グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~のネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「原作 西村ミツル 漫画 大崎充」先生の『グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~』はこんな漫画(あらすじ)

政治家は食事のテーブルにつくと場の雰囲気が和やかになるので会食の役割を重視しています。

しかし会食は高級な料亭で行われてきたため、高額な料金が発生するので国民は良いイメージを持っていません。

そこで内閣総理大臣の阿藤一郎は料亭政治をやめて、開かれた官邸をアピールするため宮廷料理人を約60年ぶりに復活させることを決めました。

宮廷料理人に抜擢されたのは若干25歳の一木くるみという女性シェフです。

内閣総理大臣の晩餐を担当することになったくるみの実力とは・・・!?

グルメと政治をミックスさせた『グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~』

今回は若き女性料理人が活躍する漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

重たい雰囲気の交渉を手助けするくるみの料理には驚かされるはずですよ。

 

『グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

午前8時55分、首相官邸正門前で一木くるみが警備員に追いかけられています。

必死に逃げたのですが大勢の警備員に囲まれてしまいました。

一木くるみ
「だから言ってるじゃないですか!政務担当秘書官の古賀さんのところへって!わたし急いでるんです!」

帰国してすぐに追い回されたのでイライラしてきます。

ここで警備員はくるみが持っているカバンの中をチェックすることにしました。

カバンの中には複数の包丁が入っていたので周囲は騒然となります。

古賀征二
「一木くるみ、横浜生まれ25歳、調理師学校卒業後、東京麻布のエヌケーホテルで大沢シェフに師事したあと・・・ワシントンの日本大使館公邸料理人を3年勤めあげて帰国・・・アメリカへ渡った理由は?」
一木くるみ
「あのォ・・・全くワケがわからないんですけど!成田に着いたら外務省の人がいて古賀さんと9時に面会するようにって!おかげで捕まりそうになるわ・・・挙げ句取り調べみたいなことされるわ・・・」
古賀征二
「質問に答えてほしい、アメリカへ渡った理由は?」

興奮しているくるみに対して古賀は表情を変えずに質問を続けました。

古賀の真剣な表情を見たくるみは仕方なさそうにアメリカへ行った理由を答えます。

一木くるみ
「ホテルをやめて・・・大沢師匠がフランスへ再修業へ行くっていうから・・・私も色々考えて・・・でも・・・でも決していい加減な気持ちで行った訳じゃありません、気合入れて仕事しましたし」
古賀征二
「・・・うむ、思想・信条ともに偏りは無し、現在付き合っている男もなし・・・か」

失礼な調査報告に苛立ったので、くるみが報告書を破り捨てました。

可愛い顔に似合わずくるみは強気な性格のようです。

一木くるみ
「こう見えても数々の修羅場をくぐって来ましたから、非常に不愉快です、帰らせてもらいます」
古賀征二
「お前を官邸料理人に推薦した大沢シェフのメンツを潰すことになるぞ」
一木くるみ
「官邸料理人?」

阿藤一郎首相は政治の陰で果たす食の役割を重要視していて、その理由は交渉が難航しても食事のテーブルでは場の雰囲気が和やかになるシーンを数多く経験してきたためでした。

これまで相互理解を進める会食は料亭で行ってきたのですが、官房機密費から一回に何百万円も使っているので国民からのイメージは最悪です。

国民から料亭は良からぬことを密談する場だと思われるようになっていました。

古賀征二
「阿藤首相はそのような料亭政治を打破し首相官邸を正餐の場とすることで経費削減と開かれた官邸を国民にアピール出来ると考えた、そこで・・・吉田茂首相以来約60年ぶりに官邸料理人を復活させることにした!」

阿藤首相は外務大臣時代に訪問したベトナム大使館で大沢シェフの料理を頂いたことがあります。

その料理に感銘したので大沢シェフにオファーを出したのですが断られてしまいました。

断った理由を大沢シェフは自分よりも一木くるみが適任だと答えたそうです。

一木くるみ
「いえ、師匠が私を気にかけてるなんてちょっと意外で・・・」
古賀征二
「同感だ、いいかね、首相官邸には様々なゲストが訪れる、政治家に国賓や公賓、大使などの外国要人、また財界人や音楽家、スポーツ選手に芸能人、それらゲストのために料理を作り首相をアシストしてもらいたい」
一木くるみ
「私が首相をアシスト・・・私が首相を・・・!?」

