ガチアクタのネタバレ(漫画)！奈落へ落とされたルドの運命は？

今回は「裏那圭」先生の『ガチアクタ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『ガチアクタ』はこんな漫画(あらすじ)

犯罪者を閉じ込めるために用意されたスラムで暮らすルドは、金持ちたちが簡単に物をゴミに変えることが許せません。

ルドは汚れた物に価値を二度と見出すことがない行動を許せないので、ゴミ場を荒らして使えるものを回収することにしました。

しかしゴミ場荒らしとして目を付けられたため、同じスラムの住民から迷惑だと思われてしまいます。

それでも信念に従っていたルドなのですが、身に覚えのない殺人罪を着せられてしまいました。

重罪を犯したルドは汚れを飲み込む奈落へ落とされてしまいます。

地獄と呼ばれる奈落へ落とされたルドの運命とは・・・！？

奈落へ落とされた少年の物語を綴っていく『ガチアクタ』

今回は常識や権力に立ち向かう主人公を描いたアクションアドベンチャー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

自分の価値を守るため戦い続けるルドのカッコ良さに魅了されてください。

『ガチアクタ』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

大事に扱ってきた物には魂が宿ると言われています。

ただし捨てられたゴミに何が宿るのかは分かりません。

とあるお金持ちの家で買ったばかりのぬいぐるみが破れたことで少女が泣いています。

母親は縫っても不格好になるから、破れたぬいぐるみを捨てて新しいものを買うと言ってくれました。

すると少女がすぐに泣き止みます。

このように人間は簡単に物をゴミに変えてしまい、二度と価値を見出すことはありません。

汚れた物になったゴミが集められる廃棄物集積所で警備員が物音に気付きました。

物音が聞こえた部屋に入ると不審者がゴミを持ち出そうとしています。

報告されているゴミ場荒らしだと気づいた警備員は、不届き者を許すわけにはいかないのですぐに非常ベルを鳴らしました。

集まった警備員たちが銃を構えると、ゴミ場荒らしがゴミ袋を投げつけてきます。

その隙にゴミ場荒らしはダクトを通って逃げ出しました。

ダクトの出口で発見されてしまいますが、素早い動きで銃弾を避けながら逃亡します。

「・・・くそったれが、荒らしじゃねえよ、クソ共が」

ルドはゴミ場を荒らしているわけではありません。

使えるものまで捨てる金持ちの行動が許せないのです。

ゴミ場荒らしの噂は街中に広まっていて、族民の仕業だと考えられていました。

そんな族民の中でもルドの行動は問題視されています。

ルドのせいで族民たちが警官に目を付けられたくはありません。

「またゴミ拾いに行ったでしょ！ルド！街の人達はゴミの管理にすっごく厳しいんだよ！もし捕まったらどうなるかわかんないのに・・・そこまでしてどうしてゴミ拾いを続けるの？」

「金持ち共はまだ使える物までポンポン捨てる、そんなのコイツらも可哀想だろ、あとは生活の足しにするため」

声を掛けてきたチワにゴミ拾いを続ける理由を説明します。

すると別の族民がやって来てルドの近くはゴミ臭いと罵倒してきました。

さらにルドのボロボロになった汚い手袋をバカにします。

ルドがバカにされる理由は親が人を殺したためでした。

このスラムは元々犯罪者を閉じ込めるための場所で、現在の族民たちはその子孫です。

現在の族民たちは悪いイメージを消すため、犯罪を犯さず一生懸命働くようになっていました。

それなのにルドの親が人を殺しまくったせいで全部台無しになってしまったのです。

侮辱されて激昂したルドが睨みつけると族民たちは逃げていきました。

「もうほんとイヤな事言うよね！ルドは親とは違うよ！私は信じてる！人を殺すような悪い人間じゃないって」

「あ、あっそ・・・あ、ありが・・・」

「あ！何この子、すっごい可愛い！これもルドが直したの！？ほんとにルドはすごいなぁ！」

「それはお前に・・・う、売りもんじゃねんだよ、だからこれはお前に・・・」

ぬいぐるみはチワにあげるつもりだったのです。

恥ずかしそうにしながらぬいぐるみを渡そうとした時、母親がチワを呼びに来ました。

チワが帰ってしまったのでルドは仕方なく家に戻ります。

「う、売りもんじゃねんだよ、だからこれはお前に・・・だってよ、ククッ」

「レグト！まさか見、見、見・・・」

「お前もっとハッキリ言わねぇとなぁ、それより昨夜のゴミ拾いの話聞かせてもらおうか」

一緒に暮らしているレグトから子供のうちは危険を冒してまで稼がなくていいと注意されました。

レグトはまだ子供のルドにお金を稼ぐ必要はないと考えています。

しかしルドは納得していません。

「危険じゃねえ、今までずっと見つからなかった」

「でも昨日見つかったんだろ？お前の考えはわかってる、オレ達には血の繋がりがない、だが家族だ、そろそろ変な気を遣うクセ直せ」

「レグトは捨てられた赤ん坊のオレを拾って育ててくれた、気を遣ってるんじゃない、家族としての礼だ」

罪を犯してまで返したいルドのお礼はレグトに届くのでしょうか！？

閉鎖的なスラムで生まれ育った族民たちの中でもルドはかなり異質な存在だと感じました。

それでもレグトやチワのおかげで前を向いて生きる姿が感動的ですね。

地獄に落とされた孤独な少年の過酷な運命を描写した『ガチアクタ』

何者かの陰謀が渦巻くサスペンス漫画の要素も組み込まれています。

ルドが巻き込まれてしまう事件の顛末から目が離せなくなりますよ。

後編

レグトはルドが自分のためにゴミ場荒らししていることを初めて知りました。

「ルド・・・チワちゃんにもそんくらい素直になれりゃ伝わるのになー」

「んな！？い、今チワは関係ねぇだろが！」

「あ？なんだそのケガは？まさか撃たれたのか！？見せてみろ、手当てする、ついでに両手の包帯も取り替える、グローブ外せ」

傷の手当てをするためグローブを外させます。

その前にレグノはこれ以上ゴミ場荒らしを続けるのなら、これぐらいの怪我では済まないと注意しました。

「こんな傷、別に何ともねぇよ、親にもらった傷に比べればな」

「重い罪を犯せば即死刑になり奈落に落とされる、それが大昔からのこの町の決まりだ・・・お前の親父はそこに落とされた・・・だからお前は自分と大切なもんを大事にしろ、こんなクソみたいな世界でもな」

