ハジメテノサツジンのネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

今回は「甘味」先生の『ハジメテノサツジン』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

ハジメテノサツジン』はこんな漫画(あらすじ)

高校1年生の水口繭はお嬢様学校の森学園高等部に外部入試を受けて進学することができました。

この学園で繭は自分と同じく外部入試で進学してきた神谷悠と、美人で超有名なお嬢様の森音羽と出会います。

タイプの異なる3人なのですが不思議なことに意気投合していきました。

友人ができたことで幸せな高校生活を送る繭だったのですが、音羽が担任の吉川先生を突き倒してしまったことで事態は急変していきます。

その現場を目撃した繭は先生が意識を失っただけだと思っていたのですが、先生はそのまま息をしなくなっていました。

殺人犯となった親友に秘密を共有してほしいと頼まれた繭たちの運命とは・・・!?

女子高生でありながら殺人犯と共犯者になってしまった3人の命運を描いていく『ハジメテノサツジン』

今回は学園ミステリー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

殺人を犯してしまった女子高生が秘密を守り抜こうとする様子をじっくりとお楽しみください。

 

ハジメテノサツジン』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

日本では刑法一九九条によって人を殺した者は死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処することが決められています。

この殺人罪に自分が関わるとは思ってもいない水口繭がいつも通り登校していると友人の音羽が声をかけてきました。

森音羽
「まーゆ、おはよ」
水口繭
「おはよう、音ちゃん」

挨拶を交わすと2人は一緒に教室へ向かいます。

校門から教室へ向かう間、音羽は他の生徒からひっきりなしに声をかけられました。

その理由は音羽の祖父が森学園の母体となる森グループのトップで、さらに父親が次期社長のためです。

超お嬢様という立場だけでなく音羽は容姿端麗のため、学園の生徒たちから別格として扱われていました。

しかし外部入試で森学園に進学した繭は他の生徒たちとは違う態度で音羽と接しています。

森音羽
「なにー繭」
水口繭
「くっそ美人」
森音羽
「えー、もっと言って、そういえばさ繭、高校から入ってきたじゃん?初めてしゃべった時のことよく思いだす」

入学当時、音羽はお嬢様という地位と美貌のせいで周囲から浮いた存在となっていました。

さらに周囲の生徒たちはおおっぴらに音羽の噂話をするため、本人の耳にもその噂が入り困っていたのです。

そんな時に真っ直ぐ自分の気持ちをぶつけてくれたのが繭でした。

水口繭
「あ、ほんとだ、美人っ・・・ひゃー」
森音羽
「ねぇ名前は?」

今までストレートに言いたいことを言ってくれた人はいません。

このことがきっかけで繭と音羽は仲良くなったのです。

2人が当時のことを思い返していると、もう1人仲良くなった神谷悠が登校してきました。

水口繭
「わっ!悠おはよっ、あとで数学の宿題見せてー」
神谷悠
「べつにいいけど、自分でやらないと何の意味もないけどね」

クールな悠が自分のことを本当に友達だと思ってくれているかどうか繭には分かりません。

それでも繭は音羽と悠に囲まれながら幸せな高校生活を送っています。

しかし繭はこの学園で唯一馴染めないことがありました。

繭が馴染めないこととは担任としてクラスを受け持つ吉川先生という女性なのです。

吉川先生は美人で色気を振りまくタイプで、生徒たちから校則違反のメイク道具やスマホを没収するため嫌われていました。

その中でも音羽は特に吉川先生のことを嫌っています。

水口繭
「音ちゃんが怒ってるのは多分あれのせい、音ちゃんのお気に入りの澤木先生と吉川先生が以前からつきあっていたのだ」

既婚者の澤木先生と吉川先生は不倫をしていて、学園内で愛し合う姿を繭が目撃してしまいました。

しかしまだこの不倫が大問題になっている訳ではありません。

この日まで繭は平凡な家庭で育った平凡な高校生として平凡な人生を送っていたのです。

ですがこの日の昼休みに事態が急変することになりました。

昼休み、繭が音羽を探していると廊下を歩いている悠を見かけます。

水口繭
「悠、音ちゃん知らない?」
神谷悠
「しー」

声をかけると悠が唇に人差し指を当てて、声を上げないことを指示してきました。

悠が見ている教室の中を覗いてみると、音羽と吉川先生が何かを言い合っています。

水口繭
「中に入った方がいいよ」

繭が教室の扉を開けようとすると、音羽が吉川先生を突き飛ばしました。

この出来事がきっかけで繭、音羽、悠の幸せな高校生活が一変することになるのです。

3人の女子高生に待ち受ける運命とは・・・!?