古賀はまずくるみの世話役を担当する田村友和を紹介しました。

田村は首相官邸独自のスタイルであるビールグラスのようなコップに入った緑茶をくるみに差し出します。

やる気になってきたくるみは緑茶を一気に飲み干しました。

古賀征二
「今日の昼・・・そろそろゲストがやって来る、料理を作ってくれ、お前のここでの初仕事だ」

首相官邸を訪れたのは元首相の梶原権造です。

くるみは初仕事でどんな料理を振舞うのでしょうか!?

 

 

とても絵が綺麗なので読みやすい漫画になっていますね。

グルメ漫画でありながら政治が絡みのでドラマチックな展開も期待できると思いました。

若き女性料理人の活躍を描写した『グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~』

一般人には想像もつかないレシピが登場していきます。

くるみが料理に込める想いにご注目ください。

後編

午前10時15分、くるみが官邸2階の調理場へ案内されました。

田村は今日のために揃えられる物は全て用意してあります。

一木くるみ
「田村さんって官邸は長いんですか?」
田村友和
「・・・今年で15年目」
一木くるみ
「15年!?じゃあ官邸の隅から隅まで知っているんですね、すごい!」

政治オタクと呼ばれている田村はこれまで権力の中枢で欲望と嫉妬が渦巻く血腥いドラマを数々見てきました。

田村はこの人間ドラマを書物として世に送り出すつもりです。

アメリカにしばらく住んでいたので日本の政治事情が分からないくるみは、田村から色々と教わることにしました。

着替えたくるみが改めて厨房を確認すると大量の食材が用意されています。

田村友和
「実はサ、君が来る前に有名料理店のシェフ達をテストしたんだけどみんな不合格、最初に君をテストしたかったらしいんだけど帰国が少し遅れてたからその間に他の人をテストしたみたいだ」

料理自体の出来が悪かったわけではありません。

恐らく阿藤首相は料理人たちに何かが足りないと判断したようです。

一木くるみ
「阿藤首相は大沢師匠の腕を高く評価していた・・・師匠が持っていて他のシェフにはない能力・・・それは・・・!?」

料理を作る前にくるみは梶原議員が首相官邸を訪ねた理由を聞くことにしました。

田村によると日本保守党最大派閥の領袖として阿藤首相に檄を飛ばしに来たそうです。

確かに阿藤首相は就任当時に比べるとパワーダウンしているように見えるのは否めません。

田村友和
「この前だってアメリカの新聞に阿藤首相は冷めたピザだって酷評されてたし・・・本人は真っ赤に燃えてるんだけど結果に結びついていないんだな、残念ながら・・・」

梶原議員の目的と阿藤首相の現況を知ったくるみにアイディアが浮かんできます。

料理が決まるとすぐ準備に取り掛かり始めました。

一木くるみ
「田村センパイ、スープ皿一枚だけ人数分用意して頂けますか?」
田村友和
「あ、ああ、へ?スープ皿一枚だけ!?あんた何言ってんの?他のシェフはみんなフルコースで・・・」
一木くるみ
「田村センパイもう一つお願いがあるんですけど・・・」

午前11時、官邸2階の小ホールで梶原議員と阿藤首相の会談が始まります。

予想通り梶原は改革の手が止まっていると阿藤首相に檄を飛ばしました。

阿藤一郎
「私は決して守りに入っているわけではありません」

いつにも増して重い空気が漂う中、田村が料理を運んできます。

料理は冷たいスープが一皿だけなのですがまだ完成したわけではありません。

ここで料理を仕上げるためくるみが焼けた石を持ってきます。

冷めたスープに石を入れると沸騰して蒸気が吹き上がり、芳醇な海の香りが広がりました。

一木くるみ
「海の幸リゾット情熱の石仕立てでございます!」

不思議なネーミングに一同が沈黙します。

しかし阿藤首相はくるみが料理に込めた想いを理解していました。

阿藤一郎
「梶原先生この石は私の心、皿の中は日本を表しています、特殊法人や政府系金融機関、道路特定財源などの見直しに抵抗する勢力への対策や改革はまだまだこれからです、私の燃えたぎる情熱で日本を変えてみせます、これからも何卒ご指導ご鞭撻のほどを」
梶原権造
「クサイ芝居をしおって・・・」

