ヴェクサシオン~連続猟奇殺人と心眼少女~のネタバレ(漫画)!

今回は「湯川義弘」先生の『ヴェクサシオン~連続猟奇殺人と心眼少女~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ヴェクサシオン~連続猟奇殺人と心眼少女~』はこんな漫画(あらすじ)

真夜中の河川敷で全裸にされた女性がバラバラに切断された姿で発見されました。

警視庁がすぐに捜査本部を開設すると、県警から久留宮幸作警部補が召集されます。

久留宮が召集された理由は彼が数々の猟奇殺人事件を解決しているためで、警視庁ではミスター猟奇と呼ばれていました。

事件の手口が10年前に発行された“ヴェクサシオン”という小説の内容に酷似していることが分かると、久留宮は相棒となった新人の緒方を自宅へ連れて行くことにします。

そこで待っていたのは久留宮の妹で視覚に障害を持つ玲美でした。

実はこれまでの猟奇殺人事件を解決してきたのは久留宮ではなく妹の玲美だったのです。

風変わりな兄妹はバラバラ殺人事件の真相を解明することができるのでしょうか!?

ヒューマンドラマとサスペンスをミックスさせた『ヴェクサシオン~連続猟奇殺人と心眼少女~』

今回は読み応えのあるスリリングな漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

兄妹が研ぎ澄まされた感覚と類まれな推理力で事件の真相に迫っていく様子をお楽しみください。

 

『ヴェクサシオン~連続猟奇殺人と心眼少女~』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

ある日の夜、河川敷で犬の散歩をしていた男性が切断された女性の手首を発見しました。

右手首の人差し指が指し示す方向を見てみると両手首が切断された上半身が見つかります。

そして遺体の目が見つめる方向には左手首が乗せられた下半身が落ちていました。

事件の通報を受けた警視庁ではすぐに捜査本部が開設されます。

まず被害者は34歳のファイナンシャルプランナーで、現場から500mの距離に自宅マンションがあるため帰宅途中に狙われたものと推測されました。

さらに切断面の血液反応から被害者が生きたまま切断されたことが確認されています。

久留宮
「いやぁ猟奇だねぇ、実に猟奇だ・・・バラバラにした部位を使って指の示す方向から上半身・・・両目の目線から下半身に誘導させるなんて立派な猟奇殺人だ・・・」

笑顔を浮かべる久留宮が新人の緒方という刑事の横に座りました。

そして上司に資料を音声データにしてほしいと求めます。

しかし県警に所属している久留宮はデータを渡してもらえません。

ここで捜査本部の責任者である白石警視が久留宮のことを庇います。

白石警視
「事件を早急に解決するために私の判断で彼を起用しました・・・捜査資料は音声データにしていつものメールアドレスに送っておきます、それでいいですね?久留宮警部補・・・」
久留宮
「モチのロンですよ、白石警視さま、じゃあ行こうか・・・新人クン」

事情が理解できない緒方を連れて久留宮は捜査本部を出て行きました。

久留宮が緒方を連れてきた理由はコンビでの捜査が義務付けられているためです。

助手席に乗せられた緒方は久留宮についての噂を思い返していました。

これまで数々の猟奇殺人事件を解決してきた久留宮はミスター猟奇と呼ばれています。

初めての捜査で有名人とコンビになれたことを緒方はチャンスだと感じていました。

緒方
「あの・・・久留宮さん?どこに向かってるんですか?この道だと・・・現場とは真逆です・・・けど・・・」
久留宮
「お気に入りなんだよね・・・腹が減るとへそを曲げるから・・・」

