廃墟少女(漫画)のネタバレと感想!魅力をご紹介します!

今回は「尚月地」先生の『廃墟少女』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『廃墟少女』はこんな漫画

3年前の夏、廃墟になった工場に閉じ込められた過去を持つ風子。

当時の記憶を失った彼女に幼馴染の百花が命がけの探し物を強要してきます。

徐々に蘇っていく風子の記憶にはそこにいるはずのない百花の姿がありました。

少女たちに起きた夏の事件の真相に迫っていく『廃墟少女』

今回はこの漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

表題作の『廃墟少女』の他にも『音楽が見える男』『箪笥少女』『帽子の上の丘』を収録したオムニバス形式の作品になっていますので是非お楽しみに!

 

『廃墟少女』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

風子
「幼なじみの百花は体が弱かったけど、よく笑ってお人形みたいでときどき凶暴なくらい強い目をする娘だった、その百花と命がけで探しものをすることになるなんて思ってなかった」

高校に入学した風子は周囲の無神経な噂話にさらされていました。

彼女にまつわる噂話は数年前に廃墟となった向上に閉じ込められたことについてです。

この事件の犯人はまだ捕まっていなく、噂話にはどんどん尾ひれがついていっていました。

周囲の人間の無神経さには慣れた風子ですが、時折文句を言いたくなってしまいます。

風子
「3年前の夏、町はずれの工場廃墟に閉じ込められたのは確かだ、5日後に自力で脱出したけどなぜか男に閉じ込められたという事以外その間の記憶を失っていた」

コソコソと噂をするクラスメイトの机を蹴飛ばした風子に、幼馴染の百花が声をかけてきました。

百花
「クラス違っちゃって残念ねぇ」
風子
「百花!あんた入院してたんじゃなかったの!?」
百花
「最近退院したのよ、入院費もバカにならないから」
風子
「そう・・・」

幼い頃から病弱だった百花は入退院を繰り返していて、そのため彼女の家の家計は火の車でした。

それは今も続いていて、百花の父親が経営するお店は赤字続きだったのです。

子どもの頃から大人しいのですが時々凶暴な目をする百花。

久々にその目で風子を見つめながら、自分の家に泊まりに来るよう風子を誘ってきました。

断る理由がない風子はOKの返事をします。

夕方になり親に泊まりに行くことを報告しながら、百花の家へと歩く風子。

その背後から突然百花が襲ってきました。

百花の襲撃により意識を失ってしまった風子。

幼馴染による突然の凶行にはいったいどんな意味が隠されているのでしょうか!?

 

 

廃墟に閉じ込められた経験を持つ風子を取り巻く環境は、あまり恵まれているとは言えませんね。

コソコソと噂をされるのは風子でなくても嫌になると思います。

そこに登場したのが幼馴染の百花でした。

彼女の存在が風子にとって明るいものになると思いきや、突然襲い掛かって来たので驚いてしまった人も多いのではないでしょうか?

まったく先の展開が予想できない『廃墟少女』

この予測不能なストーリーこそがこの漫画の最大の魅力だと思います。

それでは百花の謎の行動の真意に注目しながら続きをご覧ください。

後編

百花に襲われ意識を失った風子。

意識を取り戻すと目の前には百花の姿がありました。

百花
「あ、気がついた?風子、懐かしいでしょ?ここ風子が閉じ込められてた廃墟よ」
風子
「な・・・なに・・・これ・・・」
百花
「今度は私が風子を閉じこめたのよ、知ってた?この廃墟3日後に取り壊されるのよ、ホラあちこちにダイナマイトが仕掛けられてるでしょ?」

百花の言う通り廃墟にはダイナマイトがあり、3日後には外からのスイッチでこの建物は爆破されてしまうのでした。

状況が呑み込めない風子に百花はさらに続けます。

百花
「だからね3年前に風子が落とした忘れ物がある場所を見つけ出してほしいのよ、3日以内に見つからなきゃ私も風子もここで死ぬわ、事件現場のここに来ればきっと思い出せるでしょう?」
風子
「いや意味分かんないんだけど!」
百花
「その鎖が届くまでの範囲は歩けるから好きに探してね」
風子
「ねぇ百花、大丈夫!?病気でどうかしちゃったんじゃ・・・!!」

しかし百花は狂ってなんかはいなく、いたって平常心でした。

そんな彼女に付き合いきれず逃げようとする風子。

鎖の届く範囲内を歩き回っていると閉じこめられた当時の記憶が少しずつよみがえってきます。

自分を閉じこめた男を思い出していく中、そこにもう1人誰かがいることに気が付きました。

懸命に記憶を辿ってみると、その人間は百花だったのです。

おぼろげながら当時を思い出し始めた風子の前に再び百花が現れました。

風子
「ねぇ百花、なんで私に昔の事を思い出させるの・・・?」
百花
「え?それは・・・2人で迷宮を抜け出すためよ」
風子
「迷宮?」
百花
「風子は3年前の事件を引きずって生きてる、それはこの廃墟の迷宮から抜け出せてないのと同じよ、そして私も抜け出せてないの」

風子とお互いの過去を握り合っていると話す百花。

その言葉で3年前のこの廃墟にも百花がいたことを風子は確信します。

徐々に記憶が戻る中、風子は自分自身でも過去に何が起こったのかを知りたくなっていきました。

しかしそう思えば思うほどなかなか蘇らない彼女の記憶。

そんな時、廃墟にある花壇が目に入りました。

風子
「あれ、あんなとこに花壇あったんだ、これ・・・見た・・・まえにも・・・」

記憶が蘇るとともに頭痛がはしる風子。

その痛みに苦しみながらも彼女が見た記憶の断片には、風子を閉じこめた犯人に襲い掛かる百花の姿がありました。

犯人がまだ見つかってない理由が百花に殺されたことを思い出した風子。

これで記憶がすべて蘇ったと思ったのですが、百花にとってはまだ不十分でした。

百花
「あら、だめよ風子、迷路はきちんと出口を見つけないと」

これ以上どこに出口があるのか分からない風子。

不思議な少女の百花が語る本当の出口とは!?

これ以上のネタバレはできませんので、衝撃的な結末は是非漫画を読んでお確かめください。

 

『廃墟少女』を読んだ感想

二人の少女の中にある記憶が蘇るたび、ゾクゾクしながら作品を読んでいきました。

それほどまでにこの二人が謎に迫る姿には緊張感がありますね。

少しミステリアスで恐ろしいストーリなのですが、読者を満足させる結末が待っていますので是非ラストまで読んでもらいたい漫画です。

『廃墟少女』以外の作品も秀逸な物語になっています。

他の作品もご一緒に楽しんでみてくださいね。

 

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