 

 

作品タイトルから分かる通り高校生が殺人を犯す物語になっています。

ただし普通のサスペンスではなく二転三転する内容になっているため最後まで目が離せませんね。

軽い気持ちから犯罪者になってしまった女子高生の転落劇を描いた『ハジメテノサツジン』

彼女達に罪の意識が生まれることはあるのでしょうか!?

犯した罪とその代償について考えながら続きをご覧ください。

後編

音羽が吉川先生を突き飛ばすと、繭と悠がすぐに教室の中へ入ります。

水口繭
「音ちゃん、な、なんでこんなこと・・・」

吉川先生は突き飛ばされた衝撃で机に頭をぶつけていました。

心配になった繭は誰かを呼びに行こうとします。

森音羽
「ドアを閉めて、大丈夫だよ!気絶してるだけだからどうってことないよ?みんな吉川にムカついてたじゃん、なんかいたずらしてやろ?」

音羽は誰も呼ぶ必要がないと言いながら繭を引き留めました。

仕方なく繭は教室に戻ったのですが、音羽の表情を見ると衝撃が走ります。

水口繭
「音ちゃん笑ってる?」

笑っていることが繭は信じられません。

するとここまで何も喋らなかった悠が口を開きました。

神谷悠
「音の好きにすればいいんじゃん?もうすぐ昼休み終わるから早く決めなよ」

あまり関心の無さそうな悠はこの場をどうするのか音羽に任せます。

しかし音羽はどうするかの判断を繭に決めてほしいと言い出しました。

水口繭
「は?私?いやいや私はいいよ、音ちゃんがどうぞ」
森音羽
「繭に決めてほしいの、どんないたずらがいいと思う?繭が決めて」

あくまでも音羽には誰かを呼ぶつもりはありません。

それよりも吉川先生にいたずらすることが優先事項のようです。

このままでは人が来てしまう恐れがあるためすぐに決断しなければなりません。

水口繭
「隠そう、見えない所に・・・」
森音羽
「いいねそれ、目が覚めてロッカーの中だったら吉川びっくりするだろうなー、その瞬間撮りたかった」

3人は体育の授業があるため先生をロッカーの中に隠してから教室を出て行きました。

音羽は罪の意識を感じていないようなのですが繭は罪の意識を感じ始めます。

水口繭
「先生ごめんなさい!後でちゃんと謝ります」

その後、生理痛のため体育を休む悠と別れた2人は体育館へ向かいました。

音羽は体育館へ向かっている時もずっと笑っています。

森音羽
「ちょっと押したら大げさに倒れてびっくりしちゃった、繭が来てくれてホっとしたー」

安心した表情を浮かべる音羽に対して繭はある疑問を抱いていました。

音羽の後ろ姿を眺めながらその疑問を心の中で呟きます。

水口繭
「音ちゃんなんでさっき私に決めさせたの」

繭には音羽が何を考えているのか分かりません。

しかし疑問について聞くことができないまま体育が始まってしまいます。

授業を受けているうちに繭は次の授業になれば吉川先生が戻ってくると思うようになっていきました。

ですが授業時間になっても吉川先生は教室に現れません。

結局、吉川先生は授業時間が終わるまで教室に来ませんでした。

そのため心配になった生徒が職員室へ行くと、吉川先生が行方不明になったことで先生たちが慌てて探しています。

クラスメイトたちも大騒ぎするのですが、相変わらず音羽の顔から笑みが消えません。

森音羽
「とりあえず今日のことは誰にも言わないでおこう、めんどくさい事になるのも嫌だし3人の秘密ね」

こうして繭と悠は強制的に音羽と秘密を共有させられることになってしまいました。

繭はこれ以上問題が大きくなるとは考えていないため家へ帰ることにします。

しかしこの日の夜、事態は予想外の展開となっていきました。

繭が寝ようとしていると音羽から電話がかかってきます。

水口繭
「はーい?」
森音羽
「今すぐ気づかれないように学校に来て、吉川死んでるから」
水口繭
「え?」
森音羽
「吉川ロッカーで死んでる、始末しないと私たち殺人犯だよ、今すぐこっそり出てきて!」

意識を失っただけだと思っていた吉川先生が死んでいたのです。

しかし繭と悠は何かをした訳ではありません。

それでも音羽と秘密を共有してしまったので事件に巻き込まれてしまったのです。

いったい彼女達は吉川先生の死体をどうやって隠すのでしょうか!?

 

ハジメテノサツジンはこんな人にオススメ

シリアスなサスペンス漫画が好きな人にオススメの作品です。

罪の意識がない音羽と罪の意識を感じ始めた繭、そして何を考えているのか分からない悠という三者三様の女子高生が主人公だからこそ奥の深いストーリーになっていますよ。

ピリピリした緊迫感を味わえる『ハジメテノサツジン』

予測不能な展開を読んでいるうちに心臓の鼓動が早くなっていくはずです。

3人がどのような末路を迎えるのかドキドキしながら読んでみてください。

 

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