“文学少女”と飢え渇く幽霊のネタバレ!人気シリーズの魅力は?

今回は「原作 野村美月 作画 高坂りと」先生の『”文学少女”と飢え渇く幽霊』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

“文学少女”と飢え渇く幽霊』はこんな漫画(あらすじ)

中学時代に大人気覆面少女作家として注目された男子高校生の井上心葉は、小説などの文学を食べてしまうほど愛している天野遠子先輩と文芸部に所属しています。

遠子先輩は心葉が執筆する詩や物語をおやつ代わりにしながら高校生活を満喫していました。

しかし恋物語を募集したポストに謎の文字と数字が書き連ねられた手紙が届いたことで2人の日常が激変してしまいます。

謎の手紙が文芸部への挑戦状だと解釈した遠子先輩は心葉を巻き込んで手紙の送り主を突き止めることにしました。

手紙の送り主に少しずつ近づく2人なのですが、その正体はこの世に存在してはいけない幽霊だったのです。

文学を愛する女子高生と元人気作家の男子高生が活躍する様子を描いた『”文学少女”と飢え渇く幽霊』

今回は大人気漫画の新シリーズについてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

ミステリアスなのにクスッと笑えるコメディタッチの学園サスペンス漫画の世界観を存分にご堪能ください。

 

“文学少女”と飢え渇く幽霊』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

昔々、ここは人間嫌いの天国だと語り田舎へ引きこもった紳士がいました。

中学三年生の後半、心葉もこの紳士と同じように自分の部屋で引きこもり生活をしていたのですが、彼は決して人間嫌いなどではありません。

生まれて初めて書いた小説が新人賞に選ばれた心葉は女性のようなペンネームを使ったため、謎の天才美少女作家として注目されてしまいました。

井上心葉
「それと引き替えにぼくは子供の頃からずっと大好きだった特別な女の子に二度と会えなくなってしまった」

大好きな女の子を失った心葉は一切の情報を遮断するようになってしまいます。

そして現実逃避するようになった心葉は過去に戻りたいと願うようになりました。

もちろん人間が過去に戻ることなどできません。

現実を受け止めた心葉は受験をして高校生になりました。

井上心葉
「そして高校二年生の夏、ぼくは二人きりの文芸部で”文学少女”のおやつをせっせと書いている」

この日も文学を愛する文学少女の遠子先輩が心葉の作品をおやつとして食しています。

天野遠子
「あまぁい、ん?辛ーい!舌がちぎれそう、目から火を噴きそう、鼻から水が垂れそう、このお話辛すぎるよ心葉くん」

今回の作品は遠子先輩の舌に合いませんでした。

しかし心葉の作品が面白くなかった訳ではありません。

井上心葉
「お題の食い合わせが悪かったんじゃないですか?”林檎園””花ブランコ”はいいですけど、そこに”全自動洗濯機”ってどう考えてもミスマッチですよ」

三種類のお題をもとに話を作る三題噺が遠子先輩のお気に入りなのですが、今回は食い合わせが悪かったようです。

自らを“文学少女”だと語る遠子先輩はいつもこのように愛する文学を食べていました。

ですがこの日は文学の味に満足することができません。

天野遠子
「そうだわ!もしかしたら中庭のポストに甘ーいお手紙が届いているかもしれないわ」

中庭のポストというのは遠子先輩が不法に設置したもので、相談者の恋を叶える報酬として純粋な気持ちを綴ったレポートを入れてもらうものです。

素敵なレポートを期待して中庭に向かった遠子先輩なのですが、ポストの中に入っていたのは謎の文字と数字が書かれた紙片でした。

嫌がらせだと訴える遠子先輩と一緒に心葉も紙片を見てみます。

井上心葉
「いたずら?それにしても悪趣味な・・・この数字どういう意味でしょう」

紙片には4という数字が多く使われていました。

天野遠子
「4は死者のシよ、わたしたちへの挑戦状ね」
井上心葉
「挑戦状なんて大袈裟なもんじゃなくてただのいたずらじゃ?それにわたしたちってぼくを交ぜるのやめてください」
天野遠子
「なにを言ってるの心葉くん、たとえいたずらだとしてもわたしの大事なおやつ箱、いいえ、文芸部の神聖なポストにこんな美味しくない、いいえ、卑劣で無粋なものを投げ込む輩を見過ごしにはできないわ」

興奮している遠子先輩を見ているうちに、心葉は嫌な予感がしてきます。

井上心葉
「ぼく期末試験が近いので帰ります」

帰ろうとするのですが遠子先輩に腕を掴まれてしまいました。

天野遠子
「ダメっ!今日から中庭で張り込みをするんだから、これは先輩命令よ心葉くん」

遠子先輩のお願いを断りたいのですが心葉には断れない理由があったのです。

井上心葉
「このとき右腕に当たっていた遠子先輩の胸が気の毒になるほど真っ平で、振りほどこうとした手が止まってしまったことがぼくの敗因だった」

こうして謎の手紙を送ってきた人物を突き止めることになった心葉と遠子先輩。

2人は謎を解明することができるのでしょうか!?