くるみの料理によって梶原議員は阿藤首相が改革の炎で燃えたぎっていることを確認することができたのです。

料理にも大満足した梶原議員が首相官邸を去っていきました。

阿藤一郎
「うまかった、ごちそうさま。一木君、食卓にこそ政治の極致があるという言葉を知っているかね?」
一木くるみ
「ブリア・サヴァランですね」
阿藤一郎
「うむ、食卓に出されたものにはすべて意味があり、かつメッセージが込められていなければならないという考え方だ、敬愛や尊敬、和解、説得、叱責、決別、官邸料理人の仕事は主人である私の意を汲みそれらのメッセージを料理に込めてゲストのもとに届けることだ・・・」

くるみが仕事の意味を理解していたことを認めた阿藤首相は、官邸料理人として働いてもらうことを決めます。

大きな可能性を期待されたくるみはどのような活躍を見せるのでしょうか!?

『グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~』に関する他の記事はこちらです↓↓↓

グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~のネタバレ!”英雄の宴”見所は?

2023.07.24

西村ミツル先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓

『信長のシェフ』のネタバレ(漫画)!ドラマのキャストは?

2020.10.09

 

『グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~』を読んだ感想

笑顔が眩しいくるみの魅力が満載の素敵な物語ですね。

細かな指示を与えられなくても料理にメッセージを込めたくるみはとても才能豊かな料理人だと思います。

くるみの活躍から目が離せなくなる『グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~』

政治と食事の繋がりを表現した作品になっています。

味だけでなく食事に込めた意味が大切だということを学ばせてもらいましたよ。

 

電子書籍を無料で読んでみませんか?

電子書籍は試し読み以外では無料での購読は不可能です。

ですがどうしても試し読みでは満足できないあなたにとっておきの方法があるんです!

それが動画観るならU-NEXTでおなじみのこの動画配信サービスなんですよ↓↓↓

 

 

映画、ドラマ、アニメなどの動画が最新作から名作まで充実のラインナップで見られるU-NEXT

実は電子書籍も見られることをご存知でしたか?

U-NEXTでは電子書籍を34万冊以上配信しているんです。

さらにポイントを使って購入することも可能ですよ!

そのジャンルは幅広く漫画はもちろんのこと、小説やビジネス書、週刊誌からファッション誌、スポーツ誌までも網羅しているんです!

使えるポイントもよく電子書籍サービスであるような、「一部の作品だけ」「1巻だけポイント利用可」ではなくU-NEXTなら全巻で使用可能となっています!

登録時にもらえる600ポイントを使用して無料トライアル期間中でも新作コミックが読めるU-NEXT

最新巻でもポイントを使用して読めるので、こんなにお得なことはありません!

最新漫画は動画も配信しているタイトルも多いので、「原作漫画とアニメや映画」のようにセットで楽しんでみませんか?

さらに大人向けコミック、BLやTLコミック、写真集なども充実!

雑誌も読み放題で成人向けの作品も超充実のU-NEXT

しかも新規登録から31日間は無料なんです!

もしも31日以内に登録を解除しても料金がかかることのない無料トライアルをこの機会に是非利用してみませんか?

ただし最新刊を読む場合は料金がかかるのですが、今なら特典で600円分のポイントがもらえるんですよ!

動画はもちろん電子書籍など、全ジャンル充実の配信数は120,000本以上!

さらにどのキャリアでも関係なく利用可能なU-NEXTを是非お試しください!

無料トライアルはこちらから↓↓↓