復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双するのネタバレ(漫画)!

今回は「原作 斧名田マニマニ 漫画 坂本あきら」先生の『復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する』はこんな漫画(あらすじ)

世界を救うため勇者ラウルは壮絶な戦いの中で魔王を倒しました。

これで世界の救世主となるはずだったのですが、ラウルは王女ヴィクトリアの寵愛を拒絶したため処刑されてしまいます。

私利私欲のために自分の命を奪った王女に復讐するため、ラウルは闇の力によって蘇生しました。

復讐を誓ったラウルはヴィクトリアに近付いていき、彼女たちの血を浴びるための行動を開始します。

魔王から世界を救うために立ち上がった勇者の壮絶な復讐劇を描いた『復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する』

今回は華々しい王都で巻き起こる殺戮をテーマにしたファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

勇者から殺戮者に変貌した主人公の想いに共感しながら読んでみてください。

 

『復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

世界には愚か者であれば大切なものを奪われ、優しくあれば他人に利用されてしまうシステムが構築されています。

勇者ラウルはこのシステムを知らないまま、魔王を倒して世界を救ってしまいました。

ラウル
「やったぞ・・・!魔王を倒した!これで世界は平和に・・・なるはずだった・・・」

世界を平和にするため尽力したラウルだったのですが、現在は処刑台に吊し上げられています。

ラウル自身はどうしてこのような状況になったのか理解できていません。

そんなラウルの前に王女であるヴィクトリアが立ちはだかります。

ヴィクトリア
「魔王が死んだ今、王家を脅かせるのは英雄の貴方だけ、大人しく私のものになればよかったのよ、馬鹿で可愛い私のお人形さん」

ヴィクトリアはラウルを自分のものにしようと思いました。

しかしラウルに拒絶されてしまいます。

そのことを逆恨みしたためラウルを処刑することにしました。

下らない理由で殺されることを知ったラウルはヴィクトリアへの復讐を誓います。

ラウル
「殺してやる、すべてを奪い絶望を与え切り刻み、焼き討ち、八つ裂きにして地獄のような苦しみの中で殺す」

自分を陥れたヴィクトリアと裏切者たちを殺すという言葉が、ラウルにとって遺言のようになってしまいました。

処刑されたラウルは真っ白な世界で目を覚まします。

目覚めたラウルに愛の女神という女性が抱きついてきました。

愛の女神
「ああ・・・勇者ラウル・・・私の愛しい人、痛かったでしょう?」
ラウル
「愛の・・・女神か、俺が犬死にするのを見てどんな気分だったんだ?」
愛の女神
「もっと責めて下さいませ!私があなたに力を与えなければ・・・」
ラウル
「その後悔とその愛が本当なら、俺を愛するなら生き返らせてあいつらを皆殺しにさせろ、なあ女神様?」

ラウルは愛の女神に自分を生き返らせることを要求したのです。

自分を裏切った人間たちに粛清を加えなければラウルの気が済みません。

一年後、結婚が決まったヴィクトリアのため王国ではパレードの準備が進んでいました。

しかし一月前、王国では不審な事件が起きていたため王立騎士団団長がパレードの中止を求めます。

事件は王都の門を守る兵士が全滅したもので、晴天の中で兵士たちは血溜まりではなく大量の水溜まりを残すという不可解な死に方をしていました。

王立騎士団が捜査を進めているのですが事件の真相は解明されていません。

このままではヴィクトリアの身に危険が及ぶ可能性があります。

さらに王国の重鎮が原因不明の病で亡くなるという事態も起きていました。

重鎮たちは高熱にうなされながら“王女殿下に祝福を”という言葉を残して亡くなっています。

騎士団団長はこれらの事件が見えない糸のようなもので繋がっていると感じていました。

それでもヴィクトリアはパレードの中止を許可してくれません。

ヴィクトリア
「私はビクビクするのが大嫌い、それにどれだけ危険でもパレード中はたくさんの盾がありますから、お前達騎士や民衆が私の盾、だって私はこの国の至宝、唯一無二の存在なのですから」

残酷なヴィクトリアは国民や騎士の命を自分の盾だと考えているのです。

この残酷な王女に対して処刑されたラウルはどのように復讐を果たすのでしょうか!?

