今回は「有賀リエ」先生の『零れるよるに』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『零れるよるに』はこんな漫画(あらすじ)
父親が家を出ていったことによって、7歳の遠野夜(とおのよる)は母親からネグレクトされるようになってしまいました。
学校からの通報を受けた児童相談所はよるを児童養護施設で受け入れることにします。
新たな環境に馴染めないよるでしたが、同い年の成田天雀(なりたてんじゃく)との出会いによって寂しさを感じなくなっていきました。
よるが次第に天雀を好きになって行く中、二人は高校2年生まで成長していきます。
成長した二人は施設を出なければならない18歳になるまで進路を決めなければなりません。
天雀と離れたくないよるはどんな進路を選択するのでしょうか!?
親から愛情を注がれなかった男女の恋愛事情を描写した『零れるよるに』
今回は胸が切なくなる恋愛漫画の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。
高校生になったよると天雀が現実に苦悩する姿を目に焼き付けて下さい。
『零れるよるに』の魅力紹介(ネタバレ含む)
第2話前編
高校2年生になったよるが面会する予定の母親を待っています。
しかし約束の時間になっても母親は現れません。

児童養護施設で生活し始めた頃からよるのお世話をしている小鳥遊が憤慨しています。
小鳥遊は母親との面会のためよるに学校を休んでもらいました。
それなのに面会をすっぽかされてしまったのです。

冷静なよるは自分の部屋に戻っていきました。
無表情のまま机に置いてある母親からプレゼントされたルービックキューブを叩き落とします。
やはりまだ母親の愛情に飢えているのかもしれません。
よるが児童養護施設で暮らし始めてから半年後、母親はようやく面会に来てくれました。
それからは時々ですが面会の約束を入れてくれるようになったのですが、今日のようにドタキャンされることが多くなっています。

高校生になったよるは母親に約束を破られても泣くことはありません。
しかし約束を破られる度に自分の何かが削られている気はしています。
やることがなくなったよるは天雀に会うため放課後の学校へ向かうことにしました。
グラウンドに行くと天雀が棒高跳びをしています。
天雀が飛ぶ姿を見ているうちによるの心は軽くなっていきました。



事情を知っている天雀はそれ以上のことは何も聞きません。
練習が終わったので水飲み場で頭を洗い出します。




忙しい天雀にはよると一緒に帰る時間もありません。
よるは不機嫌そうにしながら天雀を見つめています。


施設に入所した日、よるは新しい家族と言われました。
しかし18歳になった途端、戻れなくなる家と家族が存在するとは思えません。

天雀はそのままバイトに行ってしまいました。
バイトが終わると今月分の給料が現金で支払われます。

来年はインターハイの準備を優先するつもりなので、今年中に稼げるだけ稼いでおかなければなりません。
すでに天雀は施設を出た後の準備を始めているのです。
1年半後の考え方ですれ違い始めた二人の運命は・・・!?

家族の様な存在の天雀と離れ離れになってしまう時が近づいてきましたね。
法律で決められていることなので仕方ないですが、児童養護施設の残酷な現実に胸が痛くなりました。
親に見捨てられた子どもたちの悩みを表現した『零れるよるに』
施設で暮らしている子どもたちに突きつけられる世間の偏見も描いてくれています。
児童養護施設の子どもたちが立たされている苦境にご注目ください。
第2話後編
よるがアルバイトを探すため学校から帰ろうとしていたら、女子にカラオケへ行こうと誘われました。
D組の男子と遊ぶ予定なのですが女子の数が少なくて困っているそうです。
天雀に自分とばかりいるのが心配だと言われたよるは、珍しく遊びに行くことにしました。
初めてのカラオケなので緊張していると、男子からラインを交換してほしいと言われます。
しかしよるはスマホを持っていません。

同級生たちは自分で稼いだバイト代でスマホを購入しているようです。
周囲とのギャップを感じていると、カラオケ代を奢ってくれた伊集院という男子が途中まで一緒に帰ろうと誘ってきました。
断る理由がないので一緒に帰っていると、ドラッグストアに寄って行きたいと言われます。
中学生までよるは家のことを聞かれても施設で暮らしていると普通に話していました。
ですが高校生になってからは周りと自分の生活にズレを感じ始めたため、施設に住んでるということは誤魔化すようになっています。
そんなことを考えていると、伊集院がよるのカバンに未購入の商品を入れてきました。
伊集院はよるが施設で暮らしていることを知っていたようで、施設の人なら万引きなんて当たり前にすると思っています。

抵抗していると騒ぎを聞きつけた店員に呼び止められました。
伊集院が逃げてしまったのでよるが万引きの疑いで捕まってしまいます。

盗んでいないことを主張しますが信用してくれません。
信じてもらえない理由は伊集院が市議会議員の息子であることと、よるが児童養護施設で生活しているためです。
困り果てていると天雀が駆け付けてくれました。

よるのことを家族だと説明した天雀が店側に詰め寄ります。
しかし以前にも児童養護施設の子どもに万引きされたことがあると言われ、施設にいるからって許されることじゃないと反論されました。

児童養護施設で生活している子どもの全てが万引きをしているわけではありません。
天雀が当然のことを主張していると、連絡を受けた小鳥遊が来てくれました。
店側は小鳥遊にもよるが万引きを行ったと主張します。

監視カメラを確認させてもらうと伊集院がよるのバックに未購入の商品を入れている様子が映っていました。
映像によって無実を証明できましたが、店側は市議会議員の息子が相手なので対応に苦慮してしまいます。
その様子を見た天雀ががパイプ椅子を蹴り飛ばしました。
怒りで震える天雀のことを小鳥遊がなだめます。
落ち着いた天雀はよると一緒に小鳥遊が運転する車に乗ってくれました。

世の中には施設の子というだけで最初から普通のことしてみない人が存在しています。
もちろんよるや天雀に責任があるわけではありません。
それでもこれから二人が出ていく世の中はそういう所だと理解しなければいけないのです。
数日後、伊集院がよるの元にやって来ました。

伊集院は父親から家の恥だと叱られたそうです。
父親が希望する高校受験に失敗した伊集院は、同じ年に兄が東大へ入学してから何も期待していないと言われ続けてきたそうです。
何年も父親と目を合わせていない伊集院は自分が透明になったような気がしていました。
そんな時にカラオケで大人しくしていたよるを見た時に、施設の子は自分と同じなのかもしれないと感じたそうです。
素直な気持ちを語った伊集院は淀んだ瞳でよるのことを見つめていました。

もしかすると環境は異なりますが伊集院はよるや天雀と同じ境遇なのかもしれません。
しばらくして伊集院は県外に転校して、店で暴れてしまった天雀はバイトをクビになってしまいました。
よるには親が子どもを捨てる理由が分かりません。
大人にも事情があるのか捨てられる方が悪いのか考える日々が続いています。




家族として一緒に怒ってくれた天雀によるは感謝していました。
しかし天雀は自分の行動について反省しています。

暴力をふるっていた父親のようにはなりたくありません。
それでも怒りを抑えられない自分がいるのです。

支え合いながら足掻き続ける二人に光は射しこむのでしょうか!?
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『零れるよるに』はこんな人にオススメ
胸が切なくなるラブストーリーを読みたい人にオススメの作品です。
愛情に飢えた子どもたちが厳しい現実と向き合いながら必死に生きていく人間ドラマも描かれていますよ。
児童養護施設で育った男女の恋模様を描写した『零れるよるに』
少なからず親の影響に苦しむ姿がとても印象的でした。
社会の不平等な一面も改めて実感することができましたよ。
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