 

 

前作と同じように心葉と遠子先輩のやり取りがコミカルで夢中になって読むことができました。

ただし序盤はユニークなのですがここから物語はミステリアスな展開へ移り変わっていきます。

文学を題材にした謎解きを楽しめるコメディ学園漫画の『”文学少女”と飢え渇く幽霊』

作品タイトルの通り幽霊が心葉と遠子先輩の前に現れることで興味深いストーリーになっていきます。

事件解決に奔走する2人の姿を引き続きご覧ください。

後編

文芸部のポストに投函された怪しいメモは一度きりではなく毎日届けられるようになりました。

その結果、心葉は犯人捜しのため朝から晩まで遠子先輩に振り回されています。

井上心葉
「そしてとうとう」
天野遠子
「今日は犯人が現れるまで一歩もここを動かないわ、今夜は寝ずの番よ!心葉くん!」
井上心葉
「ということになってしまった」

遠子先輩をムキにさせている手紙の中身はいつも似たようなもので、“憎い””来ないで””幽霊”という単語が記されていました。

また意味不明の数字が羅列されています。

この数字の羅列を遠子先輩は文芸部の2人に死んでもらいたいと解釈するのですが、心葉は先輩の意見に賛同できません。

心葉はそんな事よりも期末試験の勉強をしたいと思っていました。

天野遠子
「心葉くんたら真面目なんだから、やだこんなに難しい問題をやってるの?心葉くん、わたしに内緒で東大受験を目指しているの?」
井上心葉
「このくらい基本ですよ、遠子先輩も去年の授業で習ったでしょう」

文学少女の遠子先輩は数学や機械などに興味がありません。

そのため授業で習ったことを覚えていないようです。

天野遠子
「そうだったかしら?わたし数学と機械は相性が悪くて・・・」
井上心葉
「そういえば数字って食べられるんですか?」

遠子先輩は数字を食べられない訳ではありません。

ただし彼女は文字を目で見て心で感じてから口に入れるため、数字に意味を見出せなければ味を感じられないのです。

これは数字だけでなくアルファベットに関しても味を感じることができません。

ですが外国の文学を原書で読みたい遠子先輩は外国語の勉強に力を入れていました。

天野遠子
「辞書を使いながらちょっとずつ読んでゆくのはもどかしいけれど、言葉のひとつひとつがとても大事なものに思えて、それが意味を持ってきらきら輝き出すのを見るのはどきどきするわ」

自分の力で探し当てた言葉を口に入れると極上の味が感じられるそうです。

井上心葉
「数学の問題も頑張って最後まで解いたら特別な味がするかもしれませんよ」
天野遠子
「うっ、それは・・・ないと思うわ、もぉ、心葉くんだって苦手な教科があるでしょう」
井上心葉
「そうですね、漢文はときどきこんがらがっちゃうかな」
天野遠子
「それならわたしの得意分野よ、任せて、教えてあげるわ!ほらほら早く教科書を出して」

張り切る遠子先輩だったのですが、ここでチャイムの大きな音が鳴りました。

咄嗟に心葉が時計を見ると21時59分になっています。

その直後、校門の方から声が聞こえてきました。

九條夏夜乃
「・・・開けて・・・中にいれて」

声がしてきた方向を見てみると夏なのに冬服の制服を着た女性が立っています。

女性はフラフラと歩きながらポストに紙を入れました。

天野遠子
「あ、あなたは誰?ここでなにをしてるの?」
九條夏夜乃
「わたしは九條夏夜乃よ、どこでなにをしようとわたしの勝手だわ、わたしはわたしのやりたいときにわたしのやりたいことをするのよ」

夏夜乃は儚げに見えるのですが尊大な態度を取ってきます。

怯えていた遠子先輩なのですが、尊大な態度の夏夜乃に質問を続けることにしました。

天野遠子
「わたしは文芸部の部長の天野遠子よ、うちのポストに毎晩おかしなメモを投函していたのはあなたなの?」
九條夏夜乃
「そうよ、わたし手紙を書いていたの、屋敷では叔父さんたちがわたしのことを監視してあれこれ文句を言ってうるさいんですもの」
天野遠子
「手紙ってわたしたちに?それとも他の誰かに?」
九條夏夜乃
「そんなこと教えてあげない、わたしもう帰るわ、あなたたちが邪魔したからつまらなくなっちゃった」

夏夜乃は手紙をカバンにしまうと帰ろうとしてしまいます。

しかし遠子先輩はまだ納得がいっていません。

天野遠子
「ちょっと待って!この数字はなに?」
九條夏夜乃
「それはわたしと彼だけの秘密よ」

妖しい視線で見つめてくる夏夜乃の姿が心葉の目には昔から生きている不死者のように映ります。

天野遠子
「待って!ね、ねぇ・・・もしあなたがなにか困っていてこんなことをしたのなら話を聞くから教えて」

善意で相談に乗ると言ってあげたのですが夏夜乃は不気味に笑い出しました。

九條夏夜乃
「ふふふ、うふふふ、そんなの無駄だわ、だってわたしとっくに死んでるんですもの」

死んでると言い残し去っていく夏夜乃のことを遠子先輩と心葉は見つめることしかできません。

天野遠子
「あ・・・あの子・・・すごく細い腕をしていたわ、骨と皮しかないみたいだった」

まるで幽霊のような夏夜乃と出会った遠子先輩と心葉は、翌日になると学校で夏夜乃にそっくりな女の子と出会います。

果たして夏夜乃と女の子はどのような関係なのでしょうか!?

遠子先輩と心葉が真相に迫っていく様子は実際に漫画を読んでお確かめください。

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“文学少女”と飢え渇く幽霊を読んだ感想

タイトル通り幽霊のような夏夜乃が出現したことで一気にミステリアスな展開になりましたね。

冒頭に書かれている「彼女を殺そう」という謎のメッセージも意味深で興味を惹かれました。

遠子先輩と心葉が絡まり合う謎に迫っていく『”文学少女”と飢え渇く幽霊』

いくつもの伏線が張り巡らされた本格ミステリー漫画になっています。

謎解きの面白さと遠子先輩と心葉のチャーミングなやり取りをじっくりとお楽しみください。

 

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