立ち飲みご令嬢のネタバレ(漫画)!第2話と第3話の見所は?

今回は「松本明澄」先生の『立ち飲みご令嬢』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『立ち飲みご令嬢』はこんな漫画(あらすじ)

ミシュラン店オーナーを父に持つ美食家令嬢の神乃美子(かんのみこ)は、来る日も来る日も厳しい食の採点をしてきたため周囲から氷の味覚女王と呼ばれ恐れられています。

本当は真面目な料理人を褒めたいのですが、厳しいことを言わなければならない雰囲気に抗うことができません。

厳しい食レポが嫌になった美子は気楽に食事を楽しめる居酒屋に足を運ぶことにします。

間違えて立ち飲み屋に入ってしまった美子でしたが、そこで待っていたのは美子の舌を満足させる家庭の味でした。

ここから美子は様々な立ち飲みグルメと出会っていくのです。

絶品グルメを氷の味覚女王が次々と味わっていく『立ち飲みご令嬢』

今回は斬新な演出でお届けしていくグルメ漫画の第2話と第3話の面白さについてネタバレを含みながらご紹介していきます。

お酒に合う絶品グルメが次々と紹介されていますよ。

 

『立ち飲みご令嬢』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話

ミシュラン店の超有名シェフを父に持つ氷の味覚女王と呼ばれる神乃美子が、創作料理コンクールに出品される料理を試食しています。

神乃美子
「水分量の合っていない白米に霜降りの段階で旨味が抜けてしまっている鯖、さらにはみそ汁の火入れが強すぎてせっかくの風味が台無しだ」

他にもデグラッセや燻製テリーヌの出来を酷評しました。

氷の味覚女王による酷評は料理人と料理を凍りつかせます。

神乃美子
「よくもこんな料理を私の前に出せたものだな、皿が泣いているぞ」

神乃美子は誰もが恐れる料理界の要人ですがその実体は繊細なご令嬢でした。

この日も車に戻ると強く言い過ぎたことを後悔してしまいます。

神乃美子
「私の一言が業界に強い影響を与えるのは自覚してる、でもパフォーマンス的なのを求められるとつい・・・もう評論はうんざりだ、誰も私を知らない場所でシュワッとやりたい」

落ち込んだ時に美子は立ち飲み屋に向かうと決めていました。

今日はずっと前から気になっていた綺麗めな人気店を選ぶことにします。

しかしこの立ち飲み屋はいつも常連客しかいません。

美子は立ち飲み屋が好きですがアウェイな雰囲気は苦手です。

そのためなかなか足が前に進みません。

神乃美子
「年齢も職業もバラバラそうなのにこのサークル感、一体この人達どういった集まりなんだろう・・・他行くか・・・?いやそう言って早3カ月が過ぎた」

ここの人気メニューの唐揚げを以前から食べたいと思っていました。

微妙な空気になったらサッと飲んですぐに帰っても問題ありません。

自由に過ごせるのが立ち飲みの便利なところです。

無理やり笑顔を作った美子がようやく立ち飲み屋に入店しました。

神乃美子
「だめー・・・緊張して宙を睨んでしまうー・・・う・・・しかも輪の真ん中に・・・わざわざ空けてくれて・・・端っこでいいのに」

常連たちに挟まれる形になってしまいます。

それでも店内の雰囲気はとても良く人気があることにも頷けました。

神乃美子
「からあげとビールを・・・」

会話の間に挟まれ居た堪れない空気の中、ビールを飲みながら唐揚げを待ちます。

待ちながら美子は唐揚げを食べたらすぐに出ようと決めました。

神乃美子
「おお・・・ これが噂のからあげか、揚げたてでまだシュウシュウいってる、からあげとビールは大親友、冷えたビールをスタンバイしていざ・・・まずはそのまま、熱々の油をビールで流し込む!」

