印伝さんと縁結びのネタバレ(漫画)!素敵な恋の結末は?

今回は「小糸さよ」先生の『印伝さんと縁結び』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

印伝さんと縁結び』はこんな漫画(あらすじ)

京都の甘味処でアルバイトをしている女子大生の美山くくりは平々凡々に毎日を過ごすことを望んでいます。

面倒なことには関わりたくないとおもうくくりだったのですが、バイト先で婚約を解消しようとする男女と遭遇してしまいました。

くくりはお茶を出すとすぐにその場を立ち去ろうとします。

ですがくくりの前に神様の使いが現れ、婚約を解消した印伝織之助(いんでんおりのすけ)という男性がご縁の相手だと伝えてきました。

印伝家は昔から縁結びの神を祀ってきていて、当主となる者はシャーマンの力を宿すために結婚相手を神様から認めてもらわなければなりません。

訳も分からず印伝家の花嫁候補となってしまったくくりの運命とは・・・!?

出会ったばかりの男女が不器用な恋を少しずつ進展させていく『印伝さんと縁結び』

今回は心温まるラブストーリーの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

素敵な恋を結末までじっくりとお楽しみください。

 

印伝さんと縁結び』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

京都の甘味処でくくりがアルバイトをしていると客室から大きな声が聞こえてきました。

どうやら男女が婚約を解消することで揉めているようです。

くくり
「えらいとこ来てしもた・・・いらん事聞く前に去ろ・・・」

おかわりのお茶を出したくくりは部屋を立ち去ろうとするのですが、女性の方が先に出て行ってしまいました。

くくりも部屋を出ようとすると男性客が腕を掴んできます。

織之助
「お代ここに置いとくわ」
くくり
「今おつりを・・・」
織之助
「ええよ、五円やしとっといて」
くくり
「あかん!五円を笑う者は五円に泣くんやで!」

くくりが大声を出した次の瞬間、空からウサギのような生物が現れました。

神様の使いだというこのウサギはくくりと男性客がご縁で結ばれる運命だと語ります。

事情が理解できないくくりはひとまず男性客の家で話を聞くことにしました。

織之助
「まてー!・・・仕方ないやろ、この子とはさっき会ったばかりやねんから」

不思議なことに男性はウサギと当たり前のように会話しています。

くくりは意味が分からず何も言うことができません。

くくり
「ツッこんでええんかな、なんでウサギしゃべっとんの、てか神様ってなんやねん、この家でっかいなー、金持ちか、いや何より関わりたくない」

面倒なことに関わりたくないくくりは事情を聞かずに帰ろうとします。

しかし男性に引き止められました。

織之助
「こうなったらしゃあない・・・俺ト結婚シテクレヘンカ」
くくり
「嫌や!なんやその棒読み!こうなったらしゃあないて聞こえてるし、大体いきなり結婚てなに!わけわからへん」
織之助
「うちの家系はちょっと特殊なんや、印伝家は代々縁結びの神を祀って力をお借りしてきた家で元はここらへん一帯の大地主やった、印伝家を継ぐ者は神をその身におろすシャーマンの力を得る」

ただし印伝家を継ぐためには条件があります。

継ぐためには結婚相手を神様に認めてもらわなければなりません。

くくり
「それが私って事なん?」
織之助
「ほんまはご縁結びの相手は縁者の巫女気の強い者から出るんやが・・・巫女の力が強い娘を選んでも一向に神に認められる気配はあらへんかった、ご縁結びの相手は生涯で一人、これを逃したら俺は家を継ぐ事ができへん」
くくり
「え・・・ちょっと待って、生涯に一人って私も・・・!?」
織之助
「そうや、今縁を切ったら君は生涯一人身や」

初めて会ったばかりの男性と結婚しなければくくりは一生独身を貫くことになってしまうのです。

突然の事態に混乱するくくりは男性から帰るならウサギを連れて行ってほしいと言われました。

このウサギが縁結びの神様を信じることができる唯一の証拠なのです。

それでも自宅で悩んでいるとウサギが男性の名前を教えてくれました。

くくり
「あの人、織之助っていうん?あの人が嫌って言うんとちゃうけど・・・そもそもよく知らんし・・・ただ私は平凡に波風なく暮らしてお兄ちゃんを安心させるんが望みやねん」

くくりは両親を早くに亡くしたため兄が彼女の面倒を見てくれたのです。

兄はお金の心配などをさせないため妹の生活を支えてくれました。

くくりはそんな兄を安心させることができる一人前の人間に早くなりたいのです。

縁結びの神様が言う通り印伝織之助と結婚することが一人前の人間になる近道なのでしょうか!?

