今回は「原作 草香去来 漫画 灯まりも」先生の『半助喰物帖』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『半助喰物帖』はこんな漫画(あらすじ)
慶応二年六月、大和越部藩士の楢原半助(ならはらはんすけ)は第二次長州征討のため安芸国へ出兵することになりました。
食事に目がない半助は戦の中、食べ物を探しているうちに井戸の中へ落下してしまいます。
このまま命を落としてしまうと思った半助なのですが、井戸の底は現代の日本とつながっていました。
タイムスリップしたことを理解できない半助は流れに身を任せるまま居酒屋で現代料理を頂くことにします。
料理の味に舌鼓を打つ半助だったのですが支払うお金を持ち合わせていません。
そんな半助の代わりに代金を支払ってくれた吉川香澄という女性との出会いが、タイムスリップした侍の運命を大きく変えることになるのでした。
江戸時代の侍が現代人の胃袋を鷲掴みにしていく『半助喰物帖』!
今回は痛快なグルメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
心温まる人情話と美味しそうなレシピに注目してみてください。
『半助喰物帖』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
慶応二年六月十九日、安芸国西部の地で大和越部藩士たちが野営をしています。
彼らは長州藩を征討する目的で安芸国へやって来ました。
長州藩は250年前にも征討されているのですが今回はなかなか音を上げてくれません。
大和越部藩士たちがそんなことを話していると、1人の藩士の姿が見えないことに気付きました。
行方が分からなくなったのは楢原半助という侍で、食道楽の彼はどうやら食料を探しに行ったようです。
民家を歩き回っている半助なのですが、戦時中のため人の姿は見当たりません。
落ち込みながら歩いていると道端にクサイチゴが生育していました。
井戸の中を覗こうとすると、木枠が腐っていたため中へ転落してしまいます。
転落する半助の頭の中には走馬灯のように食べ物の映像が浮かび上がりました。
まだまだ江戸の料理を食べ尽くしたい半助は無念を抱えたまま死を覚悟します。
しかし井戸の中へ落ちた半助は死んだ訳ではありません。
井戸の底には半助が見たこともない風景が広がっていました。
まるで異国のような風景に戸惑っていると目の前にお店があることに気がつきます。
状況を整理しようとするのですが江戸時代の侍にタイムスリップを理解することなどできません。
そのため考え込んでいると居酒屋の店員が声をかけてきました。
店員は半助の格好を見ると時代劇の撮影をしていると勘違いします。
勘違いした店員に促されるまま半助は居酒屋で食事をすることにしました。
カウンターに座りながら注文した食事を待つことにします。
日本酒の瓶がガラスで作られていることに驚いているとすぐに食事が運ばれてきました。
食道楽の半助はまず田楽を頂くことにします。
江戸時代のお酒に比べると現代のお酒はアルコール度数が高くなっていました。
強めのお酒を空きっ腹では飲めないと感じた半助は、さらに冷奴と別のお酒を注文することにします。
美味しい食事とお酒に大満足する半助だったのですが、1時間が経過するとトラブルが起きてしまいました。
お会計をしようとするのですが、半助の持っている古銭は現代では使用することができなかったのです。
居酒屋の店員は半助のことを役者だと誤解しているままなので、誰か別の人を呼んで欲しいと言ってきました。
しかし江戸時代からタイムスリップしてきた半助には頼る人など存在していません。
困り果てているとお会計しようとする女性客が声をかけてきました。
この女性客との出会いが自分の運命を大きく変えることにこの時の半助は気づいていません。
果たして江戸時代の侍は現代の日本でどのように生き抜いていくのでしょうか!?
タイムスリップしたことが分からない中、食欲だけは衰えていない半助の姿が面白かったです。
現代人が過去にタイムスリップする物語は数多くありますが、侍が未来にやって来る設定は珍しいかもしれませんね。
食道楽の侍が江戸時代の料理で現代人の食欲を満足させていく『半助喰物帖』!
江戸時代の絶品レシピを数多く紹介していくグルメ漫画です。
レシピを献立の参考にしながら続きをご覧ください。
後編
自分のことを役者だと勘違いしている女性客に半助が自分の素性を明かしていきます。
古銭を出して会計を済ませようとするのですが店員は受け取ってくれません。
すると女性客が助け船を出してくれます。
女性客のおかげで無銭飲食をせずにすみました。
居酒屋を出ると半助は女性客に深々と頭を下げます。
吉川香澄という女性客が帰ろうとするのですが、半助は夜も更けたため香澄を送って行くことにしました。
帰り道、香澄は半助が言う安芸国をスマホで調べることにします。
すると安芸国が150年前の江戸時代に使われていた地名であることが判明しました。
隅田川はかつて荒川と呼ばれていて、正式に隅田川と命名されたのは昭和40年のことです。
香澄は騙そうとしている訳ではないことを証明するため半助を墨田川へ案内することにしました。
墨田川を眺めた半助は幕府がすでに倒されていることを認識します。
戦が終わっていることを知った半助は自分がここから何をすれば良いのか分からなくなってしまいました。
しかし楽天家の半助は生きていればいつの日か江戸時代に戻れると考えるようにします。
彼氏と別れたばかりの香澄は行く当てのない半助のことを放っておけず自分の家へ連れて帰ることにしました。
半助はそのお礼に料理を作ってあげると申し出ます。
家に上がると半助は早速料理を始めることにしました。
冷蔵庫やガスコンロなどの家電に驚きながら料理を進めていく半助。
あっという間に残り物の野菜と素麵を使って絶品料理を完成させました。
にゅうめんの美味しさにホッとした香澄は涙を流してしまいます。
その様子を見た半助は母親の言葉を思い出しました。
こうして半助は香澄の家を仮宿として使わせてもらうことになったのです。
現代にタイムスリップした侍はここから絶品料理の数々で疲れた香澄の心を癒していくのでした。
『半助喰物帖』を読んだ感想
豊かに見えても現代人の方が江戸時代の人間よりも精神が疲弊している様子を上手に表現していますね。
香澄が疲弊していることを知った半助が心温まる料理でおもてなしする姿に感動することができました。
グルメ漫画とタイムスリップを融合させた感動作に仕上がっている『半助喰物帖』!
ヒューマンドラマのような人情味あふれるハートウォーミングなストーリーになっています。
美味しそうなレシピを参考にしながら作品の世界観を存分に味わってみてください。
電子書籍を無料で読んでみませんか?
電子書籍は試し読み以外では無料での購読は不可能です。
ですがどうしても試し読みでは満足できないあなたにとっておきの方法があるんです!
それが動画観るならU-NEXTでおなじみのこの動画配信サービスなんですよ↓↓↓
映画、ドラマ、アニメなどの動画が最新作から名作まで充実のラインナップで見られるU-NEXT!
実は電子書籍も見られることをご存知でしたか?
U-NEXTでは電子書籍を34万冊以上配信しているんです。
しかも新規登録から31日間は無料なんです!
もしも31日以内に登録を解除しても料金がかかることのない無料トライアルをこの機会に是非利用してみませんか?
ただし最新刊を読む場合は料金がかかるのですが、今なら特典で600円分のポイントがもらえるんですよ!
このポイントもよく電子書籍サービスであるような、「一部の作品だけ」「1巻だけポイント利用可」ではなくU-NEXTなら全巻で使用可能となっています!
動画はもちろん電子書籍など、全ジャンル充実の配信数は120,000本以上!
さらにどのキャリアでも関係なく利用可能なU-NEXTを是非お試しください!
無料トライアルはこちらから↓↓↓