訳の分からないことを言うと久留宮がケーキ店の前に車を停めます。

そしてシフォンケーキやチーズケーキなどを大量に購入しました。

不思議そうにその様子を見ていると緒方の同期からラインが送られてきます。

内容は記者会見のテレビ中継がネット上で話題になっているというものでした。

緒方
「殺害方法が・・・小説と同じ・・・!?」

ネット上では今回のバラバラ殺人事件が小説の内容に酷似していると話題になっているそうなのです。

小説のタイトルは“ヴェクサシオン”というもので、話題になっていることを知った久留宮は自宅の近くにある書店へ向かうことにしました。

しかし10年前に三千部だけ発行されただけの小説だったため書店では見つかりません。

店主によると出版社にも在庫がないそうです。

久留宮
「ネットで古本が一冊あるけどもう値段が上がってやがる・・・十万だとよ」

ひとまず小説を探すことは諦めることにしました。

そのまま久留宮は緒方を連れて自宅マンションへ戻ることにします。

緒方
「あの・・・どうして久留宮さんの家に・・・?」
久留宮
「その前にさ・・・新人クン・・・国家公務員法第百条の第一項って知ってる?」
緒方
「え?えーっとたしか・・・守秘義務だったような・・・」
久留宮
「わかってんじゃん・・・じゃあ言っちゃうけど・・・実は・・・さ、今迄の猟奇殺人事件って・・・俺が解決したわけじゃないんだよねー」

緒方は久留宮の言っていることが理解できません。

ミスター猟奇が事件を解決していないはずがないのです。

緒方
「ははっ、やだなぁ久留宮さん、からかわないでくださいよ」
久留宮
「いやぁそれがマジなんだよねー、全部・・・俺の妹が解決したんだよ・・・」

からかうような発言をしながら久留宮が自宅マンションのドアを開けました。

すると室内には目隠しをした女性が座っています。

本当にこの女性が猟奇殺人事件を解決してきたのでしょうか!?

 

 

死体が自らの死体を誘導していいるシーンに衝撃を受けました。

事件を捜査しているとは思えない久留宮の呑気な態度も作品に面白みをプラスしていますね。

視力障害がある女子高生の推理劇を描いていく『ヴェクサシオン~連続猟奇殺人と心眼少女~』

感覚を研ぎ澄ませて真実を解明しようとする姿が見所になっています。

猟奇殺人の真相を推理しながら作品の世界観を堪能してみてください。

後編

状況が理解できない緒方を連れたまま久留宮が妹を紹介します。

久留宮
「ただいまぁ♡玲美ちゃんー」
玲美
「おかえりなさい・・・お兄ちゃん・・・白石さんからのメール聴いたよ・・・おもしろそうな事件・・・」

黙ったままの緒方が玲美を観察していると、彼女の脇に白い杖が置かれていました。

この状況から玲美が視覚障害者であることを推測します。

久留宮
「お手伝いしてくれるかな?玲美ちゅあんー」
玲美
「もちろんよ・・・でもまずはケーキを食べたいわ、私は苺タルトとチョコシフォンね・・・ショートはクリームが溶けちゃってるからパス・・・」

目隠しをしているのですがケーキを持って来たことに気付きました。

もしかしたら視覚障害者ではないかもしれないと思うのですが、よく見てみると久留宮が買ってきたケーキの箱はまだ開けられていません。

久留宮
「ではではリビングに場所移動ぉー」
玲美
「その前にお兄ちゃん・・・あっ新人さんでもいいわ、捜査本部に連絡して伝えてちょうだい、この事件は連続殺人・・・それも次の事件はもう起きてるって・・・」

玲美によるとすでに次の猟奇殺人が発生しているそうなのです。

妹の研ぎ澄まされた感覚と類まれな推理力を信じる久留宮はすぐに白石警視に連絡することにしました。

久留宮
「そうそう北東方面・・・女が遺棄されてた場所からそれほど離れてないって玲美が言ってる、まぁその辺探してみてよ、けっこう簡単に見つかるってさ・・・」

久留宮が玲美と捜査をしていることは白石警視しか知らない隠密行動です。

そのため部下を動かすのは難しいのですが、白石警視は久留宮の情報を信じることにしました。

兄が電話をしている最中、玲美は嬉しそうにケーキを食べています。

緒方はその様子を無言のまま見つめていました。

玲美
「食べないんですか?ショートケーキ、美味しいんですよ、とくにいちご・・・香川の女峰いちごを使ってるから・・・そっか、それよりも聞きにくいことを聞きたいんですね?」

