今回は「原作 朝野いずみ 漫画 樹生ナト」先生の『子宮で償え!~死刑か代理母か~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『子宮で償え!~死刑か代理母か~』はこんな漫画(あらすじ)
近未来の日本では加速する少子高齢化対策として、安楽死が合法化されました。
また世間には知られていませんが国家機密の極秘プロジェクトが創設されたのです。
このプロジェクトは健康な子宮を持つ犯罪者が、不妊で悩む夫婦の代わりに母体を提供する代理出産でした。
殺人犯として死刑判決が下された倉田菜美子は代理出産と死刑の選択を迫られます。
新たな生命を産むことで罪を償おうとする菜美子だったのですが、刑務所で待ち受けていたのは彼女が望むようなものではありませんでした。
罪を償うために母体を提供することを決断したヒロインの苦悩を描いていく『子宮で償え!~死刑か代理母か~』!
今回は少子高齢化という社会問題に一石を投じるヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
シリアスな物語を読んで罪を償うことの難しさを感じてみてください。
『子宮で償え!~死刑か代理母か~』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
特別高裁で倉田菜美子に対する判決が言い渡されています。
裁判官は動機に情状酌量の余地があるものの、幼児2人の命を奪った犯行の責任を重く受け止め検察の求刑通り死刑を言い渡しました。
菜美子は判決を無言のまま受け入れています。
倉田菜美子は夫の浮気相手である女性の家に押し入り放火した疑いで逮捕されました。
この事件で夫と浮気相手は助かったのですが、浮気相手の子ども2人が焼死してしまいます。
幼児2名を焼死させた責任は重く、特別高裁は菜美子の控訴権利を剥奪し死刑判決を言い渡しました。
近未来の日本では少子高齢化対策として安楽死が合法化されたのですが、逆に安住の地を求めて犯罪を繰り返す高齢者が増加しています。
その結果、増え続ける犯罪者を刑務所では受け入れられなくなってきていて、死刑を宣告された犯罪者には刑が即時に執行されることも検討されていました。
病気の年寄りが安楽死で命を落とすようになった現在、国民の多くが死刑の即時執行を求めるようになっています。

自分の犯した罪の重さを理解している菜美子なのですが、刑務所へ移送されている最中に過呼吸を引き起こしてしまいました。
すぐに薬を投与されたため菜美子が命を落とすことはありません。
しかし目が覚めると見知らぬ場所へ搬送されていました。

戸惑っていると部屋に複数の看護師が入ってきます。
看護師は事情を理解していない菜美子を所長室へ連れていくことにしました。
施設の中を歩いていると多くの妊婦が存在していることに気がつきます。
妊婦が多いことを不思議に思っているうちに所長室へ到着しました。


ここがどんな施設なのか菜美子はまだ分かっていません。
それでも所長は施設の説明より菜美子が犯した罪について質問してきます。



仕方なく菜美子は自分の言葉で罪を振り返り始めました。
半年前、菜美子は結婚して1年半が経った頃、念願だった子どもを授かったため仕事を辞めることにします。
初めての妊娠で幸せの絶頂にいた菜美子。
しかしこの幸せが長く続くことはありませんでした。

浮気がバレた夫は二度と彼女とは会わないことを約束してくれます。
そしてもう一度子どもを作って夫婦関係をやり直したいと言ってくれました。
ですが夫はすぐに浮気をくり返すようになっていきます。
ある日、菜美子は夫のあとをつけてみることにしました。
すると浮気相手が住む質素なアパートへ入っていく夫の姿を目撃してしまったのです。

こうして菜美子の胸に殺意が芽生えました。
しかし菜美子は幼児を殺すつもりなどありません。
菜美子の殺意はどうして何の罪もない幼児の命を奪う結果に繋がってしまったのでしょうか。

放火殺人は決して許される行為ではありませんが、菜美子には情状酌量の余地があると思います。
それでも控訴する権利を剥奪され死刑判決を下されたことが不憫だと感じました。
罪の意識に苦しむヒロインが新たな生命を宿すことで罪を償おうとする『子宮で償え!~死刑か代理母か~』!
ここから放火殺人の経緯が少しずつ明らかになっていきます。
幼児の命を奪う気など無かった菜美子が苦悩する姿を目に焼きつけてください。
後編
事件が起こったのは初冬を迎えた午後9時のことでした。
菜美子は浮気相手が住むアパートの1階に灯油が入ったポリタンクを見つけます。

気がつくと菜美子の前には警察官が立っていました。
警察官は燃えているアパートの前で事情聴取を始めます。
菜美子には記憶がありませんが顔には煤が付いていました。

浮気相手に子供がいるなど思ってもみなかったのです。
こうして菜美子は罪の告白を終えました。




夫を浮気相手に取られ、流産もしてしまった菜美子には生きる気などありません。
ですが死んで償えるほど彼女が犯した罪は軽くないのです。


罪の重さを感じている菜美子は泣き出してしまいました。
すると所長の口から信じられない言葉が飛び出します。

菜美子が搬送された場所は健康な子宮を持つ犯罪者が代理出産するための施設だったのです。
ここでは不妊に苦しむ夫婦に代わって犯罪者が母体を提供する国家機密のプロジェクトが行われていました。

施設内にいた妊婦を姿を思い出します。
この施設では極刑を待つ恐怖を産むための喜びへ変えられるかもしれません。

所長が菜美子に究極の選択を求めてきます。
しかし罪を償いたいと思う菜美子に迷いはありませんでした。




菜美子は自分の名前から一字取って“ナズナ”と名乗ることにします。
そしてここからナズナとして代理母となるための生活がスタートしました。

代理出産することで罪を償おうとするナズナだったのですが、施設で待っていたのは悲惨な現実だったのです。
実はこの施設に連れて来られた女性の中には妊娠後、出産を拒む者が少なくありませんでした。
出産を拒んだ者に待ち受ける残酷な運命とは・・・!?
ここから先の展開は実際に漫画を読んでお確かめください。
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『子宮で償え!~死刑か代理母か~』を読んだ感想
罪を償うことの難しさと真正面から向き合った作品だと思いました。
命の重みを問う内容にもなっているので色々と考えさせられるシリアスな物語に仕上がっていますね。
少子高齢化社会と犯罪者の更生をテーマにした『子宮で償え!~死刑か代理母か~』!
人間のモラルと倫理観にメスを入れる社会派の漫画です。
完成度の高いヒューマンドラマを読みたい人はこの作品を選んでみてください。
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