 

 

裏切られたラウルが勇者から復讐者に変貌した姿が印象的でした。

世界を救ったはずなのに理不尽な死を迎えたラウルには同情してしまいますね。

主人公が悪魔のような人間を粛清していく『復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する』

ここからいよいよラウルの復讐劇が幕を開けます。

神様の力を利用した復讐の行方をご覧ください。

後編

騎士団団長の進言を拒絶したヴィクトリアの結婚パレードがスタートしました。

全ての国民がヴィクトリアの結婚を祝福しています。

ヴィクトリアが結婚することになった相手は、エミール・オークレールという伯爵でした。

エミールの身分は申し分ないのですが、彼はマザコンのためヴィクトリアを苛立たせています。

ヴィクトリア
「これからずっとこの気持ち悪いマザコンの戯言を延々と聞かされるのですね・・・しかしそれとて大願の前には些末なこと・・・男児を生みその子を玉座に据え私が国の実験を握るという大願の前には・・・」

容姿ち家柄が良いエミールのことをヴィクトリアは大願を叶えるための道具としか思っていません。

美しいものにしかヴィクトリアは興味がないので、もしも醜い子が生まれたら殺してしまう可能性があります。

そのために容姿が美しいエミールを結婚相手に選びました。

しかしヴィクトリアはエミールよりも勇者ラウルの方が美しいと感じています。

ラウル
「ラウルと申します、わが身が絶えたとしても必ずや魔王を倒し王国の、世界の平和を取り戻して参ります」

初めてラウルを見た時、ヴィクトリアは強い瞳に惹かれました。

そして真っ直ぐな瞳を自分の手で汚したいと思うようになったのです。

今ではお気に入りだったラウルを処刑してしまったことを少し後悔していました。

自らの手でラウルを処刑できたことには満足しているのですが、処刑する直前の絶望した表情をもっと見ていたかったのです。

ヴィクトリア
「ねえ勇者様、どうして貴方は私のものになることを拒んだのかしら?」

今までの人生で手に入らなかったものなどありません。

ラウルはヴィクトリアにとって拒絶された唯一の存在なのです。

そんなことを考えているうちにパレードがクライマックスを迎えました。

騎士団の挨拶が終わるといよいよ神官から祝福の言葉が贈られます。

祝福の言葉を贈られることはヴィクトリアにとって栄光の日々が始まることを意味していました。

そのこともありヴィクトリアの表情がますます喜びで満ち溢れていきます。

ですが神官がかけてきた言葉によって事態は急変しました。

ラウル
「王女殿下に祝福を」

神官の言葉は病で亡くなった重鎮たちが残した言葉と同じだったのです。

そして言葉と同時に他の神官たちが惨殺されました。

ヴィクトリア
「偶然の一致?いいえこれは、これは漆黒の髪に燃えるように赤い髪・・・うそ・・・でしょう・・・?」

神官に扮装していたラウルがマントを脱いで正体を現します。

ラウルの姿は処刑される前と一緒でした。

ラウル
「ご機嫌うるわしゅう王女サマ、久しぶりだな」
ヴィクトリア
「そ・・・そんな馬鹿な・・・貴方は死んだはずです・・・」
ラウル
「俺は地獄の底から蘇ってきたんだよ、お前達に復讐するためにな」

愛の女神によって生き返ったラウルが堂々と復讐を宣言します。

ラウルは生き返っただけでなく女神から闇の能力も手に入れていました。

闇の能力は簡単に入手できた訳ではありません。

愛の女神
「あれは闇の力・・・すべてを破壊し奪うためのもの、あなたの心が闇に蝕まれてしまいます!」

女神はラウルが闇の能力によって人間ではなくなることを恐れています。

しかし自分の命を奪われた瞬間から、ラウルはすでに人ではありませんでした。

ラウルが幸せを感じるのはヴィクトリアたちの苦しむ姿を見た時だけなのです。

ラウル
「俺は救世主なんだろ?救ってやるよ、悪魔のはびこるこの世界を!あいつらを殺して世界を浄化することでな!!」

復讐だけでなくラウルは世界を粛清することにしました。

闇の力を入手した勇者ラウルが創造しようとする新世界とは・・・!?

 

『復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する』を読んだ感想

人間の愚かさを表現した奥の深い物語に読み応えを感じました。

登場人物たちのセリフにも重みがあるので色々と考えさせられるストーリーですね。

時間を遡りながら長い復讐劇の顛末を表現した『復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する』

ファンタジー漫画が好きな人なら絶対に満足できる仕上がりになっています。

考え抜かれたストーリー展開をじっくりとお楽しみください。

 

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