聞きにくいことがある時に人間が沈黙してしまうことを玲美はこれまでの経験から理解しています。

そんな玲美は自分が失明していることを話し始めました。

またケーキの種類は匂いから判別し、クリームが溶けていることは箱に付着した音で分かったそうです。

緒方が新人であることを見抜いたのは、スーツやベルトの生地から新しい匂いがしたことで警視庁から新人刑事に一括支給されたものだと推理しました。

玲美は視覚以外の感覚を研ぎ澄ませて様々なものを理論的に把握することができるのです。

久留宮
「別に超能力者ってわけじゃないんだぜ、緒方ちゃんー、眼が見えないってことは余計な視覚情報に惑わされないってことだ」

一般的に人間は先入観から行動を始めてしまうものですが、そもそも玲美は物を見ることができません。

しかし他の感覚を使って理論的に推理することで先入観から行動を開始することがないのです。

事件の話に戻ると玲美が“ヴェクサシオン”という小説に興味を持ち始めました。

この時点で玲美は小説を読んだことがないので偶然か模倣犯か判断できません。

久留宮が裏の本屋で探してもなかったことを伝えると、緒方から店主が猟奇殺人事件のニュースを知らなかったという情報を入手します。

玲美
「知らなかった?だったら売ってるじゃない、裏の本屋に・・・」

話を聞いただけで玲美は店主が小説を隠していると推理しました。

3人はすぐに裏の本屋へ向かうことにします。

久留宮
「信用されてないねぇ、緒方ちゃんの聞き込み」

今回は緒方ではなく玲美が店主から聞き込みすることにしました。

玲美はこの店の常連であるためスムーズに話が進むのですが、店主は玲美にも小説があることを認めようとしません。

玲美
「またまたぁ置いてるクセにー、だったらどうして三千部しか発行されてないって知ってるの?出版社に在庫がないって知ってるの?十年前の小説だって知ってるの?」

人気がないはずの小説に関して店主は詳しく知り過ぎていたのです。

しかしそれでも認めようとしないので、玲美は家の中で着けていた目隠しを出しました。

久留宮
「着けたらもっと集中できるんだとよ・・・おもしろいもん見れるぜ」

目隠しを着けた玲美は店主の心拍数が上がっていることや、呼吸が荒くなってきたことを指摘していきます。

また声の周波数が高くなってきたことも聞き逃しません。

玲美
「どうして声が震えてるの?私が急に変な行動とったから?違うわ、人間はこれぐらいのことでここまで動揺したりしないもの、何かやましいことがあるって考えるのが普通・・・そのやましいことって・・・もう言わなくてもわかるわよね」

心を見透かされたような店主は素直に小説を渡してくれました。

隠していた理由はネット上で価格が高騰していたからだそうです。

こうして小説を手に入れた久留宮と玲美は、緒方に小説を朗読して録音してもらうことにしました。

準備をしていると白石警視から別の死体が発見されたと報告が入ります。

久留宮たちは鑑識作業が終了してから現場検証することになりました。

緒方
「ちょっといいですか!どうして第二の殺人が・・・いや場所まで特定できたんですか!?」
久留宮
「あー、それ俺も気になるわ」
玲美
「どうしてって・・・一人目の被害者は視線誘導殺人よ・・・まずは切断された右手首、その先に切断された上半身・・・その遺体の視線の先に同じく切断された下半身」

玲美は下半身の上に置かれた左手首に注目したのです。

左手が無造作に置かれたのではなく、この左手の示す方向にも同じように死体があるというメッセージを感じ取りました。

そしてメッセージ通りに死体が発見されたのです。

“ヴェクサシオン”は作曲家エリック・サティが作ったピアノ曲で、演奏時間が約20時間に及ぶことから現在において公式に完全演奏を達した者はいません。

和訳すると嫌がらせという意味を持つ“ヴェクサシオン”のように、犯人は警察を不快な気分にさせるよう死体を分かりやすい場所に置きました。

警察への挑戦心が強い犯人の凶行を久留宮と玲美は止めることができるのでしょうか!?

 

『ヴェクサシオン~連続猟奇殺人と心眼少女~』はこんな人にオススメ

サイコパスVS女子高生探偵という設定の作品になっているのでサスペンス漫画が好きな人にオススメです。

様々な人間模様が交錯していく物語はヒューマンドラマを頻繁に読む人も満足できる内容になっていますよ。

全てのミステリー漫画ファンに読んでもらいたい『ヴェクサシオン~連続猟奇殺人と心眼少女~』!

色々な角度から猟奇殺人事件の核心に迫る謎解きを楽しめる漫画です。

犯人の思惑と動機を登場人物たちと一緒に推理してみてください。

 

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