ルドの両手は物心つく前から真っ黒で、時々襲ってくる酷い激痛に襲われています。

また傷の醜さを気持ち悪がる人たちの視線によって、幼い頃からルドの精神はすり減らされてきました。

「そんな時レグトがこのグローブをくれた、もらった時からボロボロだったけど自然と激痛はやわらいでいた、レグトには返しきれない恩がある」

「それとルド・・・さっさとチワちゃん口説かねえとお前が捕まえる前に誰かにとられちまうぞ、あんなべっぴんさん、明日にでもコレ渡してチューでもしてこい」

「できるか！！」

「行かなきゃ飯抜きだ」

下世話なレグトにぬいぐるみを渡してこいと強制されます。

仏頂面なので演技でもいいから違う人間になりきれと指示されました。

せっかちなレグトに背中を押されたルドがチワの家に向かいます。

その途中で奈落に視線を奪われました。

「奈落は大きなゴミ捨て場らしい、ゴミは最終的にすべて奈落に捨てられる、犯罪を犯した人間も行き着く先は奈落だ、親父もこの黒に飲まれた・・・」

ルドの父親も奈落に落とされましたがどうなったのかは分かっていません。

この日も犯罪者が奈落に捨てられています。

「また罪人が落とされてるね」

「・・・あぁ・・・ん？チ、チワ！？」

「おはよう、珍しいね！ルドがこんな所にいるなんて」

「あー、いやそれは・・・うん・・・」

奈落が見える景色は決して良いものではありません。

スラムが街の縁に作られたのは奈落を族民に見せつけるためです。

罪を犯したら奈落に落とされることをスラムで生活している族民は常に意識しなければなりません。

「ねぇルド、私は見たくないよ、ルドが落とされるところ、確かに捨てるにはもったいないなぁって思うゴミも多いけど、そのためだけに危ないことして捕まって・・・最悪本当に奈落に落とされちゃうかもしれない」

「レグトにも言われた」

「おじさんもルドのこと大好きだから心配してるんだよ」

「大好きって・・・おじさん・・・も・・・て・・・」

思わず本心を語ってしまったチワの頬が赤く染まります。

恥ずかしくなったルドはぬいぐるみで顔を隠してしまいました。

「ル、ルド？あれ・・・？そのぬいぐるみ・・・」

「こっこれは見た時に・・・お前が好きそうだなって・・・捨てられた物でイヤかもしれないけど、こいつもただ捨てられるよりお前の側にいる方が幸せだと思ったんだ、だから・・・ん」

「うれしい、ずっと大事にする！」

チワが喜んでくれたのは嬉しいのですがどうすれば良いのか分かりません。

興奮したルドは気がつくと家に向かって爆走していました。

早くレグトの報告したいのですが、帰る途中で不気味な人物とぶつかってしまいます。

不気味な人物は何も言わず立ち去っていきました。

「なんだアイツ・・・それより早くレグトに報告・・・あ、いや自慢してやらんと」

レグトからはもう一度ちゃんと告白してこいと言われるかもしれません。

そんなことを想像しながら家に戻ると、いつものように出迎えてくれると思ったレグトが倒れています。

レグトの胸には剣が突き刺さっていました。

「に・・・げろ、ルドぉ、にげろ、この・・・クソみたいな世界をお前が変えてくれよ・・・」

「・・・は・・・？なんで・・・」

混乱していると駆けつけた警官にルドの身柄が拘束されてしまいます。

そのままルドは殺人犯として連行されました。

どんなに否定しても警官たちはルドの言葉を信用してくれません。

殺人犯として連行されたルドは奈落へ落とされることになりました。

「信じてたのに・・・やっぱり人殺しの子供なんだね・・・」

警官や族民たちと同じようにチワもルドのことを信じてくれません。

信じていたものを失ったルドは現実を受け入れることにします。

「ハハ、汚れてんのはお前らだ、お前らは自分の意志なんて持ってねぇクソだ、目も耳もあるのに見えねぇ聞こえねぇ、ただの塊、お前ら全員・・・」

ここで自分を罵倒する族民たちの中に、道でぶつかった不気味な人物を見かけました。

全ての人間を地獄に落とすと決めたルドが奈落へ落とされます。

「そこは大きなゴミ捨て場だと言われていた、ゴミも人間も何もかもあらゆる汚れが流れつく、そこはまさしく奈落だった」

奈落へ落とされたルドの運命とは・・・！？

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『ガチアクタ』を読んだ感想

差別されていても自分の生き方を貫くルドのカッコ良さに惹かれました。

レグトを殺した人物が何者なのかも気になりますね。

奈落へ落とされたルドが世界の真実に迫っていく『ガチアクタ』

背負わされた宿命に抗っていく迫力満点のアクション漫画です。

巨大な敵と戦うルドの姿をドキドキしながら見守ってください。

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