともいい息子じゃなかったのに」

天空は改めてオヤジの偉大さを感じていました。

天空
「俺・・・ドラ息子で・・・困らせてばっかりで・・・今さら・・・おそいけど・・・世界で一番尊敬してるんだぜ俺・・・」

尊敬するオヤジの最後をしっかりと見送りたい天空は、告別式の導師を買って出ることにします。

しかし絶縁されていた彼は導師としては認めてもらえませんでした。

天空
「身から出たサビとはいえぶざまだな・・・仏大出たのに親父の最後にお経も読ませてもらえない・・・か」

落ち込んでいると叔母から渡された形見の経典が視界に入ってきました。

気になり始めたので中を開けてみることにします。

天空
「何の経典だろ、ん?数珠・・・親父のじゃないよな・・・つまり生みの親のってことか」

数珠をよく見てみると、珠の1つにのぞき穴のようなものがありました。

天空が何気なくのぞいてみると、そこには梵字が書かれています。

天空
「何の経典・・・サティヤ・・・成仏開口秘呪経、これは・・・殺された人間のために読む経典・・・!?」

天空はこの経典をオヤジの亡骸の前で読み上げることにしました。

頭を丸め葬儀場に現れた天空は周囲の反対を押し切り、成仏開口秘呪経を読み上げていきます。

すると急に数珠が光り出しました。

その光と共に、天空の頭の中にオヤジが殺された時の映像が浮かび上がってきます。

犯人の後ろ姿をぼんやりと見つめる天空。

しかしここで体力に限界が来てしまい意識を失ってしまいます。

天空
「この時から始まったんだ・・・黒く蠢く未曽有の悪意との戦いが・・・」

こうして天空は真犯人を見つけ出す戦いに向かっていくのでした。

果たして殺人犯の目的と被害者たちが殺された理由とは・・・!?

続きは実際に漫画を読んで確かめてくださいね。

 

『びぼうず』はこんな人にオススメ

サスペンスやミステリー漫画が好きな人にオススメの作品です。

幾重にも張り巡らされた伏線が好奇心をそそる物語ですよ。

美しき坊主が事件の謎に迫っていく『びぼうず』

ファンタジー漫画の要素も盛り込まれています。

是非この機会に事件の謎を解き明かしてみてください。

 

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