美味しさだけでなく背徳感も味わうことができます。

また一つ罪を重ねてしまいました。

人気の唐揚げはカリカリの衣からジューシーな肉汁が溢れ出て、ニンニクと生姜はガッツリ効いていますが鶏肉自体の旨味を消さないよう塩麹でシンプルな味付けにしています。

美子はこの唐揚げが食べる鶏出汁だと比喩しました。

近年は唐揚げブームを超えた唐揚げ戦国時代となっていて、リーマンショックによる外食控えが追い風となり唐揚げ専門店が急増しています。

居酒屋やコンビニ、スーパーもブームの拡大に一役買っていて、唐揚げはより進化してより身近なものになりました。

神乃美子
「そしてからあげにもトレンドがある、最近のトレンドは薄衣+サイズUP+出汁ベースらしい、某からあげグランプリで金賞を受賞すると売上が2倍以上・・・私も出席したことがあるがー」

いつものくせで脳内スピーチを行ってしまいます。

ブツブツ言っていると近くの常連客が話しかけてきました。

常連客は美味しい唐揚げなのにどうしても最後の一個が遠慮の塊として残ると言ってきます。

神乃美子
「遠慮の塊・・・からあげの遠慮の塊は旨みの塊だ、まあず油で揚げているから中に水分と旨みが閉じ込められる、しかもこの店ではよりジューシーさを保てるよう塩麹を使っている」

また豚肉や牛肉のように冷えると白く固まってしまう脂とは違って、鶏肉の脂は人の平熱以下で溶けるため唾液により脂肪酸に変換され脳が美味しいと感じることも美子が旨みの塊と断言した理由でした。

お弁当の冷えた唐揚げが美味しいのもこうした理由からです。

こうした理由を熱弁した美子でしたが、場の空気に飲まれて個人的に知識をひけらかしたことを悔やみました。

後悔した美子はビールを飲み干して帰ろうとします。

しかし常連客たちは美子の豊富な知識を褒めてくれました。

引かれたと思っていたのに褒められた美子は嬉しくなってきます。

神乃美子
「あ・・・あの、乾杯あそばせ」

次からは気をつけようと思いながら、人の笑顔が良い酒の肴になることを学ぶことができました。

 

 

料理を評論している時の姿と立ち飲み屋に緊張する美子のギャップがとても可愛らしいですね。

大衆的な料理の美味しさを理論的に説明してくれるところも勉強になりました。

美しいヒロインが一人飲みを楽しむ姿に癒される『立ち飲みご令嬢』

お酒と料理の素晴らしさを紹介してくれる物語になっています。

作品に登場する料理の中からお好みの物を探してみてください。

第3話

人はある日、突発的に苦手だったものに救われる瞬間が来るものです。

学生時代から人を寄せ付けないオーラを発していた美子は孤高の人と呼ばれてきました。

現在も気高い氷の味覚女王と呼ばれ、今日も容赦ない評論を語っています。

神乃美子
「時季の素材を使った変わり醤油は良いが炊き合わせの塩気がやや強くこちらも素材の風味を感じたい所、花山椒と雲丹の海苔巻きは酒に合うが・・・」

評論を終えるとトイレに向かった美子は泣いてしまいました。

本当は厳しい評論を行いたくありません。

しかし学生時代から全く進歩していないのです。

神乃美子
「こんな時は・・・ごきげん酔う立ち飲み屋、熱帯魚を眺めながら飲める立ち飲み屋らしい、ここでゆっくり癒やされるとするか」

今日は大中小の水槽が店内に並ぶ立ち飲み屋を選びました。

水槽の魚を見ていると海の中にいるような気分になってきます。

何気なく選んだ立ち飲み屋は穴場なのかもしれません。

しかしメニューを選んでいるうちに違和感を覚えました。

違和感を拭えないまま注文したのはカルパッチョ&ナッツサラダです。

神乃美子
「魚を見ながら魚を食べることになるとはな、しかしさすが鮮度の良い魚を使ってる、艶があり甘そうな白身魚、お皿もしっかりと冷やしてあるし柑橘類の爽やかな香りが食欲をそそる」