 

 

初対面の男性が運命の相手と言われてもなかなか信じることができないと思います。

しかしこの作品は神様の使いを登場させることで縁結びに信ぴょう性を持たせていますね。

考え抜かれた演出はお見事だと思いました。

家を継ぐために結婚を急ぐ男性と、縁結びという言葉に振り回される女性の恋模様を描いていく『印伝さんと縁結び』

ここから結婚を仕事のように考えている織之助が実は誠実で不器用な人間であることが発覚していきます。

少しずつ彼に惹かれていくヒロインの胸の内に注目しながら続きをご覧ください。

後編

結婚することなどまだ考えられないくくりは自宅に帰ってもまだ悩んでいました。

翌日、印伝織之助がくくりを迎えに来ます。

織之助
「むかえに来たで、美山くくり、こっちは必死なんや、つきおうてもらうで」

織之助はくくりを神社へ連れて行きました。

印伝家に縁があるというこの神社では祭事が行われています。

くくり
「今日はお手伝いに?」
織之助
「いや今日は俺と君のデエトや、早急に君に結婚の意思を固めてもらわんといかんからな、そうや、君の理想のタイプは?シュミは?どういう結婚をしたい?」

織之助が矢継ぎ早に色々と質問をしてきました。

彼はくくりの希望に沿うため努力することを誓ってくれます。

しかしくくりが求めていることはそんなことではありません。

くくり
「ちょ・・・ちょっと待って、あなたはそれでいいん?」
織之助
「君と結ばれたら家の跡を継げる、急で驚いたけど何も問題あらへん」

織之助は結婚について家を継ぐための行事としか思っていないようです。

そのことを知ったくくりは根本的に考え方が合わないと感じました。

くくり
「で・・・これはなんのお祭なん?」
織之助
「恋文まつりや、ここは縁結びの神社でな」

2人が話していると神楽が始まります。

この神楽が終わると巫女から恋文毬を授かることができ、毬の中に入っている紙で恋文をしたためると恋が実ると言われていました。

さらに恋文毬をたんすや引き出しの中に入れておくと美人になれるという言い伝えがあります。

くくりは織之助から勧められ恋文毬を貰うことにしました。

くくり
「あ、あんな所にひっかかってるのある」

恋文毬はとても軽いため風に飛ばされたものが気に引っかかってしまっています。

その恋文毬を見ているうちに織之助が昔のことを思い出しました。

織之助
「そういえば昔・・・書いといた方がええかと思て恋文を書いた事があるんや・・・え?何コレ、ラブレターのつもり?企画書やんて鼻で笑われたけどな・・・」
くくり
「織之助さんさぁ、家を継ぐ事とっぱらって物事考えた方がええんとちゃう?その方が縁結びもうまく・・・」
織之助
「君に何がわかるんや、俺にとってどれだけ家を継ぐ事が大事か、よく分かっとらん君にとやかく言われたない」

アドバイスのつもりで言ったのですが強く拒絶されてしまいます。

よく分からない事態に巻き込まれたくくりは拒絶されたことでだんだん苛立ってきました。

くくり
「そんなに跡を継ぎたいんやったらあの木に引っかかってる恋文取って来て私に恋文書いてよ、私が納得する恋文やったら縁結んだるわ」

無茶な要求をすることでくくりは嫌いになってもらおうとします。

しかし家を継ぐ事に必死な織之助は無茶な要求を受け入れました。

織之助
「人から見たら家を継ぐ事に固執してるのは滑稽に見えるかもしれん、それでも俺にとってはそれが全てでそれを為すためならなんでもする」

必死な顔の織之助は木を昇り始めたのですが、途中で足を踏み外して転落してしまいます。

ですが神様の使いであるウサギが助けてくれたおかげでかすり傷だけで済みました。

くくり
「あの・・・ごめんなさい、無茶な事言うてもうて」
織之助
「いや!謝らんといてくれ!ムキになって今めちゃくちゃ後悔しとるから、昔から恋愛ってもんがよくわからなくてそれやのに縁結びの家を継ぐのが夢で、向いてないとかバカにされ続けてきたけど諦められなくて、けどそんな俺でも君と会うてご縁結びの神がおりて来たんや」

織之助はくくりと一緒になれば自分を変えることができるかもしれないと言ってくれます。

今まで平々凡々をモットーにしてきたくくりはこのような言葉をかけられたことがありません。

くくり
「面倒な事には関わりたくない、そう思っていた、今日までは、私も織之助さんに会って変わっていくのかもしれん」

こうしてくくりは織之助のプロポーズをOKすることにしました。

しかしまだ2人の縁が結ばれると決まった訳ではありません。

恋愛オンチな織之助とくくりは縁結びのため努力していくことになるのでした。

 

印伝さんと縁結びはこんな人にオススメ

素敵な恋模様とシャーマンといったファンタジーの要素がミックスした作品になっていますよ。

そのためラブストーリーを読んでドキドキしたい人と、ファンタジー漫画の世界観を味わいたい人にオススメの物語です。

縁結びのため恋愛初心者の2人が努力する様子を表現した『印伝さんと縁結び』

恋に真っ直ぐな2人と素敵なセリフの数々が注目ポイントになっています。

初恋をした時の爽やかな気分を思い出しながらピュアな恋愛事情をお楽しみください。

 

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