ナッツサラダの香ばしい匂いから、直前にアーモンドを炒ってあることが分かりました。

ですが香ばしさの秘密はそれだけではありません。

秘密を探るため美子が料理を口に運びます。

神乃美子
「オアシスー、はー誰もいない海の真ん中でイルカに囲まれ漂っていたい・・・紫外線のない世界線・・・定期的に物資を運んでくれるどこかの機関・・・一人だと寂しいからたまに遊びに来てくれる友人A・・・」

冷えた白ワインを呑んでいると北極に流されてもいいと思えてきました。

プリプリで淡白な甘さの白身魚と、風味の良いオリーブオイルにギュッと絞った柑橘はあっさりとしていて上品なのでいくらでも食べたくなります。

食べているうちにナッツサラダの香ばしさの正体が分かってきました。

神乃美子
「ローストしたアーモンドスライス、大きめに砕いたカシューナッツ、パウダー状のピーナッツ、ナッツの三重奏、パンチが加わりかつ魚とナッツの甘みが合致し一体感も生まれる」

カルパッチョといえば日本では魚介が多く使われていますが、本場イタリアでは生の薄切り牛肉が多く使われています。

しかし日本人は生肉をあまり食べることがありません。

カルパッチョを突き返されたレストランは、仕方ないので知り合いの店に魚を譲ってもらい生魚のカルパッチョに仕上げたそうです。

そんな魚介カルパッチョの生みの親が落合務シェフで、刺身ブームもあり魚介カルパッチョはイタリアをはじめ海外でも食べられるようになりました。

神乃美子
「相性ってのはどうしてもあるからな・・・ってまた脳内一人語りを・・・!美食家の性もとい・・・ぼっちの性」
りんごちゃん
「ねえねえ、お姉さんひとりですかー?ここよく来るの?私も他の店でお客さんに教えてもらったの!」
神乃美子
「何だこの人、ベロンベロンに酔っ払っているが・・・ていうか子供?」

背が低い子供の様な女性に声を掛けられます。

もちろんお酒を飲んでいるので女性は子供ではありません。

りんごちゃん
「童顔だけど成人済みだよ!皆にはりんごちゃんって呼ばれてるよ!シードルが好きだから!あと酔うと真っ赤になるからー!」

グイグイ話しかけてくるりんごちゃんですが、美子は静かに飲みたいと思っていました。

立ち飲み屋に行く以上は絡まれてしまうのは宿命なので仕方ありません。

神乃美子
「人懐っこい人を前にすると何を話していいのかわからなくなる・・・ずっと一匹狼タイプだったから・・・」

美子とは対照的にりんごちゃんはクラスの中心人物だったはずです。

自分と真逆の人と接せることを美子は苦手だと感じていました。

りんごちゃん
「ごめんね・・・うるさかった?お姉さんみたいな落ち着いた人に憧れちゃうから緊張してつい話しすぎちゃった、でも立ち飲み屋って楽しいよね!自分と違う人に出会えるから」

真逆のタイプですがりんごちゃんも緊張していたようです。

自分と同じように緊張していたことが分かると美子も心を開けるような気がしてきました。

神乃美子
「乾杯あそばせ、よろしくりんごちゃん」
りんごちゃん
「りんご真っ赤になるーっ」

美子の妖艶な美しさにりんごちゃんの顔が真っ赤になります。

本当は立ち飲み屋で話しながら美子は飲むことを少し羨ましいと思っていました。

群れることが苦手なのは変わっていません。

しかし立ち飲み屋という海に一度潜ってしまえばあまり苦しくないことが分かりました。

神乃美子
「え!?年上!?」

色々と新たな体験ができた美子だったのです。

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『立ち飲みご令嬢』のネタバレ(漫画)!試し読み情報も!

2023.01.17

 

『立ち飲みご令嬢』はこんな人にオススメ

グルメ漫画を読んで温かな気分になりたい人にオススメの作品です。

料理の知識だけでなく人それぞれお酒の楽しみ方が異なっても良いことを教えてもらえますよ。

様々な出会いが美子を成長させていく『立ち飲みご令嬢』

美子はご令嬢ですが庶民的な部分もあるので親近感がわきました。

立ち飲み屋の魅力も色々と紹介してくれていますよ。

 

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